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週刊ウルフ創刊号

1 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 20:43:06.78 O
いろんな書き手が集まって作品を投下するスレです
長編でも短編でもなんでもオッケーです
書き手は名前欄にトリップをつけたり批評の有無を明確に示しましょう

2 :編集後記:2008/01/10(木) 20:44:23.51 0
いやーどうでしたか?

3 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 20:45:37.52 0
ブンブン丸本スレ

4 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 20:55:59.23 0
週刊ウルフ休刊

5 :eM60-254-220-50.pool.emnet.ne.jp:2008/01/10(木) 20:57:46.80 0
初回付録は?

6 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 20:57:48.19 0
作者急病のため

7 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 20:58:32.70 0
先生に励ましのお便りを!

8 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 21:00:12.40 O

軌道に乗るまでが頑張り所だな

9 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 21:03:37.15 0
祝・週刊ウルフ様

10 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 21:06:34.52 0
何の模型が付いてくる雑誌ですか?

11 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 21:08:11.90 0
等身大ハロメン人形が毎週全身バラバラで届きます
顔は最終週に付属する予定です

12 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 21:08:58.08 O
創刊号は熊井ちゃんの小指が四本はいってます

13 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 21:10:55.77 0
ここを「詩のボクシング」の会場として使用しても宜しいでしょうか?

14 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 21:13:52.60 0
作者現在鋭意執筆中!!

15 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 21:15:41.24 O
創刊号はバインダーが付いて特別定価390円

16 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 21:16:20.58 0
http://inpapatto.hp.infoseek.co.jp/sayumi2.jpg

17 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 21:21:44.69 0
>>14
君が巻頭を飾ることになるかな?

18 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 21:21:56.19 0
もうすでにwolfooというポータルサイトがある

19 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 21:26:26.23 O
すげー巻頭表紙がでたな
さすがさゆ

20 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 21:27:11.48 0
そういや何のスレなのか書いてないな

21 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 21:27:23.18 0
広告を載せてもオッケーってことだよね?

22 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 21:28:40.06 0
巻頭グラビアはどうしたっ!

23 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 21:28:55.77 0
表紙は流石に巻頭作品できてから考えようぜ

24 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 21:29:36.15 0
読者プレゼントはありますか?

25 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 21:30:57.62 0
http://whiteschool.ddo.jp/cgi-bin/futoimanga/src/hpk1658.jpg
表紙

26 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 21:32:14.69 0
>>24
http://hello.uh-oh.jp/cgi-bin/aaa/img/hell49453.jpg

27 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 21:33:33.25 O
人気コラムはありますか?

28 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 21:38:39.30 0
>>27
http://hello.uh-oh.jp/cgi-bin/aaa/img/hell49453.jpg

29 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 21:39:50.19 0
いきなり荒れてるな

30 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 21:44:07.39 0
コラムは柴田と道重が無難か

31 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 21:44:44.09 0
>>20
小説をいっぱい載せるスレです

32 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 21:46:45.99 0
読者投稿欄はー?

33 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 21:48:04.58 O
売ります・買いますのコーナーもありますよね

34 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 21:53:27.77 0
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp20080109040501.jpg

35 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 21:55:09.53 0
>>34
ニュース見た時この場面は色々使われると思ってたわw

36 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 21:57:43.83 0
これはまた見事なプギャーだな

37 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 21:59:39.77 0
メンバー募集。当方ボーカル

38 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 22:00:06.05 0
>>37
わろた

39 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 22:00:53.47 0
次週、最高潮!

40 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 22:01:11.63 0
2000年ごろのモーニング娘。のオールナイトニッポンスーパーのテープをダビングさせてください

41 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 22:03:46.75 0
※ここは小説スレです

42 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 22:03:58.26 0
〜休刊のお知らせ〜

43 :喫茶おらんじゅ ◆5r8YoRAnGE :2008/01/10(木) 22:05:39.17 0
俺目次担当♪

44 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 22:05:40.71 0
作者のインタビュー記事も載りますか?

45 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 22:14:05.83 O
すいません、飼育でやる予定のやつがあるんですが試しに載せてみていいですか?

46 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 22:16:40.67 0
雑誌はためしに載せるものか良く考えろ

47 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 22:19:16.44 0
どちらかというとチャレンジ的なスレになりそうだ

48 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 22:20:57.94 0
まぁ最初はぼちぼち読み切りを載せていけば
そのうち連載も始まるでしょ

49 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 23:09:40.42 0
応援あげ

50 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 23:18:32.14 0
とりあえず過去イメクラスレに投下したものですが再度掲載してみます

【RISAKO#1】

「なあ、りさこ・・・」
一緒に歩く梨沙子の横顔を見ながら俺は声をかける
仲のいい友達関係のグループから、「つきあって!」と告白してきたのは梨沙子からだった

「うん、いいよ」とその場のノリで答えたものの、二人ともつきあうのは初めて同士
どことなくぎこちなくこうして今日も歩いていた

「なぁに?」ってこちらを見つめる梨沙子
澄んだ瞳
こいつってこんなにかわいいんだ???って最近強く思うようになった
「俺たち付き合ってるんだよな?」って、梨沙子に問いかける

暑い夏。晴れ渡る青い空
どこまでも続きそうな道
手をつないで歩く二人



51 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 23:20:43.67 0
【RISAKO#2】

正直、俺はカッコイイタイプではない
どこか壊れそうな、儚げな美しさの梨沙子と二人で歩いているのが正直怖かったのだ
つないだ手だけじゃなくて、「梨沙子」の存在をぎゅっと確かめたい
そんな衝動にかられていた。

「ん、う、ん??」と自信なさげにうなづく梨沙子

なんだよ、告ってきたのはお前からじゃん??

ちょっとムっとする俺

わがままな感情
今は自分のほうが夢中なくせに
離したくないって考えてるくせに

「なんだよ、気のない返事だなぁ」って

俺は梨沙子に言葉を返す

「告ってきたの、りしゃこからだぜ?」ってちょっと責めてみる


52 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 23:24:54.66 0
【RISAKO#3】

「付き合うという言葉になんか憧れてたんだぁ」って梨沙子
「いったい何をするのか、いまだにわかんないし・・・」って

おいおい、憧れてたのは付き合うって言葉だけなのか?

「でもねでもねっっ」
矢継ぎ早に言葉を続ける梨沙子

「このまま、ずっと一緒にいたい・・・ナっっ?」っと小首をかしげてこっちを見る

だめだ、それは俺の一番好きな表情なんだ

「梨沙子っ!」って思わず引き寄せ、ぎゅって抱きしめた

梨沙子の存在を確かめるべく抱きしめた

「ん・・・」ってちょっと驚いた様子の梨沙子

「そっか。こーいうことするのが付き合うってことかなぁ??」って真剣な顔で言う

二人の距離が限りなくゼロなことに気づいたのか
「あばばば・・・」
顔を真っ赤にする梨沙子

刻み続ける時間、これからもずっと一緒だよ、梨沙子

53 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 23:30:34.28 0
ぐっしょりさんスレの名作とか貼ってくれ

54 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 23:31:44.90 0
創刊号はテスト版みたいなもんか

55 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 23:34:42.63 O
昔作ったけど埋もれた作品をサルべージしても可なの?

56 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 23:36:31.22 0
読者のための作品を頼む

57 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 23:52:54.38 0
狼住人が楽しめそうなやつ頼むよ

58 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 23:58:57.71 O
祝・創刊!ってことで、この前まで書いてた小説(落ちたけど)の番外編として
暖めていた短編をここで上げさせて貰ってよかでしょうか?

59 :名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 00:00:52.25 0
ぜひ

60 :从o^ー^从御飯喰 ◆Gohan.xx6M :2008/01/11(金) 00:02:14.90 0
このスレのまとめサイト作ってアフィで稼ぐのか

61 :名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 00:05:02.43 0
>>58
あんまり許可とか取ろうとすると偉そうな意見がくるから聞かない方がいいよ

45 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 22:14:05.83 O
すいません、飼育でやる予定のやつがあるんですが試しに載せてみていいですか?


46 :名無し募集中。。。:2008/01/10(木) 22:16:40.67 0
雑誌はためしに載せるものか良く考えろ ←NSD



62 :名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 00:17:13.69 O
いやな奴が住み着いてるが、無視で

63 :名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 00:37:04.62 0
まぁ今号はパイロット版みたいな感じで
以降の作家さんの参考になればいいかな

64 :名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 00:42:27.50 0
週刊少年VIP
http://neetsha.com/

65 :名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 00:56:24.12 0
寝る前に保全しとくわ
あと頼むぜ

66 : ◆SNcRFM.qA. :2008/01/11(金) 01:26:50.84 O
【くまいちょー】



「くまいちょー」

意味もなく名前を呼んでみる
そうするとあなたはいっつも優しい表情で『何?』と聞いてくれるよね

「ん?何?」

ほら、正解。
だからもう一回

「くまいちょー、くまいちょー」
「もー、何よー」

どんなにからかっても、ももには怒らないでいてくれる優しいあなた。

67 : ◆SNcRFM.qA. :2008/01/11(金) 01:27:39.88 O
「ねぇ、くまいちょー?」

くまいちょーが雑誌を読んでる傍ら、ももはそれを覗き込むようにくまいちょーに寄り添って座っていた

さっきから千奈美の視線が気になるけど、気にしないのがももだ。

「んー?」

雑誌に視線を落としたままももの呼び掛けに返事をするくまいちょー
そんな反応にももは退屈で口を尖らせるも、ふと脳裏に浮かんだことににやにやと表情を緩める。

ももは椅子から立ち上がってくまいちょーに向き直り、雑誌を読むのを邪魔するように手をページの上に置く

68 : ◆sjehs7tfE6 :2008/01/11(金) 01:28:58.64 O
>>58の者です

『あいたいけど…』#1

1月7日
しぎょうしきでお昼まで学校。そのあとダンスレッスン。
今日お兄ちゃんにデビューがきまったってでんわした。
お兄ちゃんはよかったなぁ、がんばれよっていってくれた。
おじさんやおばさんにもいってくれるっていってた。
りゅうのすけも元気だって。よかった!
本当はちゃんとあっていいたかったんだけどなごやは遠いな
こんど仕事で横浜に帰ってくるんだって!たのしみだな。
そのときまでに「あなたなしでは生きてゆけない」のふり、
ちゃんとおどれるようにがんばろう。
ファイト、友理奈!


5月22日
日曜日。お昼からお母さんとデパートに行った
今日お兄ちゃんが家に遊びにきた!あうのは3年ぶりぐらい
お兄ちゃんはせびろとか着てて大人になったみたいだった。
でもはなしてるといつものお兄ちゃんでうれしかった。
ヘイヘイヘイ見てたって!
「ゆり坊ぜんぜんしゃべってなかったな」っていわれた。
なんかどきどきした。ひさしぶりだからかな?
前みたいに毎日お兄ちゃんに会えればいいのに。



急に思い立って書いたのできちんとリサーチ出来てません
よって日付のおかしい点は大目に見て下さい

69 : ◆SNcRFM.qA. :2008/01/11(金) 01:29:44.63 O
「…もも?」

何?と、くまいちょーが顔を上げた瞬間、ももは少し屈んで……


唇を重ねた。

「ちょ、も、もも!?」

数秒経って状況を判断したくまいちょーは慌ててももの肩を押して唇を離すと、驚いた表情でももを見る

「くまいちょーが相手してくれないから悪いんだよーだ」
「でも何でキスなん…か、すんのさっ」

70 : ◆SNcRFM.qA. :2008/01/11(金) 01:31:53.97 O
ももはにやけが止まらないまま椅子に再度腰を掛けると、思い出したように周りを見渡すくまいちょー

「みんな居るんだよ!?見てたらどうする…」
「見せ付けるかな」
「なっ……」

小さめの声のくまいちょーの言葉を遮り、普段と変わらない声量で平然と口にするもも。

『特に千奈美には』
かなり言いたかったが、ややこしくなるので控えることにした。
まあ実際千奈美には見せ付けれたようで、挙動不振になっている姿が見えた。

71 : ◆SNcRFM.qA. :2008/01/11(金) 01:33:44.47 O
「てゆーか付き合ってもないのに…」
「ももはくまいちょーが好きだよ」

そう告げると、「順番が違う」
そんなことを言われたけど、ももには関係無いよ。

くまいちょーを好きなのはもも、くまいちょーが好きなのももも。
ただそれだけなんだもん。

「ね、くまいちょー」
「え?」
「何もない。好きだよって」
「…もう、ばか」

72 :名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 01:34:10.22 0
土田

73 : ◆sjehs7tfE6 :2008/01/11(金) 01:34:31.51 O
『あいたいけど…』#2



9月12日
体育は水泳。きつかったー!
この前お兄ちゃんに電話したら、「笑っちゃおうよボーイフレンド」の
DVD買ってないって言うから、今日送っといた。
今回のは友理奈がけっこう目だってる曲だったのにひどい!
でもお兄ちゃんつかれてるっぽかった。
お仕事いそがしいのかな?
名古屋にひっこしてからもう5年ぐらいたつなあ。
この前遊びに来た時よりもっと大人になってるのかな。
好きな人とかいるのかな。



4月3日
今日はお休み。家でミントと遊んだ。
おとといのさいたまスーパーアリーナのライブの2回目に
お兄ちゃん来てたんだって!
みんなが友理奈の名前を呼んでて、ちょっと恥ずかしがったって。
仕事があるから急いで帰ったみたいだけどあいたかったな。
もう3年ぐらいお兄ちゃんに会ってない
それと、りゅうのすけが死んだって。ショック・・・。
たしか友理奈と同じ年に生まれたんだっけ。
お母さんに聞いたら、犬では長生きな方だって言ってた。
子供のころお兄ちゃんと3人でよく遊んだのに、悲しい。
いつかミントと4人で遊びたかったな。

74 :名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 01:34:55.09 0
80 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :08/01/11 01:31:07
ワタシが【週刊ウルフ】に参加するという噂でしたが…
書き下ろし?の新作【愚零闘苦魔】で参加します!

75 :名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 01:35:10.92 0
     *      *
  *     +  うそです
     n ノノハヽn
 + (ヨ从*・ 。.・)E)
      Y     Y    *

76 :名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 01:35:18.84 0
ログ削除っと

77 :名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 01:36:26.80 0
別の人が上げてる時はちょっと待つぐらいの気遣いはしようよ

78 : ◆sjehs7tfE6 :2008/01/11(金) 01:42:31.21 O
『あいたいけど…』#3



9月1日
今日は名古屋でライブ。体調も良くってひさしぶりにEnjoyできた。
今日の2回目の後にお兄ちゃんが会いに来た!
髪とかのばしてて、すっごいかっこよくなってた。
「ゆり坊、おっきくなったなー」って頭なでられたけど、
友理奈ももう子供じゃないってわかってくれたかな?
同じ会社の友理奈のファンだっていう女の人も一緒だった。
きれいな人だった。お兄ちゃんはお友達だよって言ってたけど、彼女かな?
なんかすっごいもやもやする。



10月14日
学校の後、新曲の練習。うまく歌えない。やばい。
今日お母さんから、お兄ちゃんが結婚するって聞いた。
同じ会社の人だって言ってたから、たぶんあの時の人だ。
お父さんやお母さんの前ではがまんして笑ってたけど、
おふろの中でちょっとだけ泣いた。
もう友理奈のお兄ちゃんじゃなくなっちゃうのかな?

79 : ◆sjehs7tfE6 :2008/01/11(金) 01:44:38.92 O
『あいたいけど…』最終回



12月2日
日曜日。お兄ちゃんとお嫁さんになる人があいさつに来た。
やっぱりあの時の人だった。
2人ともとってもうれしそうだった。
お兄ちゃんのあんなに笑った顔ひさしぶりに見た。
お嫁さんもすっごいいい人で、「仲良くしようね」って言ってくれた。
友理奈もちゃんと「おめでとう」って言えたよ。
今日は泣かなかったよ。



御意見御感想お待ちしてます

80 : ◆sjehs7tfE6 :2008/01/11(金) 01:57:42.90 O
>>66さんすいません。いちおう直前にチェックしたんですが・・・

81 :名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 04:01:12.99 O
起きたら力作が投下されててビックリした
今から見る

82 :名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 04:30:06.55 0
>>50>>51>>52
こっちにも書いて欲しいな
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1198850201/




83 :名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 04:32:40.69 0
後1時間半で狼落ちるよ

狼避難所決めとこうよ
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1199988061/

84 :名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 07:33:02.07 0
やはり他人の掲載に前後して書き込んでしまう危険はあるのね
携帯の人はなおさら注意が要りそうだけど上手い回避法あるかなあ

85 :名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 07:52:08.57 O
トリ付いてたし判別はできたけどね
にしても2分差とかタイミングよすぎ

86 :名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 09:00:27.35 0
おお、さっそく作品が掲載されているわ

87 :名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 09:59:22.64 0
ウルフ放送局の局長はさくまあきらさんですか?

88 :名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 11:33:56.14 0
ここは長編書いてもいいとこなの?

89 :名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 12:16:18.63 0
書いて書いて

90 :名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 14:06:01.77 0
批評スレは結局わけないのね

91 :名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 14:07:14.39 0
特別価格いくら?

92 :名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 15:01:58.03 0
人気(レス)の無い作品は当然打ち切りで

93 :名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 15:11:44.81 0
やっぱ腐女子の組織票とかあるんですか

94 :名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 15:15:30.18 0
もうちっと方向性とか見えてこないと自分に馴染むか分からんけん

95 :名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 16:19:08.27 0
いまんとこ読み切り作品だけかな

96 :名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 17:52:55.07 0
保全だけしとくわ

97 :名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 17:53:01.31 O
今夜がヤマ場になりそう・・・

98 :名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 18:11:16.87 0
デアゴスティ〜ニ♪

99 :名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 18:23:17.78 0
いきなり始まっちゃったから書きためができてない・・・

100 :名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 18:27:04.89 O
ゆっくりで良いんだぜ

101 :名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 19:58:20.38 O
ほ しとくわ

102 :名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 20:35:17.45 0
berryz7

一流オフィス街に小さな事務所を構えるberryz商事、社員はたった七人。
業績が良い訳でもないのになぜかこの四年間この一等地に事務所を構え続けている。
同じビルの住人達もこの会社がいったい何をしているのか知らないし、社員を見たものもいない。
冬の寒さの厳しい深夜、この事務所の会議室に珍しく明かりが灯っていた。
「久々の大仕事の以来が舞い込みましたデス」
背の小さな少女が会議室に集まった6人に大切なお知らせをした。
「え〜キャプテン、こんな寒い時期に働きたくないですよぉ〜。お肌が荒れちゃいますぅ〜。」
これまた先ほどの少女と同じくらいの背丈の少女が口を尖らせる
「ちょっとちゃんと最後まで聞いてよ。それにこの事務所にいる間はキャプテンじゃなくて社長って呼んでって言ってあるでしょ」
もう慣れっこなのかキャプテンと呼ばれるこの少女は先ほどの少女を軽く受け流す
「え〜それではあらためて今回の・・・」
「ハイハイハイハイ!意見!意見!意見!今度の獲物は何?何?カニ?カニでしょ〜」
日に焼けた少女が満面の笑みで嬉しそうに叫んだ。
「ちょっと静かにしなさいって、今キャプ・・・社長が話してる最中だとゆいたい」
落ち着いた感じの少女がたしなめた。
「そうだよ徳さん。それにつまんないですよ〜フフフ」
「何よ、桃だってお肌が荒れるとか言って〜ブリブリしないで」
「ブリブリなんてしてないもんね〜。ぶ〜」
日に焼けた少女と先ほどの背の小さな少女が騒ぎ始めた
「あの・・・ちょっと・・・」
キャプテンと呼ばれる少女もなかなか止めることもできず、話すタイミングもつかめないでいた。
「あ〜桃がぶった〜」
「徳さんが最初に叩いたんでしょ〜」
この騒動はいっこうに収まる気配がなくこのまま永遠に続きそうであった。しかし

103 :名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 20:35:52.88 0
「ドン」
一際背の高い少女が机を叩き騒いでる2人に冷ややかに目線を送った
「「あ・・・すいません」」
2人は急にしおらしくなり席に着き姿勢を正した。
背の高い少女はさらに言葉を発した
「梨沙子もちゃんと起きて社長の話を聞きなさい」
この騒ぎの中一人夢の世界に入っていたとびっきりかわいい少女がいた。
「ん・・・」
少女は目をこすりながら周りを見渡した
自分に全員の目線が集まり、今会議中だったことに気づいた少女は
「あばばばばばばばばばば」
謝ろうとしたがうまく言葉にできなかった。
キャプテンと呼ばれる少女は呆れながらも話を続けた。
「ふ〜もういい加減に仕事の内容話すよ・・・」
「今回の任務は「カジノモーニング」の隠し金庫のお金を全ていただくことデス」
そう彼女らは裏の顔は国際的泥棒集団berryz7だったのです

104 :名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 20:36:49.79 0
×そう彼女らは裏の顔は国際的泥棒集団berryz7だったのです
○そう彼女らの裏の顔は国際的泥棒集団berryz7だったのです

105 :名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 20:52:02.02 O
以来→依頼

続き期待してます

106 :名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 21:06:50.16 0
終わりか?次週予告か?

107 :名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 21:31:43.33 0
しまった!俺も今セブンのつくタイトルの作品を書いていたのに!!www

108 :名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 21:38:11.69 0
続きは明日書きますのでみなさんおながいします
>>107
筆が遅いのでもし作品あげるようならこっちは自重します

109 :名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 21:41:52.59 0
終わったら終わりって書こうぜ
レスしていいのか悩むわ

110 :名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 21:42:56.54 0
>>108
いや気になさらず続けてください
こういうのは先にやった人のものですから
わたしは別のタイトルを考えるチャンスをもらったと思って頑張ります
続き楽しみにしてますよ!

111 :名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 21:45:31.39 0
完とかつづくとかを書くとかそういったルールも検討しないとね

112 :名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 22:00:13.32 0
そう言う自治的な規定に詳しいA型の奴出て来いよ
おれはB型だからダメだ

113 :名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 22:01:19.02 0
AB型のおれがきました

114 :名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 22:03:44.63 O
この雑誌には血液型占いもあるのか

115 :名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 22:04:08.19 0
とりあえず
・作品が投稿されてる途中じゃないか注意
・次投稿に間が空くならば「続く」等明示する
これはあってほしいとこ?

116 :名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 22:04:32.81 0
>>113
お前の登場は900レス早い

117 :名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 22:05:57.59 0
自分で完結したと思っても判然としないことも多いから「完」も欲しい

118 :名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 22:21:05.19 0
wiki作った方がいいんじゃない?

