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もしも佐藤まーちゃんがスナックのママだったら

1 :名無し募集中。。。:2013/11/04(月) 18:20:28.80 O
川* ^_〉^)<あら今夜は非番ですか安浦さん?

2 :名無し募集中。。。:2013/11/04(月) 18:28:41.56 i
川* ^_〉^)<いらっしゃいなう〜

俺 )<枝豆ください

川* ^_〉^)<やだ!

俺 )<・・・

3 :名無し募集中。。。:2013/11/04(月) 18:37:27.81 0
どうすんだよこのスレw

4 :名無し募集中。。。:2013/11/04(月) 18:38:39.67 0
眞野あずさwww

5 :名無し募集中。。。:2013/11/04(月) 18:43:46.67 O
>>4
やっと分かってくれる人がいたw

6 :名無し募集中。。。:2013/11/04(月) 18:44:38.74 0
弁護士や総理大臣はそこそこ伸びたが難しいな

7 :名無し募集中。。。:2013/11/04(月) 18:56:40.00 i
俺 )<ねぇママ、俺何歳に見える?

川* ^_〉^)<えー見えない!

俺 )<・・・

8 :名無し募集中。。。:2013/11/04(月) 19:00:16.95 i
スナック愛佳と競合しちゃうよ

9 :名無し募集中。。。:2013/11/04(月) 19:13:39.82 0
>>5
まーちゃんは美人なママになるなー

10 :名無し募集中。。。:2013/11/04(月) 19:40:35.83 0
まーちゃんオーナー
飯窪雇われママ だいしーお局 Do小間使い

11 :名無し募集中。。。:2013/11/04(月) 19:42:45.85 0
フクちゃんがスナックのママだったら

12 :名無し募集中。。。:2013/11/04(月) 19:43:12.22 i
>>11
毎日通います

13 :名無し募集中。。。:2013/11/04(月) 19:48:00.12 O
なんでもないスタンドバーながら優樹の店は繁盛していた。彼女の明るさと毒気のなさが多くの客に受けていたのだ。
俺も常連ではなくなってからも、年に一度か二度くらい、その方面で飲むと帰りにふらっとのぞいたりする。
接待や仕事絡みで飲むことが多い俺は、気のおけないところで最後に飲み直すということになる。
いつ行っても優樹の明るくて幼い雰囲気は変わらなかった。

はっきりいうと、俺はずっと優樹を好ましく思っていた。
優樹のほうでも、長年の客という以上の気持ちを見せることが一再ならずあった。
子供っぽさに似合わず胸や腰のあたりが大きく、それがご自慢だと一見して分かる。
「触らせてあげようか?」
「よしなよ――」俺がわざと無視していると、
「まさは平気だよ。触られて減るもんじゃないし」
「俺には技があるからね。ママに夢中になられちゃ困る」
「うふふ、口ばっかり」

ふとしたきっかけというものがあって、そういう仲になってもおかしくはなかったが、俺たちの間には何もなかった。
手を握ったことすらない。
それには理由があって、店の持ち主つまり優樹のパトロンが裏社会の人間だと聞いたからだ。
店にそれらしき若い衆はまったく出入りしなかったが、何か事が起きれば乗り出してくるのは間違いない。
そういうゴタゴタを押してまで、という気にはなれなかった。
他の常連でもそんな思いの男はたくさんいただろう。

14 :名無し募集中。。。:2013/11/04(月) 19:50:48.54 i
続けたまえ

15 :名無し募集中。。。:2013/11/04(月) 20:11:47.52 O
その親分さんは優樹を心底可愛がっていたようで、なんの波風もないまま店を張って、
まるきり箱入り娘のように幼いままで過ごせていた。
その親分さんが死んだ。優樹にも何かしら配慮して遺していったらしいが、
半年もしないうちに店は廃業した。噂ではかなりの額の金をバーテンに喰われてしまっていたらしい。

それで数年は縁がなかった。ある時、古い友人でやはり優樹の店の客だったKが死に、その葬式に優樹が来ていた。
「お久しぶり――」
「ああ、元気かい?」
二言三言で離れたが、焼香をすませて帰ろうとすると、優樹が待っていて駅まで一緒に歩いた。
「お店はどう?」
「お店って――?」
「新しいお店やってるって聞いたけど」
「ああ――、すぐ辞めちゃった。雇われママだったの」
「そう」
「ねえ――近いうちに会ってもらえない?相談したいことがあって」
「いいよ。メシでも食おうか」
「番号、変わってない?」
「うん、変わってないよ」
「じゃあ、またそのときに」

