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週刊ウルフ創刊号

1 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 20:43:06.78 O
いろんな書き手が集まって作品を投下するスレです
長編でも短編でもなんでもオッケーです
書き手は名前欄にトリップをつけたり批評の有無を明確に示しましょう

548 :名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 23:31:39.64 O

>>533あんた、それじゃピエロだよ!!

ここワロタ

最後の一文が良かった 明るく前に歩き始める少女の心情が表現されてる気がして
深読みし過ぎか?

549 :名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 23:54:27.10 0
>>548
意識したにしろ無意識にしろそういうことなんじゃない?
俺もそこは好きだよ<最後の

550 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 01:28:26.69 0
ウルフ

551 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 04:07:26.80 0
新作募集中。。。

552 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 07:22:07.76 0
さみ

553 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 10:54:45.43 O
期待あげ

554 : ◆sjehs7tfE6 :2008/01/21(月) 12:34:40.67 O
>>548-549
そう言って頂けると嬉しいです。
別れの後なので湿っぽくなりがちですが、明るく終わらせたかったので何度も書き直した所です。
この一週間結構頑張ったので、暫く休んで次の執筆に入りたいと思います。
次作もよろしくお願いします。

555 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 15:20:32.77 0
ウルフ

556 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 17:13:16.74 O
ウルフッフ

557 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 18:51:20.60 0
uruhu

558 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 20:33:33.35 0
ウルフ

559 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 21:35:41.60 0
1つの画像からキモイ妄想をするスレの残党なんですが
このスレに投稿してもいいですか?

560 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 21:42:38.18 0
稚拙な作文は罵倒されるのを承知でなら

561 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 21:43:54.04 0
>>560
罵倒したいなら向こうに書きなよ

562 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 22:06:38.45 0
ウルフはどなたの作品も歓迎しておりますよ

563 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 22:08:07.63 0
本当にひどい作品は実はそれほど叩かれないので安心して良い

564 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 22:09:04.53 0
画像貼りもするっていうなら新スレ立てたほうがよくね

565 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 22:12:59.95 0
既存スレのスタンスでこのスレを乗っ取るつもりなのか?

566 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 22:14:21.81 0
画像はなしだろ
ましてやあの愚にもつかない妄想が中身ならなおさら

567 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 22:15:30.72 0
559じゃないけど
文章量を増やしてもらって、参考程度に向こうに画像を貼るとかならアリなんじゃない?
挿絵みたいな気分で

568 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 22:18:58.73 0
僕はなんたらかんたら〜君はなんたらかんたら・・・っていうど素人の無学な人間が
詩を書いてみました的なやつやめてな
虫唾が走るんで

569 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 22:23:30.33 0
なんか30年前のエロ本みたいだな

570 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 22:25:49.04 0
>>568
恋愛系の小説ならそれも一つの形だろ
止める権利はないな
ダメなら読まずにとばせばいいっしょ

571 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 22:27:32.42 0
イタイこと言ってんなよ低学歴

572 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 22:28:25.02 0
キモイはあのスレだからこその褒め言葉だっただけで
他の場所じゃ普通にキモイんだよ

573 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 22:35:21.90 0
まあ俺が書くわけじゃないから構わんけど
そうやって門戸を狭めていけばいいんじゃね?

574 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 22:37:28.67 0
ちょっと待てお前ら
画像妄想スレから来たからといって内容が一緒とは限らないぞ
ここはひとまず投稿を待つことにしようじゃないか

575 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 22:46:29.51 0
文章が稚拙で耐えられないような人はそもそもここに・・・なあ

576 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 22:49:36.08 0
>>575
そんなことないってw
どこにでも冴えてる人っているものなんだよ不思議と

577 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 22:49:38.29 0
荒らしたいだけだから

578 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 23:00:28.65 0
投下するならそのスレを見たことない人にも理解できるものをお願いね

579 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 23:16:35.61 0
場違いでしたね
スレを汚して申し訳ないっす
止めときます。失礼しました


