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もしもベリメンが隣の家の幼なじみだったら・・・

1 :名無し募集中。。。:2010/12/25(土) 22:07:36.64 0
そんな夢を常に見ている

372 :名無し募集中。。。:2011/01/08(土) 00:59:41.61 0
第2話 『出会い』

おれは新しい街へ引っ越した。新しい街で中学生になる。不安が半分、希望が半分の日々の始まり。

引っ越した先はマンションの二階だった。新しいマンションで、部屋もちょっとだけ広くなった。
隣の家は空き家。で、その隣に…

「…こ、こんにちは」
「は、はじめまして…」

引っ越し作業を手伝っていたら、隣の隣の家から出てきた女の子と鉢合わせしてしまった。その後ろから女の人が出てきた。どうやら、彼女の母親らしい。
「あ、お騒がせしてすいません、この度引っ越してきた××と言います〜」
母親が…彼女の母親に挨拶をした。
「いえいえ…あ、どうもわざわざ…ほら、まあさ、ご挨拶なさい」
「…こ、こんにちは…とゆいたい」

なんか変な語尾になっていたような気がしたけど…それが、彼女との出会いだった。

引っ越し作業が終わって、おれは菓子折を持った母親に連れられ、もう一度隣の隣の家に挨拶に行った。表札には『須藤』って書いてある。
「あら、ご丁寧にわざわざ…」
彼女は奥に引っ込んだまま出てこない。彼女の母親が、彼女が『新・中学一年生』であることを教えてくれた。なんだ、おれと同じじゃないか…
訊いてみれば、行き先の中学校まで同じだという。よかった、とりあえず一人だけ知り合いができた、っぽい。
「よかったわね、お友達ができて」
「うん…」
おれは母親にそう答えはしたが、内心半信半疑だった。何より、あの子…がどうもおれのことをかなり警戒しているように見えたからである。

373 :名無し募集中。。。:2011/01/08(土) 01:00:34.16 0
>>372
家に帰って、おれはダンボール箱に入った自分の荷物を取り出して、『自分の部屋』を作っていった。そして…
「これは、机に飾っておこう」
愛ちゃんがくれた手紙は、机の一番目に入るところに飾っておくことにした。

部屋を出て、家の周りをちょっと歩いてみることにした。親はあまり遠くにはいかないようにとくぎを刺したが、しばらくしたら帰ってくるから、と言って家を出た。

家からしばらく歩くと中学校があった。どうやらおれは今度からここに通うことになるらしい。春休み中なので学校は閑散としたもので、グラウンドにも誰もいなかった。
「…」
おれはその風景をしばらく眺めていた。本当なら、いつも一緒に遊んでいた友達連中や、愛ちゃんと一緒に同じ学校に通い、一緒に3年間暮らすはずだった。はずだったんだ。
だけど…おれ一人がこんな違うところに来ることになってしまった。正直、ここでやっていけるか、まだまだ自信がない。

374 :名無し募集中。。。:2011/01/08(土) 01:03:40.82 0
>>373
誰もいないグラウンドをずっと見ていたら、そんなことばかり考え出して何だか悲しくなってきたので、おれは家に帰ることにした。
さっき歩いて来た道を淡々と逆の方向へ歩いていたら…
「あっ」
「あっ」
さっき行った、隣の隣の家のあの子…まあさちゃん、って言ったっけ…が自転車に乗って、こっちを見ていた。
「さっきは…どうも…」
「…こんにちは」

ぎこちない会話。多分おれの目にはうっすらと涙の痕があっただろうし、彼女もそれには気が付いていたかもしれない。
「じ、じゃあ!」
おれはそう言って走り去った。泣いた跡なんて、カッコ悪くて見せられたもんじゃない。

今から思えば、おれは彼女に悪いことをしたなぁと思う。でも、当時のおれは自分のことで精いっぱいで、とても彼女のことなんて
考えられる状況じゃなかったんだ…
「もう帰りたいや」
おれは心の中でそう思っていたが、誰にもそれを言い出せないまま眠りについた。心の半分を占めていたはずの希望の面積はとっくに小さくなって、
心の中は不安だらけ…最悪な始まりだった。
(つづく)