以前の優樹のようでなく、どこか沈んでいた。
面倒な相談らしい、そう直感したのだが、なぜだか冷たい顔もできなかった。

16 :名無し少女A。。。 ◆zDm5OFkR9Fc5 :2013/11/04(月) 20:28:56.00 0
良スレ

17 :名無し募集中。。。:2013/11/04(月) 20:39:50.02 O
それから一週間ほどして、とある小料理屋で会った。
俺は酒を注ごうとして、手を止めた。
「そうだ。ママは飲めなかったね」
「うん。でも今日は一杯いただきます」
一口飲んでから、優樹は真剣な顔になり、何か大きな塊を吐き出すような気配を見せた。
「ちょい待ち。話はもう少し飲んでからにしよう」俺はいった。
このまま素面でじめじめした話になっては気詰まりだ。
優樹はうっすらと微笑んだ。
「まさ、年とったでしょ?」
「うん。でも思ったより変わらないな。いくつになった――?」
「やだ。自分の年から考えてみて」

それでも盃を重ねて、頬がポッと赤らむと、俺の冗談口につられて笑い声を立てるようになった。
以前の明るさが戻ってきた。
「――それで、相談って金かい?」
優樹は頷いた。
「いくらだい――?」
「20万――?」
「なんだ、それくらいの金。とはいっても俺もサラリーマンだし、女房に内緒でつくるのは簡単じゃない」

「なんとかなる?」
「でもいっぱい知り合いがいるだろう。組の人とか」
「そりゃいるけど、頼みにくいもの」
「俺は頼みやすいのか」
「ごめんなさい。Kさんのお葬式で会ったとき、なんだか――ホッとしちゃって」
「ふうん」
「ごめんなさい――」
「まあなんとかするよ。長い付き合いだものね」
いいながら、俺もお人好しだなと思う。相談といわれたら、まず遠ざかる算段をするだろうし。
身体を触った弱味があるわけでもない。無理をすることはないのだ。

18 :名無し募集中。。。:2013/11/04(月) 20:57:30.14 i
大人チックなまーちゃん

19 :名無し募集中。。。:2013/11/04(月) 21:13:20.53 O
何も手を打たないまま、しばらくが過ぎ、一度だけ優樹から電話があった。
ところが、たまたま万馬券が当たり、余分な小遣いができた。
俺は会社の近くにある喫茶店に優樹を呼び出して、20万円を渡した。
「やっとできたよ。これでなんとかなるかい?」
「ホントにごめんなさい」優樹はしおらしく頭を下げた「助かりました。それでね――」顔がこわばった。
「悪いんだけど、今すぐお返しできるあてがないの――」
「気にしなくていい。競馬で稼いだ金だから。返してくれなくていいよ」
「――恥ずかしいわ…」
「誰でもツキがないときってあるもんさ。そのうち運が巡ってくるよ」
そういうより他ない。

優樹はぽつりぽつりと昨今の自分の身の上を語りだした。
小金を貯めているかなり年配の男のところに、すすめられて後妻に入った。
たしかに金はあったが、とんでもないケチで自由にできる金はなかったそうだ。
おまけに会話が成立しないような偏屈で、ただ晩酌の相手をさせられ、身体を求められるだけの生活だった。
そうしてついに我慢ができなくなり飛び出してきてしまったという。

「その頃は、まだ少し余裕があったから逃げてきちゃったんだけど――」
「ママは世間知らずのお嬢さんみたいにして、ずっと過ごしてきちゃったからなあ――」

優樹は声をひそめるようにして、
「ねえ、いい人いないかしら」
「というと――?」
「贅沢いわない。月に20万でいい」
「――後妻の話じゃなくて?」
「後妻がいいけど、さしあたり20万くれればなんでもします。どんな辛抱も今ならできそう。正直いうと、こないだガスも電気もとめられそうだったの」

20 :名無し募集中。。。:2013/11/04(月) 21:16:27.28 0
池沼キャラやめたの?

21 :名無し募集中。。。:2013/11/04(月) 21:17:16.26 0
やべえ
下腹部が熱くなってきた

22 :名無し募集中。。。:2013/11/04(月) 21:45:58.46 O
俺はさすがに言葉を失って、しばらく考え込むふりをしていた。
なぜそんなことになるまでぼんやりしていたのか、先のことを考えておくべきじゃなかったのか。
そう思ったところで何もはじまらない。
逆に、いかにも優樹らしくて、その無邪気さに魅かれないこともない。
「そういわれても、心当たりなんてすぐには思い浮かばないよ」
「20万くらい、どぶに捨ててもいいってお金持ち、いないかなあ――」
「いやいや、こういう話は当人同士直接会ってその気になるもんだから」
「まさ、お酒飲まないから、そういう場に出ていく機会がないんだもん」
「――心がけてみるけどね、一応」

