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もしあいぼんがまろやかなロマネコンティだったら

1 :名無し募集中。。。:04/08/17 08:32
田崎信也にご用心♥

501 :名無し募集中。。。 :04/09/04 19:22
フラッシュ化願います。

502 :名無し募集中。。。:04/09/04 20:56
キープ

503 :名無し募集中。。。:04/09/04 21:40
あいぼん水の如し

504 :名無し募集中。。。:04/09/04 22:08
ゆっくり、ゆっくり、熟成を待つ。
そんな時間もあいぼんの楽しみである。

505 :名無し募集中。。。:04/09/04 22:57
まろやかあぁ〜

506 :名無し募集中。。。:04/09/05 00:10
キープ

507 :名無し募集中。。。:04/09/05 00:26
ワインの匂いがするわ

508 :名無し募集中。。。:04/09/05 00:51
まだ僕が少年だった頃、初めて恋と言うものをした

父に連れられて行ったパリはとても華やかで
目に映るすべてが輝いて感じたのを覚えている

「あっ」
「きゃっ」
よそ見してたらぶつかった黒目がちの瞳の少女
胸がときめいた

「ごめんね」
そう言われて言葉も返せない
顔が紅くなるのを感じる

結局何も言えない内にその子は誰かに呼ばれて立ち去ってしまった
わかったのは名前だけ



509 :p133.net220148070.tnc.ne.jp:04/09/05 00:54
俺はワインなど飲まない

多分これからも飲まない

 あの一杯は特別だから

510 :名無し募集中。。。:04/09/05 00:59
>>509

511 :名無し募集中。。。:04/09/05 00:59
( ´ Д `)<510

512 :名無し募集中。。。:04/09/05 01:00
>>511

513 :名無し募集中。。。:04/09/05 01:11
永遠なんてないと知ったのはそれからすぐで
病に倒れた父はそのまま目を開ける事無く
僕は父の経営するワイナリーを継ぐ事になった

「いつか継ぐとは思ってたけどこんなに早くだなんて」

それから僕は何種類ものワインを作ったけれど
それらは運良く大変に評価された

その中のひとつに飲んだ瞬間、僕を少年に戻してくれた一本があった
あの子の君が頭をよぎって消えた
初恋のような甘さと苦さ

決めた、と言うか決まっていたと言っても良いかも知れない
このワインの名前は――――

514 :名無し募集中。。。:04/09/05 03:06
从#~∀~#从<そんな、うちの名前をワインの名前につけるやなんて、照れるやん

515 :名無し募集中。。。:04/09/05 04:05
キープ

516 :名無し募集中。。。:04/09/05 05:07
キープ

517 :名無し募集中。。。:04/09/05 08:35
熟成中

518 :名無し募集中。。。:04/09/05 09:46
キープ

519 :名無し募集中。。。:04/09/05 11:03
キープ

520 :名無し募集中。。。:04/09/05 12:00
ね、ねえさん…

521 :名無し募集中。。。:04/09/05 12:33
ハロモニ後キープ

522 :名無し募集中。。。:04/09/05 12:42
フレームの世界で生きている自分のことを 人はみなすごい奴よばわりするが
作り笑顔でいれば失って行くものが必ずある 俺はそんなに強い男じゃない
みんなと同じように不安を感じ怖さを感じる 近くに愛があったとしても
その愛が突然壊れてしまうのではないかと おびえる夜が何度もある
彼女はあいぼんが好きだった 俺にとって何の興味がなかったそれを
俺は好きになった 彼女の安らぎがそこにあり俺の安らぎも今はそこにある
彼女はあいぼんが好きだった    好 き だ っ た


