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マーサー王物語第3章

1 :名無し募集中。。。:2007/08/19(日) 12:10:07.70 0
いざ決戦へ


まとめサイト(保管庫様に感謝)
http://ookami-bc.hp.infoseek.co.jp/txt/kingdom.html

登場人物紹介
http://ookami-bc.hp.infoseek.co.jp/txt/kingdom/characters.html

401 :名無し募集中。。。:2007/09/02(日) 01:51:29.08 0
>>400
>『ミキティの真の目的が発覚した件』を別枠にしたのは意図的なものでしょうか?
サブタイトルを「覚醒」としてしまったのでそのイメージが無い話として
別枠を作ったのですが不味かったですか?ダメなら普通に戻しますけど・・・

402 : ◆dO/kErKplo :2007/09/02(日) 01:53:59.19 0
あーいや別に問題ありませんよ
あのマーサー王とミキティの部分はだいたいあの辺ならどこに入れても平気ですし

403 :外伝担当。。。:2007/09/02(日) 02:06:07.35 0
保管庫更新乙です
なんとイナバさんのプロフに写真まである!ありがとうございます。
そのうち武器も登場させたいと思います。

外伝Vの編成も完璧です。いつもご苦労様です。

404 :名無し募集中。。。:2007/09/02(日) 02:06:36.20 0
了解しました
ちなみにこの部分の話はまだ続きますか?

405 :名無し募集中。。。:2007/09/02(日) 02:07:39.42 0
>>404>>402へのレスです

406 : ◆dO/kErKplo :2007/09/02(日) 02:15:58.39 0
覚醒の部分は後はクマイチャンがチナミの所へ行ってベリーズとなんやかんや話して終わりのつもりです
筆が遅いんで自信持って言えませんけどたぶん今日か明日には終わると思います
そいで次からモーニング帝国との大戦を始める予定です(ここまで長かった・・・)

覚醒(今日か明日で終了)

発覚した件

大戦開始

で結構良い感じかもしれませんね

407 : ◆dO/kErKplo :2007/09/02(日) 04:04:30.50 0
指名されたのでナカサキはクマイチャンの元へ向かっていく
例え同じ食卓の騎士だろうと相手はライバルであるクマイチャンだ、ナカサキの表情は決して緩む事はない
そしてナカサキがクマイチャンの元につくなりにらみ合いが始まる
「ナカサキ・・・マイミを吹き飛ばしたって本当?」
「本当よ、マイミ団長は無抵抗だったから実戦ではどうなるかわからないけどね」
「ふぅん・・・最後に決闘した時はナカサキにそんなパワーがあるようには見えなかったけど」
「ええ、この3週間で強くなったからだと思うわ」
話す内容は一見よくある戦士の会話だが二人の体から滲み出る闘争心は並のそれではない
二人とも普段は温厚だが互いを意識し出すとすぐにこうなってしまうのだ
(覇気があるのは良い事だけどこれはさすがに注意したほうがいいのだろうか?・・・今度シミハムに相談してみる必要があるな)
この二人の関係性には馬鹿なマイミもさすがに頭を痛めている
「ところでさナカサキ、この前メロニアのムメと戦った時言われたんだけどさ」
クマイチャンが何気なくふった話の導入部を聞いてカンナは背筋が凍る
これから話そうとしている話は間違いなく自分に打ち明けた「ナカサキが手を抜いている」話だ
ただでさえ二人の眼と眼の間に火花がバチバチ散っていると言うのにそんな話まで持ち出したらどうなってしまうだろうか?
ナカサキの返答次第ではこの場でナカサキとクマイチャンの決闘が始まってしまうかもしれない
モーニング帝国との戦争が残り1週間と迫ってきてるというのにこんな所で無駄な怪我を負ってしまうのは無駄以外の何者でもない
こんな時に限ってマイミはボロボロになってるし、ウメサンも銃を使わなければ並の兵士以下なのでアテにならない
どうにか自分とオカール、マイマイ、アイリの4人で衝突を止めなくてはならない・・・できるだろうか?
「私とナカサキの決闘でさ、ナカサキが毎回手を抜いてるって言ってたんだけど・・・どうなの?」
カンナはクマイチャンの言葉を聞くなり二人を止める準備を始めた