119 :名無し募集中。。。:2008/01/11(金) 23:14:30.86 0
俺は止めないぜ

120 :名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 00:36:29.13 O
寝る前ほ

121 :名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 00:59:11.10 0
寝ろ

122 :名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 02:12:07.00 O
作者増えて良い感じだね
連載がもっと増えたら真価を発揮しそう

123 :名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 02:49:09.05 0
wikiの前に小説を書く人のフォーマット統一した方が見やすくない?
名前欄にタイトル入ってると分かりやすいんだけどね
ここが上手く機能してからでも遅くないと思う

124 :名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 05:52:25.79 0
ポエムコーナーを作って下さい

125 :名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 07:25:55.62 0
>>124
そういうのあってもいいかもね

126 :名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 08:46:41.57 0
>>123
みんなペンネームつけてくれると見分けもつきやすい

127 :名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 08:52:35.09 0
トリップだけじゃ味気ないしな

128 :名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 09:03:19.16 0
じゃあ俺のペンネームは名無し募集中。。。ね

129 :名無し慕集中。。。:2008/01/12(土) 09:06:09.51 0
わからんわw

130 :◆SNcRFM.qA. :2008/01/12(土) 10:09:33.64 O
【a rainy day】

※学園パラレル






「さっきまで晴れてたのに…」
放課後に近付くにつれ、だんだんと雲行きが怪しくなってきた――


「きりーつ、礼」

さよーならー、といい加減な挨拶が教室に響く。

その挨拶はみんながみんな言うわけじゃなく、椅子に座ったままの人もいたし、近くの席同士で話している姿もあった。

131 :ソゾロ ◆tUDNjUDfr2 :2008/01/12(土) 10:13:18.41 0
日本語で緒k

132 :◆SNcRFM.qA. :2008/01/12(土) 10:13:45.85 O
「うわー…かなり降ってるよ」

クラスメイトが次々と教室を出ていく中、窓の外を見てみると…
さっきよりも遥かに暗くてどんよりしている空
教室内の雑音にかき消されていたが、雨音も結構響いている。

朝は晴れていたのになぁ…まあ、ちゃんと天気予報を見なかった自分が悪いんだけど。

友達に入れてもらおうと思ったが、仲の良い子はみんな部活や委員会で忙しいらしい


「どうしよ…」

いざ下足室で靴を履き替えて玄関に出てみても、一向に降り止みそうもない大粒の雨がザーザーと…

133 :◆SNcRFM.qA. :2008/01/12(土) 10:15:20.05 O
このまま濡れて帰るにしても自分の家までは遠すぎる、折り畳み傘でも常備してたら良かったな…

と、それは後の祭り。


「今日愛理ん家行こうかなぁ」
「へっ?」

突然後ろから届いた聞き覚えのある声に驚きながら振り向くと、
「とか言って」と可笑しそうに舞美ちゃんの真似をしながら傘を開こうとしている栞菜がいた。

134 :◆SNcRFM.qA. :2008/01/12(土) 10:16:13.34 O
「あ…」
「で、愛理の家行っていい?」

傘に入れて、と言おうとしたのだが、その『か』の字をも言う前に栞菜の言葉によって遮られた。

「あ、うん」

別に断わる理由もなかったので、直ぐに頷くあたし。

「じゃ、一緒に帰ろっか。このまま愛理の家行くね」

笑みを浮かべて言いながらバンッ、という効果音と共に栞菜は傘を開く。

135 :◆SNcRFM.qA. :2008/01/12(土) 10:18:22.56 O
結局言う機会を逃してあたふたと戸惑っていると、栞菜は首を傾げながら傘をこちらに差し出す

「早く入りなよ?」と。

一瞬びっくりしたが、あたしは嬉しくなって笑顔で栞菜が持つ傘の中に入り「ありがとう」と伝えた。

そして、一本の傘に収まった二人は肩を並べて歩き始める。

もう一度、笑顔満面に「ありがとう」と告げると、何も言わない代わりに笑みを返される。


すると、雨が少し弱まった気がした――

136 :ソゾロ ◆tUDNjUDfr2 :2008/01/12(土) 10:18:52.96 0
良い効果音だな〜

137 :ソゾロ ◆tUDNjUDfr2 :2008/01/12(土) 10:19:39.00 0
同性で相合い傘なんて普通にあるだろw
童貞をこじらせすぎw

138 :名無し慕集中。。。:2008/01/12(土) 10:22:19.65 0
書く気もない糞固定が湧いてきたな

139 :ソゾロ ◆tUDNjUDfr2 :2008/01/12(土) 10:34:25.55 0
ぼくがひひょうするよ

140 :名無し慕集中。。。:2008/01/12(土) 10:36:09.49 0
掻きなよ

141 :名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 10:36:13.29 0
せめて書き込み中は控えた方がいいんじゃないか?

142 :名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 10:37:37.68 0
携帯で書く奴ってマジで頭おかしいと思う
良い意味でね

143 :名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 10:39:51.42 O
俺も何か書いていい?

144 :名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 10:40:22.54 0
携帯は去れ

145 :名無し慕集中。。。:2008/01/12(土) 10:41:54.69 0
掻いちゃえ

146 :名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 10:43:24.13 0
>>135
こいつも続くのか終わりなのかハッキリしろよ

147 :名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 10:43:47.80 O
お題くれ

148 :名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 10:45:11.56 0
まずレズの話とか要らないから

149 :ソゾロ ◆tUDNjUDfr2 :2008/01/12(土) 10:45:56.47 0
徳永が酢豚とbshmより私はかわいいのかなあって悩む作文ください

150 :名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 10:48:52.35 O
俺たちの戦いはこれからだ!!

― 完 ―



永らくご愛読ありがとう御座いました。名無し先生の次回作にご期待ください!

151 :名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 10:49:16.79 O
これまでの経過

ベリ―4
℃ ―1
娘 ―0
他 ―0

ベリキュー系作家が頑張ってるな

152 :名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 10:49:44.27 O
自分で書けよ低脳

153 :名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 11:02:06.81 0
ソゾロがこねえなら核

154 :名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 11:03:16.10 0
もうこねえだろ
いまのうちにお願い

155 :名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 11:40:58.08 O
携帯を差別する発言が目立って悲しい

156 :名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 11:41:28.82 O
今から考えて書くわ
主人公はさゆだかんね

157 :名無し慕集中。。。:2008/01/12(土) 11:45:06.90 0
携帯でも俺は差別せんよ
ただ書くのが大変そう

158 :名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 12:09:03.11 O
そうそうすんげェ大変なんだから
それでも書くっていう情熱だけはわかって欲しい

159 :名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 12:09:29.04 0
ソゾロさんが出撃の時をいまや遅しと待ち構えているよ

160 :新入り ◆0S.VyvBVXA :2008/01/12(土) 12:16:11.02 0
嗣永桃子の憂鬱
 
 最近ストーカの活動がうざったいわ。図に乗ってきたのかしら。
警察は私をまもってくれないのかな、法律がそういう風にできてるのかな。
ニヤついたおっさん、あんたバレてるよ。もちろん知ってるんだろう。
むしろそういうのを楽しんでるのかも?キモいってゆーか気色悪い。
キモいおっさんには握手会とかで慣れてるけどねえ。媚びれば良いんでしょ、媚びれば。
おはスタにノーブラで出たときから吹っ切ってますからw。
でも吉澤とか馬鹿にしてくるからウザい。メロンもなんか言ってた、負け組なのにw。
いつも周りの女がいらついてる。そのせいかベリで孤立した感じ。
なんで彼氏をつくっちゃいけないのかな?別にキモおっさんに合わせること無いじゃん。
ストーカーのみなさんが、約束を破ってズカズカプライベートに入ってくるように、
私も彼氏に会いに行くわ。妙な興奮があるね。




161 :名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 12:54:57.82 0
ナントカハルヒのあれか

162 :名無し慕集中。。。:2008/01/12(土) 12:58:17.42 0
ハルヒっぽくはないけど
ていうか終わりなのか迷って書き込まなかったが終わりなのかw

163 :名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 13:02:35.39 0
ソゾロさ〜ん、出番ですよ〜

164 :新入り ◆0S.VyvBVXA :2008/01/12(土) 13:03:08.20 0
すいません続ける気ですw

165 :名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 13:05:26.43 0
その日の書き込み分ぐらいは揃えてから書き込めよ
お前の終了までコメント控えてたらスレが落ちるわ

166 :名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 13:10:17.04 0
こんなルールではどうか?
・終わりか続くかは投下文章の最後に書く
・連続して書くときは30分(?)以上開けない
・続きを書く時には続きであることをアンカー等で明示する

167 :名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 13:29:19.38 O
コメントなんてすぐでもいんでないの?
狼はレスポンスが売りなんだから
戒律に縛られるすぎると作家も来ないよ

168 :名無し ◆lI0qHZ4opA :2008/01/12(土) 13:40:50.16 O
【十五少女漂流記】


20XX年 夏

都内の商社に勤める俺は遅めの夏季休暇をもらい、単身ハワイへと向かっていた 
奮発して選んだビジネスクラスでの空旅。
ゆっくりとくつろげるはずの室内だったが、前席の集団がずいぶんと騒がしい
高校生の合宿だろうか?今風のお洒落に着飾った少女らが、博多弁やら関西弁やらを飛び交いはしゃいでいる
「ツイてないなぁ」
旅のさい先での不運に思わす言葉が漏れたが、注意してウザがられるのも癪なので、
俺は皮張りのシートをゆっくりと倒し、しばらくの間うたた寝につく事にした
「ハワイに着いたら起こして下さい」
ブロンド美女の客室乗務員にそう伝え俺は眠りについた…

169 :名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 14:11:00.31 0
書き込みの途中で横槍が入ってもええんか?

170 :名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 15:15:15.02 0
>>168
これは連載始まったってことでいいのか?

171 :名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 15:17:32.85 0
>>169
投下中の作品については横槍はNGでいいと思う
すでに前に上がってる作品に対するコメントが間に入るのは判断難しいとこだけど

172 :梅さんの逆襲!【エロ(レズ)あり】:2008/01/12(土) 15:23:29.67 0
ツアー中のホテルの一室。
有原栞菜は邪悪な牙を研いで梅田えりかを待っていた。
本当は愛理とやりたかったのだが、今頃愛理はマイマイとお楽しみの最中だろう。
断ることを知らず、誰に対しても気安く体を開いてしまう愛理と一夜をともにするには、相当早くからの予約や根回しが必要なのだ。
他のメンバー同士の痴態を想像して悶々と乾いた長い夜を過ごすのは、性欲のキツい少女たちの中でも選りすぐりの性欲の塊である℃-uteメンバーたちには耐えられないことだ。
しかもオナニーなどでは充たされず、温もりを帯びた人間の肌と触れ合う充足感がどうしても欲しくなる。
こんな時のためにメンバー共有の肉便器となる犠牲者が必要であり、最もそれに相応しいえりかが必然的にその役目を仰せつかっている。
えりかが使われる時は、使用者が悶々とした異常な状態である場合や、他メンに対する嫉妬心をたぎらせている場合がほとんどであるため、しばしば常軌を逸した行為に及んでしまう。
仕事の時のクールでにこやかな表情とは裏腹に、仕事後のえりかは、最年長で体格にも恵まれているにもかかわらず、常にすべてに対して怯えている。
そんな様子がかえって蹂躙者を狂った行為に駆り立てることになるのだ。
悪循環はどこかで断ち切らなければならない。
さもなくば、堕ちるところまで堕ちてゆくだけだ。

怯えたようなノックの音が小さく響く。
栞菜は無言で、身じろぎもしない。
無言は、入ってよろしい、という合図なのだ。
静かにドアが開き、えりかの匂いがふわっと舞い込む。
いつもと違う。
いつもの、汗を洗い落とし、おまんこと尻をしつこいほどほじくり返して丹念に匂いを消している肉便器用のえりかと違い、えりかそのものの体臭が匂っている。
ダンスレッスンの後とかステージ後とかに漂う匂いとも違う。
今まで隠していた、本当のえりかの匂いを解き放っているのだ。
汗と香料がぐちゃぐちゃに入り混じったような匂い。
鼻につくが、決して不快ではない、だがとにかく強烈の一言に尽きる匂い。
今まで味わったことのない、鼻腔から脳へと触手が唸り込んでくる感覚。
初めて嗅ぐえりか臭のものすごい存在感に圧倒され、栞菜はたじろいだ。
恐怖に似たものを感じて、振り返った。
優しい母みたいな表情を湛えたえりかが、ゆっくりと栞菜に迫っていた。
匂いの強烈さと表情の柔和さの落差に、栞菜は脱力した。

つづく

173 :名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 16:48:32.61 0
来週号も期待してます

174 :名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 17:36:10.71 0
>>171
だからその日の書き込みが終わったら合図を出せと言っているのだが

175 :名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 18:40:03.54 O
作品がどんどん増えますな

176 :名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 19:12:25.44 0
1〜3レス程度の読みきりでも投稿はありなのか?

177 :名無し慕集中。。。:2008/01/12(土) 19:13:06.64 0
どうぞどうぞ

178 :名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 19:46:23.44 0
1回の書き込みで何文字まで入るの?

179 :名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 19:50:01.43 0
>>178
32行もしくは4096Byteまで
だいたい一文字で2Byte

180 :名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 20:06:41.02 0
約2000字と言ったところか

181 :名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 20:09:17.73 0
そんなギリギリまで使う奴はいないだろ
せいぜい1000字が限度

182 :名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 20:15:11.16 0
1000文字って凄いなー
原稿用紙50枚分くらいか

183 :名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 20:17:18.46 0
>>182
2枚半だろ

184 :名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 20:17:36.18 0
1枚20文字かよ!

185 :名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 20:18:34.60 0
>>182
1枚20字かよw
ジャポニカ学習帳だってもっと多いぞw

186 :名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 21:31:44.83 O
ほぜんだよ

187 :加護亜依最強論。:2008/01/12(土) 21:33:16.65 O
サイトに書いて、アドレス貼れよなカスが

ここに直に書く奴あるか

188 :名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 21:35:43.86 0
お前は何もわかってないな

189 :名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 22:12:03.82 0
何とか頑張ってるみたいだね週刊ウルフの人達
陰ながら応援してるよ

190 :名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 22:15:05.61 0
ベリキューばっかだな
娘。作家もFIGHTです!!

191 :名無し募集中。。。:2008/01/12(土) 23:21:11.92 0
ほぜんしておこう

192 : ◆sjehs7tfE6 :2008/01/12(土) 23:48:03.89 O
0時頃に新作を投下します

193 :あいたいけど…第二章 ◆sjehs7tfE6 :2008/01/13(日) 00:00:09.09 O
あの時からだ
あの人の姿を目で追ってしまう
好き?・・・違う そんなんじゃない
でも気になる
あたしの中であの人の存在がどんどん大きくなっていくのがわかる

「それって『好き』ってことだよー」

ちぃ、うるさい! 何も知らないくせに・・・

「うちもそう思うなぁ」

・・・まぁさに言われると説得力がある

教室の一番後ろの窓側の席 あの人の座っている席
何の気なしに空を見る振りをして あの人の様子をうかがう
あの人も空を見ていた 頬杖をついて遠くを眺めていた
あの人は何を見ているのだろう ついあの人の視線を辿ってみる

「みやーっ、何ぼぉーっとしてんのさ」

いや、今日もいい天気だねっ・・・てかあたし何やってんだろう


放課後の校庭 あの人はいつも走ってる
ぐるぐる ぐるぐる 飽きもせずに
あたしはいつもそれを眺めてる ぐるぐる ぐるぐる・・・

「みやーっ、帰るよー!早く早くー!」

あっ、うん・・・ あたしほんと何やってんだろう

194 :あいたいけど…第二章 ◆sjehs7tfE6 :2008/01/13(日) 00:04:04.85 O
あの時からだ
放課後の教室 あの人と二人で日直
あの人は黒板をふいて あたしは日誌をつけて
何となくあの人の背中を見ていた 結構、背高いんだ・・・
今まで話したこともなかったし、とりたてて話すこともない
しん、とした教室に校庭の騒ぎ声がやけによく響く
じゃあ あたしこれ先生のところに持っていくねって言って
席を立った その時
目の前が真っ暗になった 立ち眩みだ
どすん・・・思わずしりもちをついてしまうあたし
あの人があたしの方へ駆け寄ってきた
ぼぅっとしたまま あぁ、だいじょうぶ とか言ったっけ

「夏焼・・・」

初めてあの人があたしの名前を呼んだ うん たぶん初めて
体に力が入んなくて あの人の胸に額を当ててた

「夏焼・・・」

もう一度あの人があたしの名前を呼んだ なんか落ち着く声
うん、だいじょうぶ そう言ってあの人の方へ顔を向けると
あの人とあたしのくちびるが触れていた
えっ なんで あたしキスしてるの?

「ごめん・・・」

あの人はそれだけ言って 教室から出ていった

あの時のことはまるでなかったかのよう
あの人はいつもと一緒で・・・あれは夢だったのだろうか
いや ちがう くちびるが感触を覚えている

195 :あいたいけど…第二章 ◆sjehs7tfE6 :2008/01/13(日) 00:07:26.00 O
あの人の顔が思い出せない
後ろ姿や 雰囲気や 声や 広い胸や くちびるの感触は
思い出せるのに
はやくあの人に会いたい そしたらこの胸のつかえもとれるのに
けど あの人はこない
ねぇ あの人は・・・?

「あぁ、お父さんの仕事の都合でロスにいっちゃったよ」

えっ なにそれ  あたし 知らない・・・

「そうそう みや地方行ってたんでしょ?夏休みの登校日」
そんな・・・もう会えないの? もう二度と・・・

アルバムを開いてみる 始業式の後に撮ったクラス写真
あの人の顔がちっちゃく写ってる こんな顔だったっけ?
指でなぞってみるけど 写真のあの人はつるつるで
まるであの人がいたことさえ不確かな事のように思えてくる

「みやびー、お手紙よー」

お母さんが手紙を持ってきた
あの人の名前と From L.A. とだけ書いてあるエアメール
中を開けると 真っ白な便箋に一行だけこう書いてあった

「好きでした」

途端に涙が溢れてくる 涙で視界がにじんで そのかわり
あの人の顔がはっきり思い出せた 空を眺めている あの人の横顔

「あたしも 好きでした」            -End-

196 :名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 01:01:50.59 0
読了しました。

ってかこのペースなら週刊ウルフより日刊ウルフのほうが妥当かも

197 :名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 02:13:29.28 0
寝る前に保全しとく

198 :名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 02:17:10.52 0

四組の徳永に呼び出された。
一年の時に同じクラスで、ただそれだけの縁なのに、
卒業間近の今になっても何かにつけて話しかけてくる。

しかも、今回は呼び出しだ。
ちょっとだけ、本当にちょっとだけ期待して指定された場所に向かった。

199 :名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 02:20:57.72 0

「ちょっと!どういうつもりなのよーっ!!
冬はほとんど誰も寄りつかないプールの入り口で待ち構えていた徳永が、
俺が着いた途端に怒鳴りつけてきた。
「なにが」
「みやのことよ!」
「みや?」
「そう、みや。夏焼雅」
そこまで言われて、予想はしていたことだけど、今回の呼び出しの目的がわかった。
またか、とうんざりしたような泣きたい気持ちになる。

去年の十二月、夏焼に徳永経由でラブレターと連絡先を渡されたのだ。
学年で一番、いや、学校でも一番の美人からそんなものを渡されるとは想像すらしてなかっただけに、
徳永が俺を陥れて笑いものにしようとしているんじゃないかと疑ったほどだ。
けれど、手紙に書いてある内容や、何度も返事の催促をしてくる徳永、
廊下ですれ違った時の夏焼の期待の混じった恥ずかしそうな表情で、
ようやく最近になって、そのことが信じられるようになってきた。

200 :名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 02:21:24.97 0

徳永が俺を睨みつけている。
いい加減にしてよ、と強い口調で言う。
「はやく! 返事!」
「でも前に徳永、断っちゃだめって言ってきたろ」
「当たり前じゃないの! なんで、あんたごときがみやの告白を断るのよ!」
「そうだよなあ、俺にはもったいないよなあ」
本当にそう思う。
どこか自分には関係のないことのようにすら思えてくる。
でもそれが、徳永の怒りに火をつけてしまったようだ。
「じゃあ、なんでダメなのよ、このバカー!!」
「徳永が好きだから」

言うつもりなんて、全くなかった。
夏焼のことがあってからは、なおさら。
今までもずっと、これからも言うことはないと思っていた。
なのに、さらっと言ってしまった。

201 :名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 02:22:10.99 0

変なことを言っちゃって、また怒らせてしまうのかと悲しくなる。
でも、なぜか徳永はポロポロ涙をこぼしている。
「なんで、……なんでそんなこと言うのよ」
「わかんない」
「わかんないじゃないよ……」
「じゃあ、徳永がしつこいからかな」
「わたしだって好きであんたとみやをくっつけようとしてるんじゃないんだからっ!」
「だったらなんなんだよ」
徳永は泣き濡れた目で、恨めしそうに俺を指さした。

「わたしのことなんか好きになるはずないから、卒業すると離れ離れになっちゃうじゃん
みやとあんたが付き合うなら、みやとは高校行っても会うから、それで……」
「それで?」
「卒業しても会えると思ったんだよーっ!!」
泣いているのか、怒っているのか、笑っているのか、よくわからない表情だった。
徳永にこんなかわいい一面があるなんて知らなかった。

202 :名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 02:22:25.89 0

俺は徳永を抱きしめたい気持ちでいっぱいだったけど、それを抑えて徳永の肩に手を置いた。
「じゃあ……」
付き合ってくれるよな? と聞こうとした。
でも、と徳永は俺の言葉を遮り、またいつもの口調に戻った。
「でも、それとこれとは、全然ちがう話なの! 早くみやに返事してよ!!」



恋の呪縛 おしまい


203 :名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 02:49:48.14 0
「やっぱりね…」
「え?」
「自分で告白する勇気が無いからちなに頼んだなんてうそだよ。
アイツがちなのこと好きなのずーっと前からわかってたもん。
でも二人とも全然ホントの気持ちを見せないから、
私が取っちゃってもいいのかなぁなんて思ったんだ。」
「みや…」
「アイツ優柔不断に見えて決める時はちゃんと決めるジャン。
なんかますます好きになってきちゃったな。
ちな、本気で奪いに行ってもいい?」
「ちょ、ちょっと!」
「あはは、冗談だって。
アイツのことしっかりつかまえときなよ!
じゃあね、また明日!」

204 :名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 05:57:45.52 0
んにゃ?
おしまってにゃい???

205 :名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 09:03:11.68 0


206 :名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 10:17:44.87 0
短いのが多くて少し不安

207 :名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 11:11:47.40 0
まあ創刊号だし慣らし運転ってことで

208 :名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 11:21:33.40 0
グロはありですか?

209 :名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 11:31:45.59 0
画像貼らなきゃいいんでない?
ただ※グロ描写アリとか注意書きはいると思う

210 :名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 13:00:25.79 0
あげとくよ

211 :名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 14:01:20.88 0
保全

212 :名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 15:14:26.23 O
ぐろっさんはアリ

213 :名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 15:16:02.34 0
ドラマーの嫁は?

214 :名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 15:54:52.46 0
書きたきゃ書けばいいんじゃね?板のルールは↓だし

  モーニング娘。とハロー!プロジェクト関連(元メン、EE JUMPも含む)の話題を扱う板(IDなし)です。
  自己責任で好きな所に書き込んでください。


215 :名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 17:12:59.79 0
そういやそういうルールもあったな

216 :名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 18:12:27.69 0
保全しとくか

217 :名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 19:22:04.43 0
人稲

218 :名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 20:46:44.09 O
保全します

219 :名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 21:46:45.00 0
急に過疎ってるなw

220 :名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 21:54:55.37 0
このスレでは批評を書いてはいけないことになってるから投下がなければ過疎って当然だけど
それでもさびしいですね

221 :名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 21:56:09.74 0
自分、今制作中なので見捨てずに保全していただけると幸いです

222 :名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 21:57:10.31 0
もちろん保全します!!
頑張ってください!!

