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レス数が1000を超えています。残念ながら全部は表示しません。
ノノ*^ー^) えりがナマタでえりながカメで |||9|‘_ゝ‘)

1 :名無し募集中。。。:2011/12/12(月) 20:44:34.04 0
◇ふとしたはずみで生田衣梨奈と亀井絵里の身体が入れ替わってしまったことから巻き起こるストーリー 
 身体の入れ替わった二人とガキさんとの三角関係の行方は!?

【プロローグ】

|||9|^_ゝ^) <新垣さん聞いてください!ブックオフで新垣さんの写真集がすっごく安く売ってたんでコンプしました!
( ・e・)<な〜によそれ あたしの写真集が価値がないみたいじゃないの 「安く」は余計!「安く」は
|||9|^_ゝ^) <そんな事ないですよ えりなにとっては大好きな新垣さんのですもん
        価値ありありですよ 安くですけどちゃんとお金は払って買ったんですから
        お買い物上手って褒めてください あと写真集にサインしてもらって・・
♪〜トラワヨー プサンハンヘー アーイタイー
∩・e・)<はいもしもし おーっ!カメ〜 今夜?いいよ オッケー! んじゃね〜ハーイ・・ ポチットナ
|||9|#‘_ゝ‘)<亀井さんですか?
( ・e・)<えー?あん そーそー 
|||9|^_ゝ^) <あっそうだ 今度写真集全部持ってくるんでサインしてもらって・・
(・e・* )〜♪今夜はカ〜メが泊まりにくるから さっさと仕事をおわらすべ〜 ガキカメー!ってか
|||9|^_ゝ^) サイン・・

|||9|^_ゝ^) ・・

|||9|‘_ゝ‘) <いいなぁ〜亀井さんは・・ えりなも亀井さんになりたいなぁ・・

◇とまぁそういうこって この後えりりんと身体が入れ替わったナマタがガキさんと
 「ガキカメ〜」と言いながら肛門を広げたり広げなかったり
 ナマタと身体が入れ替わったえりりんがガキさんにホッペを
    _, ,_
  ( #・e・) <なんかムシャクシャするのだ
つ<;゜_ゝ゜>⊂ <痛たたたたたたた

ってされたりされなかったり・・

と いうわけで この後はAA職人さんお願いします

501 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 05:39:50.69 0

かのん太っちゃったvww

502 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 06:33:22.72 O
AA職人最高w

503 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 06:47:23.43 0
かくれんぼネタ懐かしいw

504 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 08:15:58.00 0
更新できるうちにしときます
>>458つづき

カーテンの隙間から光りが射しこんできて、絵里はふと目を覚ました。
ベッドの上でグッと伸びをしたあと、時計を確認する。まだダンスレッスンまでの時間はあるので二度寝しようかと考える。
温もりを求めて毛布を被ろうとし、やはり期待をこめて鏡を見つめる。
だが、相変わらず向こう側にいるのは、寝ぼけて目がまだ開ききっていない生田衣梨奈そのものだった。
こうやって期待と落胆を繰り返す朝をあとどれくらい迎えれば、絵里と衣梨奈は戻れるのだろうかとぼんやり思った。

絵里は朝から溜息をつきそうになり、来客用の布団で眠る衣梨奈を見る。
本当に彼女はよく眠っている。昨日も考えたのだが、それは万年寝不足という絵里の体のせいなのだろうか?
確かに衣梨奈の体に入ってからというもの、夜寝る時間と朝起きる時間は早くなっている。
精神よりも肉体の方に感覚は引っ張られていくものなのかもしれない。
となると、いつかは肉体の方に精神もどうかしてしまうのではないかと心配になるが、いまそれを悩んでも仕方がない。

―戻る方法……あるよね…

確証も保証もなかった。
だから絵里は、ただ必死に信じるしかなかった。
ただ安らかに眠る衣梨奈を守れるのは、事実を知っている自分しかいないのだから。
そこまで思考を進めたとき、不意にやって来た眠気に耐え切れず、絵里は瞼を閉じた。

505 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 08:16:28.19 0
「ごめんなさいね、衣梨奈がベッド独占しちゃって」

朝食を摂りながら、衣梨奈の母親は衣梨奈、見た目は絵里である衣梨奈に対してそう言った。

「あ…あーだいじょうぶっちゃん。よく眠れたけん」

母親に聞かれた言葉に、衣梨奈は素直に返した。
その口調はいつも以上に柔らかくて舌っ足らずではあったが、衣梨奈の口をついた博多弁に絵里はドキッとした。

「あら、亀井さんも九州出身やと?」

ほらきた。母親の言葉に安心感を覚えたせいで、衣梨奈は思わず博多弁を喋ってしまった。
本物の絵里は生まれも育ちも東京。九州なんて縁が薄いのにどう切り返すか衣梨奈は焦った。

「か、亀井さん、衣梨奈と一緒に喋っとぉうちに、博多弁がうつってしまったっちゃん?」

絵里は慣れない博多弁を使って助け舟を出し、衣梨奈もそれに乗った。

「そーなんですよー。えりぽんの博多弁が心地良かったのでつい…」
「あらそうやと。なんか嬉しいっちゃねぇ」

そうして衣梨奈の母親は微笑みながら、野菜ジュースを飲み干す。
絵里と衣梨奈は視線を交差させ、ふうと息を吐いた。

506 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 08:17:07.68 0
「すみませんでした。さっき」
「あーだいじょうぶだよ。えりぽんもお母さんと話せて安心しちゃったんでしょ?」
「…はい」