580 :読み切り ◆GfCzY7k762 :2008/01/21(月) 23:44:55.44 0
 『ジグソーパズル』

田中がトイレから楽屋に戻ると待機中のメンバー全員が
椅子を除けたり、棚の下に手をつっこんだり、給水ポットの中を覗いたりしていた。

「どうしたん?」
「ああれいなも手伝って……ってれいなは嫌か」
「嫌かどうか聞かなきゃわからん」

亀井の話によると前から道重がコツコツ作っていたジグソーパズルのピースが
一つなくなったらしく、しかもそのピースが最後のピースらしい。
他のメンバーはちょいちょい手伝っていたので、心待ちにしていた完成を目前に
消失した最後のピースを躍起になって探している。

「なんの部分がなくなったの?」
「ここ。大きな雲のちょうど真ん中」

咲き誇る一面のひまわり畑に澄み渡る高い空、そこに浮かぶ綿飴のような雲の
中心にポッカリ穴が開いていた。凹が三つに凸が一つのピースの輪郭。

「れいな知らない?」
「知るわけないじゃん。れいな触ってもいないし」

田中はこのチマチマとした作業が嫌いで一人だけ参加していなかった。
自分のものになるわけではないものに神経を使いたくなかったからだ。

「その穴のところに白い紙でも敷いとけば?」
「それじゃパズル完成っていわないよ」
「遠くから見れば誰もわからないって。気にしなきゃ大丈夫」

そう言うと田中は白いスーツの男に呼ばれ、楽屋を出ていった。それ以来田中は消息を絶った。
田中が消えて一ヵ月。彼女達は全国ツアーのレッスンに励んでいる。      -オワリ-

581 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 23:50:32.76 0
すこぺっそすだな

582 :名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 01:20:16.13 0
だな

583 :名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 01:23:33.57 0
>>581
>>582
君も書いてよ

584 :名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 05:21:37.00 O
ウルフ

585 :名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 09:47:27.12 O
ウルフ

586 :名無し慕集中。。。:2008/01/22(火) 11:08:14.32 0
ワッフル

587 :名無し慕集中。。。:2008/01/22(火) 12:27:18.46 0
ワッフルワッフル

588 :名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 12:29:06.77 0
すこぺっそすってなにかと思ってググっちゃったよ
使わないなこういう嫌われる表現は

589 :名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 14:55:14.33 O
落とさないゆー

590 :名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 17:04:40.34 O
ウルフ

591 :名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 19:05:52.61 O
ほぜん

592 :あばばばば:2008/01/22(火) 19:09:59.69 0
あばばばば

 保男はほぼ毎日このタバコ屋に通っている。
 キャバクラの客引きのバイトを時給の高さに釣られて始めてからだから半年くらいか。
 キャバクラの開店準備のひとつに、人気銘柄のタバコを店内に揃えておくというのがあった。
 これを怠ると深夜、1時間に2回は遠くのコンビニにタバコを買いに走るはめになる。
 それでなくても1日数回は店に買い置きしていない銘柄をほしがる客が現れ、そのたびに走るのは保男だった。
 買い置きタバコの準備はバイトの仕事なので保男がやった。
 昨日の残りを見て必要分をメモにとり、そのメモをタバコ屋のお上に渡し、勘定をすませてタバコを持ち帰るだけの雑用だ。
 「たばこ」と白で抜いた赤い看板を軒先に掲げ、2台のタバコの自動販売機にはさまれた、小さな販売窓のいわゆるタバコ屋である。
 いわゆるタバコ屋であるが中の棚にはタバコのカートンと並んで様々な種類の珈琲豆の袋が置いてあった。
 たいがいが無人であり、窓に顔を突っ込んで大きな声で呼ぶとお上と犬が奥からでてきた。人の良さそうな痩せたお上とミニチュアダックスフンドだ。
 保男は初めてここを訪れ勘定をすませている際、どうにも気になった珈琲のことを聞いた。
「この店は珈琲も売っているのかい」
「売ってますよ」
「挽いたりはしてくれるのかい」
「それはしてません」
「ふむ」
 保男は珈琲の味が分かる男でもなく、もちろん買うつもりでもなかったのでその日はそれだけで終わった。
 後のお上との世間話の中で、ご主人の珈琲好きが高じたおかげで輸入高級豆のインターネット販売を極小規模に行っているのを聞いた。
 ついでに店先でも売っているのだそうだ。