優樹がチラリと視線をそらしながらつぶやいた。
「あなたが旦那になってくれれば最高なのにな――」
「…俺はとても、そんな余裕はないよ」
「親分亡くなったときね、そんな夢を見たことあったの」
「そりゃ悪かったな。俺が甲斐性がなくて」
優樹は切羽詰まった状態には見えなかった。
もともとおっとりしていて、気持ちまで貧しくなっていないのが救いだった。

だが今度の依頼は前のより難しい。
女の斡旋話をそこいらで切り出すわけにもいかないし、公募している男もいない。
細君に先立たれて不自由している男の話は耳にしないでもなかったが、
家風が堅かったり、家族が多かったり、優樹には手に余ると思えるものばかりだった。
いやはや、義理があるわけじゃなし、できないことはできない。

何度もそう思うのだが、ときおり遠慮気味に優樹から電話があると、
突き放すようなこともいえなくて、ついつい、探してはいるんだけど、くらいのことをいってしまう。
どこまでもお人好しな俺であった。



おわり

23 :名無し募集中。。。:2013/11/04(月) 21:50:51.86 0
おわっちゃうのっ

24 :名無し募集中。。。:2013/11/04(月) 21:52:45.33 0
スナックまー

お店に入るとママのまーちゃんが机に突っ伏してたり回っていたり
歌っていたり壁に張り付いてたりいなかったりとても楽しいお店

25 :名無し募集中。。。:2013/11/04(月) 21:58:28.75 i
>>22
なかなかドキドキしたぞ
乙でした

26 :名無し募集中。。。:2013/11/04(月) 21:58:48.94 0
いまこのスレにきたが
読み物にグイグイ引き込まれたw素人じゃねえなw
続き読みたいわあ

27 :名無し募集中。。。:2013/11/04(月) 22:00:23.22 O
まーちゃん題材にしたSS書く人 何人かいるよね
あんましスレは伸びないけどw
リレーとかやりたいわあ

28 :名無し募集中。。。:2013/11/04(月) 22:45:55.58 O
あかんwあっという間に落ちそう
お言葉に甘えてつづけちゃいますw

俺は「妾」という言葉に妙な新鮮さを覚えた。
女遊びをしてこなかったわけではないが、妾は持ったことがない。
優樹のあの身体を月20万で好きなようにできると想像すると、やはり身の内がむくむくとする。
見ず知らずの他人から見れば、生活に息詰まったありきたりの女かもしれないが、
俺と優樹には歴史があって、彼女は決してありきたりの女じゃない。

だがしかし、長年月に何があるかしれない。身のほどにないことをして苦しむのも嫌だ。
そんな悶々としていたある日、ときどき接待していた仕事上の知り合い。
ある中小企業の会長と酒席の話題に、何気なく優樹のことを口にしてみた。
「へえ、親分の女かね。面白そうだね」
「ええ、若いときから親分が掌中の珠みたいにしてた女でしてね。だから身体も若いし気性も申し分ないですよ」
なんだか女衒のような物言いに自己嫌悪を覚えつつ、それでも俺は優樹のために努めているつもりだった。

見合いでもしてみるか、とその会長の方からいいだし、トントン拍子にある温泉旅館に来てくれ、ということになった。
そう優樹に伝えると、なぜか尻込みする。
「――そんなところに着ていく服もないんだもん」
「なんだっていいじゃないか。若造りしてきてくれよ。ちょっと年はごまかしてあるから」
「大物すぎるんだもの。そんなお金持ちじゃなくていいのに。きっとダメよ」
「なんだよ、俺だってこんなことしたくない。ガスも電気もとまるっていうから」
「――ごめんなさい」
「選んでる場合じゃないって、いっただろ」
「…ごめんなさい。うん、行くわ――」

29 :名無し募集中。。。:2013/11/04(月) 22:54:18.46 i
俺もネタ蓄えてみよっかな

30 :名無し募集中。。。:2013/11/04(月) 23:12:53.36 O
優樹は以前と変わらぬつぶらな瞳に淡い哀しみをこめていった。
「一生懸命やる。それしかしょうがないもんね。でも…あなたに行け行けっていわれると――淋しい」
「俺だって…こんなセリフいうとは思ってなかったよ」
「その旅館にはあなたも行ってくれるの?」
「行き掛かり上、俺も行く」
「――ねえ…一晩遊ぶくらいの小遣いある?」
「二人でか?」
「うん、二人で」
俺は優樹を見た。
「一日早く出て、途中どこかの温泉にでも寄るかい?」
「…うん」

