特殊相対性理論(とくしゅそうたいせいりろん、独語:Spezielle Relativitatstheorie、英語:Special theory of relativity)は、アルベルト・アインシュタインが1905年に発表した物理学の理論。特殊相対論(Special relativity)ともいう。光速度不変の原理と特殊相対性原理を基礎としたもので、これらから導き出された 帰結は、それまでの時間と空間の概念を根本からくつがえした。特殊相対性理論を提唱した最初の論文 は Zur Elektrodynamik bewegter Korper(動いている物体の電気力学)で、1905年にドイツの学術誌 Ann alen der Physik 第17巻 pp.891〜921 に掲載された。特殊相対性理論自体は、これを含めた数編の論文 からなる。この理論を「特殊」と呼ぶのは、相対性原理で慣性系にのみ言及していることによる。10年後、 アインシュタインは、一般座標系を含む理論である一般相対性理論を発表した。