223 :名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 21:58:29.42 0
建前は週刊だから次の週末頃にまたスレが立つからその時に投下すればよい
…というくらい気楽に書いてくれた方がよい気もする

224 :名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 22:01:32.67 0
うーん、創刊号だから記念に1つ引っ張り出してこようかしら

225 :名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 22:24:24.00 0
過去の名作とか?

226 :名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 23:01:13.03 0
なんでハードルあげる必要があるんだ?

227 :名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 23:02:38.61 0
アイコラ特集号とかやるなよ?約束だぞ?

228 :名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 23:04:36.24 0
やらない
約束しない

229 :名無し草:2008/01/13(日) 23:05:40.12 0
10円コラ→葉っぱコラ→穴開きコラ→着せコラの流れは見てみたいな

230 :名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 23:10:30.91 0
>>229
着せコラの前に下着コラが入る

231 :名無し募集中。。。:2008/01/13(日) 23:21:58.48 0
>>202
面白かった!

232 :マイマイは猟奇の演出家【エロ・微スカあり】:2008/01/14(月) 00:01:19.89 0
『マイマイは猟奇の演出家』

萩原舞11才。
表の顔はアイドルグループ℃-uteの最年少メンバー。
だがその実の顔は、天才邪悪少女。
滅茶苦茶にかわいらしいけど本性はとんでもない、諸刃の刃な二重人格。
聖水さえ飲ませておけばとってもいい子だけど、聖水が切れたらとんでもないことに・・・


第一章 百茎獣

「う・・・うぅ・・・」
マイマイが突然苦しみだした。
白目を剥き、喉をかきむしり、妙な色の液体を唇の端から滴らせ、激しく痙攣をはじめて、ばたりと倒れた。
「しまった!聖水の効果が切れた!」
舞美の叫びとともに、六人の少女がマイマイを押さえつけようとしたが、一瞬遅かった。
マイマイはおもむろに起き上がり、髪を振り乱してケラケラけたたましく笑いながら驚異的な力でメンバーを振り払い、壁の秘密のスイッチを押した。
ギチギチと耳障りな摩擦音とともに移動した壁の向こうに、二目と見られないような気味の悪い生き物が蠢いていた。
全身にびっしりと薄気味悪い突起物が垂れ下がっている。
突起物の塊ともいえる。
何ともいえない悪臭を放っている。
「ゆけ!百茎獣!」
マイマイが叫び、六人がうずくまっている方を鋭く指差した。
「しこぴゅっ!!しこぴゅっ!!」
百茎獣と呼ばれた生き物は、ペタペタ音を立てながら六人に駆け寄る。
足の甲や踝の下にも長い突起物がついていて、それが地面に叩きつけられてペタペタと音を発するのだ。
「この日のために私が作った、百茎獣の威力を思い知れ!」
「百茎獣って何?説明して!」
千聖が問う。

233 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 00:03:31.22 0
「いろんな動物のペニスを移植した獣です」
マイマイが姿勢を正して得意げな口調で答える。
マイマイは自分の生み出したものについて質問されるのが好きなのだ。
「たくさん、すなわち百の陰茎を持つ獣だから百茎獣です」
なるほど。だが、百なんてもんじゃない。少なく見ても七百はありそうだ。
「そして、みなさん、百茎獣の匂い、何かに似てると思いませんか? そうです!チンカスです。百茎獣の匂いはチンカスそのものなのです。
百茎獣の体の70パーセントはみなさんの大好きなペニスで構成されています。そう思うと、みなさん、百茎獣に親近感を感じませんか?・・・」
「ぐるるるるる・・・」
マイマイが説明している間に百茎獣は逃げ惑うメンバーに迫り、メンバーをかばって逃げ遅れた舞美を異形の体で羽交い絞めにして、恐怖に震える瞳を覗き込んだ。
「が、がはぁ!」
舞美の美少女振りに欲情し、百茎獣が雄たけびを上げる。
その途端、全身のペニスが一斉に屹立する。
そそり立った幾百のペニスを舞美にこすりつける。
「い、いやぁぁぁーっ!!!」
舞美は泣き叫ぶ。
舞美が叫べば叫ぶほど百茎獣は昂ぶり、全身のペニスはさらに肥大し、先っぽから汁が滲み出る。
「やだぁぁぁ!やめてぇぇぇぇ!ヌルヌルして気持ち悪いよぉぉ!!」
「ヌルヌルはカウパー液ですね」
マイマイが説明する。
穏やかな口調だが、瞳の奥には邪悪な炎がたぎっている。
「百茎獣のカウパー液は、服を溶かしちゃうんですよ」
と言う間もなく、舞美は素っ裸になっていた。
百茎獣はくねくねと身をくねらせ、膣口、耳、鼻、肛門、口・・・全身の穴という穴にペニスを突っ込み、ねちねちと出し入れを始めた。
「あ、お、おし、お尻は・・・や、めて・・・うぐっ」
ついには喉の奥まで差し込まれ、言葉が途切れる。
「う、んっ、ん、うぐ・・・は、はぁぁ・・・」
あまりの快感に舞美は目をとろけさせ、抵抗を止める。
百茎獣に身をゆだね、びくんびくんと痙攣しながら、口に突っ込まれたペニスを愛しげにしゃぶり始める。
「んぐ、んぐ・・・」
マイマイの思う壷。かなり危険な状態だ。
このままでは舞美が壊れてしまう。

234 :マイマイは猟奇の演出家【エロ・微スカあり】:2008/01/14(月) 00:04:26.21 0
非常時にも冷静に目を走らせていた梅さんが、一箇所だけ、非常に重要な穴が塞がれていないことに気づいた。
マイマイを正気に戻す薬の出口だ。
「舞美!おしっこの穴!!」
尿道口も刺激してもらえるのかと思い、舞美は声のした方に尿道口を向けた。
梅さんの長い腕が伸び、蠢くペニスたちを巧みにかき分け、舞美の尿道口を突いた。
「ひゃっ!」
シュババババババババ・・・
舞美が声を上げると同時に、おしっこがほとばしった。
おしっこの飛沫で美しい虹が浮かんだが、鑑賞する余裕はない。
梅さんは口で舞美のおしっこを受け止め、身を翻してマイマイに飛びかかって押し倒し、唇と唇を重ね合わせた。
舌でマイマイの唇をこじ開け、聖水を流し込んだ。
ごくん、とマイマイの喉が鳴った。
「おいしい・・・」
マイマイの目から狂気の色が消えた。
「あれ、私・・・もしかして・・・また、やっちゃった!?・・・ごめんなさい・・・」
正気に返ったマイマイが、ペコペコとみんなに頭を下げる。
「すみませんでした・・・え・・・げっ!何これ!?気持ち悪ーい!!!!」
マイマイは自分が生み出したケダモノに気づき、卒倒した。
生みの親に気持ち悪がられた百茎獣は悲しげにうなだれ、全身のペニスが見る見るうちに萎えた。
ドロドロと溶けだし、精液の水溜りみたいになって床にしみこみ始め、やがて栗の花とチンカスの匂い、そしてまだ喘ぎながら痙攣している舞美を残して、無に帰した。
「舞美!」
「あ、あん、あぁん、はぁはぁ・・・あっ・・・」
みんなで抱き起こすが、舞美の肉体は未だ快楽の園を彷徨っている。
触れる部位すべてがぴくんと反応し、その度に喘ぎが漏れる。
常識を遥かに超えた快感に浸った直後の人間をすぐに普段の状態に連れ戻すのは非常に危険だ。
性欲や性感のバランスが崩れてしまうおそれがある。
ゆっくりゆっくり丹念にクンニしてあげたりして、時間をかけて常態に戻してゆかねばならない。
「栞菜、出番だよ」
言われるまでもなく、すでに栞菜は素っ裸だ。
今日も℃-uteのチームワークは素晴らしかったですね。

『マイマイは猟奇の演出家』第一章  終わり

235 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 00:05:51.86 0
ま こうなることは予想ついてた罠

なんていうか そう グレシャムの法則? そんな感じ

236 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 00:06:46.55 0
急に来てびっくりしたwそしてクソワロタ

237 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 00:10:22.51 0
うわぁ・・・
いま投下しようかと思ってたら・・・
空気的に無理だ今は・・・・

238 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 00:13:47.04 0
7 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 00:11:54.27 0
思ったんだが、連載小説は飼育に書いて
URLを週刊ウルフに貼ればいいんでないか?


というのを別スレで提案してみたんだがどうだろう?

239 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 00:25:37.48 0
こういうの待ってたんだよ
こういう馬鹿っぽいのが多いほど俺にとっては面白い

240 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 00:26:48.71 0
エロと恋愛物が多いな
Berryz7?ってのが唯一違うだけか

241 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 00:29:03.11 0
>>238
飼育で書かせる意味が分からん

242 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 00:33:36.10 0
狼は飼いならされないぞ!!!

243 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 00:35:32.56 0
いや面白かったw
かなり笑ったよ

244 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 00:38:42.07 0
なんか俺も参加できそうな雰囲気になってきた

245 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 00:43:25.24 0
おもしろいの来てるね

246 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 00:47:28.84 0
たぶん上の方で梅さんの逆襲書いた人だよねこれ

247 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 01:17:44.39 0
保全しておく

248 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 01:45:40.66 O
面白かったです
第二章もあるんですよね?

249 :大神羊太郎  ◆LTvvPcKs0. :2008/01/14(月) 02:53:17.19 0
テスト

250 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 02:53:48.79 0
トリップちゃんとできてるかテストすんなよw

251 :大神羊太郎  ◆LTvvPcKs0. :2008/01/14(月) 02:58:21.55 0
いやーはじめてなもんで申し訳ない
掲載しても大丈夫ですか?

252 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 03:00:45.00 0
おっけー

253 :大神羊太郎  ◆LTvvPcKs0. :2008/01/14(月) 03:00:45.71 0
掲載じゃない
投稿だった

254 :大神羊太郎  ◆LTvvPcKs0. :2008/01/14(月) 03:01:21.82 0
1−A面

人工のライト煌めく月下の夜。
「Ah 本当の恋 わからぬまま あなたとはあれで終わるの・・・・・・」
そっと歌を口ずさみながら、女はライフルを構えた。
眼前には警備兵が10人余こちらへ銃口を向けているし、背後は雲海が足下にのぞいている。
「ただちに投降せよ」
「孤独なんて皆同じと教えてくれた人・・・・・・」
届く勧告にも女は耳を貸さない。
ひたすら歌い続け、着込んだ黒いコートを揺らすばかりの相手に、
痺れを切らせた追手は発砲許可をおろそうとした。
その直前、衝撃が建物を揺らした。
唐突の事態に脅える追手どもは伏せるばかりだが、女は平然と立っている。
見れば、女の両足はすでに20m弱の人型メカの腕にあった。
追手どもは言葉を失った。
「――バカやろう」
女は最後に弾みのある歌声を添えてからロボットへ乗り込み、飛び立った。
「じ、巡洋艦を追っている部隊に連絡! ただちに別れて捕捉せよと!」
色を失う兵卒の、慌ただしい指示が駆けめぐる。

(B面へ続く)

255 :大神羊太郎  ◆LTvvPcKs0. :2008/01/14(月) 03:02:40.29 0
1−B面

落下音が轟いたのは、明け方のこと。
遠くから微かに聴こえただけなので、この辺境の町の住人で音に気づいた者は一人だけだ。
「なんだろう」
着古したぼろのパジャマを着た少女は、枕もとの眼鏡をかけてから、抜き足差し足部屋をあとにする。
それから家を出て、隣接する教会のまえで、曙光を待つ屋根の十字架を仰いだ。
何も考えず外へ来てしまってから、寒さを思い知る。
上着を取りに踵を返す。
「早いじゃない」
「あっ」と声を上げる少女、逞しげな若い女が立ちふさがっていたからだ。
「ママ、あの、音が」
「せっかくだしお手伝いしてくれる?」
“ママ”と呼んだ女の、母性を含んだ笑みに少女は弱い。
仕方なく言うとおりに従う少女だが、頷きは諦めまじり。
(もっと陽がのぼってからから見にいこう)
朝食の準備をする少女はたどたどしい。
ママは横目で心配しながらスープをかき回していた。
生白く大人しい少女はいじめの格好の標的で、学校でも、彼女を養う孤児院でも状況は変わらなかった。
少女のいじめられる要素は趣味にもあった。
「昨日ダニがまたジャンク屋漁ってた」
「機械いじりばっかしてるから暗いんだよ」
孤独な少女の慰めが、昂じていじめを誘っていた。
蔑視と罵倒を背に受けながら、ダニ扱いされながら、少女はチャイムを待った。

『To Be Continued...』

256 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 03:04:23.91 0
省くべき箇所と書かなきゃいけない箇所のバランスを取ろう

257 :大神羊太郎  ◆LTvvPcKs0. :2008/01/14(月) 03:04:47.38 0
明らかにウルフの空気読めてなくて申し訳ない
正直エログロにすべきだったと後悔してる

258 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 03:07:28.93 0
ウルフの空気なんて実体はないし創作家がそんなこと気にするのはおかしい
良いものはちゃんと評価されるよ

259 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 03:12:49.55 0
>>257
好きに書いてよ
待ってるよん

260 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 03:13:48.34 0
ちょっと不思議な雰囲気の作品が来たな

261 :大神羊太郎  ◆LTvvPcKs0. :2008/01/14(月) 03:21:31.38 0
>>256
ご指摘ありがとうございます
文字規制気にしすぎたかもしれません

>>258
狼でエロモノ以外あまり見かけなかったもので
こういう路線はありなんでしょうかね

>>259
そう言ってただけると嬉しい
早めに書きあげたいと思います

262 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 03:25:49.96 0
個人的にはエロ系でないしっかりしたものが読みたい

263 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 03:48:32.61 0
しっかりしてれば長さは関係なし?

264 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 03:50:36.23 0
もちろん!きちんとストーリーと文章で引き寄せてくれる作品wktk期待

265 :大神羊太郎  ◆LTvvPcKs0. :2008/01/14(月) 03:53:33.19 0
やっぱ駄目か俺のは…

266 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 03:56:26.08 0
>>264
わかった

>>265
ダメもなにも何にも起こってないだろまだ
ここから頑張れ

267 :大神羊太郎  ◆LTvvPcKs0. :2008/01/14(月) 04:00:43.61 0
深夜はマイナス思考になっていかんね
俺ぁがんばるよありがとう>>266

268 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 04:10:36.95 0
>>267
とにかく書き続けなよ
1年やるだけでまったく違うものが書けるようになるし、その時になれば
今の自分がこの程度のもので称賛を求めていたことに対して烏滸がましいと恥じることもあるだろう
とにかく向上するってのは本当に気持ちが良いことだし続けて欲しい

269 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 07:49:49.11 0
■アイドル・デュエリストれいな(第一話)

「ターン・エンドたい」
れいなはステージに展開した自分のカードを眺め、満足げに微笑んだ。
「やったの! すごいの!」友人さゆみが歓声をあげた。
「このターンでれいなのステージには5体のメンバーがそろったの。しかも
相手ステージには《機械人形アヤ》1体のみ。次のターンにれいなの勝ちは
ほぼ間違いないの」
「さすがれいなですよ?」さゆみの肩を借りながら、立っているのがやっと
の絵里も、れいなの勝ちを確信して微笑んだ。
「ここで切り札の《聖天使コハル》を引いてくるなんて。これで次のターン
には《きらりんミルフィー・ストライク》でフィニッシュですよ?」
 さゆみも絵里も、先のデュエルで手痛いダメージを負っていた。しかし、
このターンのれいなの大攻勢に興奮し、身体の痛みを忘れてしまったようだ。


270 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 07:51:05.92 0
「わたしのターン」
対戦相手の藤本は、しかし、いたって冷静であった。
「ドロー」
山札から引いてきたカードを見て藤本が不敵に笑う。「お前の悪運もここまで
だ」
「なにっ!」
「手札の《猿魔アヤンキー》を生け贄にして《機械人形アヤ》を《美脚神グレー
ト・アヤ》に上位転生! さらに手札から《狂犬ミキ》を通常召還。《狂犬ミ
キ》で《聖天使コハル》を攻撃」
「バカな! 《狂犬ミキ》の売り上げは1万5千、《聖天使コハル》の3万枚より
低いっちゃ。自殺行為ばい」
 召還したばかりの《狂犬ミキ》が引退し、藤本の売り上げが1万5千枚減ら
される。しかし藤本の顔に焦りはない。
「ここで《狂犬ミキ》の特殊効果発動。企画属性のメンバーによって一般人に
送られた場合、レベル4のミキ族メンバーに上位転生できる。わたしが転生す
るのは《美脚神グレート・ミキ》だ!」

271 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 07:52:18.65 0
「あぁ! この形は……!」絵里が思わず悲鳴をあげた。
「企画カード《ユニット結成》!」藤本のカードが疾風に踊る。
「ステージ上の《グレート・アヤ》と《グレート・ミキ》をユニット化! 出ろぉ!
《究極美神ギャム》!!!」
空間を引き裂いて巨大ユニットが藤本のステージに出現する。
「このカードがステージに置かれたとき、相手のステージから歌唱属性、ダン
ス属性、企画属性のメンバー3体を謹慎させ、さらにその売り上げの合計を相
手プレーヤーの売上総数から減ずる」
紅蓮の炎がれいなのステージを舐めた。
「ぎゃあぁぁぁぁ」
れいなのステージの《愛戦士タカハシ》《魔導装置ガキサン》《光帝アイカ》が
リバース、れいな自身も爆風にあおられて吹き飛ばされた。
「まだまだオネンネするのは早い」藤本の猛攻はつづく。
「《究極美神ギャム》で《聖天使コハル》を攻撃! サンク・スプラッシュ!!」
闇の波動が《聖天使コハル》を引退させ、れいなの売り上げをさらに1万2千
枚けずる。
「もうサレンダーだろ、普通」藤本が冷淡に言い放つ。

272 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 07:54:03.99 0
「まだだっちゃ」地面に叩きつけられたれいなが、泥まみれの顔で藤本を見
あげた。「まだ、れいなは負けちょらんけん」
「フフン、もう売り上げだって1万枚を割っているっていうのに、まだ歯向
かってくる気かよ」藤本は嘲笑う。「親父と同じで往生際の悪いヤツだ」
れいなの父親は藤本とのデュエルで命を落としていた。
「何とでも言えばよか。最後の最後まであきらめんのがウチらのデュエル魂
たい!」
「あ、っそ。次のターンにトドメを刺してやるよ。あの世で親父となぐさめ
あえよ」
藤本はさらに手札から《爆煙神官アイボマー》と《聖胎使ノノタ》を召還し
た。その効果でれいなの客席のファンが半減する。
「ターン・エンドだ」


273 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 07:54:58.66 0
「これは……完全にチェック・メイトなの」
さゆみが消え入りそうな声でつぶやいた。
「れいなのユニットは《コハル》を失い、ほかに3体も謹慎状態。完全に
ロックされて全く身動きがとれないの。ファンも減ってしまい、このターン
に得られるファン・コストではれいなが何を召還しても《ギャム》の売り上
げにはばまれて相手プレーヤーにはダメージを与えられないの」
「たとえ防御に回ったとしても」絵里は自分がれいなの立場になったときの
戦略を思索した。「藤本さんは次のターンに《堕天神ダブルユー》が結成で
きるんですよ? さすがに2大ユニットに同時攻撃を受けては、一方はしの
げても、もう一方の攻撃はまともに受けてしまうんですよ?」
絵里にもれいなの勝ちにつながるパターンは見えなかった。
「バカなことを言うな!」二人の背後から声がかかった。
「ガキさん!」
れいな達の先輩デュエリストである新垣が四天王の一角を切りくずし、よう
やく到着した。
「これで残る四天王は藤本ただ一人」
「でも……れいははもう……」
「仲間を信じるのだ!」新垣が喝破した。「見ろ! れいなはまだあきらめ
てなんていない。なのにお前達があきらめてどうするのだ!」


274 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 07:56:09.10 0
 れいなは鮮血を滴らせながら、震える足でなんとか立ちあがろうともがい
ていた。手足の力は失われ、何度も何度も転倒しながら……。
「れいな……」
見守る三人の胸にも熱いものがこみあげてくる。
「ガンバレ!! れいなぁ!!!」
絵里が思わず叫ぶと、つられるようにほかの二人も声を張りあげた。
「負けちゃダメなの! 立ちあがるの!」
「立て! れいな! お前の底力を見せてやるのだ!」
仲間の声援を背に受け、満身創痍のれいなが闘気を揺らめかして立ちあがる。
傷つき、焼け焦げ、ズタボロになりながらも、その目に宿る炎は衰えるどこ
ろか、いっそう熱く燃えあがっていた。
「れいなのターン!!」

                                          − つづく −

275 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 08:01:08.03 0
設定だけでワロタ

276 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 08:03:35.07 0
こゆのは漫画でいいとオモ

277 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 10:36:15.88 0
「もしもし」
「なんでしょう、めぐみさん」
「キミはテレビとか、よく見る人でしたっけ?」

なんで今更敬語なんだろう、とか思っても仕方がない。
僕の部屋で、妙にまったりとした時間をともに過ごしている彼女は村田めぐみさん。
一部でコアな人気を得ているメロン記念日の、元リーダーさんである。
“元”といっても、脱退だとか、卒業だとか、そんなことはなく、みんなでそう決めたんだそうだ。
真偽の程は定かではないが、彼女がそう言うのならそうなんだろう。
うん、話がそれた。
要はなんでしょうね、付き合ってる相手が村田めぐみって人だったってだけ。

そしてこの人はこういう人なわけで。
なんだか妙にしゃちほこ張った口調だったり、唐突におかしなことを話し出す天然さん――ご本人は計算だと宣うけれど――だったりする。
そんな彼女はソファーベッドに寝ころんで、コンビニで買ってきた雑誌を読んでいた……ハズなのに。
こんな唐突な質問を、ゲーム中の僕にぶつけてきた。

「まぁ、それなりに?」
「では質問です」
「はい、なんでしょう」

その前のも質問じゃなかった? なんて思いながらも、いちいち突っ込んでたらキリがないのでやめておく。

278 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 10:36:46.21 0
「時東あみって娘、知ってます?」

このときピクリと身体が反応してしまったらしい。
彼女、村田めぐみはムクリと寝そべっていた身体を起こし、ご丁寧に膝をそろえて座り直した。

「むう……」
「あー、なんかちっちゃい“あ”って表記する娘でしょ。名前くらいは知ってるけど」
「詳しいんですねえ。ふむ、なるほど」

あ、なにを納得してるんだろう。
ちょっとイヤな予感がしなくもないんですが。

「なにやら人気があるみたいで結構なことですこと」
「そ、うなの、かな? あまり知らないんだけど」
「その表記の話っていうのは誰でも知ってるような話なんですかねえ?」
「い、いや、どうだろう、ねえ?」
「スタイルいいですよねえ。男の人が好きそうなむっちりした感じ、というか」

彼女が読んでいたはずの雑誌が脇に放り出されていて、別の雑誌が手に取られていることに今になって気がついた。
それはその、いわゆるグラビア系がたくさん写っているような類の雑誌で、多少エロいことになってたりもする。
が、しかしこれは俗に言う……

279 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 10:37:08.88 0
「ねえ、それはもしかして」
「は?」
「ヤキモチってヤツですかね?」
「……違います」

知らないフリで目を逸らされた。
その態度は正解だっていってるようなものだよ。

「それ、僕のじゃないから」
「はい?」
「友達が置いてったヤツね」

横を向いたままで僕の言葉をどう受け取るか考えている、らしい。
ジリジリとにじり寄りながら言葉を重ねる。

「僕、嘘ついたことなかったと思うけど」

ちょっとピクリと身体が揺らいだ気がした。

「ほら、僕細い人が好きだし」

そっと伸ばした腕をしなやかな身体に廻した。

「もっと言えば、めぐみさんが好きだし」

抱き締めた背中からでは表情は窺えないけど。
サラサラした髪から垣間見える耳朶が朱くなっていた。
へんなところで意地っ張りで、当たり前に天然で、どうしようもなく可愛らしいから……
まったく困ったもんだ。

280 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 10:37:33.50 0

                          続かない



281 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 11:07:57.61 O
リーダーって柴ちゃんじゃないんだ知らんかった…

282 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 11:48:30.52 0
イイヨイイヨ〜

>>232-234
おもしろいw

283 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 12:18:05.30 0
なんか続かなさそうなのばっかり集まってるな

ところで第二号は今週の木曜日にでるのか?

