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マーサー王物語

468 :名無し募集中。。。:2007/06/21(木) 08:37:21.73 0
>>230と同時刻
メロニアを見下ろす丘の上でこの戦いを見守ってた二人
「本当にたった三人であのたくさんの敵相手と戦うつもりなんだ」
と長身の若き騎士が隣の軍師的風貌した騎士に語りかける
「リンリンリンリンキラリンリンと鈴虫じゃねえんだから無駄なこと喋らないで戦いをみてろって!」
この軍師的風貌の騎士の言葉に対し長身の騎士は少なからずカチっとなったらしく
「だから何度も鈴虫じゃな・・・」
長身の騎士の言葉をさえぎるように軍師的風貌の騎士が言葉をやさしくつなげる
「この不利な状況の戦いをどうやったら勝てるかを考えるそれが今回の偵察の最大の目的なんですンフフフ」
「それなら簡単だよ!私があの大軍に斬りこめばいいんだよね?」
軍師的風貌の騎士はやれやれと言った表情で語りかける
「確かに効果的なんでしょうけれど斬りこむなら最低限の準備が必要ですまずこのメロニアの兵には秘法“エンドレスユース”がかかっており並大抵のダメージでは倒れません」
「エンドレスユースって凄いの?」「これにかかるとどんなに年老いた兵にも若さがよみがえりなおかつ血の海にダイブするのもいとわなくなるといわれてます
だからよくあの三人はよく倒してるなと思いま・・・」
「左の人の倒すペースが遅くなってきたよ助けに行かないと」



469 :名無し募集中。。。:2007/06/21(木) 08:41:34.16 0

長身の騎士は今にもあの大軍に飛び込もうとしてるしかし冷静に長身の騎士を制しながら軍師的風貌の騎士は言葉を発する
「確かに帝国のコハル・ツキシマ・バラライカがこの戦いに加担すれば勝つ確率は格段に上がるでしょうしかしここで倒れるキュートならそこまでだと思いませんか?だから戦バカと言われるんですよ」
「あ〜!アイカが今バカって言った!またバカって言った!しかもキュートだけで・・・」
「ここで言うバカはいわゆる愛すべきの意味でのバカであって決して足りない意味で言ったわけではないのは鈴虫程度の脳みそのコハルにもわかりますよね?」
と思慮の足りなさを指摘されたと思い納得するコハルそしてそれを見て笑いをかみ殺してるのがコハルの個人的軍師でもあるアイカ・チャボーズ・ミツナリであった
「だからキュートだけで・・・」コハルの反論を半ば無視してアイカが会話を畳み掛ける
「あなたは黄金の決闘者(デュエリスト)ゴマキ・ハナレテール・アイズの再来とも言われてる才能の持ち主ですがそれだけでは戦いには勝てません
常に現状を把握し戦いの先を読みいかに効率的に勝つかが大事なのです」
納得のいかない表情しながらも三人の戦いをじっくり見つめるコハル

そして数刻後メロニア兵が大方倒されたのを確認し帝国に戻る帰路の二人
「どうでした?キュートもなかなかやると思いませんか?あれはやはり戦いの経験によるものでしょうな
それに引き換え我が騎士団の戦の経験が・・・と少し心配になりますな」
と現状を憂慮するアイカだがこの考えを持つ騎士は少数派であり
「大丈夫だよだって帝国の武器や装備そして兵の数も他の国と桁違いだし何とかなるよそしてキュートだけでなくベリ・・」
とコハルのように楽天的な考えが帝国内では圧倒的考えでもあった
「そうならばいいのですがね・・・まあ今回はあなたと同じくらいの年齢の凄腕の騎士がいたのがわかった事が収穫で・・・」
「え〜!あの動きで私と同じくらいの年齢なの?」コハルにとっては衝撃の事実だったらしくアイカの会話をさえぎるようにコハルが叫ぶ
やれやれと言った表情で帝国までの帰りの時間キュートのメンバー説明をコハルにしたときついに反撃の時が来た
「だからあそこはキュートとベリで分かれてるの!まさかそれを知らないで説明しようとしてるの?」
いつもは飄々としたアイカの表情が固まり自分で調べた資料に改めて目を通すがこの当時のアイカの認識はいわゆるベリとキュートは一緒だったのだ

「今回は言っても良いよねバカアイカwwやーいやーいバカアイカww」
「うっさいな!リンリン鈴虫風情が鳴いてるんじゃねえよ!」

またくだらない喧嘩が始まったかと頭を抱える護衛の兵士達の苦悩は帝国に帰るまで続くのであった




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0ch BBS 2005-12-31