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週刊ウルフ創刊号

1 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 20:43:06.78 O
いろんな書き手が集まって作品を投下するスレです
長編でも短編でもなんでもオッケーです
書き手は名前欄にトリップをつけたり批評の有無を明確に示しましょう

301 :読み切り ◆GfCzY7k762 :2008/01/14(月) 22:18:07.75 0
 『箱』

メンバー間で流行っているギャグを言いながら楽屋に入ってきたものの、誰もおらず楽屋に寂しくギャグだけが響いている。
不戦敗をものともせず机の上のジュースを飲み、梅田はパイプ椅子に乱暴に腰を下ろした。
楽屋で待機を命じられたが他のメンバーは誰もいない。少し寂しくもあったが、これは悪戯を仕掛けるチャンスと梅田はワクワクしていた。
さて何をしよう。楽屋を見回す梅田は部屋の隅にあるものを見つけた。

それは箱だった。RPGに出てきそうな木で出てきた宝箱。
もっともそのその箱は既に開いていて中身はなく、宝箱というより単なる空き箱だった。
朝来た時はこんなものなかったのに、と梅田は不審に思ったのだが、箱の蓋の裏側に貼られていた紙を見てそんな気持ちはどこかに吹き飛んでしまった。

 "絶対に閉めないでください"

梅田には意味がわからなかった。言葉の意味、ではなく、言葉の真意、がである。
特に何が入っているわけでもないし、密閉性もなさそうだから開閉の前後で何かが変わってしまうこともなさそうだった。スイッチのようなものも見当たらない。
絶対にといういう位大事なものならこんな所に置いておいていいわけがない。
絶対に開けないでくださいならよく聞くけど、絶対に閉めないでくださいとは珍しい。梅田は思った。

絶対に〜〜するなと言われると、余計にしたくなってしまうのは人間の業といったところか。梅田は箱の蓋を閉めたくなった。
誰も見ていないし、閉めてもすぐに開ければわからないだろうし、そもそもこんな所に置く奴が悪い。

閉める前に色々調べてみたかったが箱は回して見られるほど小さくないし、非力な梅田には動かすこともできなかった。
もう閉めてみるしかない。というか、神様が閉めろと言っている。神様に責任転嫁をして梅田は蓋を閉めようと手を箱に伸ばした。

楽屋に入る直前、中島とすれ違ったことを梅田は思い出した。
中島はまじめだからきっと紙に書かれているとおり閉めなかったのだろう。
だったら中島の分まで、と中島にまで責任転嫁して梅田は箱の蓋を閉めた。
蓋の表側には紙が貼られており、こう書かれていた。

 "絶対に開けないでください"

  -オワリ-

302 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 22:24:17.71 O
ワロタ

303 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 22:24:21.24 0
>>301
オモロ!

304 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 22:46:08.48 0
ショートショートいいな
人物の人となりがほんの一言でストーリーにおける役割を表現していて淀みなくストーリーが進行するのがよい
最後のオチでも中島が箱を閉じたのかどうかがグレーゾーンになるもやもや感がまたいい
普通に阿刀田高の審査してるやつみたいなのに応募すればいいのに

305 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 22:47:19.83 0
おもろいわ

306 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 22:57:48.47 0
>>304
まじめな中島が開けたってことだろ
なんにももやもやなんかない

307 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 22:57:48.87 0
オチのアイデアだけは思いついたけど
ディテールの創作は面倒だから放棄したって感じだな

308 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 22:58:45.62 0
>>306
そんな安い餌では何も釣れないだろ

309 :読み切り ◆GfCzY7k762 :2008/01/14(月) 23:06:56.12 0
感想批評ありがとう
もうひとつのスレの感想批評もありがとう

もうひとつのスレの反応が見たかっただけなので
オチだとかディティールだとかなんだとかは気にしないで書きました
楽しんでいただけたなら幸いです

それと飼育の企画とは関係ないです

310 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 23:10:22.48 0
>>309
このスレに書かれたものの中では図抜けて良かったです

311 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 23:12:13.00 0
ちなみに週刊ウルフでは
もうひとつのスレの反応を見るためだけの作品を大募集しています
ぜひ書いてみませんか
もうひとつのスレの反応を見るためだけの作品を

312 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 23:18:51.79 0
>>311
こ、恐い

313 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 00:14:30.80 0
>>306
いや
開いていたのをそのままにしていたらって可能性と半々

314 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 00:15:43.83 0
それじゃあ落ちませんやん

315 :313:2008/01/15(火) 00:21:23.05 0
なんか言葉がおかしいな
整理すると
1.閉じていた箱を開いた
2.開いていた箱をそのままにした
どっちでも梅田が開いている状態の箱と出会う
中島が「まじめな性格」って情報が与えられかつ「”開けるな”の張り紙」の情報から
「あのまじめな性格の中島」が開けたことを想像できるが確定情報ではない

316 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 00:23:45.38 0
あのまじめなっていう性格を描写するシーンがないので説得力がない

317 :313:2008/01/15(火) 00:24:45.82 0
>>中島はまじめだからきっと紙に書かれているとおり閉めなかったのだろう。

↑まじめだという描写

318 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 00:25:23.98 0
>中島はまじめだからきっと紙に書かれているとおり閉めなかったのだろう
たしかにこの文を考えたら開けなかったという考えのほうが可能性高い気もするね
ただその場合は中島の登場自体が無意味だという

319 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 00:25:32.21 0
確定とかそういうことじゃないよ
物語として成立しないですやんってこと

320 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 00:25:49.40 0
おま・・・釣りか?