284 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 12:50:55.90 O
次スレが第二号になるんでしょ?

週刊とか拘る必要ないと思うけど
この流れでいくなら

285 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 13:57:17.57 0
体力の限界っ!

286 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 14:06:59.94 0
いいのがそろってきてるね

287 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 14:15:33.56 0
>>254-255は導入部(?)としてはなかなか興味惹かれるのは俺だけか

288 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 14:33:29.37 O
九 重 本 ス レ ?

289 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 15:15:28.55 0
悪かないと思うけど
まださすがになんとも・・・・

290 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 17:10:58.46 O
おっす

291 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 18:55:34.03 O
このスレで批評しちゃいけないの?
感想言うくらいならセーフだよね?

292 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 19:04:10.08 0
長くなけりゃいいんじゃね?
長文になるときはhttp://mamono.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1200234719/をすすめるけど

293 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 19:24:06.69 0
>>269-274
ネタ読むだけで面白い

294 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 19:40:58.31 0
ただ完全にネタ頼りって感じがある

295 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 19:59:41.52 O
昨日今日上がったやつは全部続き気になるがデュエルのやつが1番好みだ

296 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 20:03:42.99 0
しっとりとした機微を表現してくれる作品が読みたい
巧い人賢い人書いてよ
どたばたシナリオじゃないまともなハロ小説が読んでみたい

297 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 20:04:58.49 0
むちゃ言いますなあ

298 :名無し慕集中。。。:2008/01/14(月) 20:05:07.56 0
そんなのありません

299 :名無し慕集中。。。:2008/01/14(月) 21:29:13.85 0
ほじぇんしとこう

300 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 21:30:28.18 0
次は何曜日発行ですか?

301 :読み切り ◆GfCzY7k762 :2008/01/14(月) 22:18:07.75 0
 『箱』

メンバー間で流行っているギャグを言いながら楽屋に入ってきたものの、誰もおらず楽屋に寂しくギャグだけが響いている。
不戦敗をものともせず机の上のジュースを飲み、梅田はパイプ椅子に乱暴に腰を下ろした。
楽屋で待機を命じられたが他のメンバーは誰もいない。少し寂しくもあったが、これは悪戯を仕掛けるチャンスと梅田はワクワクしていた。
さて何をしよう。楽屋を見回す梅田は部屋の隅にあるものを見つけた。

それは箱だった。RPGに出てきそうな木で出てきた宝箱。
もっともそのその箱は既に開いていて中身はなく、宝箱というより単なる空き箱だった。
朝来た時はこんなものなかったのに、と梅田は不審に思ったのだが、箱の蓋の裏側に貼られていた紙を見てそんな気持ちはどこかに吹き飛んでしまった。

 "絶対に閉めないでください"

梅田には意味がわからなかった。言葉の意味、ではなく、言葉の真意、がである。
特に何が入っているわけでもないし、密閉性もなさそうだから開閉の前後で何かが変わってしまうこともなさそうだった。スイッチのようなものも見当たらない。
絶対にといういう位大事なものならこんな所に置いておいていいわけがない。
絶対に開けないでくださいならよく聞くけど、絶対に閉めないでくださいとは珍しい。梅田は思った。

絶対に〜〜するなと言われると、余計にしたくなってしまうのは人間の業といったところか。梅田は箱の蓋を閉めたくなった。
誰も見ていないし、閉めてもすぐに開ければわからないだろうし、そもそもこんな所に置く奴が悪い。

閉める前に色々調べてみたかったが箱は回して見られるほど小さくないし、非力な梅田には動かすこともできなかった。
もう閉めてみるしかない。というか、神様が閉めろと言っている。神様に責任転嫁をして梅田は蓋を閉めようと手を箱に伸ばした。

楽屋に入る直前、中島とすれ違ったことを梅田は思い出した。
中島はまじめだからきっと紙に書かれているとおり閉めなかったのだろう。
だったら中島の分まで、と中島にまで責任転嫁して梅田は箱の蓋を閉めた。
蓋の表側には紙が貼られており、こう書かれていた。

 "絶対に開けないでください"

  -オワリ-

302 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 22:24:17.71 O
ワロタ

303 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 22:24:21.24 0
>>301
オモロ!

304 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 22:46:08.48 0
ショートショートいいな
人物の人となりがほんの一言でストーリーにおける役割を表現していて淀みなくストーリーが進行するのがよい
最後のオチでも中島が箱を閉じたのかどうかがグレーゾーンになるもやもや感がまたいい
普通に阿刀田高の審査してるやつみたいなのに応募すればいいのに

305 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 22:47:19.83 0
おもろいわ

306 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 22:57:48.47 0
>>304
まじめな中島が開けたってことだろ
なんにももやもやなんかない

307 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 22:57:48.87 0
オチのアイデアだけは思いついたけど
ディテールの創作は面倒だから放棄したって感じだな

308 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 22:58:45.62 0
>>306
そんな安い餌では何も釣れないだろ

309 :読み切り ◆GfCzY7k762 :2008/01/14(月) 23:06:56.12 0
感想批評ありがとう
もうひとつのスレの感想批評もありがとう

もうひとつのスレの反応が見たかっただけなので
オチだとかディティールだとかなんだとかは気にしないで書きました
楽しんでいただけたなら幸いです

それと飼育の企画とは関係ないです

310 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 23:10:22.48 0
>>309
このスレに書かれたものの中では図抜けて良かったです

311 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 23:12:13.00 0
ちなみに週刊ウルフでは
もうひとつのスレの反応を見るためだけの作品を大募集しています
ぜひ書いてみませんか
もうひとつのスレの反応を見るためだけの作品を

312 :名無し募集中。。。:2008/01/14(月) 23:18:51.79 0
>>311
こ、恐い

313 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 00:14:30.80 0
>>306
いや
開いていたのをそのままにしていたらって可能性と半々

314 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 00:15:43.83 0
それじゃあ落ちませんやん

315 :313:2008/01/15(火) 00:21:23.05 0
なんか言葉がおかしいな
整理すると
1.閉じていた箱を開いた
2.開いていた箱をそのままにした
どっちでも梅田が開いている状態の箱と出会う
中島が「まじめな性格」って情報が与えられかつ「”開けるな”の張り紙」の情報から
「あのまじめな性格の中島」が開けたことを想像できるが確定情報ではない

316 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 00:23:45.38 0
あのまじめなっていう性格を描写するシーンがないので説得力がない

317 :313:2008/01/15(火) 00:24:45.82 0
>>中島はまじめだからきっと紙に書かれているとおり閉めなかったのだろう。

↑まじめだという描写

318 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 00:25:23.98 0
>中島はまじめだからきっと紙に書かれているとおり閉めなかったのだろう
たしかにこの文を考えたら開けなかったという考えのほうが可能性高い気もするね
ただその場合は中島の登場自体が無意味だという

319 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 00:25:32.21 0
確定とかそういうことじゃないよ
物語として成立しないですやんってこと

320 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 00:25:49.40 0
おま・・・釣りか?

321 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 00:26:28.49 0
ゆとりを装った釣り
の可能性がいちばん高い

322 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 00:27:42.38 0
>>315
それはそうなんだけど
でも2だと、まじめな性格ってのを重ねるだけで、話としてのオチにはなり得ないんじゃないだろうか
ってことだと思うわけで
責任転嫁しようとした梅さんって部分とでオチになり得るんじゃないのかな

323 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 00:28:07.29 0
>>317
おいおい
それは梅田の推測であって
中島のまじめな性格の描写とはいえないぞ

324 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 00:30:05.00 0
まあぶっちゃけるなら作者の不足だろ
てかここでやっていいの?

325 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 00:30:40.33 0
あっちへ移ろうか

326 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 00:34:34.29 0
>>318という前情報からのイメージを覆す可能性が示される

っていうのが面白いと思うんだけどもしかしてみんなショートショートって馴染み薄い?

327 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 00:35:40.71 0
ふーん

328 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 00:40:17.40 0
これだけ議論されるんだからそれなりに良かったんだろう
自分の作品が受け入れられない作者が必死に他作品を扱き下ろそうとするから面倒なことになるのだ

329 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 00:41:48.33 0
誰も扱き下ろそうとしてないだろ
作品の解釈に対する意見の相違があっただけだ

330 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 00:42:44.98 0
その根底に悔しさが見える

331 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 00:44:18.59 0
勝手な思い込みで他人を貶めるのは見苦しいですよ

332 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 00:44:27.21 0
作品に対する批評、それにまつわる論争はこちらでどうぞ

娘。ベリ℃小説読んでるやつ書いてるやつ3
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1200234719/

333 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 00:45:30.08 0
>>331
とりあえず相手にされなかった君の駄作はどれだい?
読んであげてもいいよ

334 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 00:51:58.15 0
>>333
>>332

335 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 02:33:56.16 O
一気に過疎ったね
とりあえず保全

336 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 04:56:52.27 O
マターリマターリ

337 :名無し慕集中。。。:2008/01/15(火) 08:20:53.56 0
保全しておこうか

338 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 10:14:56.02 O
創作に力が入りすぎて寝不足です

339 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 10:26:47.87 0
携帯で創作してんすか?

340 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 10:27:26.40 O

期待してる

341 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 12:42:27.48 0
へもー

342 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 14:44:32.71 0
GIRLS BRAVO!

同じものが好きだったよね正反対の性格だったのに。
あの頃の私たちときたらお金ないしコネもないし往生際のワルさなんて自慢できるもんでもないし…。
必死でレッスン受け続けたコトとか和田さんに怒鳴られてた毎日とか覚えてる?
そんなの忘れてもいいから諦めるなんて言わないでよ。
ねェ私あなたに聞きたいくらいよ。
いつになれば強くなれるんだろう?
私たち汗まみれでバカみたいにあの夏を駆け抜けたよね…。

343 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 15:19:09.68 0
つづくのか?

344 :名無し慕集中。。。:2008/01/15(火) 15:20:29.36 0
これはナイスポエム!

345 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 17:32:46.73 0


346 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 19:04:36.69 O
ほぜんだよ

347 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 20:19:36.57 0
じゃーん

348 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 21:37:59.57 0


349 :読み切り ◆GfCzY7k762 :2008/01/15(火) 21:57:35.67 0
 『日本総ラジオ体操化計画』

拝金主義。経済大国。格差社会。超高齢化社会。若者の無気力化。メタボリック。……。
日本の抱える問題は他にも様々あるが、政府はこれらの問題を一挙に解決すべくとあるプロジェクトを立ち上げた。

"日本総ラジオ体操化計画"である。

生活環境を考慮した上で一人一日一回、必ずラジオ体操をしようというものだった。
健康はもちろん、毎日行うことで習慣というものを体から覚えさせ、日本全体が同じことをすることで愛国心を強くするだろうという狙いもあった。
また日本国民のほとんどが知っている体操なので改めて覚え直す必要がなく、万人に受け入れられるであろうという点もある。すばやく法律化して全国にラジオ体操の義務化を言い渡した。

そして、政府は秘密裏にとある装置を開発していた。それが『自動ラジオ体操機』である。
藁人形のような形をした鉄骨のこの装置を人の背後から取り付けると、本人の意思に関係なくラジオ体操をこなしてしまうというものだった。
しかもこの装置にはセンサーがついていて、人間が装着することでセンサーが作動し、体操終了時に電波を発信して基地局に体操を行ったことを知らせる機能がついていた。
自動体操機能を使おうと使うまいとこの装置は装着しなければ基地局にカウントされず、サボれば罰則、ひどいければ懲役刑になることもある。
これにより計画は順調に進み、日本人の健康は守られたかのように思えた。

紺野博士。天才的科学者でありまた天才的発明家である彼女のある発明により、この計画は崩されることになる。
彼女はセンサーも感知する特殊な人型の人形を作り、大半の国民がめんどくさいと感じていた計画を見事に潰したのだった。
法令化の際にこの抜け道に対する対策項は設けておらず、またそう簡単に改正できないようにしてしまったため紺野博士を逮捕できない状況にいた。
しかし、政府も黙ってはいない。密やかにそのような人形が出回っていると知った政府はセンサーをより高感度にし、また別の認識システムを装置に導入したのだ。
これが紺野博士の研究欲発明欲に火をつけることとなった。こうして政府対紺野博士(大半の日本国民)のイタチごっこは始まった。

血圧感知システム。脈拍感知システム。体温感知システム。脳波感知システム。血流感知システム。皮膚電気反応感知システム。
呼吸感知システム。指紋認証システム。静脈認証システム。虹彩認証システム。音声認識システム。…………。

政府は日本最高峰の技術を結集して新たな装置を作れば、天才的頭脳をフル稼働させてそれを突破する紺野博士。
両者の争いは連日マスコミを賑わせ、日本はおろか世界中が注目していた。
そんな中極秘扱いとなっていた紺野博士への取材を許可されたテレビ局は早速研究所へ行き、博士にインタビューを行った。

「日々の研究で体調を崩されたりなさいませんか?」
「研究室に缶詰の日々でやや運動不足ですが、ラジオ体操のおかげで健康にやってます」       -オワリ-

350 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 22:47:12.18 0
改行してください><

351 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 22:55:52.73 0
>>349
前振り、長っ!
でも、オモロッ!



352 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 23:14:08.17 0
面白いw
うまいね

353 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 23:47:08.46 0
そんな天才紺野博士ですが痩顔システムだけは発明できませんでした

354 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 23:54:42.07 0
最近こんこんの顔見てないやろ
ガリガリやで

355 :名無し募集中。。。:2008/01/15(火) 23:58:26.85 0
最近のこんこんを見る必要がない
できれば一生見ないですませたい

356 :名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 00:23:36.60 0
こんなところでまでアンチ活動はやめたまえよ

357 :名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 00:27:46.52 0
そんなつもりすらないw
気持ちの悪いものをできるだけ自分から遠ざけておきたいというのは自然な感情の顕われ

358 :名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 00:28:29.64 0
小説に関係ないことを書くな
といいつつ保全になりゃいいかっていう

359 :名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 00:28:47.98 0
「パローシング・サガ2」

七英雄の伝説
数多くの悪しき魔物を倒し世界を救い、その後いずこかへ消えた……
いつの日か、彼らは戻ってきて再び世界を救うのだという……

エリイカ、マーイーミ、ナカサアキ、スアイリー、チサッチィ、マイマー、カンナーナン

世の中が乱れるたびに、人々は伝説を語り、救いを願った。
しかし、平和が訪れると伝説は忘れられた……


今は昔、皇帝ミヤビの時ベリーズ帝国はハロプロの小さな国に成り下がっていた。
大陸は麻のように乱れ争いは絶えなかった。
ミヤビは統一の志を立て日々戦いに明け暮れた。
彼には二人の娘があった。
雄々しきモモコと優しきリサコ。

その日ミヤビはリサコを連れモンスターの討伐に出た。

「よいかリサコ、われわれはインペリアルクロスという陣形で戦う。
私が中心に立ち、防御力の高いマアサが先頭、
両サイドをチナミとキャプテンが固める。お前は私の後ろに立つ。
お前のポジションが一番安全だ。安心して戦え。
ここのモンスターには付近の住民を苦しめられている。
モンスターを追い払い、このダンジョンを封印する」
                                 〜続かない〜

360 :名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 00:42:11.28 0
終わりかよ

361 :名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 01:17:41.05 0
℃-ute
ハロープロジェクト期待の一押し7人組女性アイドルグループ。

これは、彼女らがひと夏を奉げるコンサートツアーでのほんのひとつの出来事の記録。


今日も連日続くサーキットに、朝から集合するメンバー達。

自他共に認める℃-uteのファッションリーダー梅田えりか。
彼女はある決意を胸に今日ここにやって来た。

モデル張りの長身にエクゾチックな容姿。
恵まれた家庭環境に生まれた彼女は、早くからファッションに目覚めた。
芸能の仕事をはじめてからは、そのファッションには一層磨きがかかっていた。
プライベートであってもおしゃれに隙は見せない。

しかし、集合場所に現れた今日の彼女のファッションはいつもとは明らかに違っていた。

「大人の麦茶」
そう背中に大きく縦書きされたTシャツを誇らしげに着て颯爽と歩いて来るのだ。
メンバーも戸惑いを隠せない。
最初メンバーは「…あえて言うとハズし感覚ってヤツ?」
そう理解しようとするが…

「サゲ子とかやらせたオレがいけなかったのか?」
今後モデル系の展開も視野に入れていた梅田の最近の様子に、
この夏のステージ演出補の男マネが軽く眩暈を覚えていた。

つづく

362 :名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 01:34:10.96 0
マルチかよ

363 :名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 03:57:12.46 0
「ほ」だけの保全だと色々面倒らしいからやめておいたほうがいいよと以前忠告があったのでお気をつけあそばせ

364 :名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 03:58:13.35 0


365 :名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 06:58:08.47 O
朝保全

366 :名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 07:11:21.14 0
>>363
じゃあウルフって入れるよ

367 :名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 09:40:06.11 0
月並みな引退ですが…

368 :名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 10:37:02.02 0
セキュリティーウルフ

369 :名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 12:48:57.96 0
ウルフ

370 :名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 15:15:11.64 0
新作早く来ないかな〜

371 :名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 17:10:59.48 O
こっちも落とさんぞ〜!

372 :名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 18:28:52.09 0
ウルフ

373 :説明書探偵 熊井さん:2008/01/16(水) 18:49:38.67 0
「刑事さんって、いつも拳銃持ってるんですかー」
「え? あ、いいえ、普段は持ってません」
「ええー、そうなんだー。見せてもらおうと思ったのにーざんねーん」
案内をしてくれている徳永さんが頬を膨らませた。
「はあ、すいません」
「でも柔道とかやってるんですよねー」
「ええっと、僕は剣道を」
「へー、こんな感じですか。めーん!!」
竹刀を持ったふりをした徳永さんは大きく振りかぶった。
「あの、声は振り下ろすときに出すんですよ」
「あ、そうなんですかー」
徳永さんは楽しそうに笑った。

僕は事件の関係者を訪ねて、とある研究所に来ていた。
可愛い声をした子が案内役を買って出てくれたのは良かったが、
徳永と名乗ったその女の子はずっとハイテンションでしゃべり続けている。

374 :説明書探偵 熊井さん:2008/01/16(水) 18:51:02.66 0
「あそこでーす」
そう言って徳永さんは廊下の突き当たりの扉を指差した。
僕はホッと息をついた。
ようやくハイトーンマシンガントークから開放される。
徳永さんはドアをノックし、返事を待たずに扉を開けた。
「熊井ちゃーん。お客さんだよー」
その声で部屋の中にいた人が椅子に座ったまま振り返った。
「あ、徳永さん」
振り返った女性は、今時どこで売っているのかわからないようなビン底メガネをしていた。
「やだなあ、チナミって呼んでっていつも言ってるでしょー」
徳永さんは部屋の中に入ると、白衣の女性の肩をバシンと叩いた。
「すいません」
「熊井ちゃん、たまには一緒に洋服でも買いに行こうよー」
「私そういうのにはあまり興味無いので……それよりお客さんは?」
「あ、そうだった。こちら、刑事のオタさーん」
「あの、僕はオダなんですけど」
訂正する僕を無視して徳永さんは言った。
「どう? 結構、かっこいいでしょー」
熊井ちゃんと呼ばれていた女性が立ち上がった。

375 :説明書探偵 熊井さん:2008/01/16(水) 18:52:42.31 0
で、でかい……

「熊井ユリナです」
ビン底メガネ、白衣姿の熊井さんが軽く頭を下げた。
「あ、どうも。県警のオダです」
僕も頭を下げる。顔を上げて、改めて熊井さんと対峙する。

やっぱり大きい。

熊井さんの身長は僕と同じ、いや、僕より少し高かった。
けれど、白衣を着ていてもわかるくらい線は細く、モデル体系というのがふさわしい立ち姿だ。
と言っても、化粧っけのない顔とビン底メガネが全てを台無しにしているけれど。
天は二物を与えず、ってことだろう。
「オタさーん。何、ジロジロみてるんですかー。さては熊井ちゃんのスタイルに魅せられたなー」
徳永さんが僕の肩を叩いた。結構痛い。
「あ、いいえ。そういうわけじゃあ。すいません、熊井さん」
「いえ」
熊井さんは表情を変えずに言った。
僕は気を取り直すようにゴホンと空咳をして、ポケットから手帳を取り出した。

376 :説明書探偵 熊井さん:2008/01/16(水) 18:54:14.23 0
「お話を聞かせていただきたいんですが」
「はい」
「……」
「捜査中ですので、この話は他の人に話さないようにお願いします」
「はい」
「……」
「くれぐれもお願いしますね。他の人に聞かれると困りますから」
「はい」
「……」
「……あの、徳永さん」
僕は、僕と熊井さんを交互に見つめる徳永さんに言った。
「なんですかー」
「席を外していただけませんか」
「えー、せっかく面白い話が聞けそうなのにー」
「ですから、他の人には聞かれたくないんです。熊井さんも話しにくいでしょうし」
「つまんないのー」
「お願いしますよ」
「はいはーい」
徳永さんは頬を膨らませて部屋を出て行った。

気を利かせて自分から出て行くだろ、普通。

377 :説明書探偵 熊井さん:2008/01/16(水) 18:56:08.87 0
「あの、話を聞きたいということでしたが」
熊井さんは相変わらず無表情だ。僕は慌てて、
「あ、すいません」
「どうぞ。座ってください」
昔、理科室で見たような丸い椅子を薦められた。
向かい合うように熊井さんも座る。
座った熊井さんは僕を見上げるように顔を向けた。熊井さんは相当、足が長いらしい。
「ええっと、熊井さん。あなたは光井フミオさんをご存知ですよね」
「いいえ。知りません」
「……え?」
「……」
「もう一度聞きます。光井フミオさんをご存知ですよね」
「いいえ」
「ウソをつくと、ためになりませんよ。こっちはちゃんと調査しているんです」
「……」
「熊井さん。光井フミオさんをご存知ですよね」
「いいえ。ウソではありません。本当に知りません」
「そんなはずは」
「失礼ですが、オタさんはどなたを尋ねてこられたんですか」
「え? ええっと、ベリーブ研究所の熊井さんを……」
そう言ってから、熊井さんが僕の名前を間違えていることに気付いた。
けれど、僕がそれを訂正する前に熊井さんはため息混じりに言った。