593 :あばばばば:2008/01/22(火) 19:10:33.08 0
 ミニチュアダックスフンドの名はピーチと言い、たいそう可愛かった。
「よしよし、ピーチ、おまえは頭が良くてかわいいな」
 いつのころからか、窓から体を乗り入れ、こう言って犬の頭を撫でるのが日課になっていた。
 ピーチはひとしきり保男に頭を撫でさせ気持ち良さそうにすると奥に戻っていった。その間にお上がメモのタバコを揃えるという寸法だ。
 ある時はライターやガムをサービスに貰い、時に世間話をし、犬と戯れる。ギスギスした夜の生活から浮世離れした退屈で幸せな買い物の時間だった。
 日が格段に長くなり、歩いているだけでじっとりと汗がにじみ出てくるある夕暮れ、その店に変化が訪れた。
 販売窓の向こうに少女が座っているのである。
 天然茶髪であろう細い巻き毛を後ろで斜めに結わえていた。肌もぬけるように白い。全体に色素が足りていない。
 中学生くらいであろうか。顔は猫に似ている。
 一筋も混じり毛の無い白猫に似ている。
 保男はおやと思いながら、販売窓の前へ歩み寄った。
「タバコもらえるかい」
「はい」
 少女の返事は恥ずかしそうである。メモを受け取るのもオドオドしていた。
 のみならず出したタバコもメモとまったく違う。
 保男は思わずタバコから少女の顔へ目を移した。同時にまた、少女の頬に長い猫の髭を想像した。
「赤マルは赤い○じゃなくマルボロさ。こりゃラッキーだ」
「あら、どうもすみません」
 猫・・・いや、少女は赤い顔をした。この瞬間の感情の変化は正真正銘にお嬢さんだ。
 それも当世のお嬢さんではない。
 平成になり後を絶った昭和趣味の映画ヒロインである。
 その間も少女はメモとタバコの棚を交互に見返し、なにやら探そうとはしていたらしい。
 すると奥から出て来たのは例の痩せたお上である。
 お上は保男を一目見ると様子を察したらしい。メモを手に取ると手際よくタバコを揃えた。
 保男に対するような商売用の笑みでない微笑が浮いていた。
「ライターは?」
 少女は見た目も猫ならば、声も喉を鳴らしそうに媚を帯びている。
 お上は返事をする代りにちょいと肯いた。
 少女は咄嗟に勘定台の上へ使い捨てライターを一つ出した。それから、もう一度恥ずかしそうに笑った。