523 :名無し募集中。。。:04/09/05 13:25
キープ

524 :名無し募集中。。。:04/09/05 15:17
キープ

525 :名無し募集中。。。:04/09/05 16:44
熟成中

526 :名無し募集中。。。:04/09/05 17:37
キープ

527 :名無し募集中。。。:04/09/05 18:06
h

528 :名無し募集中。。。:04/09/05 18:39
キープ

529 :名無し募集中。。。:04/09/05 19:45
熟成中

530 :名無し募集中。。。:04/09/05 20:20
誰かロマネコンティ
止めてロマネコンティ
胸が胸が苦しくなる

531 :名無し募集中。。。:04/09/05 20:29
>>522
オレこれ好き。

532 :名無し募集中。。。:04/09/05 20:32
C-C-Bがいるな

533 :名無し募集中。。。:04/09/05 21:42
keep

534 :名無し募集中。。。:04/09/05 21:55
ロマネコンティあげるよ
ロマネコンティあげるよ
本当の勇気見せてくれたら

535 :名無し募集中。。。:04/09/05 22:00
>>534
フリーザしか思い出せない

536 :名無し募集中。。。:04/09/05 22:22
>>535
マスター、それはZだよ。

537 :名無し募集中。。。:04/09/05 22:41
偶然街で友達に会った
十年振りだった
久々に飲もうと言う話になり
どうせなら今までに飲んだ中で最高と思えた酒を飲む事にした
二人とももうすぐ五十
良いのも悪いのも色々な酒を飲んできたつもりだ
お互いに相手に飲ませたいと思った酒を紙に書きせいので見せ合う
私が書いたのはもちろんあいぼん
そして奴が書いた酒も
飲む時間が半分で済んでしまう計算になるがそれがとても嬉しかった

538 :名無し募集中。。。:04/09/05 23:59
ああ、なんてあいぼんはまろやかなんだ。

539 :名無し募集中。。。:04/09/06 00:48
地震が来て最初に確認するのはあいぼんが無事かどうか

540 :名無し募集中。。。:04/09/06 01:51
まろやかあいぼん

541 :名無し募集中。。。:04/09/06 03:17
熟成中

542 :名無し募集中。。。:04/09/06 03:47
キープ

543 :名無し募集中。。。:04/09/06 05:29
キープ

544 :名無し募集中。。。:04/09/06 07:27
キープ

545 :名無し募集中。。。:04/09/06 08:58
キープ

546 :名無し募集中。。。:04/09/06 09:55
熟成中

547 :名無し募集中。。。:04/09/06 11:05
キープ

548 :名無し募集中。。。:04/09/06 12:49
キープ

549 :名無し募集中。。。:04/09/06 13:50
熟成中

550 :名無し募集中。。。:04/09/06 14:34
カキコミチャレンジする者を大人に変えてくれる…そんなスレでつね

551 :名無し募集中。。。:04/09/06 15:11
あいぼんに見てもらいたいと思えるスレにようやく出会えたよ

552 :名無し募集中。。。:04/09/06 16:00
「どぉそっちは大丈夫だった?」
「うんなんとか」
「すごかったね」
「うん」
私とお母さんは互いの無事を確認してから改めて先ほどの地震の大きさに怯えていた。
どうにか家は無事だったものの辺りには棚から落ちたものが散乱している。
こんな地震は生まれて初めてだ。
激しくきしむ家の中で「もうダメだ」と本気で思った。
せめてもの救いは昼間だったこと。
夜だったら眠ったままタンスの下敷きになっていたかもしれない。
「きゃー!ちょっと!!」
台所からお母さんの悲鳴が聞こえる。私は慌ててすっ飛んでいった。
「・・・げ」
そこはもう台所という名の戦場だった。それも、空襲後、といった感じの。
「・・・・全滅だわ」
棚のガラスを破って食器が飛び出し、冷蔵庫の扉も盛大に開いて中身を吐き出していた。