ふたりは揃って生田家を後にした。
絵里はそのまま仕事場へ、衣梨奈はいちど亀井家に戻ることになった。
今日は絵里の両親が自宅に帰る日であり、話を合わせることに苦労しそうだが、避けては通れない道だった。

「だいじょうぶだよ。うちの両親アホだから」
「そんなことないと思いますけど」

絵里なりに緊張をほぐしてくれていることは衣梨奈にも分かったが、今朝の失敗からか、どうしても笑顔にはなれなかった。
見知らぬ大人に敬語を使わずに話すことなど出来るのだろうか。
相手は23年間も絵里を見続けてきた絵里の両親である。終日時間を過ごす中で、ボロが出ない訳はなかった。

「いざとなったら、絵里のアホキャラで通せばなんとかなるって」

絵里はそうして笑い、衣梨奈の頭を撫でた。
いまの衣梨奈の外見は亀井絵里であるが、この表情は、モーニング娘。に加入した当時の顔に似ているなと思った。
不安とか心配とか恐怖とか、そういう負の感情に押しつぶされそうになっている自信のない、亀井絵里。
私、どうやってあの頃から成長したんだっけ?と衣梨奈は思いながらも、強く衣梨奈の頭を撫でた。

「じゃあ、仕事終わったらまた連絡するから」

最寄駅に着いた絵里がそう言うと、衣梨奈は「はい。行ってらっしゃい」と手を振った。
その表情はまだ暗く、瞳も揺れていたけれど、これ以上は時間的にも余裕がなく、後ろ髪を引かれながらも絵里は駅の階段を上った。

507 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 08:17:49.78 0
元に戻る方法もさることながら、入れ替わったメカニズムの解明も必要だと絵里は考えた。
そもそも、人間の魂、あるいは精神が入れ替わることなんてあり得るのだろうか。

「幽体離脱」という言葉を聞いたことがある。
寝ているときや臨死体験で、自分の魂のみが肉体から離れ、自分の肉体を俯瞰的に見る事が出来るという話だ。
それが実際に実現可能かどうかは別として、そのメカニズムでいくと、今回の件も一応の納得はできそうだ。

だがそこで絵里は、いや、と思考を止める。
幽体離脱で魂が肉体から離れたとしても、それが別の肉体に定着することは可能なのだろうか?
今回の場合、絵里と衣梨奈は階段から落ちたことによって、強い衝撃を受け、一瞬臨死状態に陥った。その際、魂が肉体から飛び出た。
うん、此処まではなんとなく分かる。
だが、それで魂が互いの体に入り、そのまま目を覚ますということは可能なのか?

もともと別の“容れ物”であるのに、そう簡単に違う魂と肉体は接着できるのか?
この考えでいくと、絵里も衣梨奈も、お互いの肉体があっさりとお互いの魂を受け入れたということになる。
それこそ「拒絶反応」のようなものは起きそうなものだが…と考える。

臨死状態や幽体離脱の場合、自分の肉体を俯瞰的に見るというケースが多いが、今回はそうではない。
そうなると、階段から落ちた衝撃で、互いの魂がなんらかの理由で混在し、容れ物を間違えたということになる。
普通、そう簡単に混在し、入れ替わったりするものだろうか。
この仮説が正しければ、世界中で入れ替わり現象が起きそうなものだが……

508 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 08:19:39.14 0
「絵里頭良くないんだって……」

中学生の頃にモーニング娘。に加入し、授業中はほぼ寝ていた絵里は勉強は得意ではない。
集中力の欠如に定評のある絵里にとって、こんな無理難題をよくも20分も考えられたものだと逆に褒めてやりたくなった。
絵里の頭は完全に要領をオーバーし、ともすればショートを起こしそうになっていた。
これ以上の思考は今日のダンスレッスンに支障をきたすと判断し、絵里は頭を振って「はぁ」と椅子に横になった。

絵里はダンスレッスンの部屋のすぐ近くにある簡易休憩所に来ていた。
思いの外に乗り換えがうまく行ったせいか、此処に来たとき、レッスン室を覗くと、室内にはまだだれもいなかった。
時間を潰そうと休憩所へと向かい、自販機でオレンジジュースを買ったところで、絵里は元に戻る方法、入れ替わった方法を考え始めていた。
そして20分が経過し、すっかり温くなったオレンジジュースを再び飲んでいる。

「なーんで入れ替わったんだろ…」

そこで絵里はふと気付いた。
いまのいままで、絵里は入れ替わった方法、メカニズムを考えていた。
しかし、絵里と衣梨奈の入れ替わった“理由”を考えたことはなかった。
ふたりが入れ替わった理由、なぜ絵里と衣梨奈だったのか、なぜこのタイミングだったのか。

509 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 08:20:04.09 0
「たまたま…?」

ふたり揃って階段から落ちた。衝撃を受けた。なんらかの形で魂が抜けた。そして入れ替わった。
絵里が事務所に遊びに行ったのは偶然だった。そしてあの場にさゆみと衣梨奈がいたのも偶然だった。

だがそれが、必然だったとしたら―――?