378 :説明書探偵 熊井さん:2008/01/16(水) 18:58:02.67 0
「ここはベリーズ研究所なんですけど」
「え!? あ!? ベリーズ!?」
「ええ、よく間違われるんです。ベリーズとベリーブ、見た目は似てますから」
熊井さんは僕から視線を外して言った。
僕は恥ずかしさで顔を赤らめて、
「す、すいません! さ、最近、忙しくて眠れないんです! それでこんなミスを!」
必死で言い訳をするが、熊井さんは僕に背を向けてテーブルの上のビーカーを手にした。
「そうですか。大変ですね。私も今日は研究所から家に帰れない状態です」
「本当にすいません! 昨日も取説のことを考えていたら眠れなくて!!」
ビーカーに薬品を入れようとしていた熊井さんの手が止まった。
「……取説?」
僕は深く頭を下げた。
「すいません! 失礼します!」
「ちょっと待ってください」
部屋を出て行こうとする僕を熊井さんの声が止めた。
振り返ると、熊井さんはビーカーと薬品を持ったまま立ち上がった。
「その話、詳しく聞かせてください」



僕は熊井さんに事件のことを話した。
捜査中の事件について話すなんて、本当はまずいけれど、しょうがない。
今日の間違いのことを県警に訴えると脅されたのだ。

379 :説明書探偵 熊井さん:2008/01/16(水) 19:00:38.04 0
「なるほど」
そう言って熊井さんは小さなビーカーに入ったコーヒーを一口飲んだ。
僕の前にもコーヒー入りビーカーが置かれているのだが、僕は手を付けられないでいた。
熊井さんはもう一度、なるほどとつぶやいてから、
「殺された光井さんは取扱説明書を手にしていたわけですね」
「そうなんです。携帯電話の取説を両手でしっかりと開いた状態で」
僕はその状態を実際にやって見せた。
その姿を見て、熊井さんは薄く笑みを浮かべた。
「光井さんは最近、携帯電話を買ったんですか」
「いいえ。携帯は1年前に買っています」
「そうなると、おかしいですね」
「ええ、1年もたって、取説を開くのは少し不自然です」
僕の言葉に熊井さんはうなずいた。
「そうですね。普通、取扱説明書は初めに熟読するものですからね」
「え?」
「何ページが開かれていたんですか」
「え、ええっと、400ページです」
「400ページ。そこには何が?」
「ひらがなの入力方法がありました」
「ひらがなの入力方法?」
「そんなページをしっかりと開いているのも不自然でしょう」
熊井さんは少し考えてから言った。
「わかりました、私がその事件を解決してあげましょう」
「は?」
「今すぐ、その取扱説明書を持ってきてください」
「そ、そんなの無理ですよ!」

380 :説明書探偵 熊井さん:2008/01/16(水) 19:02:01.01 0
「……」
熊井さんは眉間に皺を寄せて僕を見た。
ビン底メガネの向こうで鋭い視線が僕を射抜いているような気がした。
「絶対に無理です! 大事な証拠ですから!」
「……」
「お、同じ取説なら僕が持ってますけど」
「そうですか。じゃあ、それを」
僕はカバンから被害者が持っていたのと同じ取説を出した。
「被害者の取説には何かが書かれた後はありませんでした」
そう言って、熊井さんに取説を手渡す。
「なるほど」
熊井さんは少しうれしそうな顔をして取説を受け取り、表紙を眺めた。
ペラリとめくって1ページ目から読み始める。
その様子を見て、僕は言った。
「あ、あの、熊井さん」
「なんです?」
熊井さんは取説から視線を外さない。
「もしかして、それ、全部読むんですか」
「はい」
「えぇ!? 何時間かかると思ってるんですか!?」
「これなら二時間二十分ぐらいですね」
「そんな、真面目に返されても」
「とりあえず、邪魔しないでください」
僕と視線を合わせないまま、熊井さんは冷たく言った。
「はぁ」
僕はため息を一つついた。

381 :説明書探偵 熊井さん:2008/01/16(水) 19:04:19.41 0
いつの間にか寝てしまっていたらしい。
僕は壁に掛けられた時計を見た。二時間二十分が過ぎている。
窓の外を見るとすっかり暗くなってしまっている。
「なるほど」
声のしたほうを向くと、熊井さんが満足そうな顔をしていた。
「熊井さん」
「起きましたか」
「ええ。もしかして、全部読んだんですか」
「はい。ちょうど今終わりました。読み応えがありました」
熊井さんは取説を僕の前に置いた。
「そうですか」
ビーカーに新しくコーヒーを入れて、熊井さんは僕の前に座った。
「少し質問してもいいですか」
「何です?」
「光井さんが発見されたとき、死後何時間が経過していたんですか」
「ええっと、半日、十二時間ぐらいです」
「光井さんは自宅で殺されていたんですよね」
「そうです」
「自宅に本はありましたか」
「はい。光井さんは読書家だったようです。本はたくさんありました」
「なるほど」
「あ、でも。光井さんは文庫本しか買わない主義だったようです。文庫本しかありませんでした」
熊井さんはコーヒーを一口飲んだ。
そして、僕を見て薄く笑った。

382 :名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 19:06:26.90 0
連投でさるさんかかったんじゃないか?一応支援しとくが

383 :説明書探偵 熊井さん:2008/01/16(水) 19:06:37.89 0
「すごいニュースです」
「は?」
「すごいニュースです。オタさん」
「いえ、僕はオタではなくて……」
僕の言葉を遮って熊井さんは言った。
「取扱説明書の謎が解けたんです」
「ええ!? 本当ですか!?」
「はい。後日、この謎についての説明書を書いてあげましょう」
「いえ、あの、出来れば今すぐ説明してください」
そう言うと、なぜか熊井さんは少し悲しそうな顔をした。
「そうですか……」
「それで、あの取説の意味は?」
熊井さんは少し間を置いてから口を開いた。
「取扱説明書には事件について何も書かれていません」
「は?」
「私が確認しました。間違いありません」
自信たっぷりに熊井さんは言った。
僕は目を瞬かせて、
「そ、そうですか」

少しでも期待した僕が馬鹿だった。さっさと帰ろう。

384 :説明書探偵 熊井さん:2008/01/16(水) 19:09:23.96 0
僕が椅子から立ち上がろうとしたとき、熊井さんは言った。
「だから、死んだときに光井さんは取扱説明書を持っていなかったと考えられます」
「え?」
僕は椅子に座りなおした。
熊井さんは僕の目を見て言った。
「光井さんは別の本を開いていたんですよ」
「別の本を?」
「ええ、犯人は光井さんが持っていた本と取扱説明書を取り替えたんです」
「どうしてわざわざ取説を持たせたんです? 本を取り上げるだけでいいでしょう」
「死後硬直です」
「そうか! 死後半日なら死後硬直で固まってしまっている!」
「そうです。本を取り上げるだけでは光井さんの死体はひどく不自然な格好をしています」
「その姿から光井さんが本を持っていたのは、すぐにわかってしまう」
「ええ。犯人は余計な不審を与えると考えたんでしょう」
「なるほど……でも、光井さんがどの本を持っていたのかはわかりませんよね」
僕がそう言うと、熊井さんは首を横に振った。
「いいえ。光井さんが持っていた本の種類はわかっています」
「え? そうか! 文庫本!!」
熊井さんは白衣のポケットから一冊の文庫本を取り出した。
タイトルは『ハムスターと私の901の約束』だった。

385 :説明書探偵 熊井さん:2008/01/16(水) 19:11:48.84 0
「ええ、そうです」
「でも、どの文庫本を持っていたのかわからないなら、どうしようもないですね」
「そうでもありません。なぜ、犯人は他の文庫本ではなく、取扱説明書を持たせたか」
「それは……」
僕が首をひねると、熊井さんは文庫本と取説を並べて、その厚さを比較した。
「他の文庫本では同じことになってしまうからです」
「同じことになってしまう?」
本の厚さを比べていた熊井さんは文庫本を開いた。
「光井さんに文庫本を持たせると、このページを開くことになるんですよ」
「……321ページ……」
「ええ。ミツイ、です。犯人は光井さんの肉親ではないでしょうか」
「え!? ……そういえば、仲の悪い弟がいます」
「もちろん、他のページを開いて持たせることは不可能ではありません」
熊井さんは文庫本を置き、コーヒーを一口飲んでから続けた。
「ですが、文庫本の意味に気付いた犯人は文庫本を持たせるのが怖くなったのでしょう」
「それで取説を?」
「同じような厚さの本が他に見つからなかったからだと思います」
「なるほど……」
熊井さんはビーカーを持っていない手を強く握り締めた。
「説明書をトリックに使うなんて、許せません」
熊井さんの体から怒りのオーラが発せられたような気がした。
僕は慌てて立ち上がり、
「あ、ありがとうございます。も、もう一度捜査をやり直してみます」
頭を下げ、逃げるように研究所を後にした。

386 :名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 19:13:33.50 0
支援

387 :説明書探偵 熊井さん:2008/01/16(水) 19:14:20.76 0
僕は扉をノックした。
「はい」
返事を待ってから開ける。
「熊井さん。先日は失礼しました」
「……」
熊井さんは無言で頭をすこし下げた。
「ちょっとお時間よろしいですか」
「……」
熊井さんはテーブルの上に目をやった。
そこにはカップラーメンがあった。湯を注いで、三分待っているところだったようだ。
「あ、食事をしながらでかまいません。気にせずにどうぞ」
「それなら」
「はい。失礼します」
僕は部屋の中に入って、熊井さんの手を握った。
ビクッと肩を震わせた熊井さんはサッと顔を伏せた。
「この前はありがとうございました。熊井さんの推理の通りだったんです」
「そうですか」
「ええ。おかげで事件も無事に解決です」
「それは良かったですね」
熊井さんは少し強引に僕の手を振りほどいた。
そして、カップラーメンのふたを開け、割り箸で食べ始める。
「本当に助かりました。僕も上司に褒められました」
「……」
熊井さんは無言で食べ続ける。
「あの、熊井さん、メガネ曇ってますよ」
「……」
熊井さんは真っ白に曇ったビン底メガネを外した。

388 :名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 19:15:55.35 0
おおー説明書を読む熊井ちゃんスレからの派生だな!待ってたぜ

389 :説明書探偵 熊井さん:2008/01/16(水) 19:16:44.35 0
っ!? ……か、可愛い。

メガネを外した熊井さんは信じられないぐらいかわいかった。
いや、かわいい、というより、美人という言葉のほうがふさわしいかもしれない。
メガネを取ったら美人なんて……
「……マンガみたいなことって本当にあるんだ」
「え?」
つぶやきを聞いた熊井さんが僕を見た。

っ!?

その鋭い視線に僕は息をのんだ。
僕の表情を見た熊井さんは言った。
「わたし、目が悪いから目を細めてしまう癖があるんです」
「は、はい」
「そのせいで、睨みつけてるって思われるんです」
熊井さんは顔を伏せた。

390 :説明書探偵 熊井さん:2008/01/16(水) 19:18:29.66 0
それで、あんなビン底メガネを……

熊井さんの悲しげな表情を見た僕は胸が痛んだ。
「そうだ! 熊井さん、コンタクトにしましょう!」
「コンタクトレンズですか。わたしそういうのは……」
「そう言わずに変えましょうよ。メガネを取った熊井さん、すごい可愛いですよ」
「……可愛い……わたしが……」
熊井さんはサッとビン底メガネをつけて、カップラーメンを食べ始めた。
そのとき、部屋の中に電子音が流れた。僕の携帯だ。
僕はポケットから携帯を取り出した。
「あ、呼び出しだ。すいません。帰ります。あの、熊井さん」
「……はい」
「またお邪魔してもいいですか」
「……どうぞ」
「それじゃあ、また」
僕は熊井さんの部屋を後にした。

391 :名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 19:22:26.35 0
なっげーw

392 :名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 19:41:16.71 0
死因は何だ

393 :名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 20:03:54.52 O
ワクワク

394 :名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 20:53:51.41 O
いいねこういうのを待ってた

395 :名無し慕集中。。。:2008/01/16(水) 21:04:45.19 0
スレ別に書き込めないってあるのか

396 :名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 21:48:25.95 0
支援

397 :名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 22:22:02.45 0
しぇんしぇ〜!しぇんしぇ〜!(先生、先生)
大変ダスゥ〜
え、え、えらい事になりましたダス!

398 :マイマイは猟奇の演出家【エロ・微スカあり】:2008/01/16(水) 22:43:43.10 0
第二章 SEPTEMBER 30,2007 YOKOHAMA BLITZ

コンサートの最中、天井からヲタどもの頭上にボトボトと物が降ってきたからたまらない。
あちこちで沸き起こる混乱、頭を押さえて痛みに耐えるヲタども。
だがそれらの騒擾は、すぐに歓喜のどよめきに変わった。
なんと、天井から落下してきたものは、メンバーたちのおまんこを形どったオナホールだったのだ!
『早貴のおまんこ』『愛理のおまんこ』などとおまんこの主の名前が書かれてはいるが、本当かどうかはわからない。
だが、これらは断じて本物でなければならない。
だってこんなにみんなが喜んでいるのだから。
客の数をはるかに超える夥しい量が床中に散乱しているが、マイマイのだけがない。
焦りの汗を垂らしながら床を這ってマイマイホールを探すマイマイヲタを尻目に、それ以外のメンバーのヲタはそれぞれ最愛の自慰具を得て、すぐさま下半身を剥き出しにして行為に及ぶ。
女性ファン用には千聖の想像上の男根を模したバイブレーター、小児用にはメンバーのいやらしい蜜汁を固めた滋味たっぷりの飴玉も用意されているという周到さ。
さすがは天才少女マイマイだ。
「あいり・・・うっ!出ちゃう!」
「あぁぁ、まいみぃぃ、いいよぉぉ・・・」
ヲタたちは触手のような視線でステージ上のメンバーを舐め回す。
あちこちで男どもの気色悪い喘ぎや昇天の声が起こり、鼻を突くザーメン臭で会場の空気がどろりと濁る。
「や、やめてぇぇぇぇ!!!!」
客席に向かってわめくメンバーたち。
だが、彼女たちがわめけばわめくほど興奮の坩堝はどんどん高まり、沸騰する。
やがてメンバーたちの身にも異変が訪れた。
「おねがいやめてぇ!・・・え・・・あ・・・や、いやぁ・・・あ、あん、あっはぁぁ・・・」
「だめぇ、壊れる!」
全ての神経が股間の一点に集中したみたいだ。
マイマイを除いたメンバー皆の腰が砕け、ステージ上でのたうつ。
マイマイが邪悪な笑みをこぼしながら説明を始める。
「技術的な説明は難しいから割愛しますけど、私が開発したオナホールはみんなのほんとのおまんこと特殊なテクノロジーで連動してるんです。一個一個、全部ね。
それで、このホールの収容人数が千五百人で、完売って言ってたから、ええと、私を抜いて六人、ええと、千五百÷六で、平均一人あたり二百五十!二百五十人の人にいっぺんに犯されてるのと同じエネルギーがみんなのおまんこを襲ってるんです!」

399 :マイマイは猟奇の演出家【エロ・微スカあり】:2008/01/16(水) 22:45:19.67 0
千聖だけは、おまんこの他に、体の外側にも今まで味わったことのない不思議な感覚を感じた。
・・・これが男の人の得る快感か・・・女にくらべて何てつまらないんだろう・・・でも、こういうのもたまにはいいかも・・・
男女両方の快感を同時に享受するという稀有な体験をしたのであった。
栞菜だけは終始不機嫌だ。
「ふん、こんなもの」
栞菜は周囲を見回して呆れ顔をする。
「嘆かわしい・・・」
性の達人である栞菜には見せかけだけの快楽など通用しないのだ。
「そりゃあ、気持ちはいいけど・・・でも、こんなの邪道。ほんとの気持ちよさっていうのは・・・」
栞菜は隣で悶えている愛理の手を取り、おまんこへ運び、愛理の人差し指を借用してクリトリスをつつく。
栞菜の眉間に縦皺が寄り、熱い吐息が漏れる。
「ん・・・んんっ・・・ああんっ、気持ちいい・・・」
顔が見る見る真っ赤に染まり、息遣いが乱れる。
「あ・・・ああぁぁぁ、きゃぁぁぁぁ!!!」
栞菜が叫ぶと同時に、栞菜ホールを使っていた者どものペニスに電撃のような快感が走り、すさまじい満足感の中、全員が意識を失った。
マイマイの仕掛けた魔の手から逃れた栞菜が舞美の肩を揺さぶる。
「舞美ちゃん、しっかりして!」
「あっ、あん、肩、触られたら、気持ちいいよ・・・もっとぉ・・・」
逆効果だ。
今の舞美は全身性感帯なのだ。
・・・舞美ちゃんを正気に戻して聖水を出してもらうためだから・・・しかたないよね!
栞菜は脳内で言い訳して、舌なめずりをしながら嬉しそうに舞美に抱きつき、涎でべとべとの唇を奪った。
唾液で溢れかえる口の中に舌を滑り込ませ、己の唾液を送り込んで舞美の唾とぐじょぐじょに混ぜて泡立て、舞美の舌とともに思い切り吸う。
「んぐっ、ごぼごぼ」
「あぅあ」
栞菜の喉の奥にまで舌を引っ張られた衝撃で、舞美は正気に返る。
「え、あ、あたし・・・何!?わっ!!こんなにぐしょぐしょ・・・ええっ、こんな所で・・・恥ずかしいっ!!」
「舞美ちゃん!舞ちゃんが逃げるよ!!」
マイマイはステージから駆け下りて客席のドアへと走っていた。

400 :マイマイは猟奇の演出家【エロ・微スカあり】:2008/01/16(水) 22:46:12.80 0
「もう!舞めっ!」
舞美は咄嗟にステージ上に転がっているセットの風船の口をほどき、中におしっこを垂れた。
未だ冷めやらぬ痙攣のため手元が定まらずにかなりのおしっこをこぼしてしまったが、それでも量は十分だ。
タポタポと重くなった風船を、逃げ去るマイマイの背中に向かって全力投球。
空気を切り裂いて迫って来る風船のうねりを感じて振り向いたマイマイの顔に直撃し、大音響とともに破裂した。
聖水まみれになったマイマイは失神し、その場にどうと倒れた。
口にもたくさんのおしっこが入っていて、呼吸をするたびにガラガラとうがいみたいな音を立てている。
これで大丈夫。
目覚めた時には普段のかわいらしいマイマイに戻っているだろう。
やらなければならないことはまだ残っている。
ヲタたちの記憶を消さないといけない。
舞美は、マイマイを倒す間に栞菜によって手際よく救われていた梅さんの肩の上で倒立し、天井に向けて放尿する。
さっき出したばかりにもかかわらず激しい勢いの尿が天井にぶつかり、跳ね返り、霧状になって会場中を覆い尽くす。
吸う者を皆、ふにゃふにゃにし、深い眠りにいざなう。
ホール内の空気からアンモニア臭が消え、心地よい眠りから覚める頃には、ヲタどもの記憶から魅惑の出来事はすっかり忘れ去られているだろう。
何事も無かったかのように残りの時間を楽しみ、何故か軽くなった陰脳をぶら下げて、非常に満ち足りた心と体で家路につくことだろう。

『マイマイは猟奇の演出家』第二章  終わり

401 :名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 22:51:41.55 0
触手のような視線てどんなんだよw

402 :名無し募集中。。。:2008/01/16(水) 22:57:30.42 0
この悪文がかえって淫猥だな

403 :説明書探偵 熊井さん:2008/01/16(水) 23:38:21.35 0
>>390の続きです。


----------------------------------------------------------------------

刑事さんが帰ってからしばらくして、扉がノックされた。
私が返事をするよりも前に、
「熊井ちゃーん」
扉が大きく開かれた。
部屋に入ってきた徳永さんは部屋の中をキョロキョロと見回した。
「あれ? オタさんはー」
「もう帰りました」
私がそう言うと、徳永さんは大きく肩を落とした。
「そっかー、残念。面白い話が聞けると思ったのにー」
「……」
徳永さんは私の顔を見て目を瞬かせた。
「あれー? 熊井ちゃん、顔赤くない? どうしたのー?」
「何でもありません。少し熱いだけです」
「ふーん」
「あの、徳永さん」
「チ、ナ、ミ」
「チナミさん、ちょっと教えて欲しいことがあるんですけど」
「なーに?」
「……コンタクトレンズってどこで売ってるんですか」


  終わり

404 :説明書探偵 熊井さんの作者:2008/01/16(水) 23:50:55.20 0
元スレで拾ったネタをいくつか使わせてもらいました。
ネタを考えた皆さん、勝手に使ってすいません。

405 :名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 00:12:42.10 0
何だかんだで、結構おもしろいじゃやないかウルフ

406 :名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 00:16:27.18 0
このカオスっぷりが狼らしくて好きだウルフ

407 :名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 00:21:26.37 0
>>404
元スレ見ててすごく気に入ってたキャラ設定だったから感動したありがとう

408 :名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 00:26:47.43 0
熊井さんおもしろかったお

409 :名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 01:25:18.29 0
ウルフしとく

410 :名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 01:35:26.55 0
ウルフやるなあ

411 :読み切り ◆GfCzY7k762 :2008/01/17(木) 01:41:53.98 0
 『ハッピーサイズストラップ』

新垣は大してかわいくないこのストラップをつけたくはなかったが、プレゼントとしてもらい今すぐつけてくれと目を輝かす道重を前にしてつけないわけにはいかなかった。
オレンジ色のマリモの様なファーがついたストラップ。道重は姉からもらい、それを新垣にあげたのだ。写真撮影の時に見せる笑顔で新垣は礼を言うと携帯電話を鞄にしまった。

「幸福度がわかるストラップぅ、さゆみちゃんにあげる〜」

何の記念日でもお祝いでもないのに、たまに姉は道重に妖しげな物をプレゼントする。
今回も曰く付で、所持者が幸福を感じるとマリモのような部分が大きくなるというものだった。
道重も姉に礼を言ってもらったのだが、正直かわいくないのでつけたくなかった。どうしようと悩んでいると視界に新垣が現れて、今に至る。

プレゼントしてから道重は新垣を注意深く観察していた。
初めはストラップの有り得ない設定を全く信じていなかったが、その日の機嫌が眉毛の具合ですぐわかる新垣を観察していると、
どうやら姉の言っていたことは本当だったことが明らかになった。
マリモが大きくなっている日は間違いなく上機嫌で、何があったか聞いてみると美味しいたこ焼きを食べただの
道を歩いていて小さい女の子がファンだと言って握手を求めてきただの、確かに幸福を感じる出来事が起こっているようだった。
それと同じように、マリモが小さくなっている日は大抵不機嫌だった。サイズは割と変わっているのだが新垣に気付く様子はない。道重にはそれが面白かった。