408 :名無し募集中。。。:2007/09/02(日) 08:01:27.75 0


409 :名無し募集中。。。:2007/09/02(日) 09:44:58.06 0
从゚ー゚从 <クマイチャンもキュフフも頑張れ


410 :名無し募集中。。。:2007/09/02(日) 10:06:24.69 O
…やべぇ…オラ、ドキドキしてきただ…

411 :名無し募集中。。。:2007/09/02(日) 12:03:23.41 0
りしゃまんぺろぺろ

412 :名無し募集中。。。:2007/09/02(日) 13:03:28.42 0
ぺろぺろー

413 :名無し募集中。。。:2007/09/02(日) 13:59:02.38 O
州*‘ o‘リつ━━∈>>411>>412

414 :名無し募集中。。。:2007/09/02(日) 15:35:16.30 O
まー

415 :名無し募集中。。。:2007/09/02(日) 17:08:52.26 O
州*‘ ー‘リつ <ぺろぺろするならなんとやら

416 :名無し募集中。。。:2007/09/02(日) 18:52:30.31 0


417 :名無し募集中。。。:2007/09/02(日) 19:33:40.13 0
あげ

418 :名無し募集中。。。:2007/09/02(日) 20:41:42.24 0
さげ

419 :名無し募集中。。。:2007/09/02(日) 21:31:28.13 0

ttp://f55.aaa.livedoor.jp/~nono/uploader/img/wberry354.jpg

ttp://noid.s43.xrea.com/apuroda/img/up13572.jpg

420 :外伝担当。。。:2007/09/02(日) 21:49:16.24 0
外伝W とうかい 5

そのイナバコフがマイマイに挨拶がてら顔を見せに来た。
「タラステル隊長。副官に配属されましたイナバコフです。
本日付で着任いたします。よろしく。」
ニッコリ笑いながら敬礼をする。
「イナバさん。そんなに丁寧にしなくても良いでしゅよ。
知らない仲じゃないし、それにずっと年下の若造なんですから。マイマイでいいですよ。」
イナバコフは襟を正して向き直る。
「隊長に申し上げます。あくまでもウチは副官や言うこと。
軍での階級は絶対で身分や年齢なんか関係ない言うことや。
これが無いと、極限状態では統制が取れなくなるんや。一人だけや無い、
みんな死んでしまう。肝に銘じておいてください。」
マイマイはいつも温厚なイナバコフのはっきりとした物言いにあっけにとられる。
「それに、隊長に最初に言っておきます。今回の作戦で私は陣頭指揮も戦闘に加わることもありません。
そういう条件で引き受けました。私がするのは隊長へのアドバイスと兵達への意思伝達だけです。」
「えっ、助けてくれないの!」
また、ニッコリと笑うながら母のように諭す。
「そうやない。あくまでもこの部隊を指揮するのはマイマイや言うことや。
ウチがするんはあんたに危険が迫ったときに助けることと、
兵達がいないとこでウチの経験を話してやることぐらいや。
まあ、副官よりも護衛か家庭教師に近いな。
まあ、あんたが危険に晒されることなんて無いと思うけどな。」
「わかりました。」
「それともう一つ。王からの命令です。
今回与える兵士は一人も殺してはいかん。
全員を生きて帰すこと。以上や。」
「えっ!でも、幾ら敵が盗賊たちでも、それは・・・・」
「難しいか?でも、命令だからしゃあないやない。頑張りや。」

421 :外伝担当。。。:2007/09/02(日) 22:19:03.68 0
外伝W とうかい 6

それから1週間、マイマイはイナバコフと相談し3つの目標から最初の標的を決める。
最初の作戦目標に決めたのは、森の中にアジトを持つ盗賊団だ。
夜な夜な出没しては家畜や馬などを盗んでおり、村々から何とかしてくれと王の下に陳情が来ていた。
勢力は30人から40人ぐらいではっきりとはわからない。アジトも森の中に在りそうだと言う事ぐらいしかわからない。
「アジトが分らないんじゃ、待ってるしかないですね。」
マイマイが独り言のようにつぶやく。
「待ってるって?」イナバコフが聞くと。
「アジトが分らないのは、多分いつもはみんなが一緒に居ないんだと思うんでしゅ。
仕事のたびに集まって設けたらまた解散するからアジトが元々無いんだと思います。」
「ふーん、それで、どこで待つの?」
マイマイは拡げた地図の一点を指で示す。
「盗賊たちの盗んでる馬や家畜は宝石なんかあと違って、道が無いと運べましぇん。
森の中は調べてませんが、多分自分達の道が在るはずです。
被害にあった牧場は、森と道から近い場所ばかりを狙ってましゅ。
その条件に合うのはもうここしか残ってましぇん。」
「マイマイ、それは自分で考えたんか?」
照れくさそうに笑いながら答える。
「最初は何となくそう思ったんでしゅ。でも、イナバさんのことだから理由聞かれると思って、夕べ必死に考えたんです。
そしたら、大体合ってるかなって・・・」
イナバは内心舌を巻く。その勘の良さ。
普通、勘が働くのは歴戦を潜り抜けたベテランだ。それまでの経験と状況から次に怒ることを予測する。
理論だって無くても、突拍子が無くても上手くいくことが多いのは、そう言う理屈である事が多い。
だが、マイマイの場合は違う。多分その源になっているのは、素直さと聡明さであろう。
居るところが分らないから待って捕まえる。馬を運ぶんだから道が必要。
誰もが知っていながら気づかない。なまじ経験があると、虱潰しに森の中を探索したりする。
これは生まれもった才能であって、余人にまねのできるものではない。そんな驚きを隠しつつ言う。
「まあ、そんなとこやろな。で、どうやって捕まえる。」
「牧場で捕まえる役と逃げる敵を待ち伏せて捕まえる役の二手に分かれようと思ってます。
牧場の隊は私が指揮して待ち伏せはイナバさんにお願いしようと思ってます。」
「ええんやないか。それでいこ。」

422 :名無し募集中。。。:2007/09/02(日) 23:08:32.32 0
>>407
ついに聞いたか・・・

423 :名無し募集中。。。:2007/09/03(月) 00:09:44.94 0
オホホ

424 : ◆dO/kErKplo :2007/09/03(月) 01:25:16.19 0
遥かに高い位置にいるクマイチャンを上目使いで見上げながらナカサキが口を開く
「手加減?そんな事考えた事もないよ」
「本当?良かったぁ」
そのナカサキの柔和な返答にカンナも一安心する
これならナカサキとクマイチャンがこの場でやり合う事もないだろう、杞憂で済んで良かったと心から思ったカンナだった
・・・が、カンナの心労はそれで済むような物では無かった
「でもクマイチャン、今決闘したら手加減しなきゃいけないかもしれないね
 だってそうでもしないとクマイチャン死んじゃうもの」
カンナは絶句した(普段から無口だが) 何故にナカサキはこうもクマイチャンを挑発するのだろうか?
自分の記憶ではメロニア遠征の時のクマイチャンとナカサキはそこまで不仲では無かったはず
帝国との戦争が残り1週間と迫ってきているので二人ともナイーブになっているからだろうか
いや原因などどうでもいい、今は二人を止める事が先決だ
ふと周りを見てみればアイリ、オカール、マイマイも緊迫した表情をしながら今にも二人の下へ駆け出しそうな体勢を取っている
考える事はみなが同じだ、今この時点で二人に決闘を始めてもらう訳にはいかない
どっちが勝つかは分からないが今回ナカサキの会得したあの必殺技がひとたび発動されればクマイチャンもナカサキも無事では済まない
食卓の騎士がモーニング帝国に打ち勝つためにはなんとしても阻止しなくてはならないのだ
だがクマイチャンが次に発した言葉はみながイメージしたようなものでは決してなかった
「へぇ〜そこまで言うって事は結構強くなってるんだね、マイミの言ってた必殺技ってのが関係してるの?」
てっきり一触即発のムードに突入するかと思いきや、クマイチャンはいつものクマイチャンのようにとても朗らかだったのだ
これには周りの4人だけではなくナカサキも拍子抜けしてしまう
「え、ま・・・まぁそうだね、私の必殺技なら本気でクマイチャンを殺せると思ったの」
「そっかぁ、殺されないように私ももっと強くならないとなぁ・・・」
おっとりしながら何かを考え込むようにクマイチャンは腕を組みつつ天井を見上げる
そして何かを決意したのかりりしい眉毛にピンと力を入れ、ナカサキの両手を掴む
「ナカサキ!モーニング帝国との戦争が終わってさ、マーサー王も救ってさ、ぜ〜んぶ解決したらその時にまた決闘しようよ!
 本当は今すぐにでもナカサキと決闘したいけど・・・国やマーサー王を救う事のほうが先決じゃん?」
カンナはとても安心した、クマイチャンは自分の立っている立場の重大さを十二分に理解していたのだ
そしてさっきまで強張った表情をしていたナカサキも我慢できなくなりつい笑顔になってしまう
「うん!その時を楽しみにしてるね」 

