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レス数が1000を超えています。残念ながら全部は表示しません。
ノノ*^ー^) えりがナマタでえりながカメで |||9|‘_ゝ‘)

1 :名無し募集中。。。:2011/12/12(月) 20:44:34.04 0
◇ふとしたはずみで生田衣梨奈と亀井絵里の身体が入れ替わってしまったことから巻き起こるストーリー 
 身体の入れ替わった二人とガキさんとの三角関係の行方は!?

【プロローグ】

|||9|^_ゝ^) <新垣さん聞いてください!ブックオフで新垣さんの写真集がすっごく安く売ってたんでコンプしました!
( ・e・)<な〜によそれ あたしの写真集が価値がないみたいじゃないの 「安く」は余計!「安く」は
|||9|^_ゝ^) <そんな事ないですよ えりなにとっては大好きな新垣さんのですもん
        価値ありありですよ 安くですけどちゃんとお金は払って買ったんですから
        お買い物上手って褒めてください あと写真集にサインしてもらって・・
♪〜トラワヨー プサンハンヘー アーイタイー
∩・e・)<はいもしもし おーっ!カメ〜 今夜?いいよ オッケー! んじゃね〜ハーイ・・ ポチットナ
|||9|#‘_ゝ‘)<亀井さんですか?
( ・e・)<えー?あん そーそー 
|||9|^_ゝ^) <あっそうだ 今度写真集全部持ってくるんでサインしてもらって・・
(・e・* )〜♪今夜はカ〜メが泊まりにくるから さっさと仕事をおわらすべ〜 ガキカメー!ってか
|||9|^_ゝ^) サイン・・

|||9|^_ゝ^) ・・

|||9|‘_ゝ‘) <いいなぁ〜亀井さんは・・ えりなも亀井さんになりたいなぁ・・

◇とまぁそういうこって この後えりりんと身体が入れ替わったナマタがガキさんと
 「ガキカメ〜」と言いながら肛門を広げたり広げなかったり
 ナマタと身体が入れ替わったえりりんがガキさんにホッペを
    _, ,_
  ( #・e・) <なんかムシャクシャするのだ
つ<;゜_ゝ゜>⊂ <痛たたたたたたた

ってされたりされなかったり・・

と いうわけで この後はAA職人さんお願いします

529 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 18:40:42.85 0
「モツ鍋食べに行かん?前に行きたいって言っとったやん」

れいなの言葉に絵里は揺れた。
モツ鍋?そんな話は衣梨奈から聞いたことがないが、衣梨奈はれいなにそう言ったのだろうか?
九州出身の衣梨奈が、関東でモツ鍋を食べたいから田中さん行きませんか?と話した?
いや、九州出身だからこそ、美味しいモツ鍋を久しぶりに食べたいと言ったのか?

「あー。でも明日はちょっと用があるんです。ごめんなさい」

絵里は迷った挙句、断るという選択をした。
衣梨奈がどういう約束をしたかは分からないが、此処で誘いに乗るにはあまりにもリスクが大きすぎた。
実際、明日は衣梨奈に今日のダンスを教え、「はんどすぷりんぐ」を教えてもらう必要がある。
とにかく断るのが最善だと絵里は考えた。

「そっかぁ。分かった、ありがと」
「あ、いや、私こそすみません。じゃあ、また」
「ん、おつかれー」

れいなの笑顔に頭を下げながら、絵里はレッスン室の扉を空けて廊下へと出る。
なんとか誤魔化せたと深く息を吐き、天井を見上げた。
帰ったら衣梨奈にちゃんと確認しようと、絵里は暫く歩き、外へ出たところで衣梨奈にメールを打ち始めた。

530 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 18:41:29.65 0
「珍しいね」

帰り支度を済ませ、れいなと肩を並べて廊下を歩くさゆみはそう言った。

「なんが?」
「れいながえりぽん誘うの。あんまり後輩とご飯とか行かないじゃん」

さゆみの言葉にれいなは大袈裟に肩を竦めた。
「たまには先輩らしいことしてみよっかなって」と言いながら、れいなは帽子を深めにかぶり直す。

「えりぽんモツ鍋食べたいって言ってたんだぁ」
「……さあ」

れいなの言葉にさゆみは振り返る。れいなは大きめのサングラスをつけているため、その瞳が見えない。
そう言えば、表情をつくらなくて良いからサングラスをかけているのだと、いつかのコンサートで話していたことをさゆみは思い出す。
まさかこんなときに役に立つとは思わなかったと、さゆみはその表情を見ることを諦めた。
さゆみはふうと息を吐いて外に出る。夕陽が沈みかけ、街はオレンジ色に染まりはじめていた。
ああ、絵里の色かあと思っていると、隣にいる同期が「絵里も見とぉやろうか?」と呟き、サングラスを外した。
その瞳は真っ直ぐで、沈みかけている太陽をじっと見つめている。

「見てるんじゃない?……いや、見てたんじゃない?」

クスッと笑うさゆみの言葉にれいなは反応するが、目を合わせることなくサングラスを掛け直した。
まさかねと、あり得ないと考えていたが、心の奥に引っ掛かっている“なにか”は、確かに消えることなくそこに残っていた。

531 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 18:42:20.48 0
とりあえず此処までです
今夜もう1回あげられたらがんばる

532 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 18:42:50.02 0
ゴクリ・・・
いいよいいよ〜

533 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 18:43:45.32 0
乙です
ヤバイ亀・・じゃなかったカマかけられたか
ドキドキ

534 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 19:15:19.60 O
気づいた?

