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ガキさんはせんこう花火の匂いがする

1 :名無し募集中。。。:2006/03/19(日) 16:29:20.68 0
「来る途中 町内のお祭りやってて、一回りしてから来ちゃった ね 一緒にやろうよ」
そういって差し出す手には、一掴みのせんこう花火が握られていた。


85 :名無し募集中。。。:2006/03/19(日) 21:02:14.02 0
熱燗徳利の首つまんで「もう一杯いかが」なんて妙に色っぽい仕草見せたあと
「あちぃー」とか言って徳利を落としてお前の耳たぶに指を当てるガキさん

86 :名無し募集中。。。:2006/03/19(日) 21:07:06.49 0
>>73
俺もそうだな
変な隠し事せずに堂々と幸せにやってくれるならいいよ

87 :名無し募集中。。。:2006/03/19(日) 21:08:18.51 0
逆にガキさんが泣かされたらそいつを殴る

88 :名無し募集中。。。:2006/03/19(日) 21:09:25.92 0
桜吹雪のなか「え、泣いてなんかないよ!」と言いつつ
頬に花びらがはりついてしまい涙をこぼしているのがばれてしまうガキさん

89 :名無し募集中。。。:2006/03/19(日) 21:13:23.03 O
少し風が冷たくなってきた。
行き交う人々の列を上手くすり抜けながら、そんな事を思う。
何故僕はこんなに頑張って走っているんだ。考えてみると、少しばかり馬鹿らしい。

『今日何の日か覚えてる?』
『え………何の日だっけ?』
『もう!信じらんない!10月20日っていったら………私の………』

これが、さっきの電話越しの僕達の会話。
そう、忘れてたんだ。うっかり。新垣の誕生日を。

一年に一度の大切な日。それを忘れるなんて最低。
と、新垣の頭の中では僕が悪者扱いにされているだろう。

問題が、プレゼントだ。忘れてたって事はもちろん買ってあるわけがない。焦った僕はとりあえず何も持たず新垣の家へ一目散。
ロンTにジーパン。家でボケーっとするには丁度良い装いだが、10月も中場、秋も深みを増してきた今、この格好じゃさすがに無理がある。
寒さをこらえ、一つ鼻をすすり、近くに見える新垣の家へひたすら走る。

90 :名無し募集中。。。:2006/03/19(日) 21:20:32.77 0
たしかに昭和っぽいな
http://hello.uh-oh.jp/cgi-bin/aaa/img/hell26529.jpg

91 :名無し募集中。。。:2006/03/19(日) 21:22:07.02 O
「寒くない?そんな格好で」

家に訪ねた僕を見て、新垣はそう聞いてきた。
思っていたより怒ってない。
いや、油断は出来ないぞ。このあとすごい雷が………

「とりあえず、中入りなよ」
「ああ、ありがと」



部屋に入れてもらったはいいものの、流れる悲しき沈黙。
静けさが逆に、僕の耳を突く。
何度か入った事のある新垣の部屋は、どこか柔らかな雰囲気がある。質素とは、違う。ただ言えるのは、年頃の女の子の部屋じゃ、ない。

「怒って………る?」

さすがに長い沈黙にも耐えきれず、僕は新垣に尋ねた。

「怒ってないよ」
「いや、怒ってるじゃ………」
「怒ってない」

怖い。

92 :名無し募集中。。。:2006/03/19(日) 21:23:32.74 0
>>90
それ見るたびに反動を付けたスイカが股を抜けたあとに
そのヒモがガキさんのおまんまんに食い込むんじゃねーかと思うの

93 :名無し募集中。。。:2006/03/19(日) 21:35:39.28 O
おもいっきし怒ってるよね、って言葉は飲み込んで、もう一度質問を投げ掛ける。

「プレゼント、持ってきてなくて………何が欲しい?」
「花火がしたい」
「花火?」

何を言うんだ。
今は、秋。木々は朱色に染まり、哀愁漂う景色が町中に広がっている。
僕の記憶が正しければ、確か花火は夏にするものだ。
なのに、少しばかり季節外れのそれを、新垣は選んだ。

「花火って………夏にするもんだよね?」

もしかしたら僕が間違ってるのかもしれないと思い、一応聞いてみる。

「うん、夏にするもんだよ」
「なら、何で?」

そう尋ねると、少し呆れたようにため息をつき、目線を流しながらこう言った。

「今年の夏………一緒に花火出来なかったでしょ」

そういえば、そうだ。今年は中々スケジュールが合わなくて、幼い子供の頃から一緒にしてきた“遊び”が出来なかった。

94 :新着にいにい:2006/03/19(日) 21:38:38.40 0
http://www.youtube.com/watch?v=jHlvkcknyW4&search=niigaki%20risa