425 :名無し募集中。。。:2007/09/03(月) 04:18:49.07 O
ノk|;‘ρ‘) <クマサキはぁはぁ

426 :名無し募集中。。。:2007/09/03(月) 07:23:48.71 O



427 :名無し募集中。。。:2007/09/03(月) 10:46:33.85 0
午前見廻り

428 :名無し募集中。。。:2007/09/03(月) 12:16:37.01 O
从o゚ー゚从 <コンコン殿おせんべいおかわり!

川;・ー・) <マーサー王まだ食べるんですか?

429 :名無し募集中。。。:2007/09/03(月) 14:58:46.12 0
うんこ

430 :名無し募集中。。。:2007/09/03(月) 15:01:05.57 O
見廻り交代の時間であります

431 :名無し募集中。。。:2007/09/03(月) 15:54:25.03 O
〜少し昔の風景〜

川o・-・)ノ<兵糧庫の守備が手薄なので私が守ります

;兵士1)<またいつも病気が始まったw
;兵士2)<だから後輩の戦士から戦ってるとこを見た事ないだの
食べてるとこしか見た事がないだのと陰口を叩かれるんだよw

;v)<確かに戦いは兵站の確保から始まると言うけど…

川o・〜・)<モグモグ

;v)<食べてるところしか見てないと言われてもしょうがないかw

432 :外伝担当。。。:2007/09/03(月) 18:20:31.56 0
从o゚ー゚从 <偉いぞ、クマイチャン!


433 :名無し募集中。。。:2007/09/03(月) 19:40:58.07 O
おっと

434 :名無し募集中。。。:2007/09/03(月) 19:49:18.62 0
外伝W とうかい 7

マイマイの隊は夜に移動した。周辺に討伐隊が来たという噂が立っては台無しだ。
マイマイが率いる隊は60人。情報では敵は多くても40人程度なので十分に勝てるはずだ。
それにこちらには、幼少とはいえ食卓の騎士がいる。負けるはずが無い。
マイマイの予想通り3日目の夜に盗賊団が現れたと歩哨に立っていた兵から報告がある。
「盗賊団はやはり40名程度です。武器は短剣で盾は持ってません。弓は確認できませんでした。」
牛舎の中で小声で報告する。
「それでは予定通り、A隊の20人はウチと入り口で迎え撃つ。
B、C隊の20人づつは後方を包囲しつつ控えてる敵を捕まえろ。くれぐれも気をつけて。」
黙って兵士達は行動する。マイマイは敵が来る方向の戸から様子を覗う。
マイマイが左手を上げて指示を出す。カンテラに火が入れられ、隊の前の戸が開かれる。
「行けー!捉えろー!」
マイマイが先頭切って飛び出す。手には戦斧「パリパリナッタワイシャツ」。
両手に持ち横殴りに手近にいた敵を吹き飛ばす。
指揮下の20人もそれぞれに打ちかかるが、マイマイの様に一撃で倒すには至らない。
盗賊たちは一旦、慌てふためくがしたたかに反撃してくる。
マイマイの目が慣れ全体を見渡すと、敵は報告よりも多く50人ほどですっかり包囲されてしまっていた。
盗賊たちは、警戒するために数を散らして仕事にかかると読んだマイマイの予想通りには動いていなかった。
だが、回り込んだ二つの隊が戻ってくるまで持ちこたえればいい。
それに、歩哨の報告と違い弓を装備していた。近くに火矢が打ち込まれ、マイマイたちの周りだけが明るく照らし出される。
(しまった!まずいでしゅ、狙い撃ちにされましゅ!)

435 :名無し募集中。。。:2007/09/03(月) 20:05:44.18 0
外伝W とうかい 8

慌ててマイマイが兵に指示を出す。
「もうすぐ味方が援護に来る。まず、盾を翳して矢を防げ!」
兵達は指示に従い上半身を中心に守る。その盾に火矢が刺さる。
「グアッ!」
一人の兵士が太股を矢に刺し貫かれ倒れそうになる。
目標を見つけるための火矢は終わり、殲滅するための普通の矢に盗賊団は切り替えていた。
避けようにも近くで火が燃え、暗闇から飛来する矢を見分けることが出来ない。
矢に当たった兵をそばに居た兵が支え、どうにか盾の屋根だけは崩さずに居たが、負傷者は5人に上っていた。
(これじゃあ、全滅しちゃう。接近戦なら何とかなるのに。早く戻ってきて・・・)
マイマイは有効な指示も出せずに見守ることしか出来ない。
「ぅぁぁ・・・」
遠くで人の叫び声が聞こえる。それと共に矢の飛来が止まる。
(来た!今だ!)
B、C隊が戻って来たと確信しマイマイが突撃を支持する。
「行け!声のするほうに向かって進め!合流して一気に捕らえる!」
マイマイは負傷した兵を一人抱え、斧を振り回して退路を作り合流を目指す。
するとそこへ戦士イナバコフが短剣「ガタメキラ」で敵を蹴散らしながら向かってくる。
この短剣はグラディウスと呼ばれる幅広の刃を持つ短剣だ。接近戦と集団戦でよく使われる。
「ガタメキラ」は伝説と共に語られる白い象牙で柄の作られた美しい剣だ。
「イナバさん!何でイナバさんが!?」
「そんな事はええから、一気に突き崩すで!弓持ってる奴等は大方片付けたさかいに。」
マイマイは黙って頷き指示を出す。
「みんな、一気に打ち崩すよ。かかれー!」
体制を立て直せばやはり正規兵は強く、盗賊では相手にならない。
30分ほどであらかた片付けた。マイマイは一人で10人以上を屠り大きな戦果を挙げていた。
しかし、捕縛があらかた終わる頃になって、やっと、B、C隊が戻ってくる。
最後まで作戦に参加することなく・・・

436 : ◆dO/kErKplo :2007/09/03(月) 21:08:42.77 0
ガタメキラや!