ドキドキするねぇ

535 :1:2011/12/25(日) 19:17:51.44 0
何日ぶりかに覗いてみたらなんかすごいことになってんね
こんな良質な(変態も含めて)ストーリーが続くとは思わんかった
変に自分でストーリーとか考えなくて正解だった
投げっぱなしにしといてよかったぁー!
「このミステリーがすごい」のノミネート作品読んでるみたいで(変態は含まない)
次の展開が待ち遠しい

536 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 19:19:01.33 0
乙です
どんどんお待ちしてますw

537 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 19:44:39.60 0
>>1さんおつです
ガキカメ・生ガキだけじゃなくて全体の人間関係が書けたら良いなあってスタンスですので
>>1さんの予想に反したらごめんね

538 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 20:53:02.85 O
待機待機w

539 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 21:17:20.98 0
>>496
ズッキがやせれる風桶はないかねぇ

540 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 21:27:43.51 0
本気でドラマ化希望
数学女子学園より面白そうw


541 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 21:42:00.78 0
これまとめとこっと

542 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 21:54:12.56 0
http://a.yfrog.com/img615/432/qvzqw.jpg

543 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 21:54:36.21 0
食うなぁああああ

544 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 22:15:07.31 0
節約料理なのかみずぽんが恋煩いで食べられないのか…
とにかく香音 食べるなぁ!ww

545 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 22:16:21.51 0
小説AA変態と職人に恵まれてるなぁ
良スレや!

546 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 22:16:23.56 0
なんてタイムリーなw

547 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 22:34:26.82 0
香音のダイエット風と桶期待w

548 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 22:36:45.33 O
9期でお泊まり会する話考えたけど自分の文章力のなさに泣きそうになったorz

549 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 22:37:37.73 0
ゆっくりでいいからがんばれw
俺はもう筆を折ったから無理

550 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 22:53:09.78 O
>>548
ネタがあるなら書いてみて
書いてるうちに腕は上がるはず

551 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 22:56:50.92 0
>>548
文章力も大事かもしれないけど想いがこもってれば大丈夫!
焦らずに書いてみてほしいな

>>549
できれば再びペンをとってほしいんだが…どうだろうか?

552 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 23:00:47.01 0
ええい!>>327の続きはまだか?

553 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 23:09:19.76 O
今日もレッスンが終わってメンバーから逃げるように帰ろうとしたその時
「えりぽーん、明日何の日か覚えてる?」
同期の譜久村が笑顔で駆けつけて来た

もしかして誕生日?それとも遊ぶ約束?
こんな時にプライベートで遊ぶなんて絶対にダメだ
えりぽんから何も聞いてない絵里はおどけて
「えっ、何の日っちゃ?」と答えた

「えっ?!えりぽん忘れたの?」
譜久村が驚く横から
「えー、言い出したのえりぽんじゃん。明日はレッスンの終わったら聖ちゃんの家でお泊まり会だよ!」

お、お泊まり会…
それは想定外だった
断ろうにも言い出しっぺだから絶対にダメだ

「そ、そうっちゃったね、もちろん覚えとーとよ」
焦ってるのがバレないように何とか答えた
断われない以上、この場をなんとか切り抜けてえりぽんと話し合うしかない

「ふーんっ、だったらいいけど。変なえりぽん」
そう言って鞘師は帰って言った

えりぽんと同期の、絵里より一回り小さい子とお泊まり、、、
とにかく今は早く帰ろう。
これ以上喋るとボロが出てしまう。

554 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 23:15:30.17 O
一先ず挿入?だけ
博多弁が難し過ぎるorz

555 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 23:16:41.37 0
寸止めくらったw
ひとまず乙です

556 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 23:38:58.20 O
挿入じゃなくて導入だろw
変帯に毒されてどうするw

557 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 23:43:03.32 0
ワクワクww

558 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 23:57:57.48 0
俺も書くかな

559 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 00:06:41.65 O
>>553続き
時計を見ると4時を少し回ったとこ。今ならえりぽんを呼び出しても大丈夫。
「もしもーし、えりぽん?明日のことで大事話あるんだけど今からいつものとこ来れるー?」
「あ、はい、大丈夫ですよ。今から行きます。」

いつものとこってのは入れ替わって以来2人で外食する時に行くファミレスのこと。毎回毎回どちらかの家に行くのは無理があるから夕方はよくここに行く。もちろん絵里の体は食事制限があるからお互いドリンクバーでいつも話し合っている。

「亀井さん、もしかして明日のことって…」
えりぽんが申し訳なさそうに切り出した
「そうだよ、えりぽん。お泊まり会だよ。断る訳にはいかなそうだったから行くって行ったけど…」
「すいません!衣梨奈が悪いんです。こんなことになると思ってなくてお泊まりなんか約束して…」

今にも泣きそうな顔で謝っている。自分を責めてるんだろう。譜久村や鞘師の話し方を見るとどう考えても1番楽しみにしてたのはえりぽんのはず。

「謝らなくていいよ、誰が悪いなんてないんだから」
こう言って絵里は衣梨奈の心が入った自分の頭を撫でた

「まずは明日のお泊まり会をどう切り抜けるかを考えよ?2人で協力すればなんとなるから!」

こうして明日のお泊まり会に備えて2人で数時間話し合った。えりぽんと9期の関係。どんなことをするつもりなのか。他の3人の性格。絶対にボロが出ないようにできるだけの情報を頭に入れた。

絵里達から自由を奪い、自分を奪い、楽しみまで奪った。神様は何がしたいんだろう?絵里はまだいいとして、こんな無邪気で純粋な子に与える試練にしては大きすぎるのではないか?