321 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 00:26:28.49 0
ゆとりを装った釣り
の可能性がいちばん高い

322 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 00:27:42.38 0
>>315
それはそうなんだけど
でも2だと、まじめな性格ってのを重ねるだけで、話としてのオチにはなり得ないんじゃないだろうか
ってことだと思うわけで
責任転嫁しようとした梅さんって部分とでオチになり得るんじゃないのかな

323 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 00:28:07.29 0
>>317
おいおい
それは梅田の推測であって
中島のまじめな性格の描写とはいえないぞ

324 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 00:30:05.00 0
まあぶっちゃけるなら作者の不足だろ
てかここでやっていいの?

325 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 00:30:40.33 0
あっちへ移ろうか

326 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 00:34:34.29 0
>>318という前情報からのイメージを覆す可能性が示される

っていうのが面白いと思うんだけどもしかしてみんなショートショートって馴染み薄い?

327 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 00:35:40.71 0
ふーん

328 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 00:40:17.40 0
これだけ議論されるんだからそれなりに良かったんだろう
自分の作品が受け入れられない作者が必死に他作品を扱き下ろそうとするから面倒なことになるのだ

329 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 00:41:48.33 0
誰も扱き下ろそうとしてないだろ
作品の解釈に対する意見の相違があっただけだ

330 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 00:42:44.98 0
その根底に悔しさが見える

331 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 00:44:18.59 0
勝手な思い込みで他人を貶めるのは見苦しいですよ

332 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 00:44:27.21 0
作品に対する批評、それにまつわる論争はこちらでどうぞ

娘。ベリ℃小説読んでるやつ書いてるやつ3
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1200234719/

333 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 00:45:30.08 0
>>331
とりあえず相手にされなかった君の駄作はどれだい?
読んであげてもいいよ

334 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 00:51:58.15 0
>>333
>>332

335 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 02:33:56.16 O
一気に過疎ったね
とりあえず保全

336 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 04:56:52.27 O
マターリマターリ

337 :名無し慕集中。。。:2008/01/15(火) 08:20:53.56 0
保全しておこうか

338 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 10:14:56.02 O
創作に力が入りすぎて寝不足です

339 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 10:26:47.87 0
携帯で創作してんすか?

340 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 10:27:26.40 O

期待してる

341 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 12:42:27.48 0
へもー

342 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 14:44:32.71 0
GIRLS BRAVO!

同じものが好きだったよね正反対の性格だったのに。
あの頃の私たちときたらお金ないしコネもないし往生際のワルさなんて自慢できるもんでもないし…。
必死でレッスン受け続けたコトとか和田さんに怒鳴られてた毎日とか覚えてる?
そんなの忘れてもいいから諦めるなんて言わないでよ。
ねェ私あなたに聞きたいくらいよ。
いつになれば強くなれるんだろう?
私たち汗まみれでバカみたいにあの夏を駆け抜けたよね…。

343 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 15:19:09.68 0
つづくのか?

344 :名無し慕集中。。。:2008/01/15(火) 15:20:29.36 0
これはナイスポエム!

345 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 17:32:46.73 0


346 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 19:04:36.69 O
ほぜんだよ

347 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 20:19:36.57 0
じゃーん

348 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 21:37:59.57 0


349 :読み切り ◆GfCzY7k762 :2008/01/15(火) 21:57:35.67 0
 『日本総ラジオ体操化計画』

拝金主義。経済大国。格差社会。超高齢化社会。若者の無気力化。メタボリック。……。
日本の抱える問題は他にも様々あるが、政府はこれらの問題を一挙に解決すべくとあるプロジェクトを立ち上げた。

"日本総ラジオ体操化計画"である。

生活環境を考慮した上で一人一日一回、必ずラジオ体操をしようというものだった。
健康はもちろん、毎日行うことで習慣というものを体から覚えさせ、日本全体が同じことをすることで愛国心を強くするだろうという狙いもあった。
また日本国民のほとんどが知っている体操なので改めて覚え直す必要がなく、万人に受け入れられるであろうという点もある。すばやく法律化して全国にラジオ体操の義務化を言い渡した。

そして、政府は秘密裏にとある装置を開発していた。それが『自動ラジオ体操機』である。
藁人形のような形をした鉄骨のこの装置を人の背後から取り付けると、本人の意思に関係なくラジオ体操をこなしてしまうというものだった。
しかもこの装置にはセンサーがついていて、人間が装着することでセンサーが作動し、体操終了時に電波を発信して基地局に体操を行ったことを知らせる機能がついていた。
自動体操機能を使おうと使うまいとこの装置は装着しなければ基地局にカウントされず、サボれば罰則、ひどいければ懲役刑になることもある。
これにより計画は順調に進み、日本人の健康は守られたかのように思えた。