437 :名無し募集中。。。:2007/09/03(月) 22:08:23.77 0
ほっ

438 :名無し募集中。。。:2007/09/03(月) 22:59:39.98 0
のっ

439 :名無し募集中。。。:2007/09/03(月) 23:05:39.72 O
まっ!!

440 : ◆dO/kErKplo :2007/09/03(月) 23:57:12.27 0
「チナミー剣できたー?」
ベリーズ工房の扉を勢いよくバタンと開き登場したのはさきほど訓練場でひと悶着あったクマイチャンだ
部屋に入るなりすぐさまチナミのもとへ駆け寄っていく
「剣は?剣は?剣は?剣は?」
「もうクマイチャン落ち着いてよ、剣ならもうとっくに出来てるよ」
「本当!?やったぁー!!」
数週間もの長い間待ちに待ち続けた愛刀の完成にクマイチャンはこれ以上無いほどにはしゃぎまくる
乗馬の技術も大事だがやはり戦士の花形と言えば武器捌きだ
また剣を振り回せる日が来るのかと思うとクマイチャンは心の奥底から湧き上がる喜びを止める事など出来なかった
「ふっふっふ、クマイチャン見て驚かないでよ」
そう言うとチナミは奥の方から布に包まれた剣を持ってくる
だがどうもおかしい、確かにクマイチャンの剣は長剣なので普通の剣に比べて長いのだがいくらなんでも長すぎる
今までクマイチャンが扱っていた長剣「アンゼンピンヲノバシタヤツ」は1m76cmという驚きの長さだったがそれ以上に見える
目測で測るに2mは越えてるのではないだろうか?
「すっごく長いでしょ、馬に乗りながらだったらこれくらい長くないといけないと思ってね
 どうかな?余計なことしちゃった・・かな?」
チナミはさっそく布をほどきクマイチャンに直接新しい長剣を手渡す
ズシリと重い長剣を手に取り感動に浸りつつクマイチャンは一振り、ニ振りと軽く振り回してみる
あまりに長く重いので軽く振るだけでもフラフラしてしまうがこれを使いこなせる日を想像すると期待が膨らむ
サトタを華麗に乗りこなし、この新たな長剣も巧みに扱う事が出来れば自分はどこまで強くなる事が出来るのだろう
「チナミありがとう・・・すっごい気にいったよ!!」
「本当!?よかったー」
クマイチャンの笑顔を見たチナミも一安心だ、今まで寝る間も惜しんで作業に取り掛かってきたがそんな疲れも吹っ飛んでしまう
「そうだクマイチャン、その長剣は生まれ変わった訳だから名前も新しくなったんだよ
 とても背が高くて強かったっていう伝説の戦士が使ってた剣から名前をとったんだけどね」」
「へぇ〜・・・なんて名前?」
この日から新たにクマイチャンの相棒となる長剣、その名を「パンノミミヲアゲタヤツ」と言う

441 :名無し募集中。。。:2007/09/04(火) 00:29:01.48 0
てことは、クマイチャン身長2m以上決定?w

442 :名無し募集中。。。@黒:2007/09/04(火) 00:44:20.81 O
>>440

…何も言うことはありません…感無量です…

あと、いつも楽しみにしてますんで、これからも頑張ってください

443 :名無し募集中。。。:2007/09/04(火) 02:53:36.87 0
夜の巡回

444 : ◆dO/kErKplo :2007/09/04(火) 04:31:15.83 0
>>441
いや、身長より大きな剣を扱うという事になってます
実際の熊井ちゃんと同じくらいの身長をイメージしてください
14歳になった事だし185センチくらいにはなったのかな

>>442
ひょっとして初代スレでリクした人って・・・w

445 :名無し募集中。。。:2007/09/04(火) 05:53:20.67 0
熊井cよりでかいって・・・ガッツのドラゴン殺しか

446 :名無し募集中。。。:2007/09/04(火) 05:56:08.81 O
ところであのアホ馬の名前はサトタなの?サトダなの?

447 :名無し募集中。。。:2007/09/04(火) 06:20:34.24 0
\\\      /⌒\    , ─ 、
         /___ヽ /   ヽ\\\
      /  ̄      ̄ ヽ.    i
\\  /  ̄ ̄ ̄ ̄ \     \   |  サ ト タ や!!
    / へ    /ヽ   ヽ     ヽノ
   / /^ヽ    /^ヽ   ヽ     ヽ \\\
   |. | 0 |   | 0 |     |     i
\\|  `− 6   `−′    |.    |
   !               !    !
    ヽ   /  ̄ ̄ ̄ \   /   /
     \ \_ (⌒ヽ丿  /  /
       ━━━6━━━━━ヽ、
     /| / ___ \   /⌒ヽ
    (⌒ | | ヽ    ノ  i  ` ┬′

448 :名無し募集中。。。@黒:2007/09/04(火) 06:28:23.23 O
>>444

ええ、私です…
発足当初からのファンです…
あっちを書き始めたきっかけは、『マーサー王…』ですから…

449 : ◆dO/kErKplo :2007/09/04(火) 07:17:20.78 0
「なんだか楽しそうじゃないの」
クマイチャンとチナミが大はしゃぎの中、モモコもベリーズ工房の中へ入ってきた
クマイチャンと同じくチナミに頼んでいた特注品を受け取るためだ
「あ、モモコ!この剣を見てよ、凄いでしょ」
クマイチャンは子供が高得点だったテストを母親に見せるように目を輝かせながら新たな長剣をモモコに見せる
その並外れた規格外の長さ、そして持たずとも分かる重量感にさすがのモモコも目を見張る
「へぇ〜・・・こりゃまた凄いのを作ったものねぇ」
「でしょ?これを使いこなせれば強くなるかなぁ・・・」
と、ここまで言った所でクマイチャンはハッとする
さっき訓練場に入った所でキュート達が過酷な特訓の末に見違えるほど強くなった事を思い出したのだ
しかも謎の必殺技と言うものまで会得しているというのだから気にもなってしまう
「ねえチナミ、モモコ・・・さっき訓練場の前を通った時の事なんだけどね」
クマイチャンはさっき自分が見た事や体験した事を二人に告げる事にした
あのマイミが吹き飛ばされた事
しかもそのマイミを吹き飛ばしたのはナカサキだという事
キュート戦士団の全員がキューティーサーキットという特訓をやり遂げたという事
そしてキュート戦士団全員が必殺技というものを会得したという事
その全てを告げ終わった後に不安そうにクマイチャンはぼやく
「ベリーズも何か特訓とかしたほうがいいんじゃないかな?必殺技とか覚えたほうがいいんじゃないかな?・・・」
さっきまでとは打って変わってオドオドしているクマイチャンを見てチナミまで暗くなってしまう