95 :名無し募集中。。。:2006/03/19(日) 21:41:22.42 O
「いいけど………肝心の花火は………」
「はいっ!」

さっきまでの機嫌の悪さは嘘かのように、にっこりと可愛い笑顔で僕の目の前に差し出してきた。
せんこう花火。

「これで、いいの?」
「いいのっ!早く行こっ」

そう言っていつもの強引さで僕を外まで引っ張りだした。

「寒………」
「風強いなぁ〜火、つくかな?」

どっかから持ってきたマッチを試しにすって、首をかしげる新垣。

96 :名無し募集中。。。:2006/03/19(日) 21:53:00.08 O
「貸して」

そう言って新垣の手からマッチを取り、する。
ボッと火がつき、周りを一瞬、明るくした。

「じゃあ、やろっか」
「うん!じゃあ、私がこっちで………」


指から垂れるせんこう花火。小さく光る炎。
それは、儚げに新垣の顔を照らし、そして、儚げに消えていく。
どっちが火を先に落とさないか、なんて勝負なんかしたりして。

そうこうしてる間に、残り、二本。一本ずつにして、最後という事にした。

「来年の夏は、一緒に遊べるかな?」
「遊べるでしょ。何言ってんの………あ」

ポトっと新垣の火が落ちた。そして間も無く僕の火も。
周りを小さく照らした灯りが消え、辺りは真っ暗。

そっと新垣の手を取り、立ち上がる。

「帰ろっか」
「うん」



ちょっと強引で、わがままで、
でも優しい君への、

季節外れのプレゼント。

97 :名無し募集中。。。:2006/03/19(日) 21:55:10.57 O
長くなってゴメン しかも40分もかかっちった

“僕と新垣”の人は俺じゃないみたいだな 勘違いしてゴメン

98 :名無し募集中。。。:2006/03/19(日) 21:56:39.86 0
いいねえ乙!

99 :名無し募集中。。。:2006/03/19(日) 22:24:09.71 0
きょうはふるさとの神社の夏祭り。東京から帰省したオレは、幼馴染の里沙と
久し振りに会うため、入り日の残照の中を待ち合わせ場所へと急いだ。どこかで
ヒグラシが鳴いている。道端の茂みからは気の早い虫の音。涼しさを含んだ風
が夏の終わりを知らせた。
 神社が近付くにつれ、お囃子の音と人々のざわめきが聞こえ始めた。鳥居へと
続く石段のたもとに、目指す彼女はいた。
 「おーい、こっちこっちぃ!」
 鮮やかな桃色の浴衣に身を包んだ里沙がオレを見付けて手を振った。髪を上
げた姿は、記憶の中とは少し違って見えた。手に提げた巾着も様になり、ちょっ
ぴり大人びたように感じる。
 「変わんないねえ・・・君。東京にはもう慣れたの?」
 そんな話をしながら、列をなす提灯が照らす石段を上った。小さい頃によく一
緒に遊んだ境内は、人でごった返している。影絵のように浮かび上がる祭りの
風景は、どこもかしこも明るい東京から帰ってきた身には新鮮に感じた。

100 :名無し募集中。。。:2006/03/19(日) 22:24:58.61 0
「ちょ、金魚すくいがあるじゃん!やろうやろう」
 裸電球の下で里沙が子供のように瞳を輝かせた。最中の皮を受け取って腕ま
くりをする。オレは苦笑しながら巾着を受け取った。里沙は昔からこういう遊びが
得意だった。たちまち黒い金魚と赤い金魚の二匹を掬い上げる。
 「へっへーん、どんなもんよ私の腕前!」
 獲った金魚を袋に水ごと入れてもらいながら、彼女は得意げに親指を立てて
みせた。オレたちはそれから、綿飴を買ったり、お好み焼きを食べたりしながら
、思い出話に花を咲かせた。
 「あっ、そうだ。忘れるとこだった。久し振りにコレやろうよ!」
 里沙は巾着の中から線香花火と燐寸を取り出した。拝借した手桶に水を満た
し、神社の裏手に移動する。人気が遠のいた。空を見上げると、もう陽はとっぷ
りと暮れていて、月明かりが鎮守の森の木々を縫って降り注いでいた。