悲劇は突然起こった。高橋と田中が二人でロケをしている時事故に遭ったというのだ。
別に収録を行っていたスタジオにも第一報が入り、不安がメンバーを襲う。
親に連絡しろとだけ命じられメンバーは楽屋に待機させられており、マネージャーの次報を待っていた。

指も声も震わせながらメンバーは各自携帯電話で親に連絡をとっている。
道重も例外ではないが、ふと新垣のストラップが気になり見てみると、一瞬なくなったのではないか見紛うほどマリモは小さくなっていた。
長年連れ添ってきたメンバーが事故に遭ったのだ。家族同様に心配するのは当然。道重も姉といって慕う高橋や同期の田中の容態がとにかく心配でならなかった。
しばらくして息を切らしたマネージャーが楽屋に入ってきてメンバーを集め、言った。

「高橋と田中の容態はかなり悪いらしいが、今上の人間が緊急会議を行った結果、モーニング娘。は存続すると決定した。新垣、お前がリーダーだ」
「ちょっ! な、何言ってるんですか! 今はそんなことより二人の――ぬわっ!!」

大人の事情よりもメンバーが聞きたがっているのは二人の容態。新垣はメンバー全員の言葉を代弁しようとした。
しかしそんな懇親の言葉を遮るように、新垣の手に握られていた携帯電話、についているストラップのマリモは部屋を覆いつくすが如く急成長していたのだった。  -オワリ-

412 :名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 02:29:28.71 0
新作乙ウルフ

413 :名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 03:23:44.49 0
ウルフ

414 :名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 04:46:59.92 0
おもしれえ

415 :名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 07:55:04.32 O
面白い作品がどんどん投下されてるな
説明書の話は情景が容易に浮かぶね

416 :名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 09:27:09.38 0
ウルフル

417 :名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 11:22:02.33 O
保全ウルフ

418 :名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 12:08:46.65 0
震えるぜウルフ

419 :名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 13:28:37.74 O
うる保

420 :名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 14:40:42.53 O
ウルル

421 :読み切り ◆GfCzY7k762 :2008/01/17(木) 16:56:36.09 0
ウルフ

422 :名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 18:00:56.98 O
WOLF

423 :名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 18:55:17.29 0
ヴォルフ

424 :名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 19:39:19.20 O
タミフル

425 :名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 20:12:07.89 0
ヴォルク・ハン

426 :名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 21:11:31.80 0
エメリヤーエンコウルフ

427 :名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 21:15:05.46 0
ウルフントップチーム

428 :名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 21:16:14.07 0
ウルリルラー

429 :名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 22:03:34.53 0
職人さん随時募集中

430 :初春、友理奈と僕【エロあり】:2008/01/17(木) 22:21:04.53 0
幼馴染の熊井友理奈と僕の関係はいつからおかしくなったのだろうか。
記憶を辿っても、もう思い出せない。
友理奈がかつては優しい子だったことなど、僕はすっかり忘れている。
僕は多少気の弱いところはあるかもしれないけど特にいじめられっ子というわけでもないのだが、友理奈だけは僕をひどくいじめた。
リコーダーの中を唾だらけにされたり、
サイズの小さい靴に砂利を詰めたのを履くように強要されたり、
何をしているのかはわからないけど、僕が食べる前の給食を友理奈がトイレに持って入って「もっと美味しく」してくれたり・・・
とにかく、友理奈は暇さえあればいつも僕に絡んでくる。
一日中僕をいじめる甘美なやり方を考えているとしか思えない。
そんな友理奈の転校の報せが電撃的に告げられた日から、友理奈のいじめは途絶えた。
そして、いよいよ明日から会えなくなる日の帰宅後、友理奈が僕を訪ねてきた。
有無を言わさず僕の部屋に上がりこみ、ドアを閉めるや否や、
「おちんちん見せなさい」
いつもと様子の違う、少し上ずったような声で命じた。
いつも冷たく僕の目を見据えている視線も、少し逸れたところを彷徨っている。
今までさんざんいじめられてきたが、性的なことを命じられたのは初めてなので僕もたじろいだ。
それでも長い間に培われた習慣で、僕は従ってしまう。
友理奈は僕のズボンとパンツを膝までずらした下半身に一瞥をくれた後、しばらく黙り込んだ。
無限に長く感じられる。
粗末なイチモツをこれ以上見られるのは恥ずかしい。
「もういいですか・・・?」
「まだ・・・」
友理奈はボソリと言い、僕に背を向け、スカートの中をまさぐって、足首までパンツを下ろした。
前かがみになって片足を上げ、パンツから抜いた。
もう一方の足の踝にパンツを引っ掛けたまま、束の間躊躇っているようだったが、意を決したように素早く脱ぎ捨てた。
それからベッドでうつ伏せになり、スカートをめくり上げた。
ぷりぷりの尻と、いつもより長く見えて眩しい太腿が露わになった。
「今までのこと、少しは悪いなぁって思ってるんだから・・・最期にいい思いさせてあげる・・・」
震える声で友理奈が言った。
「うち、まだ・・・したことないんだから・・・お尻に・・・こすりつけるだけだよ・・・」
友理奈に対する怖れよりも欲情のほうが先に立つ。
僕は友理奈の後ろ頭にぺこりと一礼し、恐る恐るベッドに上がって友理奈に重なった。

431 :名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 22:22:45.64 0
友理奈の髪が顔に触れ、いい匂いが鼻をくすぐる。
服の上からでも、友理奈がじっとりと汗ばんでいるのがわかる。
背中から友理奈の大きな鼓動が伝わる。
僕は腰をもぞもぞ動かし、勃起したイチモツを尻の割れ目に埋める。
海綿体がどうかなってしまいそうなくらい、友理奈の尻は熱い。
クラクラして吹っ切れた僕は夢中で友理奈の尻にイチモツをこすりつける。
「あっ・・・あ・・・お尻の穴が取れちゃうよぉ・・・」
友理奈にしては珍しく情けない声を出しながら、肩が震えている。
泣いているような気もするが、気持ちよくてぶるぶるしているだけなのかもしれない。
どちらも、なのかもしれない。
僕にはそれがわからない。
わかる前に果ててしまったから・・・。

友理奈の尻に飛び散った精液がパリパリに乾くまで、僕たちは動かなかった。
動けなかったのではない。動きたくなかったのだ。
止まった時間の中を永遠に漂うように、ずっとそのままでいたかったのだ。
「ほんとはうちがいじめてほしかったんだ、ずっと・・・でもそんなの言えないよね・・・いじめてくれないから、でもいつも○○君と関

わっていたかったから、うちがいじめたの・・・」
背中に僕を乗せて、うつ伏せのまま、友理奈はしみじみ語った。

432 :初春、友理奈と僕【エロあり】:2008/01/17(木) 22:23:33.59 0
ベッドから起き上がり、やはり僕に背を向けたままパンツを履き、振り向いた時にはいつもの強気な表情に戻っていた。
だが、徒歩三十秒の友理奈の家まで一緒に歩き、いよいよお別れという時、友理奈が僕に、幼稚園以来となる涙を見せた。
「絶対会いに行くよ。小遣い貯めて」
友理奈に対して初めて、強い言葉が自然に出た。
友理奈と二度と会えない人生なんて、許せるわけがない。
「うん・・・・・・いじめに来てね・・・」
蒼ざめて儚げだった友理奈の顔に、赤みがさした。
「今度はお尻じゃなくて・・・アソコを・・・痛くしに来てね・・・それまで純潔をとっとくから・・・」
僕らは友理奈の家の前であることを忘れ、長い口づけを交わした。
舌を絡ませたりしない、互いの唇の柔らかさと温もりを確かめ合うだけの口づけを。
十四歳の僕たちの季節はこれからだ。

終わり

433 :名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 22:59:24.28 0
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1199965386/430-432

JavaScript:with(document.body)innerHTML=innerHTML.replace(/友理奈/g,'りしゃこ');focus();

434 :名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 23:00:05.81 0
一瞬ウイルス貼られたかと思ったw

435 :名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 23:00:51.15 0
自分だけで楽しんでたのに下手こいた
まじごめん

436 :名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 23:01:43.47 0
>>435
何やろうとしてたんですか?

437 :名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 23:05:00.95 0
ネームチェンジ?

438 :名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 23:07:22.15 0
もしかして週刊ウルフまとめサイト作り?

439 :名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 23:09:48.10 0
週刊ジュニアウルフは

440 :名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 23:10:11.32 0
つーか日刊では

441 :名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 23:23:59.46 0
日刊ウルフか
スポーツ新聞みたいだな

442 :名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 23:28:51.83 0
バックナンバーと称したまとめサイトが欲しいな

443 :名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 23:29:43.96 0
暗いと不平を言うよりも
進んで明かりをつけましょう

444 :名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 23:32:16.67 0
>>443
よし頼んだぞ

445 :名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 23:33:24.51 0
私は暗いと思わない

446 :名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 23:34:11.53 0
>>443
よかったまとめ作ってくれるんだな

447 :名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 23:34:50.23 0
ラッキーだな
すぐにサイト作成者が見つかるなんて

448 :名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 23:35:32.18 0
>>445
そうかそうかやってくれるか。期待してるぜ

449 :名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 23:36:08.96 0
なんか賑やかだな

450 :名無し募集中。。。:2008/01/17(木) 23:36:48.28 0
>>443がまとめサイト作ってくれるってさ

451 :名無し募集中。。。:2008/01/18(金) 00:14:25.54 0
保全乙

452 :名無し募集中。。。:2008/01/18(金) 00:15:04.54 0
VIPのパクリか?

453 :名無し募集中。。。:2008/01/18(金) 00:19:22.72 0
VIPは漫画雑誌作ってたな

454 :名無し募集中。。。:2008/01/18(金) 00:24:45.94 0
VIPはふざけて遊ぶ
狼は死ぬ気で遊ぶ
このスタンスの違い

455 :名無し募集中。。。:2008/01/18(金) 00:34:40.53 0
受け入れ態勢よぉ〜し
支援準備OK!
作品カモン!

456 :読み切り ◆GfCzY7k762 :2008/01/18(金) 00:38:55.92 0
 『ツチノコ騒動』

待機中の楽屋でお菓子を食べていた菅谷は突然短く叫ぶと、
次は思い出し笑いをして吹き出した。このパターンは、と他のメンバーは互いに目配せをする。

「ねえねえちょっと聞いてぇ。昨日面白いこと聞いちゃったんだぁ」

隣にいた夏焼に嬉々と話しかける菅谷。犠牲は夏焼に決まった。
菅谷の面白い話は、あまり面白くない。何故ならキチンとお話にならないからだ。
まず話している本人がこんがらがり、言葉の選択を間違え、わけがわからなくなる。
そのくせ聞く態度が悪いと機嫌が悪くなるから困ったものである。

「昨日友達がね、ツチノコを見たんだって」
「ツチノコ?」
「えっマジで!? その話ホントに!? ツチノコ!?」

逆隣の嗣永がいきなりテンションを上げて割り込んできた。
驚いて目を丸くする菅谷と夏焼だが、嗣永は構わずその真偽を聞き喚いている。

「ツチノコってあのツチノコでしょ!? それってすごくなーい?」
「でも友達なんでしょ? 梨沙子の友達って変わってる子多いから……」
「で、ホントなの?」
「ホントにホントだって。その友達が友達に聞いたんだもん」
「「は?」」
「だから友達だけどその友達から聞いたわけじゃなくて、友達の友達からだけどその子とも友達だから、友達が友―-」
「「ちょっ、ちょっとストップ!」」

二人の声は程良くハモった。これだからと他のメンバーは溜息をつく。
菅谷の友達だけれども、その友達が別の友達に話したのを昨日その友達から聞いたらしい。

「友達はわかったけど友達友達じゃわかんないから、誰なの?」
「それじゃ名前で言うね。友達の宇宙人が友達のネッシーに聞いた話らしいんだけど……」    -オワリ-

457 :名無し募集中。。。:2008/01/18(金) 00:49:05.99 0
カ、可愛いやないかい

458 :名無し募集中。。。:2008/01/18(金) 02:15:31.61 0
ウルフ

459 :ショートショート「雪」:2008/01/18(金) 04:40:00.44 0
PV撮影の合間、スタジオから抜け出した夏焼の視線に、ひとり佇む菅谷の姿が見えた。
ぽっかりと口を開け曇り空を見上げている。

「なにやってんの?」

声を掛けるが反応がない。「梨沙子!」と声を上げると、ようやく夏焼に顔を振り向けた。

「こんなところでなにしてんの?」

再度尋ねる。すると菅谷は上を向いて人差し指を空に向けた。

「雪、降らないかなぁって思って」
「えっ!?」
「だってほら、綺麗でしょ、ふわぁってなって、地面がダダダダダッて白くなったら」

手振りを加え早口で説明する。よくわからないが、雪が積もったら綺麗だってことか。

「それ待ってんの?」

眉をひそめ夏焼が尋ねると、菅谷は笑顔で頷き天を仰いだ。
雪が降るまでその格好で待ち続けるつもりなのか。

「でも…」
「ミヤー、出番だよ!」

言いかけたが、スタジオから清水の呼ぶ声が聞こえ、口をつぐんだ。
真剣な表情で空を見上げる菅谷を尻目に、夏焼はスタジオに駆け戻った。

──梨沙子の願いは叶わないと思うよ。だって…

スタジオの扉に手を掛けた夏焼の足元に、真っ赤に色づいたもみじが舞い落ちた。
                                                   了

460 :名無し募集中。。。:2008/01/18(金) 08:56:37.46 0
りーちゃん
ほのぼのするわ

461 :名無し慕集中。。。:2008/01/18(金) 11:46:51.63 0
落ちないで〜

462 :名無し募集中。。。:2008/01/18(金) 12:52:48.60 O
落としてなるものか!

463 :名無し募集中。。。:2008/01/18(金) 14:31:14.21 0
ウルフ

464 :名無し募集中。。。:2008/01/18(金) 16:13:10.61 0
ウッルフ

465 :名無し募集中。。。:2008/01/18(金) 18:32:36.43 0
保全ウルフ

466 :名無し募集中。。。:2008/01/18(金) 18:34:51.25 0
書き手より読み手が欲しい

467 :名無し募集中。。。:2008/01/18(金) 19:05:40.00 0
ここにいる税

468 :名無し募集中。。。:2008/01/18(金) 19:09:01.85 0
向こうのスレ見る限りだと結構読者はいるんじゃないか?
ROM専もふくめると

469 :名無し慕集中。。。:2008/01/18(金) 19:10:38.47 0
ROM専でござる

470 :名無し募集中。。。:2008/01/18(金) 20:50:27.62 0
ウルフ

471 :名無し募集中。。。:2008/01/18(金) 21:00:03.59 0
>>469
書き込んでるじゃねーか

472 :名無し募集中。。。:2008/01/18(金) 22:36:21.88 0


473 :名無し募集中。。。:2008/01/18(金) 23:01:41.81 0
何か各課

474 :名無し募集中。。。:2008/01/19(土) 00:08:06.91 0
待ちウルフ

475 :名無し募集中。。。:2008/01/19(土) 01:10:32.70 0
落ちそうじゃん

476 :名無し募集中。。。:2008/01/19(土) 02:20:57.59 0
ウルフ

477 :読み切り ◆GfCzY7k762 :2008/01/19(土) 02:55:10.77 0
 『どんな時も』

吉澤が玄関を出てふと飛び立つ鳩を目で追っていたら屋上に人影を見つけ、まさかと思い屋上まで来てみたら
涙と瑕疵でぐちゃぐちゃな顔をした道重を屋上の端に見つけ、それからずっとやめろやめないの応酬を繰り返していた。
暮れなずむ空の下。フェンス越しに対峙する自殺間近の少女とその子の担任教師。

「何があったんだ! 話してみなさい! それからとにかくこっちに来なさい!」
「やだ! 来ないで! 来たらもう死ぬ! 絶対死ぬぅ……」
「わかったわかったから! 落ち着こう! な、落ち着いて……落ち着いて。何があったんだ道重」
「さゆみはかわいい! かわいいの! どんな時も! なのに何でいじめられなきゃならないの!」

吉澤には心当たりがあった。とはいってもつい先ほど気がついたばかりだったが。
道重はその特異な性格からクラスでも友達がおらず孤立していたが、道重自身特に気にする様子もなくクラスメイトとも特に問題がなさそうだったので吉澤は心配していなかった。
しかし道重を見かける三十分ほど前、偶然クラスメイトが道重へのいじめの内容を話している場面に遭遇した。
その子達は吉澤を見ると逃げるように帰ってしまい、道重も教室に残っていなかったので吉澤は職員室で頭を抱え、もし事実ならと途方にくれたまま帰宅しようとして、今に至る。

「……そう、そうだ、道重はかわいい。かわいいよ」
「でもあいつら人のことずっと豚とかキモいとかブサイクとか言って! どんなさゆみもかわいいのに! あいつら――」
「そんなことない。そんなことないって。道重はかわいいよ。先生にはわかるよ道重は誰よりもかわいいって」
「でも! ……でも、みんな……私のこと」
「みんなホントはわかってるんだよ。でも嫉妬してるんだと思う。道重のかわいさに。自分でも思うでしょ?
 大きな目に、白い肌。ふっくらした唇。髪だって綺麗だし、お人形さんみたいだって。ね? いつも自分でそう言ってるじゃない。
 そう。どんな時でも道重はかわいいから。それはみんなわかってるから。だから、ほら、とりあえずこっちにきて。自殺なんてやめて」
「……」
「いつでも道重はかわいいから。今も、ほらかわいい。そのかわいい顔を持って近くで見させて。そんな所で死んだらかわいい顔も台無しだよ。ね、ほら」

吉澤の説得が通じたのか道重はハッとした顔をして、屋上の縁から降りるとフェンスに向かって歩き出した。
ホッとした吉澤だが道重は置いていた鞄から大きな鏡を取り出すと再び縁へ戻り、吉澤のほうを向くといつものように鏡を顔の前まで持ってきた。

「死ぬ瞬間の私って……もしかしたらブサイクなの?」

道重はそのままの格好で吉澤の視界から消え去ったのだった。

478 :華梨奈 ◆K3uNUi3vDQ :2008/01/19(土) 03:13:38.61 0
タイトル 友達の終わり


前日入りしたツアー終盤、ライブのリハも終わり
今回は珍しく郊外にある風情のある旅館の宿を取ることになった。
他に宿泊客もいなかったのでほぼ貸切状態だった。
高台にある旅館、メンバーのみんなには新鮮に映っただろう。
目の前には街が夕陽に照らされ、ポツポツと家に明かりがついていた。
今夜の夕食は庭でのバーベキューと
スタッフの計らいで前々から千奈美が言っていた流しおーどんをやるということでテンションの上がるメンバー。
食事の時間まで間があったのでおのおの時間まで自由行動。

「佐紀ちゃん知らない?」 と茉麻に聞くと
「さっき部屋に行ったよ。なんか疲れたから部屋で休むって。ご飯になったら起こしてって。」
「ありがと。」

奥の角の部屋が佐紀と桃子の割り当てられた部屋
ドアを遠慮がちにノックして返事を待つ。しかし返事は無かった。
「佐紀ちゃん入るよ。」 ノブをゆっくり回して静かにドアを開けた。
入り口から布団の端が見えた。

479 :華梨奈 ◆K3uNUi3vDQ :2008/01/19(土) 03:15:36.88 0
寝てるのかと思ってそっと入ると、佐紀はうつ伏せになってヘッドフォンで曲を聞きながら足をパタパタしていた。
「なんだ起きてるじゃん、佐紀ちゃん」といって近づく。
気配を感じた佐紀は、不意の侵入者に激しく驚いた。

「!    なんだミヤか〜、おどかさないでよ。」
「さっきノックもしたのに聞こえなかったの?」
「・・・うん。」

「なに聞いてるの?」といい、佐紀の隣で横になってヘッドフォンの片方を耳に当てた。
「さっきのリハ?」
「うん。もうちょっとでツアー終わりだからちゃんとやりたいし、気がゆるんできた感じがしたから。」
「だからさっきのリハあんなに一生懸命だったんだ。本番みたいだったから。」
「そう。だから今日は疲れちゃった。  ミヤ、何か用だったの?」
「大したことじゃないからまた今度でいいよ。」
「そお? 疲れたからちょっと寝るね。ご飯になったら起こして...」
と言うか言わないかの間に、夢の中に佐紀は堕ちていった。

あまりの寝つきの良さに驚いたが、リハの様子からしてもギリギリまでやっていたのは理解していた。
「おやすみ佐紀ちゃん」

話す相手を失った雅は、さっきまで佐紀が聞いていたリハの様子の入ったMDを聞いた。
真剣な中に時々こだまするみんなの笑い声。
舞台監督、照明、音響、振り付けの先生、いろんな人の声も聞こえた。
いろんな人が彼女たちのステージのために一生懸命やってくれている。
そういう人達の期待に応えるためにも佐紀は必死にやっていた。
「んぅ・・・。」寝返りをつと雅の方に向かう形になった。そのはずみで顔に髪の毛がかかった。
静かに寝息をたたえるその度に、艶々した黒髪が揺れる。
軽く髪の毛をかき上げる雅。そのとき佐紀が微笑んだ気がした。

480 :華梨奈 ◆K3uNUi3vDQ :2008/01/19(土) 03:17:25.86 0
いつも感じていた。
色々つらいこともあると思うけど、そういうところを見せない佐紀を尊敬をしていたけれど
少し寂しく雅は感じていた。

眠る佐紀ちゃんの頬をなで ふと思う
もっといろんな事を話して欲しい
もっと佐紀ちゃんの力になりたい
もっと傍にいたいの でも ちっとも言ってくれないね  ミヤじゃ力になれないのかな?
眠っているとわかっているから呟く。



━佐紀ちゃんのことが…好きです━



希望があれば続く

481 :名無し募集中。。。:2008/01/19(土) 05:03:51.49 O
ほぜん

482 :名無し募集中。。。:2008/01/19(土) 08:15:34.69 0
さむい

483 :名無し募集中。。。:2008/01/19(土) 10:39:12.41 0
保全あげいたす

484 :名無し募集中。。。:2008/01/19(土) 11:30:50.60 0
正直百合物はよくわかりまてん

485 :名無し募集中。。。:2008/01/19(土) 12:49:04.92 0
ウルフしとくわ

486 :名無し募集中。。。:2008/01/19(土) 13:21:58.49 0
続けてー

487 :名無し募集中。。。:2008/01/19(土) 15:16:51.20 0
うるるん

488 :名無し募集中。。。:2008/01/19(土) 17:09:39.21 0
ウルフ

489 :名無し募集中。。。:2008/01/19(土) 18:19:31.79 0
ウルフ

490 :名無し募集中。。。:2008/01/19(土) 20:05:02.79 O
期待

491 :名無し募集中。。。:2008/01/19(土) 20:05:52.94 0
巧い人出てきて書いてくれりゃいいのに

492 :名無し募集中。。。:2008/01/19(土) 21:29:11.53 0
ウルフ

493 :名無し募集中。。。:2008/01/19(土) 22:47:43.88 0
ウルフ

494 :名無し募集中。。。:2008/01/19(土) 23:55:40.88 0
uruhu

495 :名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 00:27:49.29 0
新作来ますよ

496 :アマノ ◆PU/AhSEXlo :2008/01/20(日) 00:38:14.12 O
『ナイトバーズ』 第一部

矢島舞美はいい気分で目を覚ました。
いい気分以外の気分で目を覚ます理由がなかった。

ひとつきっかけをつかんで途方もなく伸びていった女優の
例はたくさんある。舞美のきっかけは、ある舞台公演だった。
それまでの舞美はテレビのレギュラー番組1本、他は単発が時折あるだけで、
売り出し中の若手女優のひとりに過ぎなかった。
しかしそれでも、リハーサルには日をとられるし、
週2回は作曲家のところに歌の勉強に行き、
日舞、発生学、演技基礎などの専門教師についていたから、
日中から夜遅くまで、自分の時間はほとんどなかった。
そして多くの若者がそうであるように、舞美もまた
希望に燃えて懸命にハードスケジュールをこなしていた。