言い出せないまま-渡辺美里 1986
ttp://www.youtube.com/watch?v=24ZLdQ7rwYM

375 :名無し募集中。。。:2011/01/08(土) 01:05:07.02 0
ということで、やっとこさ話が動き出しました(´・ω・`)

とりあえず
・中学スタート

・エロネタは甘酸っぱく、どぎつくない程度で

ということで書いていきたいと思います(´・ω・`)
話の最後にいろんな曲のリンクが出てきますが、これはその回の主題歌みたいなもんだと思ってください(´・ω・)

ではまたそのうち(´・ω・`)

376 :名無し募集中。。。:2011/01/08(土) 01:36:27.81 0
てs

377 :名無し募集中。。。:2011/01/08(土) 01:37:37.10 0
なにやら面白そう

378 :名無し募集中。。。:2011/01/08(土) 05:40:33.86 0
いいじゃないの
ワクテカモフモフ

379 :名無し募集中。。。:2011/01/08(土) 08:14:15.38 0
続きよろ

380 :名無し募集中。。。:2011/01/08(土) 09:09:12.48 0
幼なじみでまーさは珍しいな
楽しみです

381 :名無し募集中。。。:2011/01/08(土) 13:25:15.96 0
保全しとくよ

382 :名無し募集中。。。:2011/01/08(土) 15:59:59.26 0
あげ

383 :名無し募集中。。。:2011/01/08(土) 18:40:31.31 0
さあ続いてもらおうじゃないか!

384 :名無し募集中。。。:2011/01/08(土) 18:47:53.76 0
>>1
氏ね

385 :名無し募集中。。。:2011/01/08(土) 19:24:34.42 0
落ちるぞ

386 :名無し募集中。。。:2011/01/08(土) 22:19:10.10 0
なんかキテル
作者さん乙っす

387 :名無し募集中。。。:2011/01/09(日) 00:25:59.37 0
危ない

388 :名無し募集中。。。:2011/01/09(日) 00:40:06.49 0
>>359
家に着いた今でも、頭の中がぐちゃぐちゃだ
大好きな雅先輩の親友が○○先輩の幼馴染で好きな人?
それで大好きな梨沙子の彼氏は○○先輩?
はは、あたしはどうしたらいいんだろう
だって、どっちかは泣くことになるじゃない
いや、梨沙子はもう泣いてるし、多分、千奈美さんって方もそうじゃないかな
○○先輩は何をしているの?
どうして二人を悲しませるの?
茉麻だって、千奈美先輩のために悩んでる
こんなに多くの人に涙を流させて、なんとも思ってないの?

二人を、愛していないの?

いや・・・今日あたしに見せたあの爽やかな笑顔
あの笑顔は、人を欺いて平気でいるような人にはできないものだよね
だから、余計に分からなくなる

人を愛するということは、実はとても、とても、苦しいものなのかもしれない

ぼーっと考えこむあたし
ぬるくなりかけた湯船の中で、いたずらに時を過ごしていた

389 :名無し募集中。。。:2011/01/09(日) 01:36:46.08 0
第3話『入学式』

引っ越し後、慌ただしくいろんなことが過ぎていくうちに、あっという間に入学式がやってきた。おれは新しい制服に身を包み、
ちょっとばかりおめかしした母親と一緒に中学校へ向かった。

新1年生は全部で200人程度。全部で6クラスある。体育館の中は新1年生とそれを見守る保護者たちであっという間に
いっぱいになった。
「みなさんが、この中学校に入学した今日という日は…」
初めて見る校長先生の長い話。時期が時期だけにさすがに倒れる人はいなかったけど。
そして、おれたち新1年生はクラス分けが記された紙を見て、それぞれのクラスに移動していくのであった。

390 :名無し募集中。。。:2011/01/09(日) 01:37:36.85 0
>>389

おれは1年3組になった。出席番号順に並んでいる机の順番。自分の名前が書いてあるところに座る。隣は…
「ちわっ!」
やたらと明るい女の子だった。顔が浅黒い。まるで日焼けサロンに通うことを日課にしていた、おれの小学校
時代の先生みたいな肌の色だ。
「ああ…どうも…初めまして」
こういうテンションでいきなり来られると、おれはうまく話せないことがある。もっとも、この間の女の子みたいに低い
テンションで来られても、やっぱりうまく話せなかったりするんだけど。