そんなことを考えつつ明日に備えるためにファミレスを出た。終始表情が暗かったえりぽんにかける言葉が見つからないまま2人は別れた。



「あれ?えりぽん?!」

聞き覚えのある声に反応すると目の前には━━━━鈴木がいた



560 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 00:24:17.98 O
「あ、香音ちゃん、どうしてここにおると?」
動揺がバレないように出来るだけ平常心で返した

「ママとお買い物だよ。それよりえりぽん、今亀井さんと一緒にいたよね?えりぽん亀井さんと仲良かったっけ?」

まずい。2人でいるとこを見られてしまった。外に出てからは何も話してない。バレることはないだろうが見られないにこしたことはない。
「こ、この前連絡先交換して、少しお茶してただけっちゃ」

「そうなんだ…」
そう言って鈴木は衣梨奈をじっと見つめる。その眼はただ真っ直ぐ衣梨奈を見ている。

「香音ちゃん、どうしたと?」
恐る恐る聞いてみた。

「えりぽん、私のこと信頼してる?」



561 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 00:26:29.60 O
それは予期せぬ質問だった。答えを探している内に鈴木が話しだした。

「最近のえりぽん変だよ。
いつもみたいにKYなこと言わない。新垣さんにも甘えない。りほちゃんとも言い合いしない。ずっとつかれてるように見えるよ?
なんかどっか遠くに行っちゃったみたい。ねぇ、なんかあったんでしょ?
無理にとは言わないけど同期だよ?何でも言っていいんだよ?」

えりぽんから聞いた鈴木の性格━普段はおちゃらけてるけど9期1のしっかり者━ここまで見透かされてるとも思ってなかったし、こんなに心配してくれるメンバーがいることが嬉しかった。もちろん鈴木が心配してるのはえりぽん。絵里ではない。だけど嬉しかった。
この子になら、、、この子になら話しても大丈夫かも。明日や今後を考えても1人協力者いてくれればかなりに楽になる。この子になら、、、

「誰にも、、、言わない?」
鈴木はその真っ直ぐな眼でえりぽんを、絵里を見て頷いた

「私、、、私、亀井絵里なんだ」

562 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 00:28:17.89 0
ついに打ち明けたーーーーー!!
どうなるのかwktk

563 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 00:30:24.37 O
とりあえずここまで
人の書き方を真似する癖があるから正統派の人の真似してみました
博多弁に苦戦orz
当方9期ヲタなので9期の性格については自信あり
話の進めるスピードが早いかな?
むしろ遅いかww

564 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 00:30:53.38 0
ついにきたか・・・

565 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 00:35:42.87 O
挿入はまだですか

566 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 00:42:06.63 O
本家は6期中心でこっちは9期中心か


567 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 00:54:17.97 0
ベリキューヲタでもある俺がベリキューとの絡みを書くのはまだまだ先だな

568 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 00:58:59.02 O
>>567
挿入がすんでからだなww


569 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 00:59:50.49 O
お前ら挿入引っ張りすぎだろ
恥ずかしい…//

570 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 01:08:01.72 0
おー1番早いカミングアウト!
さあどうする?w

571 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 01:14:25.03 O
何か新しいのキテタ━━━(゚∀゚)━━━!!

572 :556:2011/12/26(月) 01:55:27.74 O
携帯がよってたかって挿入挿入言ってると俺が一人で騒いでるみたいじゃないかw

573 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 02:05:07.05 0
うお
これはwktk

574 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 02:19:35.03 0
ベキとの交流を短編で主に書こうかと思います
続くかわかんないけどこのスレは新参なのであたたかく読んでください




明日からは、年始からはじまるハロー!プロジェクト全体のコンサートである冬ハロの全体でのリハーサル。
そういえば年始の冬ハロなんて久しぶりだ。
衣梨奈と入れ替わってからというもの、モーニング娘。のメンバーと接するのでさえも、些細な一言まで気を遣わなければいけないっていうのに・・・。
これがハロ全体となれば、Berryz工房や℃-ute、真野ちゃんやスマイレージのみんなとも接する機会が増える・・・。

外見は生田衣梨奈、中身は亀井絵里である絵里は、冬ハロを目の前にして今までよりもずっと重い不安に駆られていた。
彼女は、一難去ってまた一難というのはまさにこのことだと痛感した。