450 : ◆dO/kErKplo :2007/09/04(火) 07:21:13.97 0
>>445
ドラゴン殺しはさすがに重すぎるので長く、且つ細い剣という事にしといてください
ドラゴン殺しはどっちかと言えばエリチンの武器のほうかな・・・

>>446
そういえばサトタともサトダともどっちも書いちゃってましたね
「サトタ」で統一します

>>448
初期から見てくださったのは知ってましたがまさかパンノミミの人とはw
初代スレから貼ってた伏線なんで回収できて良かったです
この剣はたぶんもう折れませんw

451 :名無し募集中。。。@黒:2007/09/04(火) 09:25:20.25 O
>>450

初代スレのアナザーワールドの2番目です…
〔クマイチャン覚醒〕

あの時はかなり不評だったので、正直後悔しています…スミマセン…

今では、少しずつ成長していくクマイチャンを見るのが楽しみです…

452 :名無し募集中。。。:2007/09/04(火) 11:46:26.96 O
落としません

453 :名無し募集中。。。:2007/09/04(火) 12:58:15.12 O
落とさないお


454 :名無し募集中。。。:2007/09/04(火) 14:17:24.50 O
未然に保全

455 :名無し募集中。。。:2007/09/04(火) 15:41:57.50 O
落としません

456 :名無し募集中。。。:2007/09/04(火) 18:00:49.15 0
王様保全します

457 : ◆dO/kErKplo :2007/09/04(火) 19:33:15.66 0
帰宅〜今日こそ覚醒編終わらせるぞ><

>>451
外伝を書いてくださったのは知ってました
私は面白かったと思いますし外伝を書いてくださるだけで助かりましたよ
それにクマイチャンが長剣「アンゼンピンヲノバシタヤツ」を大事にしている設定もあのアナザーから来てますし


458 :外伝担当。。。:2007/09/04(火) 20:48:28.28 0
今日は10時以降ぐらいに続きを上げます。

459 :俺も書きたくなったから書く:2007/09/04(火) 21:19:25.17 O
「くそっ!盗賊だ」
「何としてでもお嬢様だけはお守りしろ!」
山間の夜道、貴族と思わしき馬車が盗賊に襲われていた。
あっという間に護衛の者たちは制圧され地に這い呻き声をあげている。
やがて盗賊のボスと思わしき強面の男が現われ高笑いをあげながら馬車に付けられている紋章を確認しながら叫んだ。
「まさかこうも上手くいくとはな!」
馬車の中ではひとりの少女がナイフを手に持ち場の状況を見極めんと努めて冷静に息を潜めていた。
しかし絶対絶命の状況、覚悟などそう簡単に決められる訳が無い。
小刻みに震える体を叱咤しながら少女はひたすら感覚を研ぎ澄ませていた。
その瞬間、その刹那。
外から怒号が飛び交った。
「なんだてめぇ!」
「ぐわーっ!」
それまで下卑た笑いをあげていた盗賊たちが一転、戦闘を開始している。
怒号だった叫び声もやがて悲鳴に変わりひとり又ひとりと盗賊たちは倒れていく。
その様子を少女は馬車の隙間からじっと見つめていた。
月明かりに照らされて華麗に戦うその様はまるで雪が舞う様にただしんしんと続くのみ。
そうして最後のひとり盗賊のボスを無力化した戦士は星を見上げて呟いた。
「とても静かだ…」

460 :名無し募集中。。。:2007/09/04(火) 22:12:00.85 O
>>459

ニューカマーさんですか?

461 :外伝担当。。。:2007/09/04(火) 22:43:01.05 0
外伝W とうかい 9

ほぼ盗賊団の全員を拘束し、この作戦は一応の成功になった。
次の日には王都に帰還し、後片付けを終えたマイマイは自信を失っていた。
今回の作戦でまったく役に立たなかったB、C隊の隊長は口を揃えてこう言った。
「我々は隊長の指示に従っただけで、ミスや命令違反はしていません。」
確かに自分の指示通りの動きはしていたが、状況に応じて動くことは出来たはずだ。
そのぐらいの訓練は受けている兵士達であり、下士官達だった。
マイマイは怒りで口も利けないほどだった。これを見たイナバコフがいう。
「皆、ご苦労だった。隊長たちに落ち度は無い。帰ってよろしい。」

「イナバさん、どうしてこうなっちゃったんだろう・・・」
俯き加減に、今にも泣き出しそうな声で聞く。
「どうしてだと思う?頭のええあんたのことや、分るんやないか。」
「小隊長たちは何であんなに頑ななんでしょうか。まるで、私に失敗して欲しいみたい・・・」
「そうや、あんたに失敗してほしかったんや。」