紺野博士。天才的科学者でありまた天才的発明家である彼女のある発明により、この計画は崩されることになる。
彼女はセンサーも感知する特殊な人型の人形を作り、大半の国民がめんどくさいと感じていた計画を見事に潰したのだった。
法令化の際にこの抜け道に対する対策項は設けておらず、またそう簡単に改正できないようにしてしまったため紺野博士を逮捕できない状況にいた。
しかし、政府も黙ってはいない。密やかにそのような人形が出回っていると知った政府はセンサーをより高感度にし、また別の認識システムを装置に導入したのだ。
これが紺野博士の研究欲発明欲に火をつけることとなった。こうして政府対紺野博士(大半の日本国民)のイタチごっこは始まった。

血圧感知システム。脈拍感知システム。体温感知システム。脳波感知システム。血流感知システム。皮膚電気反応感知システム。
呼吸感知システム。指紋認証システム。静脈認証システム。虹彩認証システム。音声認識システム。…………。

政府は日本最高峰の技術を結集して新たな装置を作れば、天才的頭脳をフル稼働させてそれを突破する紺野博士。
両者の争いは連日マスコミを賑わせ、日本はおろか世界中が注目していた。
そんな中極秘扱いとなっていた紺野博士への取材を許可されたテレビ局は早速研究所へ行き、博士にインタビューを行った。

「日々の研究で体調を崩されたりなさいませんか?」
「研究室に缶詰の日々でやや運動不足ですが、ラジオ体操のおかげで健康にやってます」       -オワリ-

350 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 22:47:12.18 0
改行してください><

351 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 22:55:52.73 0
>>349
前振り、長っ!
でも、オモロッ!



352 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 23:14:08.17 0
面白いw
うまいね

353 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 23:47:08.46 0
そんな天才紺野博士ですが痩顔システムだけは発明できませんでした

354 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 23:54:42.07 0
最近こんこんの顔見てないやろ
ガリガリやで

355 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 23:58:26.85 0
最近のこんこんを見る必要がない
できれば一生見ないですませたい

356 :名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 00:23:36.60 0
こんなところでまでアンチ活動はやめたまえよ

357 :名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 00:27:46.52 0
そんなつもりすらないw
気持ちの悪いものをできるだけ自分から遠ざけておきたいというのは自然な感情の顕われ

358 :名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 00:28:29.64 0
小説に関係ないことを書くな
といいつつ保全になりゃいいかっていう

359 :名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 00:28:47.98 0
「パローシング・サガ2」

七英雄の伝説
数多くの悪しき魔物を倒し世界を救い、その後いずこかへ消えた……
いつの日か、彼らは戻ってきて再び世界を救うのだという……

エリイカ、マーイーミ、ナカサアキ、スアイリー、チサッチィ、マイマー、カンナーナン

世の中が乱れるたびに、人々は伝説を語り、救いを願った。
しかし、平和が訪れると伝説は忘れられた……


今は昔、皇帝ミヤビの時ベリーズ帝国はハロプロの小さな国に成り下がっていた。
大陸は麻のように乱れ争いは絶えなかった。
ミヤビは統一の志を立て日々戦いに明け暮れた。
彼には二人の娘があった。
雄々しきモモコと優しきリサコ。

その日ミヤビはリサコを連れモンスターの討伐に出た。

「よいかリサコ、われわれはインペリアルクロスという陣形で戦う。
私が中心に立ち、防御力の高いマアサが先頭、
両サイドをチナミとキャプテンが固める。お前は私の後ろに立つ。
お前のポジションが一番安全だ。安心して戦え。
ここのモンスターには付近の住民を苦しめられている。
モンスターを追い払い、このダンジョンを封印する」
                                 〜続かない〜

360 :名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 00:42:11.28 0
終わりかよ

361 :名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 01:17:41.05 0
℃-ute
ハロープロジェクト期待の一押し7人組女性アイドルグループ。

これは、彼女らがひと夏を奉げるコンサートツアーでのほんのひとつの出来事の記録。


今日も連日続くサーキットに、朝から集合するメンバー達。

自他共に認める℃-uteのファッションリーダー梅田えりか。
彼女はある決意を胸に今日ここにやって来た。

モデル張りの長身にエクゾチックな容姿。
恵まれた家庭環境に生まれた彼女は、早くからファッションに目覚めた。
芸能の仕事をはじめてからは、そのファッションには一層磨きがかかっていた。
プライベートであってもおしゃれに隙は見せない。

しかし、集合場所に現れた今日の彼女のファッションはいつもとは明らかに違っていた。

「大人の麦茶」
そう背中に大きく縦書きされたTシャツを誇らしげに着て颯爽と歩いて来るのだ。
メンバーも戸惑いを隠せない。
最初メンバーは「…あえて言うとハズし感覚ってヤツ?」
そう理解しようとするが…

「サゲ子とかやらせたオレがいけなかったのか?」
今後モデル系の展開も視野に入れていた梅田の最近の様子に、
この夏のステージ演出補の男マネが軽く眩暈を覚えていた。

つづく

362 :名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 01:34:10.96 0
マルチかよ

363 :名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 03:57:12.46 0
「ほ」だけの保全だと色々面倒らしいからやめておいたほうがいいよと以前忠告があったのでお気をつけあそばせ

364 :名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 03:58:13.35 0


365 :名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 06:58:08.47 O
朝保全

366 :名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 07:11:21.14 0
>>363
じゃあウルフって入れるよ

367 :名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 09:40:06.11 0
月並みな引退ですが…

368 :名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 10:37:02.02 0
セキュリティーウルフ

369 :名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 12:48:57.96 0
ウルフ

370 :名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 15:15:11.64 0
新作早く来ないかな〜

371 :名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 17:10:59.48 O
こっちも落とさんぞ〜!