舞美に舞台出演の話がきたのは冬の寒い日だった。
大劇場でまるまる1ヶ月拘束される。
土日のマチネもあるし、レギュラー番組との
両立は大変だ。そのくせお金にならない。
事務所は渋ったが、舞美が主張した。
「賭けさせてください。テレビも絶対休みませんから」
舞美は、順調な若者が示す、貪欲で怜悧な表情をしていた。
「ちゃんとした舞台でしごかれてみたいんです。
私、まだなんにも身につけてないから」


497 :アマノ ◆PU/AhSEXlo :2008/01/20(日) 00:59:03.94 O
舞美の希望がいれられて舞台を強行することになった。
他の役者のスケジュールもあり、稽古はたいがい深夜になる。
テレビと舞台ではセリフのメリハリも発声も違うらしく、
稽古がはじまって2、3日で彼女は声を潰してしまった。
くしゃっとした顔で車の中に駆け込んで吸入器にかじりついていた。

公演がはじまり、しばらく彼女は夢中で格闘した。
彼女の役は不良少女で、かすれ声が偶然の効果になったかもしれない。
バイタリティに富み、弾力のある新しい型の
不良少女と劇評でも評された。
1ヶ月の公演を終えて、ひと廻り太くなったように自分でも思えた。
局のスタッフの表情にも、それが現れている。
劇界の人間として、ひとつの席を得たようだった。

そして間もなく、舞台だけでなく、映画からも声がかかり、
テレビの方でも舞美をヒロインにしたドラマが
続けて作られた。

世界は彼女に敬礼していたのだ。彼女は常に自分の
理性を保っていられた。気分よく目を覚ますのが当然だった。

名実ともに「人気者」となった舞美に
ラジオ番組のパーソナリティの仕事が新しく決まった。
おしゃべりをして、曲をかけることの他に
リスナーとの生電話のコーナーがあり、
舞美の率直な受け答えが評判になり、人気を博していた。


498 :アマノ ◆PU/AhSEXlo :2008/01/20(日) 01:22:00.43 O
「では次のリスナーさん、どうぞ。もしも〜し」
その日も恋愛相談から将来の夢まで、舞美は
電波の向こうの見知らぬひとたちとの語らいを続けていた。
「お名前とお年を教えてくださ〜い」しばらく間をおいてから
「…早貴です。中2です」どことなく陰気な少女の声が
ブースの中の舞美に聞こえてきた。
「早貴ちゃんね。えっと、今日はなにか質問とかありますかあ?」
舞美は快活に話しかけたが、どうにも反応が悪い。
“暗い子だなあ…”内心で思ったが舞美はあくまでも
明るく話をした。
「あたし…クラスでいじめられてて…」少女がポツリポツリと話しはじめる。
“悩み相談は苦手なのよね”舞美はそれでも
誠実に答えようと言葉を探していたが
ディレクターからは早く切り上げろ、と指示が出ていた。
「とにかく気持ちで負けちゃダメだと思うわ。
やられたらやり返すくらいの気持ちでね」
舞美は励ますようにいったが
電話の向こうの少女の反応は微妙なものだった。
「…わかりました」それだけいうと電話は
突然プツリと切れた。
「で、ではここで一曲お送りいたしましょう」
ディレクターのキューサインで
舞美はとってつけたようなフォローをした。
なんとなく後味が悪かったが、スタジオを出て
家に帰り着く頃にはすっかり忘れてしまっていた。


499 :アマノ ◆PU/AhSEXlo :2008/01/20(日) 01:35:56.99 O
翌朝、支度をしながら舞美はワイドショーにチャンネルを合わせた。
カフェオレを片手に今日のスケジュールの確認をする。
テレビの場面が切り替わり、煽るようなBGMが流れてくる。
吸い込まれるように画面を見ると
レポーターが緊張した面持ちでニュースの子細を伝えていた。

「こちらが同級生を刺殺した中学2年生の少女が通っている学校です」
レポーターが続ける。「未確認ではありますが
この少女は、事件の直前にラジオ番組の
電話相談に出演していたとの情報も入ってきています」

プルルルルッ!!けたたましく電話が鳴ったが
その音はもはや舞美の耳には届いていなかった。
時間が停止したかのような部屋の中、
湯気をたてているマグカップが
舞美の手から滑り落ちた。



以下次号


500 :名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 01:39:52.59 0
いい引きだ
是非完結まで続けてくれ

501 :名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 02:02:33.38 0
ドキドキするー!

502 :名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 03:50:04.60 0
次号に期待!

503 :名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 03:51:46.86 0
なかなか創刊号埋まらないな

504 :名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 04:11:55.16 0
第一話だらけで埋めるつもりか

505 :名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 04:19:58.47 0
書き手がそんな勘違いをしているやもしれぬ

506 :名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 07:06:04.58 0
おはよ

507 :名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 07:26:18.30 0
■アイドル・デュエリストれいな(最終回)

前回までのあらすじ >>269-274
 四天王最後の一人、藤本の苛烈な攻撃に絶体絶命のれいな。仲間たちの
熱い叫びを受け、死の淵から蘇る!


508 :名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 07:26:54.06 0
「れいなのターン!!」
「いい加減、飽きてきたんですけど」藤本は辟易とした口振りだ。「あんた
が勝つ確率なんてゼロ以下じゃん」
「確率なんて関係なか。れいなは信じちょるばい。れいなの仲間と、れいな
のデッキと……」
れいなの手が山札にかかる。「れいな自身を!」
「ドロー!」
れいなは引いてきたカードを即座に使った。
「企画カード《ユニット解散》。ユニットから《仔猫れいにゃ》を脱退させる」
「そんなクズカードで何ができるんだよ」
「《仔猫れいにゃ》の特殊効果発動。このカードが単独で出現したとき、カー
ドを2枚ドローする」
れいながさらに2枚のカードを引いた。そのうち1枚を客席ゾーンに置き、
ファンを増やす。

509 :名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 07:27:30.49 0
「企画カード《ソロ・デビュー》。《仔猫れいにゃ》を《夜叉髑髏レイナ》に
上位転生。このカードがステージに出たとき、相手ステージの黒属性メンバー
を全て謹慎させる。フライデー・フラッシュ!!!」
「な、何ぃ!」
藤本のステージにある《爆煙神官アイボマー》と《聖胎使ノノタ》、さらに
《美脚神グレート・ミキ》がリバースされた。
「いよいよ主役登場ばい!」れいながさらなるカードを繰り出す。
「企画カード《ソロ・コンサート》発動。《愛戦士タカハシ》《魔導装置ガキ
サン》《光帝アイカ》をバックダンサーにして《夜叉髑髏レイナ》を確変
転生!! 目覚めんしゃい!《超星天帝タナカ=レイナ》!!!」
渦巻く黒雲を散らし、光り輝く究極神が、いま天空より降臨する。
「このカードがステージに出たとき、謹慎中の黒属性2以上メンバーは芸能
界から除外される」
「うわあぁぁぁ!!」
聖なる光に照らされ《爆煙神官アイボマー》が蒸発した。藤本の売り上げが
7千枚けずられる。


510 :名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 07:28:01.24 0
「さらにカード効果で相手ステージのユニットを1つ解散させる。無論《究極
美神ギャム》が解散たい! 同時に相手ステージにいる歌唱属性5以上のメン
バーを劣化させ、その売り上げに等しいダメージを相手プレーヤーに与える!」
ユニットを解散され、《美脚神グレート・アヤ》も《機械人形アヤ》に戻って
しまう。
「この効果が発動したとき、相手プレーヤーは手札の半数を失う」
藤本の手札が半減する。
「しかも、捨てられた手札数の5千倍《超星天帝タナカ=レイナ》の売り上げが
上昇する」
《タナカ=レイナ》を包んでいた光の輪がルビー色に輝き、売り上げが一気に
上昇する。
「そして《タナカ=レイナ》の売り上げが10万枚を越えた場合、相手の客席
ゾーンのファンを全て吸収、自分の客席ゾーンに配置する」
れいなの客席に活性化したファン4万人が詰めかけた。


511 :名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 07:28:29.67 0
「ファン2万8千人を動員して《超星天帝タナカ=レイナ》のビヨンド・パワー
発動! 手札の企画カードを1枚ファン・コスト0で使用する」
れいなが手札の1枚を叩きつけた。
「企画カード《単独ツアー》開催たい!」
れいなのステージがライトアップされ、中央に鎮座する《超星天帝》の神々
しい姿が、交錯する光線の中に燦然と照らし出される。
「これにより、自分のステージ上の謹慎中メンバーが全員復帰、山札から
10枚ドロー、手札から5枚までのファンを客席に配置し、各属性のメンバー
を1体ずつ特殊召還、一般人から任意のメンバーを1体復帰させる」
「強すぎだろ!!」
「ターン・エンドたい」


512 :名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 07:29:22.75 0
「さすがに今のは少しヤバかった……」藤本は顎をつたう汗を袖口で拭った。
「でも、デュエルはまだ終わってないから」
常人ならとっくに意識を失っていたであろうダメージを受けながら、藤本は
なお幽鬼のごとく立ちあがり、血走った眼を見開いてれいなを睨んだ。
「そうたい、まだ終わっちょらんけん」
「何ぃ!?」
「《超星天帝タナカ=レイナ》のアドバンスト効果発動! エンド・フェイズに
このカードがステージ上にある場合、そのプレーヤーが勝利する」
「ちょ……じゃあ今までの効果は……!!!」藤本の叫びは肉体と共に、膨
張する白熱光に飲み込まれ、消滅した。


513 :名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 07:29:48.70 0
「……勝った? 勝ったの!」
「すごいですよ? あの状況からの逆転なんて考えられなかったんですよ?」
「やったな、れいな。お前もいいデュエリストになったのだ」
駆け寄ってきた仲間たちがれいなの周りを取り囲んだ。れいなは振り返り、
一瞬微笑んだかと思うと、不意に新垣の腕の中に倒れ込んだ。
「れいな! しっかりするのだ!」
れいなは薄目を開けて笑った。「ヘヘ、勝ったっちゃね……」
「もう! 心配させるな!なの」
「藤本さんはどうしてるっちゃ?」
「あの人なら、まだあそこに倒れていますよ?」
れいなは絵里の示す方を見やり、新垣の手を振りほどくと、痛む右足を引き
ずるように藤本に歩み寄っていった。

514 :名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 07:30:36.05 0
「フッ、笑いに来たのかい」藤本はうつぶせに倒れたまま、指一本動かせず
にいた。
「いや、お礼を言いに来たっちゃ」
「礼?」
「あんたとのデュエル、バリ面白かったっちゃ。あんたみたいなデュエリス
トと戦えて、れいなは幸せたい」
「フフフッ、変わった子だね」藤本の声はどこか楽しげであった。「お前の
ようなデュエリストがまだ生き残っていたなんて……世の中捨てたモンじゃ
ないかもね」
「ハハハハハ」
そのとき、どこからともなく哄笑が響き、藤本の言葉をかき消した。声の出
所を探して周囲を見回す一同。
「あ、あそこに誰かいるの!」
闘技場を見下ろす崖の上に、黒いマントをたなびかせた女が高笑いしていた。


515 :名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 07:31:15.85 0
「あ、暗黒皇帝……」
「藤本、お前も使えん奴やのう。もう用済みや」暗黒皇帝と呼ばれた女が右
手を振ると、輝くカードが1枚空を切り、藤本の背中に突き刺さった。
「ぎゃあぁぁぁぁ!」藤本は絶叫と共に異空間に姿を消した。
「何ばしよると!」
「あ、あの人が地下デュエル界の暗黒皇帝、中澤裕子ですよ?」
「何!?」
中澤の声が闘技場に響く。
「侵入者っちゅうんはあんたらか。うちのモンが世話になったのう」
「待っちょれ、中澤! 今からお前を倒しに行くけん!」れいなの声は怒り
に震えていた。
「元気のいいお嬢ちゃんやないの。いつでも相手になってやるさかい、か
かって来ぃや」
「よし、みんな行くっちゃ」
「了解なの」
「絵里も最後までお供しますよ?」
「まったく、れいなといるとトラブルばかりなのだ」
4人のデュエリストは中澤の立つ頂上をめざし、狭く険しい道を駆けあがり
はじめた。

 戦え!アイドル・デュエリストれいな! 戦いはまだ始まったばかりだ!

                                          − 完 −


516 :名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 08:53:34.38 O
キター!
ぜひ続きを

517 :名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 10:59:42.31 O
期待あげ

518 :名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 12:29:48.92 0
ウフル

519 :名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 12:39:58.92 0
舞美の話もデュエリストも面白い

520 :名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 13:58:53.43 0


521 :名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 15:44:33.08 0
ウルフ

522 : ◆sjehs7tfE6 :2008/01/20(日) 16:10:05.38 0
だからね、好きとかそういうんじゃないの。ただ何か気になるっていうか、見てると無性
に腹が立つというか、自分でもよくわかんないんだけど。
「へゆうかさー、ほれってやっぱり『好き』ってことなんじゃないのー?」
紙コップを口にくわえたままでさっそく千奈美がちゃちゃをいれてきた。またそんな時に
限ってマネージャーさんが横を通りかかって、「男女交際はいかんぞ、夏焼!」とか言って
じろって睨んでくるの。ちい、声が大きいよ!
だいたい、ちいなんて話ほとんど聞いてなかったくせに、とかぶちぶち言ってると、
まぁさまで「うん、うちもそう思うなぁー」って言い出して、ほんとやんなっちゃう。
あたしだってもう中3だよ。恋の一つや二つしてきたっちゅうの! でも今度のは今まで
とはなんか違うのよ。だから困ってんのよ。相談してんのよ。なのにこいつらときたら…
「ねぇねぇ、同じクラスなんでしょ?仲良いの?なんかきっかけあるんでしょ?」
冗談じゃない!まぁさはともかく、ちいなんかに言ったら次の日にはメンバー全員に知れ
渡っちゃう! まぁ、あるといえばあるんだけど。「きっかけ」なんていう生易しい言葉
では語れない、それこそあたしにとってはセンセーショナルな「事件」が。

アイツとは「事件」までほとんどしゃべったことなかった。あたしは女子とばかり一緒に
いたし、クラスの男子はすぐ「ベりーズ工房〜」とかいってからかってくるのであんまり
好きじゃなかった。でもアイツだけはそんな男子の輪の中からちょっと外れたところにい
て、いつも教室の一番後ろの席でみんなのことぼーっと見てた。
男友達がいなかったわけじゃない。どちらかといえば「一目置かれてる」って感じ。陸上
部では長距離の選手で、県大会で何位かに入って表彰されてたっけ。女子の間では結構人
気があって、「クールでかっこいいよねぇー」とか言われてた。
あたしは小さいころから芸能界で大人の男の人と接する機会が多かったからあまり同世代
の男子には興味がなくって、友達がきゃぴきゃぴ言ってるのを、ふーん、そんなもんかぁ
くらいにしか思ってなかった。―――そう、あの「事件」までは。

523 : ◆sjehs7tfE6 :2008/01/20(日) 16:12:12.63 0
今から一ヶ月くらい前、もうすぐ11月って頃の雨降りの日に「事件」は起こった。
その日の日直はあたしとアイツ。ただでさえめんどくさいのに、朝から体調悪くておまけ
に先生から雑用いいつけられたりして、もうサイアクとか思ってた。
友達はみんな帰っちゃって、アイツと二人きり。アイツは何もしゃべらないし、あたしも
何もしゃべることないから二人ともずっと黙ったまま作業してたんだけど、しん、と静ま
り返った教室に雨音だけがやけに響いて、なんか息がつまる。 た、耐えられない!
「あ、『雨音はショパンの調べ』って曲知ってる?あれってさ…」無理やり話題を振って
みたけど、アイツはちょっとだけ振り返って「えっ?」って言ったきり、また前を向いて黒
板を消しはじめた。ちょっと、無視するつもり? もうアッタマきた!
猛スピードで日誌を書き終えて、「あたし、これ先生のとこにもってくね!」って捨て台詞
(間違ってるかな?)を残して勢いよく教室を出たら…
アタマにきてたんですっかり忘れてた。ウチの学校の廊下、雨が降ると湿気で滑りやすく
なるんだった。いきなり視界がぐるんって回って、いやというほど廊下に頭を打ちつけた。
たぶんすごい音したんだろうね、アイツがすっ飛んできて「夏焼!夏焼!」って呼ぶ声が
何となく聞こえた。あたしはとりあえずすっころんだ事だけは理解できて、やだ、パンツ
見えてないかな?とか訳わかんないこと考えながら気を失っちゃった。

気がついたらあたしは保健室のベッドの上で横になってた。あせってとりあえず布団を頭
まで被ると、保健室の先生とアイツが話してるのが聞こえてきた。
「頭の方はたいしたことないわ 一応目が覚めたら送ってあげなさい」そう言われて
なんかアイツがすっごいほっとした顔をして「そうですか」と答えた(ように見えた)。
なんだー、いいとこあんじゃん、アイツ!
先生は書類かなんかを書きながら話し続けた。「多分疲れが溜まってたんでしょうね」
そっか、朝から体調悪かったもんなぁ。それにしてもよかった、たいしたことなくって♪
「あんないびきかいて寝てるくらいだから」 ―――な、なにぃ〜!?
いびき聞かれた いびききかれた イビキキカレタ… その単語だけが頭の中でぐるぐる
回って、そのうち、いびき聞かれたとパンツ見られたとでは言葉の響きが似てるな、とか、
いや、記憶が無くなる前にスカート直したからパンツは見られてないに違いないとか、も
うどんどん変な方向に話が飛んでいって軽いパニック状態。
そうこうしてるうちに先生は出て行き、またもやアイツと二人っきりに。するとアイツの
足音がこっちに近づいてきた。やばい、いびきなんか聞かれちゃって顔あわせらんない!
寝たふりだ! 聞かなかったことにするのだ! 全部なかったことにするのだ!!

524 : ◆sjehs7tfE6 :2008/01/20(日) 16:14:27.57 0
「んで、いびき聞かれたくらいで意識しちゃってんの? かわいいー!」
まぁさがあたしの頭をなでなでしてきたけど、なんかむかつく。そりゃあんたはいいでし
ょうよ、まぁさ。いつも天使のような寝顔ですやすや眠ってるんだからさ。
あたしなんか自分がいびきかくなんて初めて知って、それだけでも結構なショックっても
んなのに、いびきを赤の他人に、しかもクラスメイトの男子に聞かれたんだよ!?
「須藤さんお願いしまーす」「はーい!」言い忘れてたけど、いま衣装合わせ中で先に千奈
美がやってたとこなの。まぁさは元気良く立ち上がると、「なぁんだ、てっきりキスでもさ
れたのかって思っちゃった♪」と言い残して鼻歌交じりに去っていった。
…心臓止まるかと思った。こいつ、たまにみょーに鋭いところがある。あなどれんやつ。
それだけは言えない。それだけは、いかにまぁさといえども口が100%ダウンの羽毛布団
のように軽くなってしまうに違いないから。
代わりに衣装合わせが終わった千奈美が猛ダッシュでやってきた。「ねぇねぇ、みやー、さ
っきの話、続き聞かせてよー!」 ちぃ、あんただけには死んでも言わないからね!
そう、寝たふりなんかしたのが間違いだった。本当の「事件」はここから起こったのよ!