101 :名無し募集中。。。:2006/03/19(日) 22:26:25.50 0
ジジジッ・・・パチパチパチ・・・
 燐寸を擦ると、線香花火が微かな音を立てて赤みがかった花を咲かせた。刻
一刻と形を変える枝のような火花。見ていると、なぜか飽きなかった。それは里
沙と一緒だったからかもしれないが。
「今日ね、少し安心した。・・・君が東京の人になっちゃってたらどうしようって、
そんなこと考えてたんだ」
数本を消費した頃、里沙がポツリとそんなことを言った。薄暗いので表情はよ
く読み取れなかった。オレは彼女を安心させようと言葉を探す。
「あ、ガキさん来てたんじゃん!」
その時、わらわらと女の子の集団が現れて、オレと里沙の二人だけの時間は
終わった。見覚えのある子がいる。地元の高校時代の同級生達だった。
「あ、・・・君じゃん!何してたのよ二人っきりで」 
「何でもないってばまこっちん!花火してただけでしょ、もー」
女の子同士の会話が始まってしまうとなかなか終わらないものだ。オレは神
社の壁にもたれながら、話が一段落するのを待つことにした。柱を何気なく撫
でていると、オレはあることに気が付いた。

102 :名無し募集中。。。:2006/03/19(日) 22:27:12.17 0
「もう、みんな早合点なんだから本当に!」
顔を赤らめてこちらに来る里沙。オレは彼女を手招きし、柱を見るようにうなが
した。燐寸を擦ると光が広がり、柱に刻まれた文字を浮かび上がらせる。
『しょうらいは・・・くんのおよめさんだよ りさ』
確かこれを書いた時は、神主さんにこっぴどく怒られたものだ。オレは何を書
こうか迷っているうちに見付かってしまった。いつも積極的な里沙に甘えていた
オレだけど、もう以前とは違う。言うべき言葉を知っていた。
「オレ、いつか帰ってくるからさ。必ず里沙を迎えにくるから」
声が少し震えていたかもしれない。里沙はびっくりしたような顔をしていたが、
にっこりと笑ってうなずいてくれた。
打ち上げ花火が始まり、鮮やかな色彩が二人の周りを包んだ。

103 :名無し募集中。。。:2006/03/19(日) 22:28:30.79 0
連投スマソ
昭和風ガキさんのイメージで書いてみたYO

104 :名無し募集中。。。:2006/03/19(日) 22:32:55.21 0
>>103
お疲れ

105 :名無し募集中。。。:2006/03/19(日) 23:00:19.33 0
なんかガキさんのファンって他のファンと精神構造違うよね

106 :名無し募集中。。。:2006/03/19(日) 23:05:41.60 0
>>105
ちなみにどの辺が?

107 :名無し募集中。。。:2006/03/19(日) 23:07:32.57 0
たとえば精神構造とか

108 :名無し募集中。。。:2006/03/19(日) 23:16:47.07 0
>>73とか>>86とか

109 :名無し募集中。。。:2006/03/19(日) 23:19:12.29 0
>>106その手法は長持ちしないよ

110 :名無し募集中。。。:2006/03/19(日) 23:20:07.62 0
>>108
そうなのか Orz
お年頃だしいいんじゃないの?だめ?

111 :名無し募集中。。。:2006/03/19(日) 23:20:20.25 0
さあ問題発言スレに戻ろうか

112 :名無し募集中。。。:2006/03/19(日) 23:20:59.55 0
堂々と交際宣言してくれたらどのヲタでも納得でしょ?

113 :名無し募集中。。。:2006/03/19(日) 23:26:45.88 0
おやすみ 駄文を読んでくれてありがとう

114 :名無し募集中。。。:2006/03/19(日) 23:33:58.15 0
>>112
俺はそんなに大人じゃない

115 :名無し募集中。。。:2006/03/19(日) 23:34:57.80 O
>>103
お前むっちゃ上手いな
俺文才ないから見習いたい

116 :86:2006/03/19(日) 23:37:03.20 0
>>108
好きな人なら幸せになってもらいたいじゃない
たとえ自分の方に振り向いてもらえないとしてもさ
俺はそう思うよ

117 :名無し募集中。。。:2006/03/19(日) 23:44:02.13 O
ちゃんと相手の事を愛してもちろん相手からも愛されて
とっても綺麗な恋愛をしてほしい
遊びとか汚いのは嫌だ

118 :86:2006/03/19(日) 23:51:52.85 0
>>117には深く同感である…とか
結局何言ってもヲタのわがままなんだけどな(苦笑
夢くらい見させておくれよ

119 :名無し募集中。。。:2006/03/19(日) 23:59:12.87 O
だよな 俺らが決める事じゃないんだけどね
でもやっぱり恋するなら綺麗な恋の方が楽しいし面白いから
遊びとかだと後からついてくる罪悪感が鬱陶しいしね あくまで男目線だが