「うち、徳永…千奈美っていうの!よろちくね!」
「あ、ああ…どうもよろしく」
明るい。明るすぎる。別にそういう人は嫌いじゃないけど、おれ、きっとこの人としばらく隣同士で学校生活送るんだろうなぁ…
うまくやっていけるだろうか。心配になった。

391 :名無し募集中。。。:2011/01/09(日) 01:38:27.57 0
>>390
おれはふと後ろを振り向いた。後ろの、一番後ろの窓際の席に…この間の女の子が座っている。
「あれ?」
同じクラスになったらしい。全然気がつかなかった。でも、とりあえずおれが話をしたことあるのは彼女だけだ。ちょっと話しに行こう。

「…こんにちは」
「あっ…こんにちは…とゆいた…」
彼女は口をモゴモゴさせている。引っ込み思案なんだろうなぁ、きっと。おれも似たところがあるから、何となく彼女の気持ちは分かる
気がした。

「同じクラスになったね」
「…うん」
「何かあったら頼むよ。ほら、おれ…分かんないことだらけだし」
「うん」
おれと彼女が話をしていたら、さっきの女の子…千奈美ちゃんって言ったっけ…がやってきた。
「あれー?知り合い?」
「…うん、まあ」
「へー…うち、千奈美!よろちく!」
彼女…まあさちゃんにも同じように手を差し出す千奈美ちゃん。まあさちゃんはちょっと驚きながらも、その手を優しく握り返した。
「えへへ、友達、ともだち」

『…おれもあんな風になれたらいいのになぁ』
今思い出せば、彼女の『人と仲良くなるまでのスピード』はとても速かった。人づきあいでは仲良くなるまでのスピードも大切な要素。
おれは自分にない、彼女の『才能』が羨ましくなったのを今でも覚えている。
正直に言うと、知らない人ばかりの新しいクラスで、見る人見る人、みんながみんな同じ顔に見えてしまった。そんな中に放り込まれた
おれは、一人ぼっちで迷子のような気分になることを覚悟していた。だから、いきなり手を差し伸べてきた千奈美ちゃんの姿勢が…
かなりの戸惑いはあったけれど…嬉しかった。


392 :名無し募集中。。。:2011/01/09(日) 01:39:35.00 0
>>391

しばらくして、先生がやってきた。おれたちの担任になる人だ。野澤先生という人だった。背の高い、優しそうな
男の先生だった。
「ということで、この35人で1年3組は進んでいきます。よし、みんな、周りの人と、自己紹介をしてみよう!」
千奈美ちゃんは早速持ち前の明るさでみんなに顔と名前を覚えられたようだ。おれの番がやってきた。

「えーっと…△△市の、□□小学校から来た…」
おれがそう言うとみんながちょっとどよめいた。どうやら、『転校生』ということは相当に驚かれることだったらしい。
「××と言います。よろしく…」
真っ先に拍手してくれたのは、千奈美ちゃんだった。

帰り道。おれはまだ周りの人たちがみんな同じ顔に思えた。正直、今でも小学生時代の連中と一緒に中学校に
行きたいと思っているし、愛ちゃんと同じクラスになりたかったとも思う。

でも、もう『帰りたい』と思うのはやめなきゃ、右も左も同じ顔なのが、少しずつでも違う顔に見えるようにしなくちゃ…
と自分に言い聞かせた。
「××くーん!」
後ろから大きな声がした。声の主は…大体想像はつくが…
そう、何とか友達もできそうな雰囲気だ。よかった、一人ぼっちにならなくて済むんだ…と、自分に言い聞かせながら、
おれは帰り道を歩いた。
(つづく)

歩いて帰ろう-斉藤和義 1994
ttp://www.youtube.com/watch?v=Psfh-riBsE0

393 :名無し募集中。。。:2011/01/09(日) 11:13:08.17 0
いいよ

394 :名無し募集中。。。:2011/01/09(日) 14:18:15.98 0
っと

395 :名無し募集中。。。:2011/01/09(日) 17:13:54.95 0
今日は落ちるかもしれないよ

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