俺たちは約束の前夜、当節珍しくなった和風旅館に泊まった。
「さっき女中さんが、奥様っていってた」
「そりゃそうさ。それ以外の呼び方はないよ」
「うふふ、夫婦に見えたのね」
優樹はいそいそとしていた。宿の着物に着替え、川沿いを歩いているうちに、どちらからともなく手を握り、はじめてのキスをした。

「小娘と小僧だな、俺たち」
「まさね、もうずうっと前からあなたのこと好きだった。いつ頃からだか分かる?」
「さあ…な」
「お店にはじめていらしたときからよ。驚いた?」
「そうか――」
「まだはっきり覚えてる。洋服の色まで」
「俺も――まさきちゃん、好きだったよ。知ってたかい?」
「ええ。カウンターの離れたところにいても、ちゃんと視線を感じてたもん」
「俺たち、ずいぶん古風だな。長いことお互い黙ってた」
「あのとき、もう奥さんがあったもんね」
「君こそ、親分がついてるから、最初からあきらめてたよ」

31 :名無し募集中。。。:2013/11/04(月) 23:26:50.29 i
おいおいまーちゃんどエロいぞ

32 :名無し募集中。。。:2013/11/04(月) 23:35:58.09 0
いやマジで面白いわ
アンタ本当に素人じゃないね?

33 :名無し募集中。。。:2013/11/04(月) 23:37:35.07 O
優樹は茜色に染まりはじめた空を見上げた。
「親分が亡くなったときね、まさホントに夢見てたの。おまえ、俺の女になれッ、っていってくれるかと思って。でもそううまくはいかないわね」
「うん――」
「この前もそうなの。俺が買ったッ、っていってくれたらね。こんなことあなたにしか頼んでないもん」

宿に帰って優樹が先に風呂に入った。
俺はひとりで酒を飲み出した。複雑な気分だった。
百年の恋のような気もするし、なにやら救いのない二人旅という気もする。
湯から出た優樹がコップを出した。
「注いでちょうだい」
「そんな大きなものでいいのか」酒を八分目近く注いだ。
「いいでしょ酔っぱらっても」
「まあね。寝るだけだから」
「お世話になっちゃって…ありがとうございました」
「そんな礼はいうなよ。俺は女衒じゃない。礼のつもりなら身体も貰わない」
「そんな意味じゃない…分かってるでしょ」

控えていたつもりが、意外に深く酔って、いつの間にか布団の上でいびきをかいていた。
目を覚ますと、膳も片づけられ、電気も消されている。
薄明かりの中、優樹の寝姿を見た。身動きしないし、寝息も聞こえない。
「まさきちゃん――?」声をかけてみた。
すると優樹が身体ごとこちらに向けた。
「待ってた――」転がるように俺の胸に顔を埋めてきた。

34 :名無し募集中。。。:2013/11/04(月) 23:49:24.23 0
まーちゃんじゃなくても成立するけど
こんな成長をしたまーちゃんもアリだし
子供っぽさと大人の女のギャップがまたいい味出てると思います

35 :名無し募集中。。。:2013/11/04(月) 23:51:30.94 O
以上 ちょっと熟れたまーちゃんのイメージで書いてみました
眞野あずさみたいになると勝手に妄想していますw

36 :名無し募集中。。。:2013/11/05(火) 00:01:08.16 0
うわーまさに寸止めだわw
乙ですとっても面白かったです
狼終わってなかったって確認できましたよ

37 :名無し募集中。。。:2013/11/05(火) 01:45:11.05 0
まーちゃん悪戯な女だね

38 :名無し募集中。。。:2013/11/05(火) 02:26:45.62 0
http://maa.wkeya.com/hp/img/maa0207.jpg

39 :名無し募集中。。。:2013/11/05(火) 05:00:13.77 0
おはよ

40 :名無し募集中。。。:2013/11/05(火) 05:48:57.37 0
何この文章力の高さw

41 :名無し募集中。。。:2013/11/05(火) 07:10:46.42 i
おは

42 :名無し募集中。。。:2013/11/05(火) 10:06:51.61 0
素晴らしい続けて

43 :名無し募集中。。。:2013/11/05(火) 12:10:46.47 i
ひるあげ

44 :名無し募集中。。。:2013/11/05(火) 12:15:35.17 O
まーちゃんのもしもスレってやたらクオリティ高いよねw
ウルトラマーチャンや最近だとペットショップのやつとか
セミプロみたいな人が何人かいるよね