ふたりが階段から落ちたのが偶然だったとしても、なんらかの理由で入れ替わる必要があったとしたら?

絵里と衣梨奈、どちらかの魂がだれかの肉体に入る必要があったとしたら?

なんで?
どっちが?
両方が?
なんのために?

「……バカバカし…」

絵里はすべての考えを呑み込むようにオレンジジュースの缶を傾けた。
入れ替わる理由に必然性があったなんて、それこそ非現実的すぎる。
幽体離脱説を採用するなら、それこそ必然性なんてない。
だが、もし、必然性を採用するなら、入れ替わったのは……

「……かみさまの力とか?」

あり得ないと頭を振る。
神様の存在を信じる信じないは別にしても、いくらなんでも考えが飛躍しすぎている。
今日はどうも思考の沼に嵌ったようだと、オレンジジュースを飲み干し、席を立った。
そろそろ行かないとレッスンが始まるなと絵里は急いでカバンを持ち、レッスン室へと走った。

510 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 08:21:45.63 0
ちょい短いですけど此処までです

職人様おつかれさまです!

511 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 08:27:51.56 0
乙です
話の運びがちょうどよくてうまいな
もう少し読みたいって切り方も絶妙w

512 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 08:43:37.18 0
>>468
おい!スタッフ自重w

513 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 09:00:36.85 O
正統派作家さんって他になんか書いてる?

514 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 11:12:23.57 0
从*^ー^)

515 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 11:53:10.82 0
>>504-509
おつおつ!

516 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 11:59:36.58 0
>>469
全部ベロじゃねーかwwww

517 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 12:13:34.41 0
狼野圭吾と団狼六の共存するスレか

518 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 12:18:48.72 0
ドラマみたい

519 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 12:19:47.13 0
競作だとテンション高くなるのかなw
いいこと

520 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 14:30:00.72 0
wktk

521 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 15:39:42.84 0
これは良スレすぎる

522 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 16:15:28.03 O
期待

523 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 17:06:55.39 0
>>509のつづきあとで投下します

>>513
いくつか書いてますが内緒ですw
文章のくせでばれるかもですが…

524 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 17:48:48.12 0
えりりんが復帰したらドラマ化して欲しい

525 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 18:37:51.84 0
>>509つづき

「衣梨奈ちゃん、今日なんか凄いね」

ダンスレッスンが休憩に入り、汗をかきながら腰を下ろすと、隣に里保が座り込んだ。
絵里は「なにが?」と息を整えながら手にしていたペットボトルの蓋を開けた。

「なんかいつもより……うまい…と思う」
「へ?あ、あー……練習したから、かな?」

絵里の言葉を聞き、里保はそっかぁと汗を拭きながら遠くを見つめる。
ダンススクール出身であるため、里保は9期メンバーの中でも、ひいてはモーニング娘。全体の中でもダンスの技術は高い。
そして、見た目によらず負けず嫌いだ。
それは本人も自覚済みだし、それが自分の長所でもあり短所だということも彼女は分かっている。
自分が13歳の頃、こんなに大人だっただろうかと絵里はぼんやり考えた。

「……やる」
「は?」
「練習する、私も」

そうして里保は汗を拭いて立ち上がり、レッスン室の端の方へと歩いていった。
ダンといちど脚で踏み込むと、ひとつに結んでいた髪が揺れた。
ひとつひとつの動作は機敏であり、リズム感も相当ある。絵里のように早取りのくせもない。

526 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 18:38:52.96 0
「…里保ちゃんの方がよっぽどうまいよ…」
「いやぁ生田もうまいよ」

急に降ってきた声に絵里はビクッと肩を上げた。

「そーんなに驚かなくてもいーじゃん」

そこにいたのは、モーニング娘。7代目リーダー、新垣里沙だった。
絵里の同い年・ツッコミというより小姑キャラ・先天的にはボケ体質・ガキカメは名コンビ、うん絵里もそう思う。
最近は衣梨奈とも仲が良く、一部では生ガキなんて呼ばれているらしい。

「なんかあった?」
「へ?」
「楽しそうに踊るからさぁ」

そうして里沙は笑いながら腰を下ろす。
その手にはいつものように栄養ドリンク剤。もうそのCMしたら良いじゃないですかと思いながらも絵里は「はぁ」と曖昧に返す。
里沙はドリンクの蓋を開け、喉を鳴らしながら飲んでいく。あ、CM来ますよ、その飲み方だったら。

「先輩になったから、がんばってる?」
「ん…んー、まあ…たぶん」
「なーによ、なんか生田らしくないじゃん。いつもみたいにKYキャラできてよー」

里沙が目を細めて笑い、絵里もつられて笑った。
この人は相変わらず、変わらない。
冗談も本気も、全部この人は素の自分をぶつけてくる。
深刻になりすぎず、かと言っておどけ過ぎず、ありのままの「新垣里沙」をぶつけるから、絵里も「亀井絵里」でいられた。
ガキカメで何年も一緒にラジオとかやってこれたのも、里沙が変わらず里沙、ガキさんだったからだ。