462 : ◆dO/kErKplo :2007/09/04(火) 22:46:46.29 0
「え〜だって特訓とか疲れるんだもん」
神妙な面持ちのクマイチャンやチナミとは違い、モモコがとってもダルそうに口をとがらせながら喋る
そのふてぶてしさにクマイチャンは驚愕してしまう
「つ、疲れるってそんな言い方ないでしょ!もう1週間後には戦争が始まるんだよ!」
「そうだよモモコ、いくらなんでもそれはないよ」
当然のごとく集中業火に会うがモモコだが、特に表情を変えず言葉を返した
「そんなの分かってるわよ、だからそんなに疲れない訓練をすればいいのよ」
「「え?・・・」」
キョトンとしたクマイチャンとチナミを横目にモモコは更に続ける
「正直言って戦闘能力だけで見ればベリーズはキュートに負けてると思うわ
 こっちにはマイミみたいな筋肉馬鹿はいないし、そもそも人数からしてこっちが少ないしね
 じゃあクマイチャン、そんなベリーズがどうしてキュートと対等の関係をとっていられると思う?」
いきなり話を振られたクマイチャンはどう答えればいいのか分からずオドオドしてしまう
「えと、えっと、え、え、う〜ん・・・」
「ブー時間切れー、答えはベリーズにはキュートには無い技術がたくさん備わっているから。
 私の暗器をフル活用すればマイミなんて完封できるし、シミハムの棒捌きも並のソレじゃないわよ
 他にも天才的な技術を持ったリシャコがいるし、何より素晴らしい腕を持った武器職人さんがいるじゃない
 クマイチャン〜目の前に私とチナミが居るのになんで答えられないの?」
「え?あ・・・そっかぁ・・・んん?」
答えを教えてもらったもののクマイチャンはいまいちピンと来ない様子
釈然としていないクマイチャンを見たモモコは半ば呆れつつも説明を補足する
「いい?私たちベリーズはキュートよりも良い武器を使ってるのよ
 もちろんチナミはキュートの武器も作ったりしてるけど優先順位はベリーズが先なのよね
 クマイチャンが持ってるその長剣だって特注中の特注でしょ?そんな良い剣を作ってくれる職人なんてなかなかいないよ?」
モモコの言葉を聞き何かを思ったクマイチャンはふと手に握られた長剣「パンノミミヲアゲタヤツ」を見下ろしてみる
確かにズシリとした重量感のわりには何年も使い古した剣のようによく馴染む、チナミが良い仕事をしている証拠だ
「 クマイチャンも私も新しい武器を手に入れたから残り1週間でそれを使いこなす事だけに専念すればいいの
 無理に特訓とかして疲れるよりはそれが一番なのよ」
「そういうものかなぁ・・・」
「そうよ、必殺技とか言うものは基本的な事をしっかりした後についてくるものなの
 まぁ・・・私とシミハムとミヤビは必殺技くらい特訓しなくても使えるけどね」


463 : ◆dO/kErKplo :2007/09/04(火) 22:49:41.84 0
うお、かぶっちゃった

>>459
新しい方でしょうか?
続きを期待してます

464 : ◆dO/kErKplo :2007/09/04(火) 22:50:39.37 0
あ、それとこれでひとまず話にひと段落つきました
次のレスから新たな章に突入します

465 :外伝担当。。。:2007/09/04(火) 22:58:23.02 0
いよいよ戦争か。わくわくするw

466 :外伝担当。。。:2007/09/04(火) 23:05:31.76 0
外伝W とうかい 10

「なんで!」
「あんた年幾つや。とうかい?11かい?」
「年は関係ないって言ったのはイナバさんじゃないですか!それなのに・・・」
「ええか、マイマイ。あんたの今回の作戦はほぼ完璧やった。
地形を読み、敵の動きを感じ、敵の能力を見極め、ほぼ合ってた。
それに合った作戦を立て、ほぼその通りに動いていた。でも・・・」
マイマイは泣き出しそうな目で睨む。
「でもあんたは自分と味方を見なかった。兵、特に下士官達は歴戦の戦士たちや。
で、あんたは子供、見た目はね。その子供が完璧な作戦を頭ごなしに命令する。
彼らが面白い訳ないがな。たとえ正しくてもな。それが、分らんかった。」
「でも、正しいことに従えないのは悪いことなんじゃ・・・」
「世の中、正しいことだけで動いてるわけじゃない。それに、今回は命令に逆らったわけでも何でも無いよ。
積極的に協力しなかっただけ。でも、それは上官としての能力が足りないって事になるんや。
いい、よく聞きや。マイマイは後20年たっても、世の中では若造なんや。
それで、どうやって人を動かすか。これはアナタにとって将来を決める大切なことやで。」
マイマイは眉根を寄せ、悩みこむ。
「どうすれば、良いんでしょう・・・」
なみだ目になって、小さい身体を更に丸めて小さくし、上目遣いになり懇願するような目でイナバを見上げる。
「マイマイ。今のあんたはとってもかわいい子や。そんな、あんたを助けたない思う大人はそう居ないで。」
そういって部屋を出る。
数分後、悩んで俯いていたマイマイが顔を上げると、一枚のメモがテーブルの上にある。
そこには、イナバの字でこう書いてあった。
“韜晦”と

467 :名無し募集中。。。:2007/09/04(火) 23:28:15.36 O
>>466

深い…

468 :外伝担当。。。:2007/09/04(火) 23:56:55.73 0
>>459誰の話なんだろう、凄く続きが楽しみ

469 :名無し募集中。。。:2007/09/05(水) 00:31:06.66 O
>>468

同感。

但し、外伝さんのも続きが読みたいんですが…
もしかして、イナバさんが『とうかい』の文字を書いたところで話は終わりなのでしょうか?

470 :名無し募集中。。。:2007/09/05(水) 00:31:21.74 O
チナミがけっこう重要視されていてうれしいな

471 :外伝担当。。。:2007/09/05(水) 00:32:43.18 0
>>469いえ、もう少し続きます。まだ書けてませんがw

472 :名無し募集中。。。:2007/09/05(水) 01:10:26.01 0
从o゚ー゚从 <今日は先客万来である

473 :名無し募集中。。。:2007/09/05(水) 01:26:18.64 O
从・ゥ・从<必殺技が大事か?基本が大事か?
これはたまごが先かヒヨコが先かぐらい難しい事である

;兵士)<いや…それは間違いなくたまごが先かとw

474 : ◆dO/kErKplo :2007/09/05(水) 02:34:32.42 0
从*´∇`)エヘー

475 :名無し募集中。。。:2007/09/05(水) 04:54:55.65 0
基本なくして必殺技なし ここらへんを詳しく描写してるのは少年サンデー連載の「史上最強の弟子ケンイチ」かな