594 :あばばばば:2008/01/22(火) 19:11:08.45 0
「どうもすみません」
 すまないのは何もメモのタバコを揃えられなかったばかりでない。保男は二人を見比べながら、彼自身もいつか微笑したのを感じた。
 少女はその後いつ来てみても、販売窓に座っている。といっても保男は夕方の6時から7時の間に訪れることしかないのだが。
 何日たっても客に対する態度は相変わらず初々しい。
 応対はつかえる。品物は間違える。おまけに時々は赤い顔をする。
 保男はだんだんこの少女にある好意を感じ出した。さすがに恋愛ではない。
 ただ如何にも人慣れない所に気軽い懐かしみを感じ出したのである。
 ある蝉の鳴き声がうるさい夕方、少女の隣に顔を現したピーチを撫でるために身を乗り入れると、少女の足元に算数の教科書が見えた。
「お嬢さんは小学生かい」
「はい」
「大人っぽいな。中学生だと思っていたよ」
 少女は顔を赤くしてうつむいた。
「好きな子いるだろ。女の子は好きな男の子がいると、大人っぽくきれいになっていくからな」
 顔を上げた少女の目はオドオドしている。
 滑稽なことに何か言おうとパクパクさせる口から発せられる言葉が「あばばばばば」と聞こえる。
 保男は少女と目を合わせた刹那に突然悪魔の乗り移るのを感じた。
 この少女はいわばオジギ草である。一定の刺激を与えさえすれば、必ず彼の思う通りの反応を表すに違いない。
 しかも刺激は簡単である。
 じっと顔を見つめても好い。或いはまた指先に触っても好い。少女はきっとその刺激に保男の暗示を受け取るだろう。
 受け取った暗示をどうするかは勿論未知の問題である。
 しかし幸いに反発しなければ、・・・・・いや、猫は飼っても好い。が、猫に似た少女の為に魂を悪魔に売り渡すのはどうも少し考えものである。
 保男は静かに深呼吸し、吐く息と一緒に乗り移った悪魔を吹き払った。
 不意を食らった悪魔はとんぼ返る拍子にお上の鼻の穴へ飛び込んだのであろう。奥からお上のくしゃみが聞こえた。

595 :あばばばば:2008/01/22(火) 19:11:39.88 0
 ある残暑の厳しい日、保男はタバコを買ったついでにこの店で電話を借用した。
 保男の携帯に勤め先のキャバクラから電話が入ったものの、応対しようとすると電池が切れてしまった訳だ。
 お上は夕日の当たった店の前に空気ポンプを動かしながら、自転車の修繕に取り掛かっている。
 少女は相変わらず販売窓の奥に何か整理している。
 豆腐屋の笛と近所の小学生達の戯れる声がどこともなく聞こえてくる。
 こういう光景はいつ見ても悪いものではない。保男が幼少を育った昭和と変わらぬ光景は物静かな幸福に溢れている。
 走ってキャバクラまで戻ってもよかったがなんとなくこの店で電話を借りた。借りて正解だった。
 100万からの上客を同伴させるとホステスの一人から連絡を受けたとのことだった。
 ロマネコンティの良いところと白ワイン数本酒屋に注文入れたのでタバコのついでに取りに行って来い、と。閉店時間を過ぎた酒屋が配達には応じてくれなかったらしい。
 久々の大口客に店長はすこぶる機嫌が良く、大袈裟に話に乗ったり驚いたりしあげてるうちにすっかりと無駄話を聞かされてしまった。
 やっと電話を終えたのは10分ばかり後である。
 保男は礼を言うために顔を上げた。するとそこには誰もいない。少女はいつの間にか店の戸口に何かお上と話している。
 保男はそちらへ歩き出そうとした。が、思わず足を止めた。
 少女は彼に背を向けたまま、こんなことをお上に尋ねている。
「さっきね、おばさん、ブルマとかってお客があったんだけどね、ブルマ珈琲ってあるんですか?」
「ブルマ?」
 お上の声は少女に対して非常に柔らかい。
「ブルマンの聞き間違いだろう。ブルーマウンテン」
「ブルーマウンテン?何だか可笑しいと思っていた。ブルマって体操服でしょう?・・・あぶないおじさんかと思っちゃった」
 保男は二人の後ろ姿を眺めた。同時に天使の来ているのを感じた。
 天使は夕日に照らされ眩しく目を細めながら、何にも知らぬ二人の上へ祝福を授けているに違いない。