でも、逆に考えればいつも一緒にいないメンバーであるベキマスのメンバーだから、あまり絵里、いや、衣梨奈の変化に気づかないかもしれない。

いや、ちょっと待てよ。絵里は今年を思い返してみた。
今年の秋、ついこの間まで「モベキマス」なるユニットで活動していたではないか。
以前よりも他のグループと接する機会だって多かったはずだし、地方のイベントにもモーニングのメンバー以外と一緒に行ったはず・・・。これは困った。

絵里はさらに途方に暮れていた。

他のグループとの交流が、こんなところで裏目にでるとは。
絵里は神様がちょっと恨めしかった。神様というものが本当にいるのなら、今すぐにでもこんな事態になったことを教えて欲しかった。
それくらいしてくれても良いだろうに・・・。


575 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 02:20:26.95 0
とりあえず、衣梨奈に相談してみようか。
絵里は一人で考えていても収拾がつかないと重い、今日亀井家に泊まることになっている衣梨奈に相談した。

ちょうど自分の姿をした衣梨奈が、シャワーからあがってきたところだった。

「あ、おかえりー。ちょうど良かった!」
「どうしました?ハンドスプリング出来るようになりました?」
「いや、それは・・・まだなんだけどね・・・。」
「大丈夫ですよ!亀井さんならすぐ出来ます!」
「ありがとう、でも・・・って、えりぽんに相談があるんだけど。」
「あ、もしかして明日のリハのことですか?!えりも亀井さんに話そうと思ってました。」

絵里と衣梨奈はモベキマスのイベントの話、ベキマスとの交流の話などを話した。
モベキマスイベントの福岡では、衣梨奈の他にさゆ、雅ちゃん、なっきぃ、あやちょがいたらしい。
絵里は、あやちょと言えばさゆが可愛い可愛いうるさかったスマイレージのリーダーだと思い出した。
雅ちゃんはある程度話したことはあるが、なっきぃとは・・・あまり喋ったことないよな・・・。


576 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 02:20:55.60 0
−翌日−

やはり衣梨奈の身体は早起きのリズムがつくられているのか、以前よりも目覚めが良かった。

最近朝はめっきり寒くなったなぁと思いつつ、リハの場所に着いた。
周りは後輩だらけのはずだけれども、なんとなく緊張する。もう何人かいる。

「あ、えりぽん!おはよー!」
「おはようえりぽん!」

先に着いてた℃-uteの矢島舞美と中島早貴が挨拶してきてくれた。矢島ちゃんは綺麗だな。
岡井ちゃんと舞ちゃんはやっぱりまだ来てないな。
相変わらずの光景を見て、ちょっと気が緩んだ。

「おはようございます!今日もよろしくお願いします。」

良かった・・・、矢島ちゃんとなっきぃには気づかれてないようだ。
℃-uteのいつもの雰囲気に気が少し緩んだのも束の間のことだった、誰かが後ろから声をかけてきた。

「えーりぽん!」


577 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 02:21:40.63 0
>>574-576

今日の分はここまで
また続きは明日書きます

578 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 02:35:03.75 0
ついに他グループとも絡んできたかw
おつ!

579 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 03:41:28.87 O
書き手が増えて嬉しいです!


580 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 04:28:55.64 0
「いててて・・・」

昨日思いきりぶつけた額を撫でる。心なしか少し膨らんでいる気がする。
アイドルのおでこにたんこぶなんてありえない。まず、たんこぶって響きが可愛くないよ。
心の中でぶつぶつと文句を言いながら楽屋の扉を開いた。まだ誰も来ていないようだ。
今日は昼から冬のハローコンサートのダンスレッスンなので、授業は早退した。
遅くなりそうなので一応えりぽんに連絡しとこう。 携帯を手に廊下へ出る。

「もしもし、えりぽん?今日ちょっと遅くなるけど、待っててね。ちゃんと野菜食べてる?
 絵里のためにも絶対食べてよね。ははは、うん、じゃあね」

新曲のダンスレッスンの動画も冬休みの宿題も渡してあるし、とりあえず暇することは無いだろう。

「生田?」

楽屋の扉を開こうとしたときだった。後ろから声をかけられた。
振り向くと、ガキさんが立っている。背筋に嫌な汗が伝う。まさか聞かれてたとか、ないよね。

「おはようございます、新垣さん」
「今誰と電話してたの?」

腕組みをしながら、じっと見つめられる。見透かされるような視線から逃げたくなった。

「えっと・・・親戚の子です」
「えりぽんってあだ名の?」

我ながら苦しい言い訳だとは思った。当然、ガキさんも全く納得していない。
また、追及されたことで、初めから聞かれていたことが分かった。

581 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 04:30:07.93 0
「・・・ウソをつくとき唇に触れるの、誰のクセか知ってる?」

ガキさんはゆっくりと近づいてきて、距離がその分縮まっていく。
そのクセの持ち主は、絵里が一番分かっていた。

「ガキさあん・・・」

すぐそばに立つガキさんに抱きついた。自分から出た情けない声が恥ずかしかったけど、それどころじゃなかった。
もうここまで来たら言い訳など出来ないし、黙っていることにも耐えられなかった。
出口の見えない暗闇に、一人きりでいるのが怖かった。

「やっぱり・・・カメ?」

黙ってうなずく。他の人なら信じてくれないことも、ガキさんなら信じてくれる気がした。
絵里よりも、えりぽんよりも体は小さいのにガキさんの腕の中はとても安心できたから。