45 :名無し募集中。。。:2013/11/05(火) 12:22:17.21 0
作者の創作意欲がとても湧きそうに無い

布施のスナック『肛門』

が舞台だったらとうにスレ墜ちしてたろうなw

46 :名無し募集中。。。:2013/11/05(火) 12:40:43.14 O
>>38
勃起した

47 :名無し募集中。。。:2013/11/05(火) 12:41:24.58 i
「ママは何でこのお店を始めたの?」
そんな質問をしたことがあった。
「あの人に追いつくためだよ」
あの子はそう僕に返事をした。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

家からすぐ近い所に少しおかしなスナックが出来てから10年が過ぎた。
オープン当初から通い続けている僕だ、今となってはもう常連である。
だけど、だけれども、
昔と今では通い詰める目的がすっかり変わってしまった。

20XX年11月、僕の家のすぐ近くに一軒のスナック店ができた。
普段ちっともお酒が飲めない僕だったけど、オープン早々結構な賑やかっぷりだから気になってその店に入ってしまった。
名前は「カラオケスナックまーちゃん」。
なんせ世にも珍しい美少女ママが自ら歌って踊るというのだから驚きだ。

緑とも水色とも言えない不思議な色ののれんをくぐると、噂どおりの美少女ママがこれまた綺麗な声で歌っている。
椅子に座ることを忘れるほど僕は聞き入ってしまった。
この人はどういう性格なのだろうか、どういう男が好みなのだろうか。
当時失恋ほやほやだった僕はそのママのことで頭がいっぱいになった。

歌い終わったママは依然ぼーっと立ち尽くす僕に、
「どうしたんですか?早く座らないとどぅーがうるさいですよ!」
なんて急かしたててきた。
この子は何を言っているんだろうか、そんな事も思いつかせないほど甘えた声だった。

こういうお酒の匂うお店に全く慣れてなかった僕は席につくなり「ウーロン茶お願いします」と早口に注文してしまった。
「分かった!5時間待ってね!」
3つ隣の席の客がママに「5分の間違いだよママ!」とツッコミを入れるやりとりを見ても、僕の緊張はどこかまだほぐれない。
少し経ってママの手によって届けられたウーロン茶を、僕は一気に飲み干した。

48 :名無し募集中。。。:2013/11/05(火) 12:43:28.00 0
スナック菓子数種しか置いてないんだろうな

49 :名無し少女A。。。 ◆zDm5OFkR9Fc5 :2013/11/05(火) 13:06:57.89 0
わっふる

50 :名無し募集中。。。:2013/11/05(火) 14:21:55.96 0
期待あげ

51 :名無し募集中。。。:2013/11/05(火) 14:40:12.97 0
やべぇ素人には思えん文書くやつがいる

52 :名無し募集中。。。:2013/11/05(火) 15:26:34.73 0
実は、最近進出してきた広域組織との抗争の末に命を絶った親分の仇を討つ為に
真駒内駐屯地から盗み出したM249SAWを片手に、夜のススキノへと姿を消す政鬼であった…
 

53 :名無し募集中。。。:2013/11/05(火) 16:31:07.23 i
「あっははははははははwwww」

ママはこちらを指差しゲラゲラと笑っていた。
「なっ、何で笑うんですか」
僕はぶっきらぼうに聞いてしまった。
「だってwww出されたウーロン茶をそんなに素早く飲んだ人初めて見たんだもんwww」
ママは心から楽しそうに笑ってそう答えた。

それが僕が初めて見た彼女の笑顔だった。

週に3度は通うようになって1年が過ぎ、ようやく僕もママと普通に話せるようになった。
僕が話す上司に対する愚痴に彼女はいつも適当にうんうんはいはいと相槌を打ち、時折混ぜる冗談に彼女はいつも爆笑する。
そんな日々が続いたある日、僕は何気なく彼女に質問した。

「ママは将来の夢とかあるの?」
「うーん、お嫁さんになること!」
「なるほどね。じゃあ今彼氏さんとかいるのかな?」
「内緒!イヒヒッ」

その時、誰かが店の奥から出てきた。

54 :名無し募集中。。。:2013/11/05(火) 16:46:59.56 i
「おいまーちゃん!トイレの電気付けっ放しにするなって何度も言わせんなよ!」

頭にねじりハチマキ、黒い半袖Tシャツにダボダボの白ズボン。
声は高いものの顔立ちのはっきりしたイケメンだった。
名前は工藤といい、ママと2人でここを経営してるらしい。

「だってどぅーだっていっつも漫画読んでるじゃん!」
「それとこれは別の話でしょーが。ハルが漫画読んでてもお金かからないけどまーちゃんが電気付けっぱだとお金かかっちゃうよ。」
「うるさいなーもう。ンフフフ」