553 :名無し募集中。。。:04/09/06 16:01
「・・・ワイン!」
私とお母さんは半地下になっているワイン倉庫の扉を開けた。
そこも地震という名の攻撃を受けていた。しかも最悪なものを的にして。
「おかぁさん、・・・あいぼんがぁ・・・」
壁際に並んだワインセラーからいくつかのワインが飛び出し床に中身をぶちまけていた。
「あらあら・・・困ったわねぇ」
無趣味な父が唯一病的なまでにのめり込んでいるワイン収集。
前に兄がこっそりとコレクションに手をつけたときは烈火のごとく怒り
その遺恨は父と兄の間に未だに影を落としている。
私も一度粗相してビンを割ってしまいこっぴどく叱られた思い出がある。
「どうしてこんないたずらをしたんだっ!」
飛んできた平手はよける間もなく音高く私の頬に当たった。
『お父さんは家族よりもワインの方が大事なんだ』
ぶたれて赤らんだ頬をお母さんに冷やしてもらいながらそう、思っていた。
それからというもの私達家族は絶対にお父さんのワインには近づかなかった。
そして私達とワインとの距離はそのままお父さんと私達との距離だった。


554 :名無し募集中。。。:04/09/06 16:01
「お父さん怒り狂うね」
「仕方がないわよ」
互いに顔を見合わせ大きくため息をつきワインの海と化した部屋を眺めた。
「とりあえず、片付けようか・・・」
とにかく父のショックを和らげるにはこの部屋を少しでも片付けておく必要があった。

幸い余震もなく片付けも進んだ。
私が父が最も気に入っていた「あいぼん」のかけらを拾っていたときだった。
「おいっ!誰もいないのかっ!おいっ」
玄関のほうで怒鳴り声が聞こえドタドタと足音が近づいてくる。
私たちは互いに見つめあい身を強張らせた。
ばんっ!と乱暴に扉が開いた。―――この部屋を開けるときは慎重な父らしくない開け方で。
ドアの向こうから現れた父は鬼の形相をしていた。

555 :名無し募集中。。。:04/09/06 16:01
「・・・ワイン、割れちゃった」
何か言われる前にとりあえず父を諌めようと割れたビンを差し出した瞬間、
私はぎゅっと抱きしめられた。
「よかった・・・・無事だったのか・・・」
何がなんだかわからずに私は父に抱きしめられている。
「よかった・・・ほんまよかったなぁ」
父の大阪弁を聞くのは小さい頃に父の実家に帰ったとき以来だ。
それまですっかり忘れていたのだが私たちは地震の後も父に連絡をとっていなかった。
回線が混雑してなかなか電話がつながらないのに痺れを切らせた父は
3駅先の出先から走ってきたのだという。
「お父さん、『あいぼん』割れちゃったよ」
抱きしめられたまま私は言った。
「そんなん、また買うたらええ。」
そういってもっとぎゅっと強く抱きしめられた。

下に広がるあいぼんの甘い香りに代わって走ってきたお父さんの汗の匂いがした。


556 :名無し募集中。。。:04/09/06 17:20
。・゚・(ノД`)・゚・。

557 :名無し募集中。。。:04/09/06 17:29
あいぼんは確かに大切だけど
あいぼんのために命を落とすような事を
あいぼんは喜ばないだろう

558 :名無し募集中。。。:04/09/06 18:29
キープ

559 :名無し募集中。。。:04/09/06 20:15
熟成中

560 :名無し募集中。。。:04/09/06 20:39
キープ

561 :名無し募集中。。。:04/09/06 21:43
キープ

562 :名無し募集中。。。:04/09/06 21:53
キープ以外に書けんのか?