「なんで、どしたのさ」
「さゆと事務所で会ったときえりぽんもいて・・・二人でふざけてたら階段から落ちちゃって・・・」
「そんで?」
「そっから意識が戻ったときには、入れ替わっちゃってました」

口にしながら、おとぎ話みたいな現実味の無さに呆れた。でも、夢じゃない。本当に、絵里とえりぽんは入れ替わってしまったんだ。

「・・・今日終わったら、生田に会いに行っていいかな」

582 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 04:31:56.05 0
インターフォンを押すと、すぐに扉が開いた。

「亀井さ・・・」

えりぽんの笑顔はすぐに、驚いた表情に変わる。

「か、亀井さんですよ〜なんだあ、ガキさんじゃないですかー」
「・・・生田」

とっさに取り繕った演技も、ガキさんの言葉で消えていった。
ガキさんを見つめるえりぽんの瞳には、だんだんと涙がたまっていく。

「もー泣かないの」

ガキさんはえりぽんの頬に優しく触れた。話には聞いていたけど、本当に可愛がってるんだなあとしみじみ思った。
三人で部屋に行くと、なんだか前よりも少し片付いてあった。えりぽんがやってくれたんだ。

「話はカメから聞いたよ」
「新垣さん・・・」
「黙ってるの、辛かったね」

泣き出すえりぽんを優しく慰める姿を見て、バレちゃったのがガキさんで良かったと心から思った。

583 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 04:32:59.04 0
糞つまらんな

生田に寄生するなアトピーヲタ

584 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 04:33:12.75 0
終わり
>>327の続きです
書き手増えてみんな自分のこと忘れてるだろうけど・・・w

585 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 04:34:12.35 0
いやいや待ってたよ〜

586 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 04:40:56.21 0
待ってました!

587 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 06:07:05.88 O
ちょっと目を離してる間に色んな人が書いてるんだなwどれもいいよ

588 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 07:39:31.98 0
おはぽん

589 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 07:54:07.65 O
全ての話が並行して進んでて楽しい

590 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 08:16:52.86 O
書き手何人いるんだ?

591 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 08:18:52.35 0
良作揃いで朝っぱらから読みふけってしまったじゃないか!
おかげでゆっくりお風呂に浸かる時間がなくなったわ!
けしからんスレだな
トッテモイイヨイイヨー

592 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 08:55:05.94 O
書き手は今3人?4人?
ややこしくなってきたらトリでもつけようか?

593 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 09:04:31.06 O
トリはつけないほうがよさげ
荒れるもとになりそうな

594 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 09:08:49.98 O
了解
お泊まり会編はまた夜に続き書きます。


595 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 09:27:43.93 0
確かに鳥つけた方がわかりやすいけど>>593氏の言う事もそうだな
続き物ならレスアンつけて>>○○からの続きと書いてくれた方がいいな

596 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 09:42:12.41 O
>>584

続きなら先にレスアン打ってくれると助かる

597 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 11:34:02.64 O
>>584
待ってました!おつです!

それぞれの物語が動いてきたねぇ

598 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 12:37:10.50 0
>>596

599 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 12:38:26.78 0
>>596
すまん日が開いてたから入れようと思ってたんだが書き込んだあとに気付いた

600 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 14:02:59.43 O
〜9期お泊まり会編〜
>>553>>559-561続き


「……………えっ?!」

真っ直ぐに、ただ真っ直ぐに絵里をみつめてたその眼は点となった。

「えりぽんが…亀井さん?」

「そう、私は亀井絵里。さっき香音ちゃんが見た亀井さんの中にいるのがえりぽん。」

さすがに理解出来なかったのか、まるで頭の上に『?』を浮かべてるような鈴木を相手に絵里はここまでのいきさつを全て話した。まずは理解させるより、わかってもらうことが先。


「そんなことって…あるんだね」

それは沈黙を、絵里の心の中の暗闇を照らすまぶしい笑顔だった。

「大丈夫!えりぽんなら、あっ、今は亀井さんなのか?わかんないや。とにかく亀井さんとえりぽんならなんとかなりますよ!私も協力しますし、わからないことあったら聞いてください。」

「…………香音ちゃん……」



601 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 14:03:24.44 O
えりぽんになって数日間、この子と過ごして、何でこの子がモーニング娘。に合格したのかわかった。ダンスも歌も素人だけど、この子には持ち前の明るさ、人を救える笑顔がある。

「……リンリンみたい………」

「えっ、何かいいました?!」

「あ、え、ううん。なんでもないよ。香音ちゃん、、気付いてたの?」

「うーん、どうなんだろね?いつものえりぽんじゃないとは思ってたけど、ほんとにえりぽんじゃなかったとは思わなかったよ。明日のお泊まり会はどうするの?」

「もちろん行くよ。なんとかボロ出さないようにしのぐつもり。」

「そっか。私に出来ることあったら何でも言ってくださいね!」

「ありがと、香音ちゃん。明日…よろしくね。」


遂に明かした秘密。
そして迎える問題の日。

大丈夫、絵里ならできる。香音ちゃんだっている。私自身のためにもえりぽんのためにも絵里がやらなきゃダメなんだ。

そう思いながらも、初めて打ち明けたからかこの日の晩はいつもより早く眠りにつけた。

602 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 14:05:25.17 O
時間があったのでキリのいいとこまで
次からお泊まり会スタートです