それが僕が初めて見た彼女のにやけ顏だった。

ーーーーこれがママの彼氏だ・・・!
僕の直感はこんな風に働いた。

「何にやけてんだよまーちゃん!お客さんすいません本当に」
「い、いや別に全然気にしてなんかいませんからええ」
僕は相当慌てていた。
いや別に何か特別な期待をしてたなんてそんな事ないし。
いやだってこんな美少女ママなら普通にこれくらいイケメンの彼氏いたって不思議でも何でもないし。
表情が落ち込みそうになるのをバレるまいと僕は必死になっていた。

ちなみにこの工藤という人が実は男じゃなくて女であると知るのはまた後日の話。

55 :名無し募集中。。。:2013/11/05(火) 16:49:19.16 i
前の人ほどうまく書けないので需要ないかもですがいろいろ思いついたのでつづけちゃおうと思いますw

56 :名無し募集中。。。:2013/11/05(火) 18:02:05.37 0
いいよいいよー

57 :名無し募集中。。。:2013/11/05(火) 19:15:47.68 0
落としちゃいけない

58 :名無し募集中。。。:2013/11/05(火) 20:20:18.79 i
通い始めて3年ほど経ったある日、僕は仕事の方でものすごく悩んでいた。
もともと好きで始めた仕事だったが、厳しい現実を徐々に思い知り、もう辞めてしまおうかとさえ思うほどだった。
その日の夜もやはりあの店に立ち寄った。

「焼酎ください」
席に座るなりこう注文した僕に対して、ママは凄く驚いていた。
「どうしたの?僕さんお酒なんてちっとも飲めないじゃん。何かあったの?」
いつも歌って踊ってドジってしょっちゅう工藤さんに怒られてるママだが、こういう時の察しのよさはズバ抜けている。

「いや、大した話じゃないんだけど、もう会社辞めようと思っててさ」
「うっそ!どうして!?」
「なんかもう疲れちゃってさ」
「もし辞めちゃったらここにも来なくなっちゃうの?」
「それもありえるかもね」
「えー!だめだよ!僕さんはここに来なきゃダメ!まさだって僕さんと喋るの楽しみにしてるんだから!」
「えー本当に?なんだか怪しいなあw」
「あー分かった!もしかしてもう疲れちゃったんでしょ!」
「ママさっきの僕の話聞いてた!?」

59 :名無し募集中。。。:2013/11/05(火) 20:21:21.46 i
いつもの調子のツッコミにガハガハ笑ってくれるママを見てるとやっぱり癒される。
そんな事を考えながら、僕は初めて焼酎というものを口にした。
胃が凄く熱い。おちょこ一杯だけで体がポクポクしてしまった。

ーーーーママは何でこの若さでスナックを経営してるのだろうか

そう疑問に思った事は今までも何度かあった。
だけど何か深い理由がある気がして、どうしても聞けないでいた。

ーーーーもしかしたら今が一番チャンスなのでは?

初めてのお酒を口にし、ちょうど仕事の話をしているタイミング。
もしかしたら傷つけるかもしれない、でもずっと聞かずにもいられない。
思い切って僕はこう切り出した。

「ママは何でこのお店を始めたの?」

コップを洗うママの手がピタリと止まった。

60 :名無し募集中。。。:2013/11/05(火) 20:33:38.00 0
良スレ発見

61 :名無し募集中。。。:2013/11/05(火) 20:47:15.69 0
川* ^_〉^)<んおはよー

62 :名無し募集中。。。:2013/11/05(火) 20:48:07.93 0
川* ^_〉^)<ん今日のメイクんどうお〜

63 :名無し募集中。。。:2013/11/05(火) 20:58:57.77 0
どぅーポスターの喋り方かw

64 :名無し募集中。。。:2013/11/05(火) 21:01:11.02 0
なんだこのスレ?!ホントのスナックのようにひっそりと輝く良スレ見たことないw

65 :名無し募集中。。。:2013/11/05(火) 21:40:03.52 O
わーいスレ残ってた\(^-^)/
わーい書き手さん増えた\(^-^)/
いろいろ新機軸もでてきて楽しいわ
スナック『肛門』もちょっと興味あるなw

66 :名無し少女A。。。 ◆zDm5OFkR9Fc5 :2013/11/05(火) 21:51:10.99 0
川* ^_〉^)イヒヒ

67 :名無し募集中。。。:2013/11/05(火) 22:24:10.52 0
まーちゃんママは果たしてお酒の名前が覚えられるだろうか

68 :名無し募集中。。。:2013/11/05(火) 22:32:06.35 0
うおっ眞野あずさって書いただけだけど
スレ生きてる嬉しい

69 :名無し募集中。。。:2013/11/05(火) 22:52:58.85 O
ノリ・ 。・リ<あの…ホステス募集してるって聞いたんですが

川* ^_〉^)<ん?よし採用!

