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川*^A^)ノ<道重さん可愛いデス 8さゆみん
139 :
名無し募集中。。。
:2010/09/30(木) 22:26:35.32 0
それから、何回抱き合っただろう。
一晩でこんなにしたのは初めてかもしれない。
疲れ切った体で目が覚めたとき、微かにリンリンの声が聞こえた。
意識が曖昧な中、照明を落とした部屋で。
ベッドに腰掛けたリンリンが、小声でなにか歌っている。
寝ているさゆみから見たら背中しか見えないけれど。
〜♪一番綺麗な私を 抱いたのはあなたでしょう
愛しい季節は流れて 運命と今は思うだけ……
…なんだっけ、これ。
聞いたことある。
でも、それより。
なんだかそれが、さゆみにむかって歌っているみたいで…。
もう少し聴いていたくて
でも、黙って聞いていられなくて
さゆみは静かに体を起こして、白い背中を抱いた。
「…ア…」
後ろから首筋に顔を埋めているから、表情は分からないけど
今の彼女は、出会ったどの瞬間より綺麗だと思った。
140 :
名無し募集中。。。
:2010/09/30(木) 22:27:38.87 0
「…多分、人生で一番綺麗な私を抱いたのは、道重さんと思いマスヨ」
「うん」
穏やかな声がそっと伝える。
さゆみも、それは確かだと思う。
初めてリンリンを誘ったあの日から
どんどん綺麗になっていくのを感じてた。
もしかしたら今夜が…今まで見たどのリンリンより、一番綺麗だったかもしれない。
「初めてが、道重さんでよかった」
「…うん」
リンリンの手が、腰に回したさゆみの手をぎゅっと握る。
会話はまるで別れの言葉のようだけど、握った手の強さには、別れを悲しんでいる様子は少しもなくて
これから先のさゆみたちも『大丈夫』って、心から信じている感じで…
「日本に来る機会、きっとこれからも多いデスカラ。多分、中国と変わらないくらい日本にいますカラ」
「…そうだね」
そうだといい
ううん、きっとそうだ
さゆみが頷いた瞬間
リンリンは体をよじって、こっちを向いた。
向かい合う体
そして、これ以上ないくらい甘い視線と共にそっと囁く
「…道重さんに抱かれに、帰ってきマス」
「………リンリン」
141 :
名無し募集中。。。
:2010/09/30(木) 22:28:43.77 0
なんだか泣きそうになって、ちょっと焦った
リンリンが可愛くてたまらなくて、胸がぎゅっと痛む
初めてこの子を抱いたとき
こんなに愛しく思えただろうか
こんなにも、涙が出るほど愛おしく
「…いっぱい来てくれないと、さゆみ浮気しちゃうかもよ?」
「あはは…じゃあ、いっぱいいっぱい抱かれにきます」
リンリンは困ったように笑ったけれど
本当は自分でもわかってた
もう、浮気なんてできそうにないくらい好きだってこと
手放せない温もりに、気づいたから。
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142 :
名無し募集中。。。
:2010/09/30(木) 22:30:50.71 0
年が明けて
3人が卒業した余韻に浸る暇もなく、さゆみはなんだかんだと忙しく仕事をこなしていた
毎日があっという間に過ぎていく中で、春が来て
少し日差しが柔らかくなってきたある日、唐突にリンリンからメールがきた。
一ヶ月くらいメールらしいメールがなかったから、思わずドキドキしてしまう
春からのツアーのリハーサル中だったけど、隙を見てそれを開いた
『お花畑に帰ります』
たったそれだけの、短い文章。
それに添えられていたのは、唇に指を当てるリンリンの自分撮り画像だった。
「……懐かしっ」
思わずメールにそう突っ込みながらも、笑みがこぼれた。
初めて抱いたときのあの言葉
イクことを『お花畑』って言った冗談、リンリンはかなりの間信じてたっけ。
写真のリンリンはなんだかまた綺麗になったみたいで、誘ってるとしか思えないその視線に、ちょっとゾクゾクしてしまう
143 :
名無し募集中。。。
:2010/09/30(木) 22:31:42.61 0
あの日、リンリンはあんな風に言ったけど。
リンリンが『一番綺麗』になる瞬間て、まだまだこれから先なんじゃないかな
それを見ることができるさゆみは、きっと幸せなんだと思う
「…誘ったこと、後悔しないでよね?」
少し笑いながら、さゆみは短くメールを打った
『帰れなくなるくらい抱いてあげる』
覚悟してなよ、琳
会えなかった夜の分と
素直になれなかったあの日々の分まで愛してあげるから
早く帰っておいで
リンリンの照れた表情を思い描きながら、さゆみはゆっくり送信ボタンを押した。
144 :
名無し募集中。。。
:2010/09/30(木) 22:35:04.74 0
終了で完結です。長々お付き合いありがとうございました
今後は昔話シリーズでよろしくお願いします
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