596 :あばばばば:2008/01/22(火) 19:12:10.92 0
「おい、嬢さん、このガムをくれ」
 少女は振り返った。振り返ったのは丁度可哀想な客が変態あつかいされた時である。
 少女は勿論その話を聞かれたと思ったのに違いない。猫に似た顔は目を挙げたと思うと見る見る恥ずかしそうに染まり出した。
 保男は少女が顔を赤めるのには今までにも度々出合っている。けれどもまだこの時ほど、まっ赤になったのを見たことはない。
「は、ガムを」
 少女は小声に問い返した。
「ええ、ガムを」
 保男も前後にこの時だけは甚だ殊勝に返事をした。
 こう云う出来事のあった後、1週間ばかりたった頃であろう、確か9月に入ったばかりのことである。少女は何処へどうしたのか、ぱったり姿を隠してしまった。
 それも3日や5日ではない。いつ買い物に行ってみても、例の痩せたお上とミニチュアダックスフンドがいるばかりである。
 保男はちょいともの足らなさを感じた。また少女の見えない理由にいろいろ想像を加えなどもした。
 が、お上を「おばさん」と呼んだ少女と、少女を愛しそうに見つめるお上との関係に思い配ると「お嬢さんは?」と軽々しく尋ねる心もちにならない。
 その内に秋も正月も過ぎ冬ざれた路の上にも、たまに1日か2日づつ暖かい日かげがさすようになった。けれども少女は顔を見せない。
 保男はいつか少しずつ少女のいないことを忘れだした。
 1年後、保男はキャバクラの社員となり、この店に買い物に来ることもなくなった。
 系列店舗を転々と回され、今の店舗に戻ってきたのは更に3年後。保男は店長になっていた。
 警察に営業許可とビラ配りの道路使用許可を申請に赴いてキャバクラに向かう途中、例のタバコ屋を思い出した。
 常連客の中に珈琲好きが一人いた。
 あのタバコ屋には輸入物の珍しい珈琲豆が置いてあるはずである。話の種に一つ買っていってやろう。
 店の前には少年が一人、販売窓越しに中の少女と楽しそうにしゃべっている。二人とも近所の高校の制服だ。
 保男は幅の広い電燈の光りにその制服の少女が誰であるかを発見した。
 店に近づくと少年はうやうやしく場所を開けた。
 少女の目に保男の記憶はないようである。
 隣のミニチュアダックスフンドがパタパタと尻尾を振っている。4年の歳月にこの犬は保男を憶えてるというのだろうか。

597 :あばばばば:2008/01/22(火) 19:12:52.62 0
 保男に記憶の片隅に消えていた犬の名前が急速に浮かび上がった。
「よしよし、ピーチ、おまえは頭が良くてかわいいな」
 4年前と同じように、販売窓から体を乗り入れ犬の頭を撫でてやった。
「君の彼氏かい?」
 少年にも聞こえる大きな声で、二人を交互に探りながら保男は尋ねた。
「・・・・・・・・」
 途端に少女は顔をまっ赤にして口をパクパクさせた。
「あばばばばばば」
 言葉にならない声を発して更に顔を赤くする。
 少年も恥ずかしそうにそっぽ向いた。
「すまん、すまん、珈琲をくれ」
「は、はい。私、珈琲はあまりわからなくて」
 少女は慌てて立ち上がると逃げるように店の奥に消えてしまった。
「お母さーん、珈琲のお客さーん」
 店の奥から少女の声が聞こえるとしばらくして痩せたお上が現れた。
 保男は珈琲を選んで貰って店を後ろにしながら、我知らずにやにや笑い出した。
 少女はまだ「あの少女」だ。
 色っぽく成長し、初々しい恋愛をし、お上を「お母さん」と呼んだ。
 4年の歳月は着実に変化をもたらしながら、少女の少女たる部分を残している。
 しかしまだ高校生。彼女も今後さらに成長し、「女」になりやがて「母」になるだろう。
 保男は歩みつづけたまま、茫然と家々の空を見上げた。空には南風の渡る中に円い春の月が一つ、白じろとかすかにかかっている。

 終わり

 芥川龍之介「あばばばば」より
 青空文庫
 http://www.aozora.gr.jp/cards/000879/card14.html

598 :名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 20:58:39.68 0
よいアレンジだな

599 :名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 22:08:03.44 0
ウルフ

600 :名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 23:08:14.27 0
ウルフル

601 :名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 23:10:07.51 0
改変というかリメイクが上手い

602 :名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 23:11:48.91 0
wolf!!!