527 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 18:39:29.39 0

―優しすぎるんだよ、ガキさんは…

同期の高橋愛が卒業し、周りは後輩ばかりの空間になり、笑顔が少なくなってきてしまうこともあった。
里沙がリーダーになってから、絵里もなんどかメールで相談を受け、ふたりで話したことがあった。
もっと後輩を頼って下さい。絵里だけじゃなく、さゆもれーなも、みんながいますからって言ったら、ガキさんは笑ってくれた。
いまの里沙は、普通に笑っている。
それはひとえに、6期の力もあるだろうけど、KYキャラで場をなごませる衣梨奈の力があるからかもしれない。

―なんかねぇ、小春とカメを足して2で割ったような感じ

いつだったか、里沙は衣梨奈のことをそう表したことがあった。
そのとき、絵里は未だ、生田衣梨奈という存在をよく知らなかった。
里沙は衣梨奈を「もーホントにKYで手に負えない…うるさいし意味分かんないし、うん、KY」と話していた。
だがその表情はとても優しくて嬉しそうだった。

その笑顔に、なんとなく寂しくなったのは、内緒。

「はい、そろそろ始めるよ!」

ダンスの先生の声が響き、室内の空気が一気に変わった。
まったりとした優しさは消え、ピリッとした独特の緊張感が漂い、絵里も休憩モードからレッスンモードへ切り替えた。

528 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 18:40:16.15 0
レッスンが終了した途端、9期と10期メンバーはへとへとになり崩れ落ちた。
やはり経験の差か体力の差か、5期と6期の「先輩」たちは立っている。
衣梨奈の体のせいか、やはり多少の動きづらさや体力のなさは痛感した。人の体というものは厄介だなと改めて感じる。
しかし、暫くダンスはやっていなかったが、意外と体は覚えているし、ついていくことが出来た。
完全燃焼したといっても、やはり楽しいことは楽しいんだなと絵里は天井を見上げた。

それでも、寂しさは残る。
里沙も、さゆみもれいなも、此処にはいないけど休養中の愛佳も、絵里よりは何歩も先に行っている。
絵里が卒業したあの頃よりも、格段とレベルアップした同期の姿に、絵里は無意識に胸が締め付けられた。
時計を確認すると、午後の4時を回ったところだった。予定通りの時間に、絵里は早く帰ろうと腰を上げ、帰宅の準備を始めた。

着替えを済ませ、それぞれ帰っていくメンバーにまざり、絵里も「お疲れさまでしたー」とレッスン室をあとにしようとした。
が、それは後ろから追ってきた声に阻まれた。

「生田ぁー」

その声に振り返ると、そこには同期、6期メンバーの田中れいながいた。
急に話しかけられたことにドキッとしながらも、絵里は努めて笑顔で「なんですかぁ?」と返した。
もう少し間延びした声の方が良かっただろうかと思っていると、れいなは言葉を渡した。

「明日って空いとぉ?」
「あ、明日、ですか?」

れいなの突然の質問に動揺が走るが、それを悟られてはいけない。
絵里はドラマも舞台も経験している「女優」なのだから、生田衣梨奈を演じる必要がある。此処でバレるわけにはいかない。
だが、筋書きのない台本はどう転ぶか読めない。絵里はれいなの次の言葉を待った。

529 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 18:40:42.85 0
「モツ鍋食べに行かん?前に行きたいって言っとったやん」

れいなの言葉に絵里は揺れた。
モツ鍋?そんな話は衣梨奈から聞いたことがないが、衣梨奈はれいなにそう言ったのだろうか?
九州出身の衣梨奈が、関東でモツ鍋を食べたいから田中さん行きませんか?と話した?
いや、九州出身だからこそ、美味しいモツ鍋を久しぶりに食べたいと言ったのか?

「あー。でも明日はちょっと用があるんです。ごめんなさい」

絵里は迷った挙句、断るという選択をした。
衣梨奈がどういう約束をしたかは分からないが、此処で誘いに乗るにはあまりにもリスクが大きすぎた。
実際、明日は衣梨奈に今日のダンスを教え、「はんどすぷりんぐ」を教えてもらう必要がある。
とにかく断るのが最善だと絵里は考えた。

「そっかぁ。分かった、ありがと」
「あ、いや、私こそすみません。じゃあ、また」
「ん、おつかれー」

れいなの笑顔に頭を下げながら、絵里はレッスン室の扉を空けて廊下へと出る。
なんとか誤魔化せたと深く息を吐き、天井を見上げた。
帰ったら衣梨奈にちゃんと確認しようと、絵里は暫く歩き、外へ出たところで衣梨奈にメールを打ち始めた。

530 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 18:41:29.65 0
「珍しいね」

帰り支度を済ませ、れいなと肩を並べて廊下を歩くさゆみはそう言った。

「なんが?」
「れいながえりぽん誘うの。あんまり後輩とご飯とか行かないじゃん」

さゆみの言葉にれいなは大袈裟に肩を竦めた。
「たまには先輩らしいことしてみよっかなって」と言いながら、れいなは帽子を深めにかぶり直す。

「えりぽんモツ鍋食べたいって言ってたんだぁ」
「……さあ」

れいなの言葉にさゆみは振り返る。れいなは大きめのサングラスをつけているため、その瞳が見えない。
そう言えば、表情をつくらなくて良いからサングラスをかけているのだと、いつかのコンサートで話していたことをさゆみは思い出す。
まさかこんなときに役に立つとは思わなかったと、さゆみはその表情を見ることを諦めた。
さゆみはふうと息を吐いて外に出る。夕陽が沈みかけ、街はオレンジ色に染まりはじめていた。
ああ、絵里の色かあと思っていると、隣にいる同期が「絵里も見とぉやろうか?」と呟き、サングラスを外した。
その瞳は真っ直ぐで、沈みかけている太陽をじっと見つめている。