120 :86:2006/03/20(月) 00:02:16.66 0
やっぱり恋愛沙汰で叩きたくないからね
祝福したい

でも矢口とか松浦の例を見ると実際直面したらどうなってしまうんだろうな…怖い

121 :名無し募集中。。。:2006/03/20(月) 00:04:49.64 0
真面目な交際だったら快く祝福したいんだけど
いざそうなったらまぁ複雑だろうな

122 :名無し募集中。。。:2006/03/20(月) 00:24:19.96 0
本日のお楽しみスレ

123 :名無し募集中。。。:2006/03/20(月) 00:35:39.94 0
新垣は線香花火の束を両手でいっぺんに持ち

「アハハ!見て見て!元気玉!」

まったく最高だ

124 :名無し募集中。。。:2006/03/20(月) 00:50:30.52 0
くるくる回しながら「ほらほら魔貫光殺砲!」もありか

125 :名無し募集中。。。:2006/03/20(月) 00:58:13.73 0
今までの匂い系スレに文章投下してたんだけど今回は厳しいなぁ・・・
まったく降りてくる感じがしない
今までならスレタイ見てちょっと考えればガキさんが勝手に動き回ってくれてたのに今回はそれが無い
毎回楽しみにしてたのに今回は苦しい思いだ・・・

126 :名無し募集中。。。:2006/03/20(月) 01:10:03.53 0
いいなあガキさんが勝手に動き回るなんて・・・

127 :名無し募集中。。。:2006/03/20(月) 02:05:14.94 0
じゃあ降りてくるまで保守だなw

128 :名無し募集中。。。:2006/03/20(月) 03:36:17.31 O
「これわぁー無理。えー、はい!これ・・・もダメ!」
「使えないのばっかじゃん」
「ばっかじゃん、じゃないよー?あんた一体どういう管理してんのー!」
しけったピストル花火をブンブン振り回しながら新垣が口を尖らせた。
どうしても花火がしたい、という新垣の急な提案(ワガママ)に家中ひっかき回したものの、今は3月。残ってただけ奇跡だって。

「あ!これはいけそうじゃないかな」
僕は可愛いらしい『カメ』のキャラクターの絵付き花火を手に取った。
「よぉ〜し、カモン!ファイヤー」
新垣がしゃがんだままズリズリ近づいて来て、チャッカマンを振りかざした。
火を付けると『カメ』は「まだ冬ですよ?」と一瞬戸惑いつつも、ワンテンポ遅れで火を吹き出してくれた。
「あぁ〜かわいいぃ〜」
「なんかガメラみたいだけどな」
「カ〜メ〜をたぁ〜すけに来ましたぁ〜!」
「何それ?」
「浦島太郎!」

よく分からなかったけど、楽しそうな新垣の笑顔につられて思わず笑った。何となくこの笑顔はずっと近くにあるんだと思ってた。
でもそれは突然やって来るんだ。それこそ花火のように。



129 :名無し募集中。。。:2006/03/20(月) 03:37:35.96 O
「最後の花火になるかもしれないのにこれはちょっと寂しいねぇー」
残った何本かの地味な花火からせんこう花火をひとつ取り新垣が呟いた。
「東京にも花火はあるだろ。むしろ多いだろ」
「そいう事じゃなくてさ。あと、東京じゃなくて横浜ね、横浜。神奈川ですから」
「遠くは遠くじゃん。おんなじだよ」
僕はつい拗ねたようにつっぱねてしまった。バツの悪さから逃げるようにレインボー花火に火をつけた。
「なんかこれ見てるとさ、自分見てるみたいなんだよな。コロコロ色変えて、回りの顔色気にしてさ」

「そんな事ない。色んな色を持ってて、人に合わせてあげられるって事じゃん。それって優しい事だよ」
何気なく呟いた一言に対する、思わぬ新垣の真剣な顔に少しドキッとした。
「私もそういう人になりたい。歌手に、なりたいんだ・・・。色んな色で人を楽しませれるような」
せんこう花火のほのかな明かりの向こうで新垣が小さく微笑んだ。その小さな明かりを守るための、かざす手の平に、僕はなりたい、のに。

「・・・そのままの新垣でいいと思う。不器用でひとつの色しか出せなくても、心があったかくなる、ような。

そういう新垣が・・・好きだから」
何言ってんだ、僕は。

「レ、レインボーじゃなきゃ駄目なの!」
跳び上がった新垣の顔はレインボーと言うより真っ赤で。
僕らは夜遅くまでずっとくだらない事を喋り続けた。


風の噂では最近、せんこう花火の匂いがするとファンの間で評判のアイドルがいるらしい。それって、きっとアイツの事なんだ。

間違いない。


130 :名無し募集中。。。:2006/03/20(月) 04:20:00.56 O
投下遅すぎた・・・

131 :名無し募集中。。。:2006/03/20(月) 04:38:21.36 0
ええ話や

132 :名無し募集中。。。:2006/03/20(月) 06:06:21.79 0
>>125
今回ガキさんは俺の所に来たよ
ふだんSSなんて書いた事無かったのに
何故か無性に書きたくなったよ