372 :名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 18:28:52.09 0
ウルフ

373 :説明書探偵 熊井さん:2008/01/16(水) 18:49:38.67 0
「刑事さんって、いつも拳銃持ってるんですかー」
「え? あ、いいえ、普段は持ってません」
「ええー、そうなんだー。見せてもらおうと思ったのにーざんねーん」
案内をしてくれている徳永さんが頬を膨らませた。
「はあ、すいません」
「でも柔道とかやってるんですよねー」
「ええっと、僕は剣道を」
「へー、こんな感じですか。めーん!!」
竹刀を持ったふりをした徳永さんは大きく振りかぶった。
「あの、声は振り下ろすときに出すんですよ」
「あ、そうなんですかー」
徳永さんは楽しそうに笑った。

僕は事件の関係者を訪ねて、とある研究所に来ていた。
可愛い声をした子が案内役を買って出てくれたのは良かったが、
徳永と名乗ったその女の子はずっとハイテンションでしゃべり続けている。

374 :説明書探偵 熊井さん:2008/01/16(水) 18:51:02.66 0
「あそこでーす」
そう言って徳永さんは廊下の突き当たりの扉を指差した。
僕はホッと息をついた。
ようやくハイトーンマシンガントークから開放される。
徳永さんはドアをノックし、返事を待たずに扉を開けた。
「熊井ちゃーん。お客さんだよー」
その声で部屋の中にいた人が椅子に座ったまま振り返った。
「あ、徳永さん」
振り返った女性は、今時どこで売っているのかわからないようなビン底メガネをしていた。
「やだなあ、チナミって呼んでっていつも言ってるでしょー」
徳永さんは部屋の中に入ると、白衣の女性の肩をバシンと叩いた。
「すいません」
「熊井ちゃん、たまには一緒に洋服でも買いに行こうよー」
「私そういうのにはあまり興味無いので……それよりお客さんは?」
「あ、そうだった。こちら、刑事のオタさーん」
「あの、僕はオダなんですけど」
訂正する僕を無視して徳永さんは言った。
「どう? 結構、かっこいいでしょー」
熊井ちゃんと呼ばれていた女性が立ち上がった。

375 :説明書探偵 熊井さん:2008/01/16(水) 18:52:42.31 0
で、でかい……

「熊井ユリナです」
ビン底メガネ、白衣姿の熊井さんが軽く頭を下げた。
「あ、どうも。県警のオダです」
僕も頭を下げる。顔を上げて、改めて熊井さんと対峙する。

やっぱり大きい。

熊井さんの身長は僕と同じ、いや、僕より少し高かった。
けれど、白衣を着ていてもわかるくらい線は細く、モデル体系というのがふさわしい立ち姿だ。
と言っても、化粧っけのない顔とビン底メガネが全てを台無しにしているけれど。
天は二物を与えず、ってことだろう。
「オタさーん。何、ジロジロみてるんですかー。さては熊井ちゃんのスタイルに魅せられたなー」
徳永さんが僕の肩を叩いた。結構痛い。
「あ、いいえ。そういうわけじゃあ。すいません、熊井さん」
「いえ」
熊井さんは表情を変えずに言った。
僕は気を取り直すようにゴホンと空咳をして、ポケットから手帳を取り出した。

376 :説明書探偵 熊井さん:2008/01/16(水) 18:54:14.23 0
「お話を聞かせていただきたいんですが」
「はい」
「……」
「捜査中ですので、この話は他の人に話さないようにお願いします」
「はい」
「……」
「くれぐれもお願いしますね。他の人に聞かれると困りますから」
「はい」
「……」
「……あの、徳永さん」
僕は、僕と熊井さんを交互に見つめる徳永さんに言った。
「なんですかー」
「席を外していただけませんか」
「えー、せっかく面白い話が聞けそうなのにー」
「ですから、他の人には聞かれたくないんです。熊井さんも話しにくいでしょうし」
「つまんないのー」
「お願いしますよ」
「はいはーい」
徳永さんは頬を膨らませて部屋を出て行った。