「見てるんじゃない?……いや、見てたんじゃない?」

クスッと笑うさゆみの言葉にれいなは反応するが、目を合わせることなくサングラスを掛け直した。
まさかねと、あり得ないと考えていたが、心の奥に引っ掛かっている“なにか”は、確かに消えることなくそこに残っていた。

531 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 18:42:20.48 0
とりあえず此処までです
今夜もう1回あげられたらがんばる

532 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 18:42:50.02 0
ゴクリ・・・
いいよいいよ〜

533 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 18:43:45.32 0
乙です
ヤバイ亀・・じゃなかったカマかけられたか
ドキドキ

534 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 19:15:19.60 O
気づいた?

ドキドキするねぇ

535 :1:2011/12/25(日) 19:17:51.44 0
何日ぶりかに覗いてみたらなんかすごいことになってんね
こんな良質な(変態も含めて)ストーリーが続くとは思わんかった
変に自分でストーリーとか考えなくて正解だった
投げっぱなしにしといてよかったぁー!
「このミステリーがすごい」のノミネート作品読んでるみたいで(変態は含まない)
次の展開が待ち遠しい

536 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 19:19:01.33 0
乙です
どんどんお待ちしてますw

537 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 19:44:39.60 0
>>1さんおつです
ガキカメ・生ガキだけじゃなくて全体の人間関係が書けたら良いなあってスタンスですので
>>1さんの予想に反したらごめんね

538 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 20:53:02.85 O
待機待機w

539 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 21:17:20.98 0
>>496
ズッキがやせれる風桶はないかねぇ

540 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 21:27:43.51 0
本気でドラマ化希望
数学女子学園より面白そうw


541 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 21:42:00.78 0
これまとめとこっと

542 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 21:54:12.56 0
http://a.yfrog.com/img615/432/qvzqw.jpg

543 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 21:54:36.21 0
食うなぁああああ

544 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 22:15:07.31 0
節約料理なのかみずぽんが恋煩いで食べられないのか…
とにかく香音 食べるなぁ!ww

545 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 22:16:21.51 0
小説AA変態と職人に恵まれてるなぁ
良スレや!

546 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 22:16:23.56 0
なんてタイムリーなw

547 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 22:34:26.82 0
香音のダイエット風と桶期待w

548 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 22:36:45.33 O
9期でお泊まり会する話考えたけど自分の文章力のなさに泣きそうになったorz

549 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 22:37:37.73 0
ゆっくりでいいからがんばれw
俺はもう筆を折ったから無理

550 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 22:53:09.78 O
>>548
ネタがあるなら書いてみて
書いてるうちに腕は上がるはず

551 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 22:56:50.92 0
>>548
文章力も大事かもしれないけど想いがこもってれば大丈夫!
焦らずに書いてみてほしいな

>>549
できれば再びペンをとってほしいんだが…どうだろうか?

552 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 23:00:47.01 0
ええい!>>327の続きはまだか?

553 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 23:09:19.76 O
今日もレッスンが終わってメンバーから逃げるように帰ろうとしたその時
「えりぽーん、明日何の日か覚えてる?」
同期の譜久村が笑顔で駆けつけて来た

もしかして誕生日?それとも遊ぶ約束?
こんな時にプライベートで遊ぶなんて絶対にダメだ
えりぽんから何も聞いてない絵里はおどけて
「えっ、何の日っちゃ?」と答えた

「えっ?!えりぽん忘れたの?」
譜久村が驚く横から
「えー、言い出したのえりぽんじゃん。明日はレッスンの終わったら聖ちゃんの家でお泊まり会だよ!」

お、お泊まり会…
それは想定外だった
断ろうにも言い出しっぺだから絶対にダメだ

「そ、そうっちゃったね、もちろん覚えとーとよ」
焦ってるのがバレないように何とか答えた
断われない以上、この場をなんとか切り抜けてえりぽんと話し合うしかない

「ふーんっ、だったらいいけど。変なえりぽん」
そう言って鞘師は帰って言った

えりぽんと同期の、絵里より一回り小さい子とお泊まり、、、
とにかく今は早く帰ろう。
これ以上喋るとボロが出てしまう。

554 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 23:15:30.17 O
一先ず挿入?だけ
博多弁が難し過ぎるorz

555 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 23:16:41.37 0
寸止めくらったw
ひとまず乙です

556 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 23:38:58.20 O
挿入じゃなくて導入だろw
変帯に毒されてどうするw