133 :名無し募集中。。。:2006/03/20(月) 07:52:04.03 O
ho

134 :名無し募集中。。。:2006/03/20(月) 08:17:01.98 0
ガキさんのきまぐれもんじゃ

135 :名無し募集中。。。:2006/03/20(月) 09:09:22.08 0
それまでうるさくて仕方なかったガキさんが
せんこう花火をしはじめたら静かになって
そんで最後の最後でこう言うんだ
「夏が終わっちゃったね」

136 :名無し募集中。。。:2006/03/20(月) 09:47:36.28 0
>135
ニャー!!

137 :名無し募集中。。。:2006/03/20(月) 10:02:52.27 0
       ☆ノハヽ        ノハヽヽ
      リd*^ー^)_        l(・e・*b|
      /*,`y' * *《つ|      (+ヾソ+ )
     (*ノ=メ=ヽ ̄ ,*´ 、    くヽ+く ノ
      ソ *ソ*ソ  ´ " ゙`      とノとン   ::::::........
    '''''''  ̄~ ̄~              ......:::::::::::::
                  :::::::::::::::::::::::

138 :名無し募集中。。。:2006/03/20(月) 11:55:05.41 0
花火大会に2人で行きたい

139 :名無し募集中。。。:2006/03/20(月) 11:58:59.79 0
えっ?
 ナニナニ?
      ☆ノハヽ ノノハヽ
      リd*^ー^)ノd*・e・)| <カメちゃん今度あそこ行こうよ
      ./_*|y|*]/_*|y|*]つ
      (]ヽ_/|_,l(]ヽ_/|_/
        |_|#__|  |_|#__|

140 :名無し募集中。:2006/03/20(月) 12:45:37.73 O


141 :名無し募集中。。。 :2006/03/20(月) 12:47:01.97 0
二人で一つ手に持ったせんこはな〜び♪

142 :名無し募集中。。。:2006/03/20(月) 12:53:24.37 0
      ☆ノハヽ ノノハヽ
    Σ リd;^ー^)ノd*・e・)| <あ、ミドリガメ売ってる!
      ./_*|y|*]/_*|y|*]つ
      (]ヽ_/|_,l(]ヽ_/|_/
        |_|#__|  |_|#__|

143 :名無し募集中。。。:2006/03/20(月) 14:56:44.51 O
HO

144 :名無し募集中。。。:2006/03/20(月) 16:21:28.00 O
ふぉす

145 :名無し募集中。。。:2006/03/20(月) 18:01:29.07 0
ho


146 :名無し募集中。。。:2006/03/20(月) 19:52:27.52 O
ho

147 :名無し募集中。。。:2006/03/20(月) 19:54:23.98 0
mo

148 :名無し募集中。。。:2006/03/20(月) 20:11:11.05 0
数年ぶりに田舎の祖父母の家に滞在する事になった 高校一年の夏
僕は、一人の少女と再会した。
今更祖父母の家に遊びに行くような歳ではなかったが、両親の仲が悪く家にいても鬱陶しいだけだったので、夏休みの間だけと言う条件で小学生の時みたいに祖父母の家にお世話になる事になった。

暑い昼下がり 僕は列車を降り迎えの祖父を捜したが、姿は見えなかった。
「おかしいな 時間は手紙で連絡したはずなのに・・・昨日も電話で 迎えに行くよ って 元気な声で言ってたのになぁ」 なんて独り言を言ってると 僕の姿を見てほほえむ同じくらいの歳の少女に気がついた。


149 :名無し募集中。。。:2006/03/20(月) 20:11:42.85 0
「・・・君?」
「はぁ」
「やっぱり思った通りだ さっきお爺さんが急にぎっくり腰になって迎えに行けなくなったから 替わりに行って って頼まれたの」
彼女はそう言って手を差し出した
「荷物持とうか? 自転車の荷台に載なよ」
「はぁ」 気の抜けた声で僕は答えた。 この子は誰なんだ?