603 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 14:24:19.01 0
>>602
おつ

604 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 14:45:11.83 0
〜ベキとの交流編〜
>>574-576の続き




声がした方を振り返ると、そこにはBerryz工房の嗣永桃子がニコニコしながら立っていた。
最近バラエティとかに頻繁にでるようになったのは、テレビを見ているので絵里も知っていた。
だけど、卒業する前だってあまり周りの人と関わらないのが桃子ちゃんだったはず。
真野ちゃんに話しかけるならまだしも、なんで生田衣梨奈なんかに話しかけてきたのだろうと、絵里は少し構えた。

「えりぽんさ・・・、やっぱなんでもない。おはよ!」
「あ、おはようございます。」

桃子ちゃんはそのまま真野ちゃんの方へと行ってしまった。
桃子ちゃん、何か言いたいことでもあったのかな?
もしかして気づかない内に、えりぽんらしく無いことでもしてたかな・・・?!
桃子ちゃんに限って気づかないよね。そうだよね。
絵里は自分自身に言い聞かせて、心を落ち着けた。


少し経ち、メンバーが続々と集まりリハが始まった。
絵里は今まで一緒にコンサートをやってきたベキマスのメンバーと、こうやってまたリハをやったりできるのが嬉しい反面、この生活がいつまで続くのかと不安になった。
分からないダンスの振りについて同じ振りをする雅ちゃんにきいたり、矢島ちゃんは色々と優しく指摘してくれたり。
モーニング娘。に後輩が増えて、ベリキューのメンバーもいよいよ先輩らしくなってきたなぁと絵里は感じた。


605 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 14:45:47.07 0
正直、こうやってダンスや歌のリハをやっている間は、えりぽんと入れ替わったことを忘れられるから楽だ。でも、家にいるえりぽんはすごく不安に違いない。えりぽんの気持ちを考えると不安や申し訳なさでつぶされそうになる。

「大人の私がしっかりしなくちゃ。」

絵里は自分自身に言い聞かせ、自分を奮い立たせた。


リハの昼休憩に入り、各自お弁当を選ぼうとしている。れいなはまた唐揚げ弁当に野菜ジュースか。きっと朝食もろくにとってないのだろう・・・。
そんなことを考えながら絵里も適当に弁当を取り、とりあえず9期の近くかガキさんのところで一緒に食べようと思っていた。

「あ〜〜!えりぽんえりぽん!ちょっとちょっと!」
「は、はい?」

外見が生田衣梨奈の私を呼んだのは、桃子ちゃんだった。

「えりぽん、お昼一緒に食べない?」
「あ、良いですよ!でも、桃子ちゃ・・嗣永さんは真野さんと食べなくて良いんですか?」
「言うなら『もーもーちー!』でしょ?あ、真野ちゃん?良いの良いの。真野ちゃんは舞台の台本読んだりしてて忙しいみたいで、さっき誘ったんだけどふられちゃったんだ。」
「そうなんですね。えりで良ければ全然大丈夫ですよ。」

Berryz工房のメンバーともあまり絡まない桃子ちゃんが、本日2回目の生田衣梨奈への辛み。絶対何かある。絶対おかしい。
絵里は不安げな顔を隠しきれないまま、嗣永桃子について行った。
二人で椅子に座り昼食をとりはじめると、間もなくしてして口を開いたのは、この状況に我慢出来なかった絵里だった。


606 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 14:47:13.05 0

「つ、嗣永さん!えりに何かご用でも?」
「よーくーぞ、きいてくれたよえりぽん!ウフフ。ウフフ。」

小指をたてて勢いよく絵里を指さした。

「なんですかー?」
「ももさ、最近テレビに出る機会が多くなったじゃん。みっしげさんほどじゃないけど。」
「はい、嗣永さんの出てる番組チェックしてますよ。」
「さーすがえりぽん。ありがと。それでね、えりぽんはおはスタやってるじゃん。」
「はい。」
「生放送じゃん。で、今後生放送の番組にでたときってどうすれば良いのかなーって。」
「あ〜、嗣永さんの場合だと、ネタとかをどのタイミングで・・・とかってことですか?」
「ネタとかいーわーなーいーで!ウフフ。ま、ネタなんだけどさ。そうそう、そういうことだよ。収録だと編集でなんとかしてくれるから、あまり気にしてないんだけどね。」

桃子ちゃんも、一時期のさゆの様に色々と悩んでるんだなぁと絵里は感じた。
さゆもあのときすごく頑張ってたっけな、一人でバラエティ番組とかでてて・・・。
私は家でさゆが出てる番組をチェックするだけだし。
でも、あの時さゆから相談を受けてたのは私だし、後輩であり、努力家である桃子ちゃんには何かアドバイスしてあげたいと切に思ったのは確かだった。


607 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 14:48:28.83 0
>>604-606
今日はここまでです
ベキ編はあんまり核心につかないと思いますがよろしくお願いします
核心は他の方々にお任せして僕は自由に書きますww

608 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 15:35:27.53 i
今一番楽しみなスレ

609 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 15:41:55.06 O
冬休みの楽しみキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!