557 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 23:43:03.32 0
ワクワクww

558 :名無し募集中。。。:2011/12/25(日) 23:57:57.48 0
俺も書くかな

559 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 00:06:41.65 O
>>553続き
時計を見ると4時を少し回ったとこ。今ならえりぽんを呼び出しても大丈夫。
「もしもーし、えりぽん?明日のことで大事話あるんだけど今からいつものとこ来れるー?」
「あ、はい、大丈夫ですよ。今から行きます。」

いつものとこってのは入れ替わって以来2人で外食する時に行くファミレスのこと。毎回毎回どちらかの家に行くのは無理があるから夕方はよくここに行く。もちろん絵里の体は食事制限があるからお互いドリンクバーでいつも話し合っている。

「亀井さん、もしかして明日のことって…」
えりぽんが申し訳なさそうに切り出した
「そうだよ、えりぽん。お泊まり会だよ。断る訳にはいかなそうだったから行くって行ったけど…」
「すいません!衣梨奈が悪いんです。こんなことになると思ってなくてお泊まりなんか約束して…」

今にも泣きそうな顔で謝っている。自分を責めてるんだろう。譜久村や鞘師の話し方を見るとどう考えても1番楽しみにしてたのはえりぽんのはず。

「謝らなくていいよ、誰が悪いなんてないんだから」
こう言って絵里は衣梨奈の心が入った自分の頭を撫でた

「まずは明日のお泊まり会をどう切り抜けるかを考えよ?2人で協力すればなんとなるから!」

こうして明日のお泊まり会に備えて2人で数時間話し合った。えりぽんと9期の関係。どんなことをするつもりなのか。他の3人の性格。絶対にボロが出ないようにできるだけの情報を頭に入れた。

絵里達から自由を奪い、自分を奪い、楽しみまで奪った。神様は何がしたいんだろう?絵里はまだいいとして、こんな無邪気で純粋な子に与える試練にしては大きすぎるのではないか?

そんなことを考えつつ明日に備えるためにファミレスを出た。終始表情が暗かったえりぽんにかける言葉が見つからないまま2人は別れた。



「あれ?えりぽん?!」

聞き覚えのある声に反応すると目の前には━━━━鈴木がいた



560 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 00:24:17.98 O
「あ、香音ちゃん、どうしてここにおると?」
動揺がバレないように出来るだけ平常心で返した

「ママとお買い物だよ。それよりえりぽん、今亀井さんと一緒にいたよね?えりぽん亀井さんと仲良かったっけ?」

まずい。2人でいるとこを見られてしまった。外に出てからは何も話してない。バレることはないだろうが見られないにこしたことはない。
「こ、この前連絡先交換して、少しお茶してただけっちゃ」

「そうなんだ…」
そう言って鈴木は衣梨奈をじっと見つめる。その眼はただ真っ直ぐ衣梨奈を見ている。

「香音ちゃん、どうしたと?」
恐る恐る聞いてみた。

「えりぽん、私のこと信頼してる?」



561 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 00:26:29.60 O
それは予期せぬ質問だった。答えを探している内に鈴木が話しだした。

「最近のえりぽん変だよ。
いつもみたいにKYなこと言わない。新垣さんにも甘えない。りほちゃんとも言い合いしない。ずっとつかれてるように見えるよ?
なんかどっか遠くに行っちゃったみたい。ねぇ、なんかあったんでしょ?
無理にとは言わないけど同期だよ?何でも言っていいんだよ?」

えりぽんから聞いた鈴木の性格━普段はおちゃらけてるけど9期1のしっかり者━ここまで見透かされてるとも思ってなかったし、こんなに心配してくれるメンバーがいることが嬉しかった。もちろん鈴木が心配してるのはえりぽん。絵里ではない。だけど嬉しかった。
この子になら、、、この子になら話しても大丈夫かも。明日や今後を考えても1人協力者いてくれればかなりに楽になる。この子になら、、、

「誰にも、、、言わない?」
鈴木はその真っ直ぐな眼でえりぽんを、絵里を見て頷いた

「私、、、私、亀井絵里なんだ」

562 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 00:28:17.89 0
ついに打ち明けたーーーーー!!
どうなるのかwktk

563 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 00:30:24.37 O
とりあえずここまで
人の書き方を真似する癖があるから正統派の人の真似してみました
博多弁に苦戦orz
当方9期ヲタなので9期の性格については自信あり
話の進めるスピードが早いかな?
むしろ遅いかww

564 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 00:30:53.38 0
ついにきたか・・・

565 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 00:35:42.87 O
挿入はまだですか

566 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 00:42:06.63 O
本家は6期中心でこっちは9期中心か


567 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 00:54:17.97 0
ベリキューヲタでもある俺がベリキューとの絡みを書くのはまだまだ先だな

568 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 00:58:59.02 O
>>567
挿入がすんでからだなww


569 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 00:59:50.49 O
お前ら挿入引っ張りすぎだろ
恥ずかしい…//

570 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 01:08:01.72 0
おー1番早いカミングアウト!
さあどうする?w

571 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 01:14:25.03 O
何か新しいのキテタ━━━(゚∀゚)━━━!!