「ホント久しぶりですねぇ 小学校以来かな?」
彼女は笑顔で僕と過ごした夏休みの思い出を語った。
「あ・・・あの 君は?」
「あれ 憶えてない? 私ですよ 新垣ですよ」
「あーーー!!」 やっと思い出した 祖父母の家の隣に同学年の女の子が住んでいたんだ。 祖父母の近所で歳が近かった子供は、彼女しか居なかったので 自然話す事はあった が 小学生の男女の仲 良いわけもなく意地悪したりされたりした思い出がよみがえった。


150 :名無し募集中。。。:2006/03/20(月) 20:12:15.73 0
「あのツインテールの? ゲジマユ?」僕の心は一気に小学生に戻ってしまった。
「やっと思い出したの? ひどーーい」ガキさんは子供みたいにほほを膨らませた。
「今夜 花火やるんですね ついでだからおいでよ 時間は七時から 場所は・・・だから・・・」
小学生気分になっていた僕は、夜みんなで花火を持ち寄ってやるぐらいの認識しかしていなかった

祖父母の家につくと祖父は、僕が来るからと張り切りすぎただけみたいで、午後半日休んでたら、良くなる程度のものだった
僕は、祖父母と久しぶりの対面につもる話で、時間を過ごした。

待ち合わせの時間に近づいたので、家を出て待ち合わせの場所に向かう僕の心は、いつの間にか 小学生の悪ガキに戻っていたのかもしれない。 もしかしたら いつのまにか 可愛くなっていた ガキさんをみて取り残された気分になったのかもしれない。


151 :名無し募集中。。。:2006/03/20(月) 20:12:39.12 0
僕は途中の雑貨屋で、せんこう花火を買った。 僕は彼女にこう言うつもりだった。
「お前なんかが花火をするなんて 十年早い これで十分だ」と・・・本当に子供じみてる。

待ち合わせの場所に着くとそこは、人人人 人だかりだった。 花火やるって・・・打ち上げ花火の方ですか そうですか。
呆然と立っている僕の方に向かって 浴衣の少女が近づいてきた、ガキさんだ。

「おっそーい もう始まってるよ え? 何持ってるの?」
僕は、呆けたように持っていたせんこう花火を差し出した。
「あ・・・!!」 彼女は最初びっくりした顔をしていたが、やがて満面の笑みを浮かべこういった。
「憶えていたんだ」

152 :名無し募集中。。。:2006/03/20(月) 20:13:21.38 0
僕たちは、町おこしのために最近始まったというこの花火大会を最後までみていた。
花火の合間も僕たちは子供の頃の思い出話をしていた。
花火も終わり、家に帰る途中、小さな公園の前で彼女は
「ちょとこれやってかない?」といってさっき渡したせんこう花火を見せた。

別に断る理由もなかったので、僕は公園でせんこう花火を始めた。
「憶えていてくれたんだ・・・嬉しいよ」ガキさんは、思い出をかみしめるように語り出した。
「小学校の5年だっけ6年だっけ 子供達だけで花火を持ち寄って花火大会したことあったじゃないですか」 そうだったやっと思い出した、だから花火大会と聞いて、つい花火を買って持ち寄るものだと思っていたんだ。ガキさんは続けた
「その時 男の子達はみんな 爆竹を持ってきてパンパン鳴らして怖くって・・・」
「でも ・・・君は私にせんこう花火をくれて あっちでやりなよ って言ってくれて 嬉しかったんだ・・・」
「だから 今日せんこう花火を持ってきてくれたときは、ほんと嬉しかったんだ」
「夏休みの間ずっとこっちに居るんでしょ いっぱい思いで作ろうね」

そう言って笑ったガキさんの顔は夜なのにまぶしかった

僕たちの夏は始まったばかりかもしれない。


おしまい

153 :名無し募集中。。。:2006/03/20(月) 20:59:16.56 0


154 :名無し募集中。。。:2006/03/20(月) 21:29:13.74 O
まだ始まったばかりじゃないか

155 :名無し募集中。。。:2006/03/20(月) 21:32:06.30 0
>>154
第一部完 にしておいてくれ 第二部構想中

156 :名無し募集中。。。:2006/03/20(月) 22:43:46.74 0
>>152
続編楽しみだす

157 :名無し募集中。。。:2006/03/20(月) 22:52:06.67 0
何この甘酸っぱい青春の一時のガキさんスレ

イイヨイイヨー

158 :名無し募集中。。。:2006/03/20(月) 23:31:41.49 O
ほっ

159 :名無し募集中。。。:2006/03/21(火) 00:02:55.05 0
第二部
花火大会の次の日 僕は持参していた夏休みの課題をしていると、縁側からガキさんの声が聞こえる。
「おはよー 起きてる? あっ! 課題やってる まじめだねぇ 見せて」と言いながら上がり込んでくる。
「へー 頭良いんだね ふーん ね・・・ 私判らないところあるんだけど 教えてくれる? ちょっとまっててねぇ」
 上がり込んだと思ったら いつの間にか 課題を教える事になっている・・・ 昨日からの強引さにとまどいを憶えながら、僕は課題を続けた。
二十分ほどしただろうか、ガキさんは鞄になにやら詰め込んで上がり込んできた。