70 :名無し募集中。。。:2013/11/05(火) 23:41:23.54 0
落としてしまうのは惜しいスレ

71 :名無し募集中。。。:2013/11/06(水) 00:39:33.32 0
上げるわよ

72 :名無し募集中。。。:2013/11/06(水) 00:46:13.12 O
もはやまーちゃんじゃない
面白いけど

73 :名無し募集中。。。:2013/11/06(水) 02:46:20.45 0
 

74 :名無し募集中。。。:2013/11/06(水) 03:49:21.08 0
大人の階段駆け登る

75 :名無し募集中。。。:2013/11/06(水) 04:37:14.03 0
起床なう

76 :名無し募集中。。。:2013/11/06(水) 06:00:59.34 i
まーちゃんおは

77 :名無し募集中。。。:2013/11/06(水) 07:37:51.53 0
お酒の名前はほぼ言い間違えている
だが常連もそれを指摘せずに真似するので本当の名前は覚えていない

78 :名無し募集中。。。:2013/11/06(水) 09:12:36.72 i
あげ

79 :名無し募集中。。。:2013/11/06(水) 09:45:06.14 O
川* ^_〉^)<パイボール

80 :名無し募集中。。。:2013/11/06(水) 10:37:40.12 0
川* ^_〉^)<狆と肉

81 :名無し募集中。。。:2013/11/06(水) 12:13:41.78 i
ひるぽく

82 :名無し募集中。。。:2013/11/06(水) 13:16:21.38 i
まずい落ちちゃう

83 :名無し募集中。。。:2013/11/06(水) 14:30:53.72 0
まだ営業時間前

84 :名無し募集中。。。:2013/11/06(水) 16:00:52.19 0


85 :名無し募集中。。。:2013/11/06(水) 17:03:10.41 0


86 :名無し募集中。。。:2013/11/06(水) 17:10:35.05 0
川* ^_〉^)<麦茶にメチルアルコール入れてウイスキー作るナウ

87 :名無し募集中。。。:2013/11/06(水) 18:29:27.84 0
美エロ展開期待

88 :名無し募集中。。。:2013/11/06(水) 18:29:25.47 0
カランカラン
やぁママ いつもの(アバンティみたいなノリで)

89 :名無し募集中。。。:2013/11/06(水) 18:30:29.45 0
まーママ、やってる?

90 :名無し募集中。。。:2013/11/06(水) 18:33:09.94 i
とりあえず続きできたのであげまーす!

91 :名無し募集中。。。:2013/11/06(水) 18:34:58.26 i
「・・・まーちゃん」
工藤さんが僕たちの会話を聞いていたようで、心配そうにママに声をかけた。
「ご、ごめんねママ、変な事聞いちゃったね、ごめんごめん」
慌てて僕も質問を取り消したが、依然としてママの手は止まったまま。

「別に僕さんは何も悪くないですよ!まあこの子にもいろいろ事情がありまして。あ、何か食べます?」
「そ、そうだな、オクラお願いします」
あいよという返事をして、工藤さんは店の奥に行ってしまった。

僕とママの間に思い空気が流れる。
しばらくの沈黙のあと、最初に口を開いたのはママの方だった。

「・・・まさがね、まさがこのお店を始めたのはね」
僕は聞こえないふりをしたつもりで黙っていた。
「まさがこのお店を始めたのは、ある人に追いつくためなんだ。もともとその人はこういうお仕事をしてて、ヤンキーっぽいのに歌がうまいってすごい有名な人だったんだけど、まさ自身すっごくお世話になった人だったの。でもある日突然、誰にも秘密でどこかに消えちゃったの」

工藤さんがオクラを僕の元に届けようとしているが、異様な雰囲気を察しこちらに近づけないでいるようだった。
「もしまさがこの世界で有名になったらあの人も会いにきてくれるんじゃないかって。だからどぅーにも協力してもらって、このお店を営んでるの」

92 :名無し募集中。。。:2013/11/06(水) 18:37:15.97 i
ママの話が終わり、ようやく僕はいつのまにかママの話にのめり込んでいたことに気づいた。
話し終わったママの表情はどこか寂しげな、だけどどこか誇らしげな様子だった。
タイミングを見計らって工藤さんがオクラを僕の元に届けにくる。
「・・・まあまーちゃん1人じゃ心配ですからね、愛方のハルがいなきゃダメでしょうし、これからもまーちゃんを支えてやろうって話ですよ」
「なーに言ってんのさ!どぅーこそまさがいなきゃダメなくせして。ンフフフ」