気を利かせて自分から出て行くだろ、普通。

377 :説明書探偵 熊井さん:2008/01/16(水) 18:56:08.87 0
「あの、話を聞きたいということでしたが」
熊井さんは相変わらず無表情だ。僕は慌てて、
「あ、すいません」
「どうぞ。座ってください」
昔、理科室で見たような丸い椅子を薦められた。
向かい合うように熊井さんも座る。
座った熊井さんは僕を見上げるように顔を向けた。熊井さんは相当、足が長いらしい。
「ええっと、熊井さん。あなたは光井フミオさんをご存知ですよね」
「いいえ。知りません」
「……え?」
「……」
「もう一度聞きます。光井フミオさんをご存知ですよね」
「いいえ」
「ウソをつくと、ためになりませんよ。こっちはちゃんと調査しているんです」
「……」
「熊井さん。光井フミオさんをご存知ですよね」
「いいえ。ウソではありません。本当に知りません」
「そんなはずは」
「失礼ですが、オタさんはどなたを尋ねてこられたんですか」
「え? ええっと、ベリーブ研究所の熊井さんを……」
そう言ってから、熊井さんが僕の名前を間違えていることに気付いた。
けれど、僕がそれを訂正する前に熊井さんはため息混じりに言った。

378 :説明書探偵 熊井さん:2008/01/16(水) 18:58:02.67 0
「ここはベリーズ研究所なんですけど」
「え!? あ!? ベリーズ!?」
「ええ、よく間違われるんです。ベリーズとベリーブ、見た目は似てますから」
熊井さんは僕から視線を外して言った。
僕は恥ずかしさで顔を赤らめて、
「す、すいません! さ、最近、忙しくて眠れないんです! それでこんなミスを!」
必死で言い訳をするが、熊井さんは僕に背を向けてテーブルの上のビーカーを手にした。
「そうですか。大変ですね。私も今日は研究所から家に帰れない状態です」
「本当にすいません! 昨日も取説のことを考えていたら眠れなくて!!」
ビーカーに薬品を入れようとしていた熊井さんの手が止まった。
「……取説?」
僕は深く頭を下げた。
「すいません! 失礼します!」
「ちょっと待ってください」
部屋を出て行こうとする僕を熊井さんの声が止めた。
振り返ると、熊井さんはビーカーと薬品を持ったまま立ち上がった。
「その話、詳しく聞かせてください」



僕は熊井さんに事件のことを話した。
捜査中の事件について話すなんて、本当はまずいけれど、しょうがない。
今日の間違いのことを県警に訴えると脅されたのだ。

379 :説明書探偵 熊井さん:2008/01/16(水) 19:00:38.04 0
「なるほど」
そう言って熊井さんは小さなビーカーに入ったコーヒーを一口飲んだ。
僕の前にもコーヒー入りビーカーが置かれているのだが、僕は手を付けられないでいた。
熊井さんはもう一度、なるほどとつぶやいてから、
「殺された光井さんは取扱説明書を手にしていたわけですね」
「そうなんです。携帯電話の取説を両手でしっかりと開いた状態で」
僕はその状態を実際にやって見せた。
その姿を見て、熊井さんは薄く笑みを浮かべた。
「光井さんは最近、携帯電話を買ったんですか」
「いいえ。携帯は1年前に買っています」
「そうなると、おかしいですね」
「ええ、1年もたって、取説を開くのは少し不自然です」
僕の言葉に熊井さんはうなずいた。
「そうですね。普通、取扱説明書は初めに熟読するものですからね」
「え?」
「何ページが開かれていたんですか」
「え、ええっと、400ページです」
「400ページ。そこには何が?」
「ひらがなの入力方法がありました」
「ひらがなの入力方法?」
「そんなページをしっかりと開いているのも不自然でしょう」
熊井さんは少し考えてから言った。
「わかりました、私がその事件を解決してあげましょう」
「は?」
「今すぐ、その取扱説明書を持ってきてください」
「そ、そんなの無理ですよ!」

380 :説明書探偵 熊井さん:2008/01/16(水) 19:02:01.01 0
「……」
熊井さんは眉間に皺を寄せて僕を見た。
ビン底メガネの向こうで鋭い視線が僕を射抜いているような気がした。
「絶対に無理です! 大事な証拠ですから!」
「……」
「お、同じ取説なら僕が持ってますけど」
「そうですか。じゃあ、それを」
僕はカバンから被害者が持っていたのと同じ取説を出した。
「被害者の取説には何かが書かれた後はありませんでした」
そう言って、熊井さんに取説を手渡す。
「なるほど」
熊井さんは少しうれしそうな顔をして取説を受け取り、表紙を眺めた。
ペラリとめくって1ページ目から読み始める。
その様子を見て、僕は言った。
「あ、あの、熊井さん」
「なんです?」
熊井さんは取説から視線を外さない。
「もしかして、それ、全部読むんですか」
「はい」
「えぇ!? 何時間かかると思ってるんですか!?」
「これなら二時間二十分ぐらいですね」
「そんな、真面目に返されても」
「とりあえず、邪魔しないでください」
僕と視線を合わせないまま、熊井さんは冷たく言った。
「はぁ」
僕はため息を一つついた。