563 :名無し募集中。。。:04/09/06 21:58
ナープ

564 :名無し募集中。。。:04/09/06 22:03
この味がわかるには、まだ時間がかかる人もいる。あのときの俺もそうだった。
やさしく、やわらかで、ゆったりとした時間の流れ。
ふとしたときに味わうこのまろやかな味わい。ちょっとだけ飲んで、そして、キープ。

565 :名無し募集中。。。:04/09/06 22:52
>>552-555を読み終えて>>557を見たらなぜか涙がこぼれたよ。
心に赤い影を作るあいぼんを眺め、そして、キープ。

566 :名無し募集中。。。:04/09/06 23:08
俺はさっきから真っ暗な部屋のソファーに腰掛けている。
若い夫婦向けのファミリーマンションのリビング。
そう広くはないが夫婦二人には十分な広さだ。
玄関でガチャガチャという音が聞こえてビニール袋を抱えて仕事帰りの妻が帰ってきた。
「おかえり」
俺は妻に言う。
妻は黙ったまま部屋へ入ると壁のスイッチを手探りし明かりをつけた。
「・・・ただいまぁ」
キッチンのテーブルに荷物を置くと妻は独り言のように呟き
買ったものを手早く冷蔵庫へしまいこんだ。
「はぁ」
ため息をついて首を回しながらソファーの方へやってきてリモコンでテレビをつけた。
「お疲れ」
俺は彼女を労う。
だけど黙ったままの彼女はテレビのチャンネルを変えながら俺の隣へどさっと腰を下ろした。
俺は肩がぶつからないようにすばやく体をずらし注意深く座りなおした。
「おまえ、まだコイツらが好きなのか」
付き合っていた頃大ファンだといっていたお笑いコンビをアゴで指す。
だけど彼女はつまらなそうにそれを眺めているだけだ。

567 :名無し募集中。。。:04/09/06 23:09
TVの中では二人が笑いながらお互いをけなしている。
編集で足してあるのかやけに大きな笑い声が客席から聞こえる。
だが妻はクスリとも笑わない。
なにか別の考え事でもしているのか視線はむなしくTV画面を素通りしていた。
「疲れたのか?」
俺の問いかけに彼女は答えず大きく伸びをするともう一度大きなため息をついた。
「今日はもう寝ろよ」
そういった俺の方をちらり、と妻が見た瞬間、けたたましくケータイが鳴った。
「・・・もしもし?」
着信相手を見て少し億劫そうに妻が電話に出る。
俺は気にしないフリをしながら耳をそばだてる。
かけてきた相手はわかっている。彼女の同僚のナンパ男だ。
人妻と分かっていながら妻の誕生日に指輪を贈るような
―――もっともその指輪はゴミ箱直行だった
面の皮の厚いいけ好かない男だ。

568 :名無し募集中。。。:04/09/06 23:09
「・・・ごめんなさい、今日はちょっと・・・ええ、ええ・・・」
隣にいる俺を気にすることなく彼女は話し続ける。
どうやら今から出て来れないか、と誘われているようだ。
「さっさと切っちまえ、そんなやつ」
俺は憮然と呟いた後に髪に手をやってかぶりをふった。
俺にそんなことを言う資格はもうないのだ。
彼女が何をしようと俺が口を出すべきではないのだ。
「いえ、本当に今日は・・・大事な用があるの」
彼女には俺の知らない大事な用があるらしい。
惨めにも断りの言い訳にすら嫉妬している自分を情けないと思った。
「・・・はぁ」
何とか断った彼女はついでにケータイの電源まで切ってしまった。
そして振り返りじっと俺の方を見た。
・・・いや、俺の後ろのもっと遠いところへ視線をさ迷わせてそれからどっこいしょ、
というカンジで立ち上がった。

569 :名無し募集中。。。:04/09/06 23:10
ドサッと音がして続いてゴン、と彼女が取り出そうとしていたワインボトルが
幸いにも下にあった足ふきマットの上に落下する鈍い音がした。
「・・・いったぁ〜」
俺の体をすり抜けて彼女は地上に落下し、打ちつけた腰を摩っている。
俺は彼女が自分の半透明な体の中を通過していく様をまじまじと見て、
頭を抱えてへたり込みたくなった。
俺は彼女に触れられない。それどころか彼女には俺の声も聞こえない、姿も見えない。
――――だって俺は死んでいるから。
俺は死んで、こんな体になって、もう一年もこうして一緒に住んでいる。
嘆き悲しんでいる妻に何の言葉もかけることもできず
やがて正気を取り戻し、日常生活に復帰し、
俺のことを少しずつ忘れていく過程をまざまざと見つめながら。
俺はまだ彼女を愛している。だから忘れられたくない。
だけど彼女の中では俺は過去の人になりつつある。
やがて俺はいつか辛いけれどよい思い出の人になるだろう。
そして、彼女は新しい恋を知り、別の誰かともう一度家庭を築こうと思うかもしれない。
俺はまだこうして存在しているのに。