女の子2人(この時すでに工藤さんが女の子であることは知っている)が一つの夢に向かってこんなにも頑張っている。
僕の悩みなんてママのと比べたらほんのちっぽけなものだ。
ママの話を聞いて、僕の気持ちは一気に前向きになった。

「・・・話してくれてありがとね。僕ももっと頑張らなきゃだ」
「そんなお礼なんていらないよぉーw」
「やっぱり会社続けるよ。この壁をきっと乗り越えてみせる!」
「えっ!?じゃあまたここに来てくれるの!?」
「そりゃもちろん」
「やった!!やったね!!さすが僕さん!!」

こんなにも大きく喜んでもらえると、ママは僕のことが好きなのではと勘違いしそうになる。
でもこの人に恋心なんてものはまだ存在しないのだろうなんて考えつつ、僕はその日二度目の焼酎を口にした。

事件が起きたのはその翌日だった。

93 :名無し募集中。。。:2013/11/06(水) 19:02:16.48 0
良スレやな

94 :名無し募集中。。。:2013/11/06(水) 19:40:55.63 0
うm

95 :名無し募集中。。。:2013/11/06(水) 19:43:20.89 0
良いよ続けて

96 :名無し募集中。。。:2013/11/06(水) 19:47:07.71 O
川c ’∀´)

97 :名無し募集中。。。:2013/11/06(水) 19:53:40.18 i
ああ何が起こるんだろ

98 :名無し募集中。。。:2013/11/06(水) 20:37:45.80 i
改札口を通り、いつもの駅から徒歩およそ7分ほどで家につく。
その帰宅路の途中にカラオケスナックまーちゃんがあり、週3ペースで僕はそこに立ち寄る。
お店はいつも賑やかではあったのだが、今日のお店は様子がおかしいのは外から見ても明らかだった。

何台ものパトカーと救急車が押し寄せていたのだ。

お店から何人もの人々が外へ出て来た。
そして、手錠を掛けられた男が1人パトカーに、担架によって女性2人が救急車に、それぞれ乗せられた。
よく見ると、救急車に運ばれる2人はまぎれもなくママと工藤さんだった。

近くの人の話によると、酔っ払った客の1人がママに絡みだし、止めに入った工藤さんともめ合いになって、男がそのまま2人の頭を瓶で殴ったのだという。
周りの男性客数名によってその男は捕らえられたが、殴られた2人は意識不明で、これから病院に運ばれるそうだった。

僕は駅へ戻りタクシーを捕まえ、急いで最寄りの市民病院へ直行した。

考えられなかった。
まさかママと工藤さんがこんな目に遭うなんて。
「意識不明」という言葉が僕の脳内を駆け巡る。
何かものすごく大切なものを失ってしまうような気がして、僕は不安で仕方なかった。

病院につくなり僕は受付に向かい、2人のいる部屋の場所を聞いてそこへ全力で走った。

99 :名無し募集中。。。:2013/11/06(水) 20:39:12.11 i
教えられた部屋のドアを勢いよく開けると、すでに意識が回復した工藤さんと、まだベッドに横たわったままのママがいた。

「・・・来てくれたんだ。ありがとね」
「ハァ・・・ハァ・・・工藤さんはもう大丈夫なの?」
「そんな息切れしちゃって。ハルはおでこ縫うことになったけど、他の場所は全然大丈夫!明後日には退院できるってさ」
「そっかぁー・・・よかったぁぁぁー」
工藤さんは少し照れ臭そうにしていたが、すぐに真面目な顔つきに戻った。

「でも僕さんが本当に心配だったのはまーちゃんでしょ?」
「・・・え?」
「図星だね、まったく。ハルが見抜けてないとでも思った?」

僕は少し考え込んでしまった。
工藤さんは何が言いたいんだろう?
そりゃ確かに、ママのことは心配だ。
だけど、工藤さんの言うとおり、何故か少しだけママの方がより心配だった気もする。
でも何故だろう、いやまさかママにそんな感情だなんて僕がもつわけないよな。
年もまあ近くて、第一印象もすごくよくて、常連になってからもいつも僕と喋ってくれて、でもそんな感情だなんて・・・

ーーーーもしかして僕は・・・?

「・・・もう、固まりすぎ。ちょっと外で話そっか」
工藤さんはそう言うと僕を引っ張って病院の外に出た。

100 :名無し募集中。。。:2013/11/06(水) 21:32:18.29 0
良いよ良いよ続けて
http://tenq.rash.jp/img/tenq2559.jpg

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