「ねーねー これなんだけどねー わかんなくてさー 適当に書いちゃったんよ ここ教えて」ってガキさん
この問題集空欄じゃまずいと思ったのか、適当に書きすぎだよ ちゃんぽんちゃん ハニホヘトー ジュマペール の羅列は、僕も笑ってしまった。
「ちょっとぉ 笑うなんてひどいー 」昨日みたいにまた ほほを膨らませた
「そんな小学生みたいな事やってるから、小学生見たいな答えになるんだよ」と言いながらほほをシャーペンのシリでツンツンとつついた。
「ちょっとぉ もぉ エッチィ バカ」とガキさん


160 :名無し募集中。。。:2006/03/21(火) 00:03:16.34 0
「バカはガキさんだろ 眉毛ビーム なんてやってたんだから」眉毛の所から何か飛び出すような動作をした。
「もう そんな事憶えて無くても良いじゃないの バカ」ガキさんがちょっと拗ねだしたのでフォローに回った。
「でも綺麗になって 眉も細くなったから 眉毛ビームはもう出なくなったんだよな」と僕 
綺麗になった この一言が聞いたのか、機嫌を直ったガキさんの課題を教えていく

そんな事やっていると お昼になった。
祖父母は今日は家にいない、一応祖母が用意しておいてくれたけど、和食なのでちょっと物足りなく感じていた。
「おばぁちゃん 何作っておいてくれたの? 煮物とあとは?」ガキさんも平気で台所に入ってくる。 あとで聞くとガキさんの家は共働きで、小さい頃は両親が働いている間僕の祖父母が見ていたらしい。そんなわけで僕よりもこの家の事は詳しかったりする。 
「男の子がこれじゃ ちょっと寂しいかも まっててねぇ」


161 :名無し募集中。。。:2006/03/21(火) 00:03:42.09 0
ガキさんはぱたぱたと自分の家に戻り、何やら鍋を持ってまた上がり込んできた。
「私の所はカレーだから一緒に食べよ」そう言いながら鍋に火をかけた。
気がつくとガキさんと二人でカレーを食べていた。味なんて覚えていない 女の子と二人で食事なんてした事無いんだから、僕は舞い上がっていた。

食事が終わると、「バイトがあるから」といってガキさんは帰っていった。
僕は課題をすませ、テレビを見ながらガキさんの事を考えていた。
「あんなに可愛かったか?」

夕方になると、またガキさんはやってきた 今度はスーパーの袋を持って
「家の両親帰るのが遅いから 一緒に食べよ」
「まぁ 里沙ちゃんが家でご飯食べてくなんて珍しいわねぇ」
お祖母さん昨日僕が来たときよりも喜んでいるのは何でですか?

その日から午前中はガキさんと課題をし、昼と夜をガキさんと祖父母で取るのが日課となった。

続く


162 :名無し募集中。。。:2006/03/21(火) 00:04:22.34 0
続きは明日upします

163 :名無し募集中。。。:2006/03/21(火) 00:08:09.96 0
どうも

164 :名無し募集中。。。:2006/03/21(火) 00:15:57.84 0
>>132
羨ましい限りです
今回は書けそうに無い・・・

他にイイ文章書いてくれる人がいるから今回は僕も読者になりますw

165 :名無し募集中。。。:2006/03/21(火) 01:08:51.58 0
続き待ってまっせ
オレもいいのが浮かんだらカキコします

166 :名無し募集中。。。:2006/03/21(火) 01:46:04.11 O
バイトしてるガキさん

見たい!

167 :名無し募集中。。。:2006/03/21(火) 04:05:34.89 O
ho

168 :名無し募集中。。。:2006/03/21(火) 06:00:01.99 0


169 :名無し募集中。。。:2006/03/21(火) 09:18:05.11 O
ほぉ

170 :名無し募集中。。。:2006/03/21(火) 10:34:41.40 0
君がいた夏は遠い夢の中 闇に消えてった線香花火

171 :名無し募集中。。。:2006/03/21(火) 11:45:22.01 O
線香花火って遺すべき遺産だな

172 :名無し募集中。。。:2006/03/21(火) 13:04:42.23 0
WBC対策で保全しとく

173 :名無し募集中。。。:2006/03/21(火) 13:36:56.77 0
ほしゅっとな

174 :名無し募集中。。。:2006/03/21(火) 14:39:04.56 O
ほす

175 :名無し募集中。。。:2006/03/21(火) 14:47:50.76 0


176 :名無し募集中。。。:2006/03/21(火) 14:47:55.02 0
もう一保守

177 :名無し募集中。。。:2006/03/21(火) 15:41:24.52 O
ちょっ落ちる落ちる

保全

178 :名無し募集中。。。:2006/03/21(火) 15:53:50.53 0
第三部 前編

最近ガキさんがよそよそしい。 朝課題を一緒にやっているときも、前ならわざわざ僕の隣にきて、僕をどきどきさせたんだが、最近はちゃぶ台の向こう側に座っている。 服も暑いのに長袖の服を着て来る。