381 :説明書探偵 熊井さん:2008/01/16(水) 19:04:19.41 0
いつの間にか寝てしまっていたらしい。
僕は壁に掛けられた時計を見た。二時間二十分が過ぎている。
窓の外を見るとすっかり暗くなってしまっている。
「なるほど」
声のしたほうを向くと、熊井さんが満足そうな顔をしていた。
「熊井さん」
「起きましたか」
「ええ。もしかして、全部読んだんですか」
「はい。ちょうど今終わりました。読み応えがありました」
熊井さんは取説を僕の前に置いた。
「そうですか」
ビーカーに新しくコーヒーを入れて、熊井さんは僕の前に座った。
「少し質問してもいいですか」
「何です?」
「光井さんが発見されたとき、死後何時間が経過していたんですか」
「ええっと、半日、十二時間ぐらいです」
「光井さんは自宅で殺されていたんですよね」
「そうです」
「自宅に本はありましたか」
「はい。光井さんは読書家だったようです。本はたくさんありました」
「なるほど」
「あ、でも。光井さんは文庫本しか買わない主義だったようです。文庫本しかありませんでした」
熊井さんはコーヒーを一口飲んだ。
そして、僕を見て薄く笑った。

382 :名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 19:06:26.90 0
連投でさるさんかかったんじゃないか?一応支援しとくが

383 :説明書探偵 熊井さん:2008/01/16(水) 19:06:37.89 0
「すごいニュースです」
「は?」
「すごいニュースです。オタさん」
「いえ、僕はオタではなくて……」
僕の言葉を遮って熊井さんは言った。
「取扱説明書の謎が解けたんです」
「ええ!? 本当ですか!?」
「はい。後日、この謎についての説明書を書いてあげましょう」
「いえ、あの、出来れば今すぐ説明してください」
そう言うと、なぜか熊井さんは少し悲しそうな顔をした。
「そうですか……」
「それで、あの取説の意味は?」
熊井さんは少し間を置いてから口を開いた。
「取扱説明書には事件について何も書かれていません」
「は?」
「私が確認しました。間違いありません」
自信たっぷりに熊井さんは言った。
僕は目を瞬かせて、
「そ、そうですか」

少しでも期待した僕が馬鹿だった。さっさと帰ろう。

384 :説明書探偵 熊井さん:2008/01/16(水) 19:09:23.96 0
僕が椅子から立ち上がろうとしたとき、熊井さんは言った。
「だから、死んだときに光井さんは取扱説明書を持っていなかったと考えられます」
「え?」
僕は椅子に座りなおした。
熊井さんは僕の目を見て言った。
「光井さんは別の本を開いていたんですよ」
「別の本を?」
「ええ、犯人は光井さんが持っていた本と取扱説明書を取り替えたんです」
「どうしてわざわざ取説を持たせたんです? 本を取り上げるだけでいいでしょう」
「死後硬直です」
「そうか! 死後半日なら死後硬直で固まってしまっている!」
「そうです。本を取り上げるだけでは光井さんの死体はひどく不自然な格好をしています」
「その姿から光井さんが本を持っていたのは、すぐにわかってしまう」
「ええ。犯人は余計な不審を与えると考えたんでしょう」
「なるほど……でも、光井さんがどの本を持っていたのかはわかりませんよね」
僕がそう言うと、熊井さんは首を横に振った。
「いいえ。光井さんが持っていた本の種類はわかっています」
「え? そうか! 文庫本!!」
熊井さんは白衣のポケットから一冊の文庫本を取り出した。
タイトルは『ハムスターと私の901の約束』だった。

385 :説明書探偵 熊井さん:2008/01/16(水) 19:11:48.84 0
「ええ、そうです」
「でも、どの文庫本を持っていたのかわからないなら、どうしようもないですね」
「そうでもありません。なぜ、犯人は他の文庫本ではなく、取扱説明書を持たせたか」
「それは……」
僕が首をひねると、熊井さんは文庫本と取説を並べて、その厚さを比較した。
「他の文庫本では同じことになってしまうからです」
「同じことになってしまう?」
本の厚さを比べていた熊井さんは文庫本を開いた。
「光井さんに文庫本を持たせると、このページを開くことになるんですよ」
「……321ページ……」
「ええ。ミツイ、です。犯人は光井さんの肉親ではないでしょうか」
「え!? ……そういえば、仲の悪い弟がいます」
「もちろん、他のページを開いて持たせることは不可能ではありません」
熊井さんは文庫本を置き、コーヒーを一口飲んでから続けた。
「ですが、文庫本の意味に気付いた犯人は文庫本を持たせるのが怖くなったのでしょう」
「それで取説を?」
「同じような厚さの本が他に見つからなかったからだと思います」
「なるほど……」
熊井さんはビーカーを持っていない手を強く握り締めた。
「説明書をトリックに使うなんて、許せません」
熊井さんの体から怒りのオーラが発せられたような気がした。
僕は慌てて立ち上がり、
「あ、ありがとうございます。も、もう一度捜査をやり直してみます」
頭を下げ、逃げるように研究所を後にした。