603 :名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 23:14:27.91 0
また機会があったら頼むわ

604 :名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 23:24:35.54 0
いつか誰かがこれをやるだろうと予想はしていましたが、なかなか興味深い内容でした。
ただ、やはり芥川オリジナルの部分と改変された部分の表現力の差が明らかな点は否めませんね。

605 :名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 23:30:10.26 0
同じレベルならかえっておかしいだろうに

606 :名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 23:35:02.05 0
確かに同じレベルじゃ駄目
越えないといけない

607 :名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 23:37:27.50 0
馬鹿か

608 :名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 23:49:08.40 0
馬鹿じゃないよ
芥川が達文だと思ってるお前が馬鹿

609 :名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 23:51:49.70 0
この上から目線の奴うざいな

610 :名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 23:55:19.52 0
あの子と口利いちゃダメよ

611 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 00:01:24.66 0
>>609
俺は能もないのにプライドだけ高いお前みたいな薄汚い奴が嫌いなんだ
あり方が美しくないね
潔癖でない

612 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 00:03:49.48 0
ヤバイのがいるな
スレも終わりか

613 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 00:06:17.35 0
あーあなんだろうねこういうの

614 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 00:07:12.23 0
雑魚どもを蹴散らして気持ちいっす^^v

615 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 00:09:00.83 0
空気読めてないよねこいつ

616 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 00:11:59.68 0
空気悪くしに来てんだろ
冬休みだしな

617 :読み切り ◆GfCzY7k762 :2008/01/23(水) 00:22:48.00 0
 『高いプレゼント』

ロウソクの火を吹き消してから十五分後、玄関のチャイムが鳴った。
そわそわしながらから揚げを食べていた舞はその音を聞くや否や、飛び上がるように席を立って玄関へと駆け出した。
両親は顔を見合わせ微笑み、舞の後を追った。

「こんばんは。HLPからご注文の品をお届けに参りました」

二人の警備員を引き連れ、スーツの男はちょうちょ結びの施された大きな箱を持っていた。
舞は受け取ろうとしたがその重さに断念。母親が受け取り書にサインし父親がリビングまで箱を運んだ。

「それじゃあらためて……舞、誕生日おめでとう」
「ありがとう! パパママ大好き!」

両親の頬にから揚げの油のついたキスをして、舞はすぐさまプレゼントを開け始めた。
赤いリボンを解き、HLPのロゴが散りばめられた包装紙を破いて中身を取り出す。
厚い発泡スチロールの蓋を開けて見てみると、プレゼントは何重ものプチプチに包まれていた。

「すごいんだねパパ! こんなにたくさん包んであって」
「そりゃそうだよ。今じゃ世界的にとても貴重なものだからね。舞も知ってるんだろう?」

興奮と期待で大きく返事をする舞を母親はケーキを切り分けながら笑った。
プチプチをはがして出てきた白く固い箱。父親は防火対策だなと言った。
白い箱を開けると青い箱が出てきて、その中から黄色い箱、さらにその中から金属の箱が出てきた。
防冷、放射能、PK対策だと父親は言った。母親が口を開く。

「PKってなんなんです?」
「いわゆる超能力ってやつだよ。本当にあるかどうかわからないけど用心に越したことはないってね」
「でも、あれって全世界エコ条約で世界中からなくなったんじゃなかったの?」
「舞があまりにも欲しいっていうからさ。HLPの仲介で博物館から一番小さいやつを買ったんだよ」

超強化ガラスのケースに収められた小さなダンボールを見て、舞はキャッキャとはしゃいでいた。    -オワリ-

618 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 00:46:49.00 0


アイドルの恋



619 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 00:47:11.91 0
「もちろんいますよ。えっと…あ」
熊井は思わず口に手を当てた。
周りを見ると全員気まずそうに下を見ている。
「じゃあ熊井ちゃんは好きな人いるの?」と質問をしたDJは
苦笑いしながらそれでいて冷や汗を流しながら
場つなぎで曲紹介をした。