思えば、先週のあれからだ。
先週 課題をやっているとガキさんが、
「新垣ですね 今日 お昼からバイト休みなったんですよ 暑いから川へ泳ぎに行きましょ 決まり 場所はあそこの“大岩”の所 近いから家から水着を着て服を羽織っていけばいいよね」
相変わらず強引さで、その日は泳ぎに行く事になった。


179 :名無し募集中。。。:2006/03/21(火) 15:54:06.31 0
僕は“大岩”と言うところで泳ぐのは初めてだった。 名前の通り巨大な岩を避けるように川が蛇行して、泳ぐのに丁度良いくらいの深みを作っていた。 
「さ 泳ごうか」水着の上にジャージを羽織ってきた と言うガキさんはジャージを無造作に脱ぎだした。 
「いくら水着を着てるからって !!」 いきなり目の前で着替えを始めるガキさんにそう言うと
「あはっは 何照れてるのよ 今の君はピカピカに光ってぇ」 と節を付けながら脱いでしまった。
「どう? 可愛い?」そう言ってガキさんは、僕の目の前でくるりと一周した。 新しく買ったと言うガキさんの水着は、スクール水着がセパレートになったくらいの地味なものだったが、目の前で無造作に服を脱いで水着になる姿を見た僕にとっては、十分刺激的なものに映った。
「もう 変な目で見ないでよ エッチィ!!」そう言いながらガキさんはバスタオルでその体を隠してしまった。 さっきは見ろと言っておきながら、今度は見るなと・・・どうすれば良いんですか?


180 :名無し募集中。。。:2006/03/21(火) 15:54:49.70 0
「さ およご 冷たーーい  おいでよぉ」 僕の困惑をよそにガキさんは川の中に入っていく。 僕も後に続いた
最初は普通に泳いでいるだけだったんだが、だんだん 盛り上がっていって水の掛け合いになっていった。
「へっへっへぇ ここまでとばせるかな 」ガキさんは、水の中にあった石の上に立ってそう言いながら僕の方を振り向いた。
そんなところに立つと・・・案の定ガキさんは足を滑らせひっくり返ってしまった。
「あはははっ」 すぐに立つと思っていた僕は、ガキさんの異常に気がつくのが少し遅れてしまった。 仰向けに倒れたためにパニックになっておぼれてしまったんだ。
ばじゃばじゃ暴れながら流れるガキさんを追いかけようとして、僕は思いの外、水の抵抗ある事に気づいた。
川は蛇行しているので一度上陸してショートカットすれば、追いつくかも 僕はそう思い、急いで岩に上り下を見た ガキさんだ。

181 :名無し募集中。。。:2006/03/21(火) 15:55:33.59 0
急いで飛び込んで僕はガキさんを抱えて水にあがった。 ひっくり返った拍子に水を飲んだのか、ゲホゲホ言いながらガキさんは、涙声で
「あをねびっくりがえっだびょうじに・・・」どうやらひっくり返った拍子に鼻から水が入ってパニックになったと言ってるみたいだった。
「大丈夫だよ もう安心だよ」僕は優しく髪をなぜながら落ち着かせようと声をかけていた。 そのうち「うわーん 怖かったよぉ」と泣き出しているガキさんを慰めている内に僕は気がついた。
この体勢はいわゆる ハグ? 急に僕は、自分の腕の中にいる生き物が女の子というものなんだ そう考えると だんだん 頭が真っ白になってしまった。

うやむやの内に水遊びは終わり、僕たちは家に帰った。
ガキさんのお袋さんが、おぼれた娘を助けてくれてありがとう ってお礼に来たのは、夜の九時過ぎだった。 

182 :名無し募集中。。。:2006/03/21(火) 15:56:15.77 0
第三部後編は夜upします

183 :名無し募集中。。。:2006/03/21(火) 16:02:45.28 0
斉藤哲夫かよ!

184 :名無し募集中。。。:2006/03/21(火) 16:25:29.35 0


185 :名無し募集中。。。:2006/03/21(火) 16:41:58.82 O
俺「なにがせんこう花火だこんなに花びらをびしょ濡れにしやがって」
ガキさん「言わないで・・・」

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