386 :名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 19:13:33.50 0
支援

387 :説明書探偵 熊井さん:2008/01/16(水) 19:14:20.76 0
僕は扉をノックした。
「はい」
返事を待ってから開ける。
「熊井さん。先日は失礼しました」
「……」
熊井さんは無言で頭をすこし下げた。
「ちょっとお時間よろしいですか」
「……」
熊井さんはテーブルの上に目をやった。
そこにはカップラーメンがあった。湯を注いで、三分待っているところだったようだ。
「あ、食事をしながらでかまいません。気にせずにどうぞ」
「それなら」
「はい。失礼します」
僕は部屋の中に入って、熊井さんの手を握った。
ビクッと肩を震わせた熊井さんはサッと顔を伏せた。
「この前はありがとうございました。熊井さんの推理の通りだったんです」
「そうですか」
「ええ。おかげで事件も無事に解決です」
「それは良かったですね」
熊井さんは少し強引に僕の手を振りほどいた。
そして、カップラーメンのふたを開け、割り箸で食べ始める。
「本当に助かりました。僕も上司に褒められました」
「……」
熊井さんは無言で食べ続ける。
「あの、熊井さん、メガネ曇ってますよ」
「……」
熊井さんは真っ白に曇ったビン底メガネを外した。

388 :名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 19:15:55.35 0
おおー説明書を読む熊井ちゃんスレからの派生だな!待ってたぜ

389 :説明書探偵 熊井さん:2008/01/16(水) 19:16:44.35 0
っ!? ……か、可愛い。

メガネを外した熊井さんは信じられないぐらいかわいかった。
いや、かわいい、というより、美人という言葉のほうがふさわしいかもしれない。
メガネを取ったら美人なんて……
「……マンガみたいなことって本当にあるんだ」
「え?」
つぶやきを聞いた熊井さんが僕を見た。

っ!?

その鋭い視線に僕は息をのんだ。
僕の表情を見た熊井さんは言った。
「わたし、目が悪いから目を細めてしまう癖があるんです」
「は、はい」
「そのせいで、睨みつけてるって思われるんです」
熊井さんは顔を伏せた。

390 :説明書探偵 熊井さん:2008/01/16(水) 19:18:29.66 0
それで、あんなビン底メガネを……

熊井さんの悲しげな表情を見た僕は胸が痛んだ。
「そうだ! 熊井さん、コンタクトにしましょう!」
「コンタクトレンズですか。わたしそういうのは……」
「そう言わずに変えましょうよ。メガネを取った熊井さん、すごい可愛いですよ」
「……可愛い……わたしが……」
熊井さんはサッとビン底メガネをつけて、カップラーメンを食べ始めた。
そのとき、部屋の中に電子音が流れた。僕の携帯だ。
僕はポケットから携帯を取り出した。
「あ、呼び出しだ。すいません。帰ります。あの、熊井さん」
「……はい」
「またお邪魔してもいいですか」
「……どうぞ」
「それじゃあ、また」
僕は熊井さんの部屋を後にした。

391 :名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 19:22:26.35 0
なっげーw

392 :名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 19:41:16.71 0
死因は何だ

393 :名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 20:03:54.52 O
ワクワク

394 :名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 20:53:51.41 O
いいねこういうのを待ってた

395 :名無し慕集中。。。:2008/01/16(水) 21:04:45.19 0
スレ別に書き込めないってあるのか

396 :名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 21:48:25.95 0
支援

397 :名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 22:22:02.45 0
しぇんしぇ〜!しぇんしぇ〜!(先生、先生)
大変ダスゥ〜
え、え、えらい事になりましたダス!

398 :マイマイは猟奇の演出家【エロ・微スカあり】:2008/01/16(水) 22:43:43.10 0
第二章 SEPTEMBER 30,2007 YOKOHAMA BLITZ

コンサートの最中、天井からヲタどもの頭上にボトボトと物が降ってきたからたまらない。
あちこちで沸き起こる混乱、頭を押さえて痛みに耐えるヲタども。
だがそれらの騒擾は、すぐに歓喜のどよめきに変わった。
なんと、天井から落下してきたものは、メンバーたちのおまんこを形どったオナホールだったのだ!
『早貴のおまんこ』『愛理のおまんこ』などとおまんこの主の名前が書かれてはいるが、本当かどうかはわからない。
だが、これらは断じて本物でなければならない。
だってこんなにみんなが喜んでいるのだから。
客の数をはるかに超える夥しい量が床中に散乱しているが、マイマイのだけがない。
焦りの汗を垂らしながら床を這ってマイマイホールを探すマイマイヲタを尻目に、それ以外のメンバーのヲタはそれぞれ最愛の自慰具を得て、すぐさま下半身を剥き出しにして行為に及ぶ。
女性ファン用には千聖の想像上の男根を模したバイブレーター、小児用にはメンバーのいやらしい蜜汁を固めた滋味たっぷりの飴玉も用意されているという周到さ。
さすがは天才少女マイマイだ。
「あいり・・・うっ!出ちゃう!」
「あぁぁ、まいみぃぃ、いいよぉぉ・・・」
ヲタたちは触手のような視線でステージ上のメンバーを舐め回す。
あちこちで男どもの気色悪い喘ぎや昇天の声が起こり、鼻を突くザーメン臭で会場の空気がどろりと濁る。
「や、やめてぇぇぇぇ!!!!」
客席に向かってわめくメンバーたち。
だが、彼女たちがわめけばわめくほど興奮の坩堝はどんどん高まり、沸騰する。
やがてメンバーたちの身にも異変が訪れた。
「おねがいやめてぇ!・・・え・・・あ・・・や、いやぁ・・・あ、あん、あっはぁぁ・・・」
「だめぇ、壊れる!」
全ての神経が股間の一点に集中したみたいだ。
マイマイを除いたメンバー皆の腰が砕け、ステージ上でのたうつ。
マイマイが邪悪な笑みをこぼしながら説明を始める。
「技術的な説明は難しいから割愛しますけど、私が開発したオナホールはみんなのほんとのおまんこと特殊なテクノロジーで連動してるんです。一個一個、全部ね。
それで、このホールの収容人数が千五百人で、完売って言ってたから、ええと、私を抜いて六人、ええと、千五百÷六で、平均一人あたり二百五十!二百五十人の人にいっぺんに犯されてるのと同じエネルギーがみんなのおまんこを襲ってるんです!」