「ちょっとどうすんのよ」
「生放送なのに」
「あばばばばばばば」
ベリのメンバーが慌てている。怒っている。
言っちゃいけない事なのはわかっていた。
でも嘘はつきたくなかった。
「じゃあ曲が終わったらうっそでーすって」
「うん。それしかないよ。熊さん。ちゃんと笑いながら言いなよ」
「あばばばばば」

620 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 00:47:49.61 0
須藤は黙っている熊井に「わかってるの?」と
いう感じで熊井の腕をつついた。
「やだ」
「え?」
熊井がほっぺたを膨らませている。
いまどき紺野の真似か?いや違う拗ねているのだ。
「だって嘘はもうつきたくないもん」

須藤は熊井が何の事をを言っているのかわかった。
先日のハロコンで身長を174センチと言えと事務所から言われ
嫌々ながらそれに従ったのだ。
会場の反応からファンが自分の言葉を疑っているのがわかった。
本当は180センチを超えましたと正直に言って
ファンと喜びを分かち合いたかったのに。
熊井は須藤にそう言って悔しそうに泣いた。
その気持ちは須藤にもわかった。
自分だって体重が70kg近いと胸を張って言いたい。
「友理奈、言っちゃおう。好きな人も身長も体重も」
「え?体重は別にいいんだけど」

621 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 00:48:10.50 0
須藤と熊井のやりとりを見て清水はまずいと思った。
たださえキュートに人気で負けそうになっているのに
スキャンダルなんて起こったらもう完全に負けてしまう。
「ちょっと、もも」
「なに?」
「熊井ちゃんをなんとかして」
「いくら?」

契約が成立したので嗣永は熊井に言った。
「くまいちょー、好きな人がいるの?」
熊井はこくんとうなずいた。
「でもそれは本当の恋なの?」
「え?」
熊井は嗣永の言葉に戸惑った。確かにあの子の事は好きだ。
でも本当の恋かと聞かれたらわからない。
本当にあの子を心から愛してると言えるのだろうか。
「ももにはわかるよ。きっと今のくまいちょーは
恋に恋する時期なんだよ。ちょっと背伸びしてみたいっていうか」
「ももちひどい!背伸びなんかしてないよ!ちゃんと180センチあるし」
「えーそうじゃなくって!え?もう曲が終わるの?どーしょー」

「はい。ベリーズ工房のシングルのカップリングでした。
えーと熊井さんから何か一言あるそうですね」
「はい。えっと私…センチメンタルなんです」

622 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 00:48:21.06 0
おわり

623 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 00:50:13.13 0
うんこさんにしては切れ味が鈍い

624 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 00:50:30.82 0
やっつけ仕事ですけど批評してください↑

625 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 00:50:44.59 0
>>623
ちょおま

626 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 01:02:10.34 0
最初の数行で読むの嫌になっちゃうな
これを平気で投下できてしまうその鈍い神経は書き手として良くないかもしれない
具体的な指摘に見合う水準じゃないので扱き下ろすだけになってしまった
ごめんな

627 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 01:04:05.33 0
>>626
最初の数行に何か問題あるの?
頭よさそうな振りしてないで日本語で答えて

628 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 01:04:44.12 0
さわんなって

629 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 01:09:15.64 0
>>624
俺はこういうの結構好き
次は違う視点でも読みたい

630 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 01:09:57.59 0
俺も小ネタ満載で好き