572 :556:2011/12/26(月) 01:55:27.74 O
携帯がよってたかって挿入挿入言ってると俺が一人で騒いでるみたいじゃないかw

573 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 02:05:07.05 0
うお
これはwktk

574 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 02:19:35.03 0
ベキとの交流を短編で主に書こうかと思います
続くかわかんないけどこのスレは新参なのであたたかく読んでください




明日からは、年始からはじまるハロー!プロジェクト全体のコンサートである冬ハロの全体でのリハーサル。
そういえば年始の冬ハロなんて久しぶりだ。
衣梨奈と入れ替わってからというもの、モーニング娘。のメンバーと接するのでさえも、些細な一言まで気を遣わなければいけないっていうのに・・・。
これがハロ全体となれば、Berryz工房や℃-ute、真野ちゃんやスマイレージのみんなとも接する機会が増える・・・。

外見は生田衣梨奈、中身は亀井絵里である絵里は、冬ハロを目の前にして今までよりもずっと重い不安に駆られていた。
彼女は、一難去ってまた一難というのはまさにこのことだと痛感した。

でも、逆に考えればいつも一緒にいないメンバーであるベキマスのメンバーだから、あまり絵里、いや、衣梨奈の変化に気づかないかもしれない。

いや、ちょっと待てよ。絵里は今年を思い返してみた。
今年の秋、ついこの間まで「モベキマス」なるユニットで活動していたではないか。
以前よりも他のグループと接する機会だって多かったはずだし、地方のイベントにもモーニングのメンバー以外と一緒に行ったはず・・・。これは困った。

絵里はさらに途方に暮れていた。

他のグループとの交流が、こんなところで裏目にでるとは。
絵里は神様がちょっと恨めしかった。神様というものが本当にいるのなら、今すぐにでもこんな事態になったことを教えて欲しかった。
それくらいしてくれても良いだろうに・・・。


575 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 02:20:26.95 0
とりあえず、衣梨奈に相談してみようか。
絵里は一人で考えていても収拾がつかないと重い、今日亀井家に泊まることになっている衣梨奈に相談した。

ちょうど自分の姿をした衣梨奈が、シャワーからあがってきたところだった。

「あ、おかえりー。ちょうど良かった!」
「どうしました?ハンドスプリング出来るようになりました?」
「いや、それは・・・まだなんだけどね・・・。」
「大丈夫ですよ!亀井さんならすぐ出来ます!」
「ありがとう、でも・・・って、えりぽんに相談があるんだけど。」
「あ、もしかして明日のリハのことですか?!えりも亀井さんに話そうと思ってました。」

絵里と衣梨奈はモベキマスのイベントの話、ベキマスとの交流の話などを話した。
モベキマスイベントの福岡では、衣梨奈の他にさゆ、雅ちゃん、なっきぃ、あやちょがいたらしい。
絵里は、あやちょと言えばさゆが可愛い可愛いうるさかったスマイレージのリーダーだと思い出した。
雅ちゃんはある程度話したことはあるが、なっきぃとは・・・あまり喋ったことないよな・・・。


576 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 02:20:55.60 0
−翌日−

やはり衣梨奈の身体は早起きのリズムがつくられているのか、以前よりも目覚めが良かった。

最近朝はめっきり寒くなったなぁと思いつつ、リハの場所に着いた。
周りは後輩だらけのはずだけれども、なんとなく緊張する。もう何人かいる。

「あ、えりぽん!おはよー!」
「おはようえりぽん!」

先に着いてた℃-uteの矢島舞美と中島早貴が挨拶してきてくれた。矢島ちゃんは綺麗だな。
岡井ちゃんと舞ちゃんはやっぱりまだ来てないな。
相変わらずの光景を見て、ちょっと気が緩んだ。

「おはようございます!今日もよろしくお願いします。」

良かった・・・、矢島ちゃんとなっきぃには気づかれてないようだ。
℃-uteのいつもの雰囲気に気が少し緩んだのも束の間のことだった、誰かが後ろから声をかけてきた。

「えーりぽん!」


577 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 02:21:40.63 0
>>574-576

今日の分はここまで
また続きは明日書きます

578 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 02:35:03.75 0
ついに他グループとも絡んできたかw
おつ!

579 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 03:41:28.87 O
書き手が増えて嬉しいです!


580 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 04:28:55.64 0
「いててて・・・」

昨日思いきりぶつけた額を撫でる。心なしか少し膨らんでいる気がする。
アイドルのおでこにたんこぶなんてありえない。まず、たんこぶって響きが可愛くないよ。
心の中でぶつぶつと文句を言いながら楽屋の扉を開いた。まだ誰も来ていないようだ。
今日は昼から冬のハローコンサートのダンスレッスンなので、授業は早退した。
遅くなりそうなので一応えりぽんに連絡しとこう。 携帯を手に廊下へ出る。

「もしもし、えりぽん?今日ちょっと遅くなるけど、待っててね。ちゃんと野菜食べてる?
 絵里のためにも絶対食べてよね。ははは、うん、じゃあね」

新曲のダンスレッスンの動画も冬休みの宿題も渡してあるし、とりあえず暇することは無いだろう。

「生田?」

楽屋の扉を開こうとしたときだった。後ろから声をかけられた。
振り向くと、ガキさんが立っている。背筋に嫌な汗が伝う。まさか聞かれてたとか、ないよね。

「おはようございます、新垣さん」
「今誰と電話してたの?」

腕組みをしながら、じっと見つめられる。見透かされるような視線から逃げたくなった。

「えっと・・・親戚の子です」
「えりぽんってあだ名の?」

我ながら苦しい言い訳だとは思った。当然、ガキさんも全く納得していない。
また、追及されたことで、初めから聞かれていたことが分かった。

581 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 04:30:07.93 0
「・・・ウソをつくとき唇に触れるの、誰のクセか知ってる?」