399 :マイマイは猟奇の演出家【エロ・微スカあり】:2008/01/16(水) 22:45:19.67 0
千聖だけは、おまんこの他に、体の外側にも今まで味わったことのない不思議な感覚を感じた。
・・・これが男の人の得る快感か・・・女にくらべて何てつまらないんだろう・・・でも、こういうのもたまにはいいかも・・・
男女両方の快感を同時に享受するという稀有な体験をしたのであった。
栞菜だけは終始不機嫌だ。
「ふん、こんなもの」
栞菜は周囲を見回して呆れ顔をする。
「嘆かわしい・・・」
性の達人である栞菜には見せかけだけの快楽など通用しないのだ。
「そりゃあ、気持ちはいいけど・・・でも、こんなの邪道。ほんとの気持ちよさっていうのは・・・」
栞菜は隣で悶えている愛理の手を取り、おまんこへ運び、愛理の人差し指を借用してクリトリスをつつく。
栞菜の眉間に縦皺が寄り、熱い吐息が漏れる。
「ん・・・んんっ・・・ああんっ、気持ちいい・・・」
顔が見る見る真っ赤に染まり、息遣いが乱れる。
「あ・・・ああぁぁぁ、きゃぁぁぁぁ!!!」
栞菜が叫ぶと同時に、栞菜ホールを使っていた者どものペニスに電撃のような快感が走り、すさまじい満足感の中、全員が意識を失った。
マイマイの仕掛けた魔の手から逃れた栞菜が舞美の肩を揺さぶる。
「舞美ちゃん、しっかりして!」
「あっ、あん、肩、触られたら、気持ちいいよ・・・もっとぉ・・・」
逆効果だ。
今の舞美は全身性感帯なのだ。
・・・舞美ちゃんを正気に戻して聖水を出してもらうためだから・・・しかたないよね!
栞菜は脳内で言い訳して、舌なめずりをしながら嬉しそうに舞美に抱きつき、涎でべとべとの唇を奪った。
唾液で溢れかえる口の中に舌を滑り込ませ、己の唾液を送り込んで舞美の唾とぐじょぐじょに混ぜて泡立て、舞美の舌とともに思い切り吸う。
「んぐっ、ごぼごぼ」
「あぅあ」
栞菜の喉の奥にまで舌を引っ張られた衝撃で、舞美は正気に返る。
「え、あ、あたし・・・何!?わっ!!こんなにぐしょぐしょ・・・ええっ、こんな所で・・・恥ずかしいっ!!」
「舞美ちゃん!舞ちゃんが逃げるよ!!」
マイマイはステージから駆け下りて客席のドアへと走っていた。

400 :マイマイは猟奇の演出家【エロ・微スカあり】:2008/01/16(水) 22:46:12.80 0
「もう!舞めっ!」
舞美は咄嗟にステージ上に転がっているセットの風船の口をほどき、中におしっこを垂れた。
未だ冷めやらぬ痙攣のため手元が定まらずにかなりのおしっこをこぼしてしまったが、それでも量は十分だ。
タポタポと重くなった風船を、逃げ去るマイマイの背中に向かって全力投球。
空気を切り裂いて迫って来る風船のうねりを感じて振り向いたマイマイの顔に直撃し、大音響とともに破裂した。
聖水まみれになったマイマイは失神し、その場にどうと倒れた。
口にもたくさんのおしっこが入っていて、呼吸をするたびにガラガラとうがいみたいな音を立てている。
これで大丈夫。
目覚めた時には普段のかわいらしいマイマイに戻っているだろう。
やらなければならないことはまだ残っている。
ヲタたちの記憶を消さないといけない。
舞美は、マイマイを倒す間に栞菜によって手際よく救われていた梅さんの肩の上で倒立し、天井に向けて放尿する。
さっき出したばかりにもかかわらず激しい勢いの尿が天井にぶつかり、跳ね返り、霧状になって会場中を覆い尽くす。
吸う者を皆、ふにゃふにゃにし、深い眠りにいざなう。
ホール内の空気からアンモニア臭が消え、心地よい眠りから覚める頃には、ヲタどもの記憶から魅惑の出来事はすっかり忘れ去られているだろう。
何事も無かったかのように残りの時間を楽しみ、何故か軽くなった陰脳をぶら下げて、非常に満ち足りた心と体で家路につくことだろう。

『マイマイは猟奇の演出家』第二章  終わり

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