476 :ケンイチ面白いですよね ◆dO/kErKplo :2007/09/05(水) 06:59:19.51 0
戦争当日、あと数時間で城を発つという緊迫した時に食卓の騎士はマイマイ・チチハエ・タラステルに収集される事となる
集められた場所は作戦や陣形を決定したり指示したりする軍事戦略会議室だ、通称マイマイハウス
いったいこんな時間に呼んでおいてマイマイは何を考えてるんだとみなが思ったがひとまずマイマイの話を聞く事にする
ところがなんとそこでマイマイが発表した作戦はみなが想像していなかった意外なものだった
「食卓の騎士は全員"遊撃"!!今回の作戦はこれだけ!」
今までの戦争ではなんらかの陣形を念入りに考え発表してきたマイマイなだけに食卓の騎士は驚きを隠せない
そもそも何故こんな切羽詰った時まで食卓の騎士に作戦を発表しなかったのだろうか?それだけでマイマイに不信感が募る
確かに遊撃ならば長い時間説明を受ける必要もないがあまりにもアッサリしすぎているのではないか
「遊撃って・・・せめてベリーズやキュートで固まって動いた方がいいんじゃ?」
あまりにいつものマイマイと違うのでウメサンが心配して別の案を提案する
だがマイマイは誰かがこう来ると分かっていたのか、迅速に言葉を返した
「この前の大戦ではベリーズとキュートで固まったからそこをミキティに狙い撃ちされちゃったでしょ?
 今回はミキティは居ないとは言っても新人の4人がミキティレベルの力を持ってないとは言い切れないの」
マイマイの意見は確かにもっともなものだった
ミキティ一人に壊滅寸前まで追いやられてしまった経験があるだけにベリーズ達は黙りこくってしまう
「新人の4人のデータがあまりにも不足しすぎてるからなるべく多くその新人達と戦う機会がほしいんだ
 誰かが新人と戦って例え負けたとしてもその情報を一般兵を通じて他の食卓の騎士に伝えられると思うの
 だから今回みんなには1人か2人か3人に細かく分かれて戦ってほしいって事」
小っちゃくて可愛らしいマイマイだと言うのに目の前にいる食卓の騎士に臆せず意見をバシバシとぶつける
その意見は納得できる内容であるため食卓の騎士たちも従おうと言う気にもなる
とは言え今までマイマイに裏切られた事など無かったためどの道信じる事になるのだが
「でもマイマイ、作戦の概要は分かったけどどうしてこんなギリギリの時間に発表したの?
 確かに時間を取るような会議じゃないけど・・・もっと余裕持って教えてくれてもよかったと思うけどなぁ」
マイマイの指示に従うのを前提としたうえでシミハムが素朴な疑問を問う
その事に関しては他の食卓の騎士も感じていた事だ、なにも出陣の数時間前に呼ばなくてもと思うのが普通だろう
「それは食卓の騎士の皆がこの1ヶ月の間急成長しているからギリギリまで組分けするのを保留してたの
 でももう大丈夫、昨日までの皆の実力から判断できる完璧な組分けを作ったから!」

477 :名無し募集中。。。:2007/09/05(水) 07:42:33.66 0
朝ほ

478 :名無し募集中。。。:2007/09/05(水) 10:36:20.41 0
もう昼

479 :名無し募集中。。。:2007/09/05(水) 12:21:02.64 O
昼ほ

480 :名無し募集中。。。:2007/09/05(水) 12:26:12.22 O
ただ書かれてないだけでウメサンやロビンが遠距離かも知れないが
レッドウエストは今のところ唯一の遠距離の武器だしかなり重宝すると思うよ



481 :名無し募集中。。。:2007/09/05(水) 12:29:56.60 0
ウメサンの武器はショットガンじゃん

482 :名無し募集中。。。:2007/09/05(水) 12:38:56.29 0
カンナも一応遠距離武器だね

483 :名無し募集中。。。:2007/09/05(水) 14:25:25.70 0
銃剣は近距離だろ
狙撃用のライフルじゃないみたいだし

484 :名無し募集中。。。:2007/09/05(水) 16:56:14.43 0
まあ、中距離かな

485 :名無し募集中。。。:2007/09/05(水) 17:38:03.83 O
カンナはマサオより少し遠い銃と近接の剣だと思う
ウメサンはショットガンだから散弾銃かと知れない

486 :名無し募集中。。。:2007/09/05(水) 19:18:29.59 0
王様〜

487 :459:2007/09/05(水) 19:56:04.44 O
少女はその様相にただただ見惚れていた。
星に祈りを捧げている戦士と主人の傍らに寄り添いじっと待っている一頭の駿馬。
絵画の世界…そう思わずにはいられないそれは神秘的なものだった。
やがて祈りを終えた戦士はひらりと馬に舞い乗りその場から立ち去ろうとする。
そこで我に返った少女は慌てて馬車から飛び出し叫んだ。
「戦士様お待ち下さい!」
既に歩み始めていた戦士はその様子に振り返る。
少女と戦士の対峙。
その時間は悠久の様にも感じられ、まるで夢の中だった。
栗色の髪に優しげな眼差し…戦士は女性だった。
やがて遠方から少女の名を叫びながら近づく者たち集団の騒音が聞こえてくる。
「あ、あの助けて下さって有難うございました私は王国貴族の…」
「…」
騒音が近づく。
「戦士さま貴女のお名前は…」
「…」
騒音がふたりを飲み込もうとしている。
やがて集団は少女の元へと殺到し口々に無事を確かめ合い安堵しそれを伝えあっている。
そんな中ひとり、少女は茫然とたたずんでいた。
月明かりに照らされた戦士はもう居ない。
盗賊の襲来から戦闘、そして生還。
緊張の糸がぷつりと切れた少女がその場に崩れ落ちたのは必然だった。

488 :名無し募集中。。。:2007/09/05(水) 20:06:45.12 0
誰だろう綾小路文麿かな

489 :459:2007/09/05(水) 20:20:06.00 O
>>460
1スレからいた保全部隊のひとりです
たまにマーサー王とコンコンのミニコント書いてますw

>>作者さん
>>外伝担当さん
こちらこそ毎回楽しみに拝見させて頂いておりますですありがたいことです。。。

490 :名無し募集中。。。:2007/09/05(水) 20:21:18.86 O
耽美系…なんでしょうか?今までにない作風に期待

491 :外伝担当。。。:2007/09/05(水) 21:21:14.62 0
外伝W とうかい 11

2つ目の討伐戦は3週間後と決まった。
次の標的は川を行き来する貨物船を狙う盗賊団で湖をねぐらにするいわゆる“湖族”だ。
1週間ほど兵達に怪我や疲労を癒すために休暇を与えたマイマイは、訓練を控えて兵舎に来ていた。
イナバと下士官3人が待っていると、私服のマイマイが現れる。
「タ、タラスてるたいちょお・・・」
出迎えのために立ち上がった下士官達の目が点になる。
マイマイの服装があまりにもイメージと違ったためだ。
白いハイソックスに白の膝丈ズボン。上着は船乗りの着るセーラー服。
これも白を基調に紺のラインが入り、臙脂色のリボンを胸の前で結んでいる。
丁寧にセーラー帽までかぶっている。
「ど、どうしたんですか、その格好は・・・」
イナバがやっとのことで言葉を搾り出す。
下士官達は声も出ない、が、それぞれの胸の内でこう思っていた。
(か、かわいい・・・上官に対して失礼だけど、かわいい。)
マイマイは気にした様子も無く答える。
「ええ、今度の敵は船での闘いになると思って、船に乗ってきたでしゅ。」
「それは・・・楽しかったですか?」
「うん、風が気持ちよかった。でも、揺れて気持ち悪くなったでしゅ。」
元気よく応えるマイマイ。笑顔が咲き誇るひまわりのようだ。