610 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 15:46:40.36 0
みんなおつ
楽しいわ

611 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 15:53:11.29 O
本家に9期にベリキュー
このスレも豪華になってきたな

612 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 17:10:50.55 0
帰ったら読もうかな

613 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 17:23:32.85 O
自分のやつまとめた
〜9期お泊まり会編〜
>>553>>559-561>>600-601
少し苦戦中ww

614 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 18:12:22.44 0
>>590
正統派が2人と9期の人とベリキューの人
あと変態さんで5人かな?

>>613
がんばれー!

615 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 18:58:05.86 0
>>530つづきです


「えりぽん、そこワンテンポ遅い」
「あ、はい」
「うん、じゃもう1回いくよ」

絵里はいま、衣梨奈とともに生田家でダンスレッスンをしていた。
衣梨奈の母親は、衣梨奈、外見は亀井絵里の衣梨奈をすっかり気に入ったのか、アッサリと家に上げた。
そりゃ自分の娘なのだから当たり前かと思いつつも、衣梨奈は頭を下げて生田家に入る。

名目上、衣梨奈のダンスレッスンに付き合ってくれている先輩の絵里という構図なのだが、傍から見れば全くの逆だった。
先輩の絵里に対し教えている衣梨奈など、だれかに見られてはまたややこしくなるのは確実だった。

「もっとこう、パン、パンって動き止めると綺麗に見えるから」
「こう、ですか」
「そうそう。次の動作に遅れないようにね」

絵里の指導に、衣梨奈も必死についていく。
絵里の体に入っている以上、衣梨奈はダンスレッスンに参加はできないが、此処で休むわけにはいかない。
衣梨奈は鏡を見ながら、指先の細かい動きまで頭に入れていく。

616 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 18:58:38.91 0
そのとき、部屋がノックされ、扉が開いた。

「おつかれさまー。お茶でも飲む?」
「あ、はい。ありがとうございます」
「こら、先輩が先っちゃろ」

入って来た衣梨奈の母親に絵里、外見は衣梨奈の絵里が窘められる。
ああもう、ややこしいなあと思いながらも、衣梨奈はグラスを受け取った。

「衣梨奈、どうですか?」

お茶で喉を潤すと、母親から質問を受けた。
受けているのは当人の衣梨奈なのだが、さてどう答えたものかと思考を巡らせているのが分かる。
これはさすがに助け舟を出すかと絵里は息を吐いた。

「がんばってるっちゃよ!」
「ホントにぃ?あんたは亀井さんに迷惑かけとらん?」

苦笑しながら答える母親に対し、衣梨奈も口を挟む。

「あ、いえ。私は…だいじょうぶですから」
「そうですか?この子、そんなにダンスは得意じゃないんですけど、宜しくお願いします」

そうして母親は一礼すると部屋をあとにした。

617 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 18:59:12.84 0
絵里は、何処の母親も同じだなと思うと同時に、本当に衣梨奈は愛されているのだなと実感する。
モーニング娘。に加入し、福岡から母親と一緒に上京して来た衣梨奈。
芸能界という、一般社会とは少し違う特殊な世界に入り込んだ娘を心配しない母親はいない。
軽口を叩いていても、ちゃんと見守っているのだなということは痛いほど分かった。

「すみません、お母さん、心配性なんで…」
「いや、素敵なお母さんだと思うよ、絵里は」

そうして衣梨奈に笑顔を向けると、ふと自分の母親はどうしているか気になった。
衣梨奈の話によると、昨夜、絵里の両親は家に帰って来たようだった。
特に怪しまれることなく時間を過ごし、今日此処に来たと衣梨奈は言っていた。
こんな歳になってホームシックなんてあり得ないが、なんとなく、母親に会いたくなった。

「つづき、する?」

ふと頭によぎった考えを振り払うように言葉をかけると、衣梨奈も残りのお茶を飲み干し、「はい」と立ち上がった。
「じゃあ、頭からもう1回ね」と絵里はリズムを取り始めた。

618 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 18:59:54.21 0
「なんで入れ替わったんだと思いますか?」

ダンスレッスンを終え、今度は「ハンドスプリング」とバトンの練習のために、ふたりは近所の公園へと歩いた。
その道すがら、衣梨奈から唐突にそう聞かれ、絵里は「うーん」と声を出す。
それは昨日も考えていたが、結局頭の許容量を超えたので考えないようにしていたことだった。

「たまたま、ですかね?」

昨日も考えていた。
この入れ替わりは偶然なのか、必然なのか。
必然だとしたら、なぜ絵里と衣梨奈だったのか。その理由はなんなのか。

「偶然だと思う」

絵里は頭を振りそう言い放つ。

「たまたまふたり揃って階段から落ちて、なんかのはずみで入れ替わったんだと思う」
「……そんなことってあり得ますか?」

衣梨奈の質問に絵里は一瞬、眉を顰める。
あり得る・あり得ないの議論をしている場合ではないのだ。
いま、現実に絵里と衣梨奈は入れ替わっているのだから、この現実を受け入れる以外に方法はない。