ガキさんはゆっくりと近づいてきて、距離がその分縮まっていく。
そのクセの持ち主は、絵里が一番分かっていた。

「ガキさあん・・・」

すぐそばに立つガキさんに抱きついた。自分から出た情けない声が恥ずかしかったけど、それどころじゃなかった。
もうここまで来たら言い訳など出来ないし、黙っていることにも耐えられなかった。
出口の見えない暗闇に、一人きりでいるのが怖かった。

「やっぱり・・・カメ?」

黙ってうなずく。他の人なら信じてくれないことも、ガキさんなら信じてくれる気がした。
絵里よりも、えりぽんよりも体は小さいのにガキさんの腕の中はとても安心できたから。

「なんで、どしたのさ」
「さゆと事務所で会ったときえりぽんもいて・・・二人でふざけてたら階段から落ちちゃって・・・」
「そんで?」
「そっから意識が戻ったときには、入れ替わっちゃってました」

口にしながら、おとぎ話みたいな現実味の無さに呆れた。でも、夢じゃない。本当に、絵里とえりぽんは入れ替わってしまったんだ。

「・・・今日終わったら、生田に会いに行っていいかな」

582 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 04:31:56.05 0
インターフォンを押すと、すぐに扉が開いた。

「亀井さ・・・」

えりぽんの笑顔はすぐに、驚いた表情に変わる。

「か、亀井さんですよ〜なんだあ、ガキさんじゃないですかー」
「・・・生田」

とっさに取り繕った演技も、ガキさんの言葉で消えていった。
ガキさんを見つめるえりぽんの瞳には、だんだんと涙がたまっていく。

「もー泣かないの」

ガキさんはえりぽんの頬に優しく触れた。話には聞いていたけど、本当に可愛がってるんだなあとしみじみ思った。
三人で部屋に行くと、なんだか前よりも少し片付いてあった。えりぽんがやってくれたんだ。

「話はカメから聞いたよ」
「新垣さん・・・」
「黙ってるの、辛かったね」

泣き出すえりぽんを優しく慰める姿を見て、バレちゃったのがガキさんで良かったと心から思った。

583 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 04:32:59.04 0
糞つまらんな

生田に寄生するなアトピーヲタ

584 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 04:33:12.75 0
終わり
>>327の続きです
書き手増えてみんな自分のこと忘れてるだろうけど・・・w

585 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 04:34:12.35 0
いやいや待ってたよ〜

586 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 04:40:56.21 0
待ってました!

587 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 06:07:05.88 O
ちょっと目を離してる間に色んな人が書いてるんだなwどれもいいよ

588 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 07:39:31.98 0
おはぽん

589 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 07:54:07.65 O
全ての話が並行して進んでて楽しい

590 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 08:16:52.86 O
書き手何人いるんだ?

591 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 08:18:52.35 0
良作揃いで朝っぱらから読みふけってしまったじゃないか!
おかげでゆっくりお風呂に浸かる時間がなくなったわ!
けしからんスレだな
トッテモイイヨイイヨー

592 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 08:55:05.94 O
書き手は今3人?4人?
ややこしくなってきたらトリでもつけようか?

593 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 09:04:31.06 O
トリはつけないほうがよさげ
荒れるもとになりそうな

594 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 09:08:49.98 O
了解
お泊まり会編はまた夜に続き書きます。


595 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 09:27:43.93 0
確かに鳥つけた方がわかりやすいけど>>593氏の言う事もそうだな
続き物ならレスアンつけて>>○○からの続きと書いてくれた方がいいな

596 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 09:42:12.41 O
>>584

続きなら先にレスアン打ってくれると助かる

597 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 11:34:02.64 O
>>584
待ってました!おつです!

それぞれの物語が動いてきたねぇ

598 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 12:37:10.50 0
>>596

599 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 12:38:26.78 0
>>596
すまん日が開いてたから入れようと思ってたんだが書き込んだあとに気付いた

600 :名無し募集中。。。:2011/12/26(月) 14:02:59.43 O
〜9期お泊まり会編〜
>>553>>559-561続き


「……………えっ?!」

真っ直ぐに、ただ真っ直ぐに絵里をみつめてたその眼は点となった。

「えりぽんが…亀井さん?」

「そう、私は亀井絵里。さっき香音ちゃんが見た亀井さんの中にいるのがえりぽん。」

さすがに理解出来なかったのか、まるで頭の上に『?』を浮かべてるような鈴木を相手に絵里はここまでのいきさつを全て話した。まずは理解させるより、わかってもらうことが先。


「そんなことって…あるんだね」

それは沈黙を、絵里の心の中の暗闇を照らすまぶしい笑顔だった。

「大丈夫!えりぽんなら、あっ、今は亀井さんなのか?わかんないや。とにかく亀井さんとえりぽんならなんとかなりますよ!私も協力しますし、わからないことあったら聞いてください。」

「…………香音ちゃん……」



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