492 :名無し募集中。。。:2007/09/05(水) 21:53:18.39 O
外伝さんに質問
イナバが書き残した漢字は、とうかい と読むんですか?
で、意味はなんでしょ?
おバカなオイラにはわからんの
(´・ω・`) ショボーン


493 :外伝担当。。。:2007/09/05(水) 21:57:29.08 0
>>492
そうです、とうかいと読みます。
意味は「自分の才能・地位・身分・行為などをつつみかくすこと。人の目をくらますこと。」です。


494 :外伝担当。。。:2007/09/05(水) 22:14:00.80 0
外伝W とうかい 12

「と、ところで、今日は何用で私たちを呼ばれたのですか。」
作戦会議用の机の上座に座ったマイマイが答える。
「うん、この間の作戦でね、ウチのミスで作戦に参加できない隊があったデスよね。」
一同はバツが悪そうに頷く。
「あの後いろいろ考えたんですけど、あれは作戦の内容を全部把握してたのが
私とイナバさんだけだったのが原因じゃないかと思ったでしゅ。
それで、今回の作戦はみんなで考えようと思ったでしゅ。」
下士官達は顔を見合わせ、イナバはにやりとほくそえむ。
「基本的な作戦は考えたんでしゅけど、本当に出来るかどうかをみんなに教えて欲しいでしゅ。」
「あの、私たちは兵士であって、指揮官じゃありません。作戦を立てるなんてやったことありませんよ。」
「でも、ウチより経験が豊富です。それを教えて欲しいんです。
今回の敵はうちらの隊と同じぐらいの兵力があります。正面から闘うと被害が大きくなると思うんでしゅよ。」
「闘うんだから、被害はしょうが無いんじゃないですか。」
「うん、でも出来ることなら怪我する人は少ないほうが良いです。」
マイマイの立てた基本的な作戦は陽動作戦だ。
相手の湖族は100名程度で襲撃に出るのはいつも80人位で2艘の船に分譲させていた。
アジトの守備隊は20人程度で湖のほとりに、塀を巡らせた砦だという。
まず、戦闘部隊の80人を陽動隊20人でおびき出して砦を落とす。
陽動隊は戦わずに逃げ、戦闘部隊が引き返したら後をつける。
その間に20人の守る砦を80人で落とし、敵を待ち伏せる。船を下りるところを砦からの矢による攻撃で殲滅する。
同時に逃げた20人の部隊が取って返し挟み撃ちにしようと言うのだ。

495 :名無し募集中。。。:2007/09/05(水) 22:46:05.12 O
そういう意味ですか
奥が深いですねぇ
続きを期待してます


496 :名無し募集中。。。:2007/09/05(水) 22:48:12.06 O
せっかくだから少し突っ込むと湖賊な
この単語を知ってる外伝担当者は海外の戦記を読んだ経験ありかもしくは琵琶湖or穴道湖周辺の人間だったりしてw

違う切り口楽しみにしてるけど本編の作者共々無理はするなとゆいたいです

497 :外伝担当。。。:2007/09/05(水) 23:00:11.75 0
>>496
スイマセン、全然気付いてなかったw
脳内変換してください。

鋭いですね。海外の戦記物は好きで西洋から東洋までかいつまんで読んでます。
湖賊にしたのは海があると書かれてないので湖と河はあるだろうと思ったからです

498 :名無し募集中。。。 :2007/09/05(水) 23:41:16.71 0
湖賊といえば琵琶湖しか思いつかなかった
海外の戦記物にも出る単語だったんだ

499 :外伝担当。。。:2007/09/05(水) 23:52:19.37 0
浅井、朝倉あたりの物語だったかな。古代中国あたりだったかな
うーん、ドコで読んだのか忘れちゃいましたね。
曖昧でスイマセンです。

500 :名無し募集中。。。:2007/09/05(水) 23:54:02.72 0
気にするな

501 :名無し募集中。。。:2007/09/06(木) 00:08:19.40 0
外伝W とうかい 13

「ホントに出来ると思いますか?」
イナバがマイマイに聞く。イナバ自身は可能であろうと思っていたが、わざと訝しげに聞く。
この作戦の肝心なところは部隊の連携だ。逃げ切る部隊が早すぎても本体に被害が出る。
本体が手間取っても取って返した部隊が全滅する。
お互いがお互いの部隊を思いやり、最大限の効果を挙げなければ成功は難しい。
指揮官個人の能力が高くても成功は難しいだろう。
「それを私たちにやれと・・・」
「いえ、まずこの戦い方に無理な点が無いかを聞きたいでしゅ。
作戦は考えましたけど、実戦で出来るかどうかは私よりも皆さんの方が詳しいと思って。」
下士官が答える。
「それならば副官のイナバさんに聞くのが良いのではないでしょうか。
実戦も豊富ですし、歴戦の勇者ですから・・・」
「それも考えましたけど、イナバさんも作戦を立てる側だったので、是非皆さんの意見を聞きたかったでしゅ。
それに、この作戦では危険の大きい部隊もありますから。」
数分考えていた下士官達。おもむろに一人が口を開く。
一番年嵩の先日、マイマイに対して真っ向から反論をしてきた下士官だった。
「マイマイ様のやり方は我々を懐柔しようとしているのが見え透いています。」
一旦、言葉を切りマイマイを睨む。
「ですが、作戦を成功させたい、兵士の犠牲を少なくしたいという言葉は信じましょう。
そのためには我々のアドバイスでよければ幾らでもしましょう。」
マイマイの顔がパッと輝き、礼を言う。
「ありがとうございます。」

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