631 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 03:21:30.88 0
ウフル

632 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 07:18:27.07 0
さむ

633 :名無し慕集中。。。:2008/01/23(水) 09:44:16.67 0
ウーフル

634 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 12:00:39.27 0
「太陽を盗む」

635 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 12:02:24.58 0
「さゆみ、これから太陽を盗もうと思うの」
さゆみが突然そんなことを口走ったのは、久しぶりに冬の寒さが和らいだある日の午後のことだった。
「は?さゆどうしたと?」
れいなは心配になった。確かに最近のさゆみの様子はおかしい。大阪のラジオで大物芸人にキツいいじり方をされているとは聞いていたが、まさかこんなに壊れるのが早いとは。そう思わずにはいられなかった。
「あそこにある、太陽を盗むの」
まっすぐに指差されたその先には、丸い太陽。
「アホらし。そんなのできるわけないじゃん」
れいならしいストレートな答え。しかしさゆみの表情は真剣そのものだった。

636 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 12:04:29.42 0
「さゆみは、あの太陽を盗むの」
「……どうやって?」
ついにその言葉が出た。常識から言って、太陽を盗むなどという行為は不可能だ。しかし彼女はれいなをからかうためにそういうことを言ってるのではないらしい。
となれば、盗む、ではなく限りなくそれに近いことをやってくれるはず。そう思うと、普段は使われていない好奇心が頭をもたげ始めた。
「いいかられいなはあの太陽を黙ってみてるの」
「そんなことしたら黒目が焦げ…あっ」
そういうことか。れいなは愕然とした。太陽を肉眼で凝視すれば失明してしまう。れいなにとって太陽が見えなくなれば、それは盗まれたのと同じこと。
ハロモニ@の収録の合間に暇つぶしで付き合っただけなのに、まさか太陽で目玉焼きとは。れいなの頭に、熱いものが昇ってきた。

637 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 12:05:38.18 0
「酷か!さゆはれいなをそげん目に遭わせて何が楽しかね!!」
思わず口走った言葉に対して返されたのは、一枚の黒い下敷き。
これで太陽を見ろと言う事か。どうやら早とちりのようだ。
れいなはさゆみに従い黒い下敷き越しに太陽を覗いてみた。
うっすらと明るい丸が見える。燦燦と輝く太陽も、こうやって見るとまるで夜空に浮かぶ月のように見える。それはれいなにとってはとても不思議なことだった。
「さて、そろそろ準備ができたの」
「準備?」
黒い下敷きがれいなの手から奪われる。いよいよ太陽を盗むのか。
そう思い期待していたれいなの目の前には、うさちゃんピース。
突き出た二本の指がゆっくりとれいなの目に近づき。
ぐしゃ。
暗転。
さゆみのうさピーに潰された両目で天を仰ぐ。
太陽が見えない。ああ、さゆみに太陽を盗まれたんだ。
れいなは何故か素直に納得することができた。

638 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 12:06:18.31 0
「太陽を盗む」 おしまい

639 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 12:12:45.77 O
黒い、そして黒゙い

640 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 12:14:09.84 0
オチが残念

641 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 12:27:06.14 0
太陽の話で( ´D`)を出さないのは作品として中途半端

642 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 12:33:04.39 0
上手いこと言ったつもりか

643 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 13:20:44.34 0
中だしマンコゴリラヲタ死ね

644 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 16:22:04.95 O
さゆひでぇwwwwwwwwww

645 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 17:42:35.32 0
太陽が盗む

夫が犯罪をおかした。
工事現場から銅線を盗み出したらしい。
私はまだ幼い子供と一緒に夫の面会した。
「どうしてそんな悪い事をしたのれすか?」
「遊ぶ金が欲しかった。しかもやったのはこれだけじゃない」

なんと夫には余罪があるらしかった。
「一体何を盗んだのれすか」
「お前の…清らかなハートさ」
ベタだなあと思ったその時夫は衝撃的な言葉をつぶやいた。
「まだ他に、人から大事なものを奪った」と。

「それは何れすか?」
「その子の…希空の処女を」
よく私に欲情するなあと思っていたが
やはり夫は変態だったようです。

おわり

646 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 19:01:38.46 O


647 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 19:09:25.10 0
ののたんの娘が処女のわけねーだろ!

648 :名無し慕集中。。。:2008/01/23(水) 20:11:19.72 0
処女の彼女が欲しいなあ

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