570 :名無し募集中。。。:04/09/06 23:11
妻が取り出そうとしたワインボトルはお義父さんが
「まだ若いから結婚10周年のときにでも呑みなさいと」くれた『あいぼん』だった。
「10年目の記念日に二人で一緒に明けようね」それが、俺たちの間での約束だった。
俺は恐怖した。
妻は、このボトルを一人で開けてしまうかもしれない。
そして一人で飲んで俺のことを、俺と二人でいたことを忘れてしまうつもりかもしれない。
俺はここにいるのに。すぐ隣に、こうして立っているのに。
「・・・・ばっかみたい」
転がったあいぼんを拾うと妻は誰にともなく呟いた。あいぼんのラベルを指でなぞりながら。
「一人でなんて・・・呑めるわけないじゃない。お父さんのバカ!」
そういうと彼女はその場に泣き崩れた。
彼女の父は嘆き悲しむ娘を心配し、このマンションを引き払うようにいってた。
俺との思い出の品から遠ざけて彼女を守りたいと思っていたのだ。
俺の想いとは別に彼もまた彼女を愛していたから。
だけどのたびに彼女は反発し、一人で泣いた。
もう、何百回と見てきた光景だ。
だけどそのうちの一度として俺は彼女の涙を拭えた例はなかったし、
俺の慰めの声が届いたこともなかった。

嗚咽する彼女を見下ろしながら、もう動いていない心臓がズキリと痛むのを感じた。


571 :名無し募集中。。。:04/09/06 23:11
俺は彼女に触れない。
伸ばした手が透けてしまうのが怖いから。
俺は彼女を抱きしめない。
体温を感じられないことを確認するのは辛いから。
俺は彼女を見ていたくない。
彼女が泣きじゃくっているのは俺のせいだから。
俺は静かにソファーに腰掛ける。
結局、彼女が泣き止んだのは真夜中を過ぎてからだった。

真っ赤に目を腫らした彼女は立ち上がると冷蔵庫へ向った。
缶ビールを1本と、小さな白い箱を取り出した。
それに『あいぼん』を持つと俺の方へ、正確には俺の後ろにある仏壇の方へ向った。
「・・・誕生日おめでとう」
遺影の前にケーキと『あいぼん』を供えると、自分の缶ビールをカツン、とあいぼんに当てた。
俺はやっと今日が自分の誕生日だったことを思い出した。
彼女は遺影に写る僕の頬を優しく指でなぞると最後にデコピンした。
「『あいぼん』は二人で飲むんだから。私が独りで飲んじゃわないように見張っててよ」

572 :名無し募集中。。。:04/09/06 23:12
彼女はリビングに戻ってくるとソファーに腰掛けた。
俺はぎりぎり肩がくっつかないように気をつけて隣に座りなおした。
彼女は缶ビールを飲む。
時々俺(正確には俺の遺影だが)の方を振り返り何度も乾杯の仕草をしながら。
そうして、微笑んで何度も言うのだ「おめでとう」と。
「バカじゃねぇの、俺死んでんだぞ」
彼女には聴こえない悪態で嬉しさをごまかした。
そうしなければきっと後が辛いことを学んでしまったから。