「だって、普通、あり得ないですよ。人が入れ替わるって漫画じゃないですか」
「…そうは言っても、絵里はえりぽんだし、えりぽんは絵里じゃん」

絵里自身の声が冷たくなっていることは自覚していた。
だが、それを柔らかくすることはどうしてもできない。

619 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 19:00:43.62 0
「それは分かってますけど…戻りたいじゃないですか…やっぱり」
「絵里だってそうだよ。早く自分の体に戻りたい」

戻りたいし、返したい。
体だけではなく、モーニング娘。9期メンバーである生田衣梨奈としての生活を。
いまのままで良いなんてことはない。彼女の焦りも分かる。

「練習も必要ですけど、戻る方法も考えた方が…」
「じゃあ、えりぽんは分かったの?その戻る方法」

怒気を含んだ言い方になっているのは分かる。だが、止められない。

「それは…まだ」

絵里は苛立っていた。
この期に及んで弱気な衣梨奈に対してと、焦りを持っている絵里自身に対してだった。

「絵里はえりぽんにダンス教えたよ?でも、えりぽんは絵里にハンドスプリング教えてくれないの?」
「そ、そんなことは…」
「自分だけが練習できれば良いの?絵里だって練習しないと本番で失敗するの嫌だよ」

絵里の言葉に衣梨奈は言い淀む。
その瞳が揺れているのが分かるが、絵里の言葉のダムは止まらない。
せき止められていた想いが、不安が、急に溢れ出した。

「絵里はえりぽんの代わりに仕事してるんだよ。ホントはしなくても良い仕事なんだよ。絵里が休んでも、絵里には関係ないし」

ひどいことを言っているのは分かっている。
無茶苦茶で、理不尽で、非建設的な言葉だと知っている。
それでも絵里は吐き出してしまった。

620 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 19:01:19.34 0
3日間の入れ替わりによって受けた仕事は撮影とダンスレッスンだけだった。
だが、その中で絵里は新たな環境に直面し、前へと進むメンバーと対面した。
休養という形でモーニング娘。を卒業した絵里にとって、前へと進むメンバーを見るのは苦痛だった。
自分だけが立ち止まり、里沙もさゆみもれいなも、どんどん先へ行くようで嫌だった。

自分が感じた不安や切なさを、こういう形で後輩にぶつけるのがどれほど卑怯なことかくらいわかっている。
絵里だってもう子どもじゃない。
モーニング娘。にいたころは中間管理職であったし、もしいまでも在籍していたらサブリーダーあたりにはなっていたはずだった。
後輩のために気を配るのがどれだけ大切かくらい、絵里にだって分かる。分かるのに、分かるのに、分かるからこそ…

「えりぽんには、絵里の気持ち分かんないよ!」

そうして絵里は走りだした。
後ろで「亀井さん!」と声が追いかけてきたが振り返る余裕はなかった。

入れ替わっても、絵里の脚は速かった。こういうところは魂の方が勝つのだろうかと思いながらも、絵里は走った。
生田家の近所はまったくの未知の領域であり、1本横に入ると、それこそ何処にいるか分からなくなった。
それでも絵里は止まらない。
方向音痴に定評はあるが、知ったこっちゃない。
絵里はその息が切れるまで、ただひたすらに走ってやろうと思った。

621 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 19:02:11.36 0
ひとまず此処まで
つづきは今夜投下します

622 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 19:05:17.00 0
おつ

623 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 19:11:40.67 0
正統派キテター!!
ムフムフw乙です!

624 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 19:14:46.45 0
乙です
また新しい展開ですな

625 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 19:54:51.52 0
乙です
続きが気になりますなー


626 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 20:07:18.53 O
正統派キテタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!
やっぱ自分とは文章力が全然違いますなorz

627 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 20:39:18.41 0
正統派って呼び名は照れ臭いです…w

21時くらいに続き投下します

628 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 21:00:30.85 0
wktk

629 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 21:03:58.59 0
>>620つづき

「ば…バカ……すぎ…る…」

意外にも息が切れるのは早かった。
昨日のダンスレッスンで体力がないことは痛感したのに、なぜ急に走り出したのかと、バクバク唸る心臓を押さえる。
絵里はたまたま見つけた公園のベンチに腰を下ろす。

「なにやってんだよぉ…」

深くため息をついて絵里は頭を抱えた。
自分勝手な怒りや不安で、衣梨奈を傷つけたことに違いはなかった。
衣梨奈がこの期に及んで弱気なのはどうかとも思うが、それにしても絵里の怒りは理不尽だった。
彼女の不安ももっともだし、元に戻る方法を考えることも重要なことだった。
結局、いちばん子どもで余裕がなくて弱気なのは、亀井絵里本人なんだと、絵里は自覚した。

「……っ、亀井さん…」

上から降ってきた声に、絵里は思わず顔を上げた。
そこには果たして、自分、外見は絵里である生田衣梨奈がいた。

「…早かったね、追いつくの」
「いや、此処さっきの場所から近いですよ」

衣梨奈の言葉に絵里は苦笑した。
ああこの方向音痴め。どうせ同じ場所をぐるぐる回ってるうちに此処に辿り着いたんだなと自覚した。
なんだかバカバカしくなってきた絵里は「あーあ」と声を上げ、天を仰ぐ。天高くで輝くて太陽が真っ直ぐにこちらを睨んでいた。

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