573 :名無し募集中。。。:04/09/06 23:13

いつしか彼女は寝息を立てて眠っていた。
俺は手が透けない程度に彼女の頬に触る。
もう感じることのできない温もりは思い出で補った。
俺はそっと彼女の頬に口づけする。
そんなはずはないのに彼女はくすぐったそうに頬を掻いた。
俺は彼女の寝顔を見つめる。
この幸福そうな寝顔は俺への想いが浮かべさせているはずだから。
「愛してるよ」
彼女には聴こえない声でそっと囁く。
「愛してるから、ずっと」

遺影に添えられたあいぼんが空けられるのは予定では7年後。
それまで俺は彼女の側にいられるのか。彼女は飲まずにいてくれるのか。
それは誰にも分からない。

あいぼんにだって分かるわけがないのだ。


574 :名無し募集中。。。:04/09/06 23:16
>>569の前に

妻は台所へ行き、テーブルチェアーを引っ張り出した。
俺は何をするつもりだと思いながらキッチンの入り口まで歩いていった。
妻は椅子を一番高い棚の下に持って行きそれに乗った。
どうやら戸棚にあるワインクーラーからアレを取り出すつもりらしい。
「おい、気をつけろよ。その椅子安定悪いぞ」
デザイナーズだかなんだか知らないが安定の良くない椅子に
ふらふらと苦労しながら戸棚に手を伸ばしている妻に言う。
こんなときでも彼女は俺に頼らない。いや、頼れない。
小柄な妻は精一杯背伸びをしてそれを取り出した。が、その瞬間
「きゃっ・・・」
「危ないっ!!」
案の定彼女はバランスを崩し、俺はとっさに彼女の下に回りこみ体を支えようと手を伸ばした。


こうなることは分かっていたはずなのに俺はやっぱり胸が張り裂けるほどの絶望を感じた。




575 :名無し募集中。。。:04/09/06 23:24
いいあいぼんでしたよ。ええ、本当にいいあいぼんでした。

576 :名無し募集中。。。:04/09/06 23:44
・゚・(ノД`)・゚・。

577 :名無し募集中。。。:04/09/06 23:55
マスター
今夜も上物のあいぼんをありがとう

578 :名無し募集中。。。:04/09/07 00:13
沁みるねぇ

579 :名無し募集中。。。:04/09/07 01:37
心に響く味がある 「あいぼん」

580 :名無し募集中。。。:04/09/07 02:42
いいね

581 :名無し募集中。。。:04/09/07 03:00
キープ

582 :名無し募集中。。。:04/09/07 05:17
熟成中

583 :名無し募集中。。。:04/09/07 06:36
まろやかあいぼん

584 :名無し募集中。。。:04/09/07 07:56
キープ

585 :名無し募集中。。。:04/09/07 09:17
キープ

586 :名無し募集中。。。:04/09/07 11:05
キープ

587 :名無し募集中。。。:04/09/07 12:37
俺も…あいぼんが似合う大人になりたいな…

588 :名無し募集中。。。:04/09/07 14:00
>>587
大丈夫。
家族のために働くお父さんも幼い孫を連れてるお爺さんも
あいぼんの前じゃ恋を覚えたばかりの少年になるのさ…。

589 :名無し募集中。。。:04/09/07 16:40
キープ

590 :名無し募集中。。。:04/09/07 17:35
マローン

591 :名無し募集中。。。:04/09/07 19:04
キープ

592 :名無し募集中。。。:04/09/07 20:03
キープ

593 :名無し募集中。。。:04/09/07 21:01
ゆるやかに熟成中

594 :名無し募集中。。。:04/09/07 22:11
キープ

595 :名無し募集中。。。:04/09/07 22:55
加護ヲタの駄スレ晒しage

596 :名無し募集中。。。:04/09/07 23:22
加護ヲタの駄スレ晒しage

597 :名無し募集中。。。:04/09/07 23:37
キープ

598 :名無し募集中。。。:04/09/08 00:59
キープ

599 :名無し募集中。。。:04/09/08 01:11
もあまロ.txt

600 :名無し募集中。。。:04/09/08 02:24
600

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