アイツが近づいてきたとき、あたしは布団を顔の辺り、目が隠れるか隠れないかってとこ
まで掛けてた。一瞬いびきをかくかどうか迷ったけど、冗談じゃない!汚名返上とばかり
に、それこそまぁさばりの「天使のような寝顔」で寝たふりを続けた。
アイツはあたしの布団を肩まで掛け直してから、隣の椅子に座った。余計なことを…
真横に人がいる状況での寝たふりがこんなにつらいものとは思ってなかった。思い切って
目を開けるべきか、それとも寝返りをうってアイツに背を向けるべきか非常に悩んでると、
「でこちん」
アイツは一言呟いて、こともあろうかあたしの崩れた前髪をかきあげてきた! 
「ひぃっ!」思わず悲鳴と共に目を開けてしまったら、目の前数十センチにアイツの顔の
どアップが! 普通ならここでいい雰囲気になって、見つめあう二人…とかになるんだろ
うけど、あたしはそれどころではなかった。なんせ「ひぃっ!」だよっ、ひぃっ! どう
せなら「きゃっ!」とかかわいさアピールで目覚めたかったのに、いびきの上にひぃっ!
なんてどっかのオバサンみたい…なんてことを考えてたのがいけなかった。アイツに隙を
見せてしまったんだ!
気がつくとアイツの顔がさっきよりもっとアップになってる気がした。あれれっ?とか思
っているうちに、どんどんアイツの顔が近づいてきて…
アイツのくちびるが、あたしのくちびるに重なってたんだ。

525 : ◆sjehs7tfE6 :2008/01/20(日) 16:16:22.03 0
「んで、拒否らなかったわけね?」 あたしはこくんと頷いた。てゆうか、うなだれたと
いったほうが正しいかもしれない。言ってしまった…これだけは言うまいと思ってたのに。
まぁさの、やっぱりねぇ、とでもゆいたげな、にやついた視線が痛い。
ちなみに今は電車の中。しつこく聞いてくるちぃを振り切って二人で地下鉄に飛び乗った
のだった。ごめんね、ちぃ。今度あんたの好きなもの何でも奢ったげるから。
「そっかぁー みやびちゃん、恋だよそれは!初恋ってやつ!!」 まぁさのテンションが一
気に上がって何故か両手で握手された。初恋って、さっきも言ったじゃん。あたしの初恋
は小1だよ! 結構ませてたんだよ。
「そんな子供の頃の恋なんか、恋のうちに入んないって」 まぁさはもうあたしの話など
耳を貸さずにハイテンションでプリッツ食ってる。お菓子常備してるのか? こいつは。
「いいなぁ〜、ファーストキス!あこがれちゃうなぁ〜!!」 ついにテンションがMAXに
達してプリッツ咥えたままじたばたしだした! みんな見てるよ、恥ずかしいよ、まぁさ!
「ね、ね、どうだったの?ファーストキスの感想は?夏焼雅さん!」 挙句の果てにプリ
ッツをマイクに見立ててインタビューしてきやがった。やっぱり相談したのは失敗だった。
あのねぇ、まぁさが思ってるほどロマンチックなもんじゃなかったんだよ。できることな
ら記憶から消去したいくらいだよ。ほんとに…

アイツの顔があたしの顔のほんの数センチってとこまで近づいたとき、あたしは息が止ま
りそうだった。てゆうか、マジで呼吸が止まってしまった。
どんぐらいキスしてただろう。すっごい長かったかもしれないし超短かったかもしんない。
キスするときは自然と目を閉じるって、あれうそだね。あたしはただただぼーぜんとして
アイツの顔ガン見してたんだから。
そのうち息が苦しくなってきた。でも口は塞がれてるし、鼻息ふーん!ってするわけにも
いかない。まずい。ひじょーにまずい。耐えられない!もう限界だ!!
今考えればアイツを突き飛ばすとか、サイアク鼻で息するとかすればよかったのに、耐え
られなくなったあたしは、こともあろうか口から息をぶぅーってはいてしまった!
その息は当然アイツの口の中に入っていき、突然マウストゥマウスの人工呼吸をされたア
イツはすっごいむせて、しばらく咳き込んで動けなかった。
あぁ、最悪だ… ねぇ神様、あたし何か悪いことした? うち浄土真宗だけど、今度から
アナタのこと信じるからさぁ…とかもう自分でも何考えてんのかわかんなくなってると、
アイツは「カバン、取ってくる」って言って出て行ってしまった。 その後のことは正直
よく憶えてないのよ。あたしカバン受け取るとダッシュで帰っちゃったし。マジで最悪だ。

526 : ◆sjehs7tfE6 :2008/01/20(日) 16:19:17.36 0
まぁさは別れるまでずっとハイテンションで、地下鉄を降りた後もスキップして階段を上
っていった。他人のファーストキスの話でこんなにテンションが上がるなんて、自分の時
は一体どうなってしまうのだろうと思うとちょっと心配になった。
次の日もまぁさが来てた。あたしの話の続きを聞こうと一番に来て待ち伏せていたようだ。
そもそもこんなガールズトークするの多分初めてで恥ずかしくってしょうがない。まぁさ
は目キラキラさせて「それで?それで?」って聞いてくるし、あ、千奈美も来た。キスの
ことだけは絶対言っちゃだめだかんね、まぁさ!
「ねぇねぇ、みやの初恋の相手ってどんな子?」「あ、あたしもそれ聞きたーい」「小1だ
ったんだってー」「うっそー、ませてるー」 お前ら、人の恋バナで勝手に盛り上がりやが
って! いつかあんたらの話もじっくり聞かせてもらうからね!!
そうよ、あたしの初恋は小1だったわよ。今も直ってないけど子供の頃は今以上に人見知
りで、小学校に入った時もなかなか友達が出来なかったんだ。おまけにこんな顔でしょ?
男の子達から「がいじん!がいじん〜」ってよくいじめられて、一人で泣いてた。
そんな時、隣のクラスの男の子がよく助けてくれた。「がんばれよ」って言って頭なでてく
れた。隣のクラスだったし二年生に上がる頃に転校しちゃったんで、名前も覚えてないん
だけど、それがあたしの初恋よ!どうだ、まいったか!! だからアイツなんか断じて初恋で
はない! そもそも恋ではない!! ないと思う。思うんだけど、でも何でこんなにすっきり
しないのよ! いらいらするのよ! あぁ〜、もう訳わかめー。
そんな訳わかめ状態のあたしは、正直に言おう、完全にアイツのことを意識していた。
休み時間もつい見てしまう、放課後の部活してるところもぼぉーっと見てしまう、授業中
アイツが先生に当てられたりしたら自分のことのようにどきどきしてしまう(でもアイツ
はあたしよりずぅ〜っと頭が良いのでどんな質問も簡単に答えてしまうのが憎たらしい)。
でもあいつは前と全然変わらなくて、相変わらずのポーカーフェイスを決め込んでいる。
あたしがこんなに動揺(もはや錯乱に近い)してるっていうのに!
ある日学校に行くと、珍しいことにアイツの周りに女子が群がってきゃぴきゃぴ言ってた。
あたしは一気に不機嫌になったが精神力で怒りを抑え、学校では滅多に見せないアイドル
スマイルで帰ってきた女子達に何をしてたのか聞いてみた。
「あのね、昨日買った洋楽のCDを訳してもらってたの!彼、帰国子女だから英語ペラペ
ラだしぃ」「とかいって、話す口実作るためにわざわざCD買ったくせにー」「あ、ばれて
たー?」 …阿呆か、こいつらは。CD買ったら普通歌詞カードがついとろうが!
それよりアイツだ!女子に囲まれてデレデレしやがって(注;雅にそう見えただけで決して
デレデレなどしてない)。あたしにキスしたくせに!もう嫌い!アイツなんか大っ嫌い!!!!

527 : ◆sjehs7tfE6 :2008/01/20(日) 16:21:26.59 0
あたしはアイツを徹底的に無視することに決めた。といってもそれまで仲良くしてた訳で
もないので、偶然目が合った時とかにあからさまにふん!ってそっぽ向くくらいなのだが。
CD女は味をしめたのか、あの日以来ちょくちょくアイツに歌詞を訳させてきゃぴきゃぴ
いってる。その事がより一層あたしの怒りに火をつけた。
「付き片」が発売になってちょっと忙しくなったある日、あたしが学校に行くと男子達が
「おっ、来た来た!」と言って教壇の前でなにやらばたばたしだした。「せーのっ」
♪あなたがすきー むねがいたいー こわいけれどー うちあけたのー♪ 7人固まって
歌い始める。 これ告墳のPVだ。ははぁ〜ん、ジャイケルマクソン見たんだな。それに
してもキモい。岩尾さんの方がまだましだ。
まぁこのくらいで腹を立ててるようじゃアイドルは務まらない。勝手におしよ、お子ちゃ
ま達。そう思って自分の席に着いた。すると、あたしがあんまり無反応だったのが気に入
らなかったらしいモノマネ野郎のリーダー格の男子が、あたしにちょっかい出してきた。
「おいベリーズ、俺の梨沙子ちゃんをいじめないでぇ〜」手下共が大爆笑する。あたしも
さすがにこれにはかちんときた。きっ!と睨みつけて立ち上がろうとすると、誰かがあた
しの肩を押さえつけてガキ大将の胸倉をぐいっと掴んだ。―――アイツだ!
「ちょっと、やりすぎなんじゃないか?」アイツは囁くように、それでいて有無を言わせ
ない圧力を感じさせる声で言った。ガキ大将はたじたじになり、モノマネ野郎共と一緒に
退散した
アイツはあたしに一瞥くれると、何も言わずに自分の席に着いた。教室がしーんと静まり
返る中で、CD女の「かっこいい〜!」と言う馬鹿声が響く。
あたしはむしょーに腹が立った。モノマネ野郎共にも、CD女にも。しかしその怒りの矛
先はすべてアイツに向かった。何であたしが助けられないといけないんだ!あんな奴に!
あたしはずかずかとアイツの席に歩いていき、机をばんっと叩いた。「いったいどういう
つもり? あたしがいつかばってくれって頼んだ? あんなのへっちゃらなのよ! 伊達
にアイドルやってんじゃないわよ!! おせっかいはかえって迷惑なのよ!!」 あたしにキス
したくせに他の女とちゃらちゃらしやがって!…さすがにそれは言わなかったが。
アイツは黙って聞いてた。今度は本当に教室が静まり返った。CD女の馬鹿声も聞こえな
い。アイツはしばらくあたしの目を睨みつけた後、「そうか…」と呟いた。
「悪かったな、でこちん」 そう言い残して、アイツは教室から出て行った。
あたしは放心状態だった。言ってしまった。言いたい事言ったんだけど、このもやもや感
は何? それよりアイツまた「でこちん」って言った。この前も確か言った。キスした時。
でこちんって何よ? 何なのよ一体!

528 :名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 16:22:46.78 O
支援しときます

529 : ◆sjehs7tfE6 :2008/01/20(日) 16:24:35.63 0
もうまぁさしかいない。お願い、あたしどうしたらいい? レッスン場に着くなりまぁさ
を捜してさまよい歩く、迷える子羊ちゃんのようなあたしを早く救って、まぁさ!
♪いっけぶ〜くろをすぎたぁって〜 こっのあい〜は〜♪ いた!! スペジェネ歌いなが
らカール食ってる。あたしのパートだけど今日は許す! まぁさ、実はね…。
「えぇ〜、もう痴話ゲンカぁ〜!?」 痴話ゲンカではない! 恋人同士ではないし、そも
そも好きではないと言っとろうが!! 「またまたぁ、いいかげん素直になりなって♪ あ、
カール食べる?」 駄目だ。今日のまぁさの頭の中はひよこが2・3匹ぴよぴよいってる。
もうおしまいだ。カールちょうだい…。

あの日以来学校に行くのがつらい。モノマネ野郎やCD女は別にどーでもいいんだ。問題
はアイツなのよ。アイツと顔を会わせるのがひじょーに気まずい。同じクラスであること
をこれ程呪ったことはない。冷静に考えてみれば、いちおうかばってくれた訳だし、ここ
はとりあえず謝っといた方が無難かなぁ。よし、今日会ったら謝ろう!
「おっはよ〜!」 努めて明るく教室に入った。学校でこんなに元気にあいさつしたこと
なかったかもしれない。アイツは…いた! よぉし、がんばれ雅! あのさ、この前…
「ベリーズさん!!」 げっ、CD女! なんなのよ、今あんたにかまってる暇ないのよ!
「ベリーズさん!彼、転校しちゃうんだって!!」 ほぇっ!? なにそれ、彼ってだれ?
「ねぇ、あたしどぉしたらいい? ベリーズさぁ〜ん!!」 CD女はこともあろうかあたし
の胸で泣き出してしまった。アイツが転校!? あぁ、なんか目の前がちかちかしてきた
どぉしたらいいって、あたしの方が聞きたいくらいだよ、お前さん…
その話が東スポ並みのデマであることを神様に祈ったが、当然祈りは通じることなく、
ホームルームで正式に発表されることとなる。神様、あんたとは短い付き合いだったね。
アイツは相変わらずポーカーフェイス、CD女はめそめそ泣いてるし、あたしは訳わかめ
を通り越してもはやラリパッパ状態。 あドばる〜ん こ〜いのバる〜ん〜…
とてもまともに先生の話を聞いてられる状態では無かったが、かろうじて耳に入ってきた
話を総合するとお父さんの仕事の都合で来週にはロスに立つらしい。急な話だが小6まで
もロスにいたので向こうに家もあるとのこと。なんてこったい。あたしとは住む世界が違
う人だったんだねぇ。そういうあたしも普通の人とは住む世界が違うんだけど。とにかく
あたし達は縁が無かったんだよ。例えて言うなら「ねじれの位置」みたいなもの? 人生
で一番近づいた瞬間が今だっただけのこと。このまま一生すれ違っていくんだ。
この際だから素直に言うけど、あたし、アイツの事好きだったよ。誤解しないでね。「だっ
た」だからね、「だった」! けどもういいんだ。あと一週間たてば全てが終わるんだ…

530 : ◆sjehs7tfE6 :2008/01/20(日) 16:27:04.01 0
それからの一週間、あたしは学校ではひっそりと目立たず、とにかくこの一週間をやり過
ごすことにのみ集中した。CD女は最後の猛アタックを仕掛けていたが、あえなく玉砕し
たらしい。そしていよいよ最後の日がやってきた。
帰りのホームルームの時、アイツからのお別れの挨拶があった。ぶっきらぼうに話しだす
アイツ。こんな時くらい愛想良くできないもんかねぇ。とにかくこれで終わりだ。明日に
は前みたいな平和な日々が戻ってくる。頼む、はやく終わってくれ!
「―――みんなのことは忘れません さようなら」 と言い終わったアイツは、軽く会釈
した後、なぜかあたしの方を見た。げっ、何なのよ! はやく席に帰りなさいよ!
ほんの1〜2秒だったと思うんだけど、すっごく長く感じた。あぁ、アイツともこれでお
別れなんだなぁ、とちょっとしんみりしてると、アイツは少しだけ笑った。
んぁ?今笑った。何なのよ、あたし、変な顔してた? それとも笑いかけてくれたの?
ホームルームが終わると、アイツはみんなに囲まれて別れを交わしてた。CD女はその輪
の一番外側でまだめそめそ泣いていた。まったく、こっちが泣きたい気分だよ、とか思い
ながら、あの笑顔の意味なんか到底聞けるはずも無く、とぼとぼと家に帰った。
「終わった 何もかも…」 あしたのジョーよろしくソファにぼーっと腰掛けていると、
買い物に出かけていたらしいママが帰ってきて、いきなりマシンガントークを繰り広げ始
めた。デパートがどうたら、あれが安かったのあの店がおいしかっただの、あたしは全て
右から左へ受け流していた。 「―――のママに会ったのよー あんた同じクラスだった
んだってね はやく言いなさいよー」 へ? 誰? 「何言ってるのよー 明日アメリカ
に立つんだってねー 分かってれば何か―――」 何だ、アイツのことか。ママ、アイツ
のママ知ってんの? 「何、あんた憶えてないのー? 小学校で一緒だったじゃなーい 
ママもPTAで一緒で、あ、一度お家に遊びに行ったのよー またあそこに帰ってきてた
んだってねー」 え、なに? 全然憶えてない。 「それにしても久し振りだったわー
『おでこちゃん』なんてー」 はぁ? おでこちゃん? なんだそれ。 「やだ、どーし
たのよー あんた子供の頃いつもおでこ出してたから『おでこちゃん』って呼ばれてたじ
ゃないのー あそこの子なんか上手に言えなくて『でこちん、でこちん』って―――」
頭が真っ白になった。からっぽの頭の中に、あの頃の記憶が洪水のように蘇ってきた。
「『おばちゃん、でこちんはぼくがまもるから』って、かわいかったわねぇーあの子 もう
ずいぶん立派になったんでしょうねぇー ねえ、どうなのよ!みやび!」
あたしはしゃべり続けるママを無視して自分の部屋へダッシュした。大変な事になった。
てゆうか大変な事をしてしまった。アイツはまだあたしのことを守ってくれてたんだ。
まぁさ!まぁさ!あんたにしか相談できない!! たとえ頭の中にひよこを飼っていても…

531 :あいたいけど…雅の場合 ◆sjehs7tfE6 :2008/01/20(日) 16:30:24.18 0
『もっしー、どったの〜?』 駄目だ、ひよこはますます繁殖を続けているようだ。
しかし他に選択肢は無い。まぁさ、あのね、あのね…
まぁさに全て話した。ひどいこと言ってしまった事も、笑ってくれた事も、昔の事、アイ
ツがあたしの初恋の相手だった事も、アイツが未だに約束を守ってくれている事も…
まぁさは黙って聞いてた。あたしが話し終わった後もずっと黙ってた。おねがい、まぁさ、
お願いだから何か言って! …まさか、ひよこが騒がしくて何も聞いてないんじゃ!?
『みやっ!』 はいっ! 『はやく行きなさい!』 ほぇ? ちゃんと聞いてたんだ!
『みや、あんた今行かないと一生後悔するよ!』 まぁ〜さ〜! そうだよ、心の奥底で
あたしはずっとあんたにそう言って欲しかったんだ。今ならわかる。ありがとう、まぁさ!
『みや、あたしの勝ちだねっ』 は? 何が? 『やっぱ初恋だったんじゃん♪』 はい
はい、あたしの負けですよ。 『いいなぁ〜、初恋の相手とファーストキス!』 いかん、
またひよこが暴れだした。とにかくあたしは行くよ!もう一刻の猶予も無いんだ!
ママにアイツの家の場所を聞き(どこどこの駅前のスーパーの裏の青い三角屋根のでっか
い家っていう非常にあいまいな情報だが)、電車に飛び乗った。うぅ、いつもは快適な電車
が今日はやけに遅く感じる。車掌、頑張れよ!ってマジで言いたくなってくるよ。
やっと駅に着いた。いつもは通り過ぎてしまう駅だ。中学入って3年間、あたし毎日アイ
ツの前を通り過ぎていってたんだね。なんて馬鹿なんだろう。自分の馬鹿さ加減が憎い!
駅前に出て、ママの言ってたスーパーを捜すと…あった! それと共に、またもや記憶の
洪水が押し寄せてきた ―――あたし、ここ知ってる! 体が勝手に動いた。スーパーの
先の路地を曲がると、そう、あそこの角を右に…。連想ゲームのように、頭の中に次々と
映像が浮かんできて、気がつくと青い三角屋根の家の前に立ってた。そう、ここだ!
子供の頃だったから、でっかい家だなぁ、と思ってたけど、今見てもやっぱでかいなぁ。
アイツっておぼっちゃまだったのか。なんか身分違いって感じ? 勢いで来ちゃったけど、
冷静になって考えると何話せばいいんだろう? うぅ、ピンポンが押せない!
そうやってあたしの指がピンポンの前をいったりきたりしてると、「あらぁ、おでこちゃ…
じゃなかった、みやびちゃーん!」というけたたましい声にびっくりして、ついピンポン
を押してしまった。振り返ると、買い物袋を提げたおばちゃんがこっちに走ってくる。
あ、あの人も知ってる。アイツのママだ。「みやびちゃん、キレイになって〜! いつも
DVDとか見てんのよ〜!」そう言いながらおばちゃんはあたしのおでことかほっぺたを
ぺたぺた触りだした。ちょっとちょっと小動物じゃないんだから。そこへ玄関からアイツ
が顔を出した。「ねぇねぇ、おでこちゃん来てくれたわよ〜」…やっぱりこの家ではあたし
は未だにおでこちゃんなんだ。アイツはあたしの顔を見ると、無愛想に「よぉ」と呟いた。

532 :あいたいけど…雅の場合 ◆sjehs7tfE6 :2008/01/20(日) 16:32:06.79 0
おばちゃんは何度も家に上がるように勧めてくれたが、アイツは「ちょっと出てくる」と
だけ言い残してずんずん歩いていった。「もぅ、おでこちゃんを独り占めにしてずるい!」
アイツの背中に向かって叫ぶおばちゃんにぺこりと頭を下げ、あたしはアイツの後を追っ
た。それにしても騒々しい人だ。うちのママとPTAで意気投合したっていうのもなんか
わかる気がする。あんなママからよくこんな無愛想な息子が生まれたもんだ。もしかした
ら父親似なのかな? ―――「おい」 は、はいっ! 「で、どうした?」
いつの間にか公園に着いていた。12月も半ばでもう暗くなりかけている時刻。公園には
人っ子一人見当たらない。言わなきゃ、ちゃんと言葉にして!
「あ、あの、あたし、実は、すっかり忘れちゃってて…」 ―――「俺さぁ」 見かねた
のかアイツの方から話し始めてくれた。助かった!
「日本に帰るって聞いたとき、すっげぇ嬉しかったんだ。またお前に会えるって思って。
お前いつも泣いてたし、まだいじめられてたりしたら助けてあげなきゃって思ってた。
けど日本に帰ってきたら、お前は『ベリーズ工房』とかになってて、テレビの中で歌っ
てた。マジかよ!って思った。お前、キレイになってたし、もう住む世界が違うのかな
って。」 そんなことないよ、お前さん。そりゃああたしのセリフだよ!
「お前、すっげぇ強くなってたし、芸能界って大変なんだろ? 俺、いろいろ調べたんだ。
スキャンダルとかご法度なんだよな。だから俺、お前に近づかないようにした。幸い、
お前も俺のこと気づいてなかったしな。」 だからそれは悪かったって。何故だかデビュ
ーする前の記憶がいまいち曖昧なのよ。にしてもこんな大事なこと忘れるなんて!
「この前は、ゴメンな。」 んぁっ? 何が? 「保健室で。」 ああああぁ! 言わない
で! あんな醜態さらして、忘れたいのよ! お願い、アンタも記憶から消去して!!
「お前の寝顔見てたらさ、なんか昔に戻った気がして。お前、いつも頑張ってんじゃん。
テレビでも、学校でも。変わったのかなって思ってたけど、寝顔見てたら本当はぴーぴ
ー泣いてたあの頃とちっとも変わってないなって思って。」 そうよ、頑張ってるわよ。
アンタがいなくなって、頑張らなきゃ、強くならなきゃって、いつも思ってたわよ。小1
の時にあたしをいじめてた奴らだって、3年生の時にはこてんぱんにやっつけてやったん
だから!
「もう、俺がいなくても大丈夫だよな?」 ぶゎっと涙が出てきた。涙がぼろぼろ、ぼろ
ぼろ、止まらなくなって、気がついたらアイツに抱きついてた。
「そうよ!アンタなんかいなくったって、守ってもらわなくったって、あたし…」
それだけ言うのが精一杯だった。アイツはあたしの頭をなでながら言った。「がんばれよ、
でこちん」8年ぶりの感触を感じながら、あたしはアイツを抱きしめる手に力を込めた。

533 :あいたいけど…雅の場合 ◆sjehs7tfE6 :2008/01/20(日) 16:35:54.06 0
次の日、アイツはロスに行ってしまった。見送りには行かなかった。行ったらそれがアイ
ツと会う最後になってしまうような気がしたから。
「んで、ちゃんと好きって言ったの? 言ったんでしょ〜!?」まぁさの頭の中はひよこで
溢れかえっているようだ。そういえば好きって言ってなかった。アイツも最後まで言わな
かったし。んっ?これってどういうこと?
「なぁ〜んだ、ちゃんと告白したわけじゃないんだ〜。つめが甘いよ、みやびちゃん!
あんた、それじゃピエロだよ!!」 うぅ、うまいこと言うなぁ。でもでも、紅白も見るっ
て言ってたし、大学はこっちの大学に行くって言ってたから3年後には帰って来るんだよ。
「わかんないよ〜。向こうで金髪美女にメロメロになっちゃうかもしれないしぃ〜。」
…まぁさ、あんたはあたしを励ましたいのかい? それとも落ち込ませたいのかい? 
まぁとにかく、それはないな。アイツは8年前とちっとも変わってなかった。多少、いや、
相当無愛想になってたけど。あたし達の関係は「ねじれの位置」なんかじゃなかった。
8年前に初めて会って、こうやってまた出逢えたんだもん。3年後にあたし達はまた出逢う。
あたしはそう信じてるよ。
すごくかっこ悪いけど、人が聞いたら、なんだそれ、ギャグ漫画かよ!って突っ込みたく
なるかもしれないけど、これがあたしの初恋。こんなんでも大切な思い出なんだよ。
なんか寂しかったり、辛いことがあったりすると、息を止めてみるんだ。苦しくなってく
るにつれて、アイツの顔が、あたしにキスしてるときのアイツの顔がだんだん鮮明に思い
出されて、耐えられなくなってぶはぁ〜って息をはくと、アイツが目を真ん丸にしてげほ
げほしはじめるの。するとたまんなくおかしくなって、今でもアイツに守られてるような
気がしてきて、そのうち涙こぼしながら一人でけらけら笑ってるんだ。梨沙子とかきょと
んとした顔で見てるけど、これが今のあたしのストレス発散法。笑っちゃうよね。
そんなことよりお腹すかない? あたし、朝ごはんまともに食べてないんだよね。なんか
おいしいもの食べに行こうよ! ちぃにも奢るって約束してたしさ。

534 :あいたいけど…雅の場合 ◆sjehs7tfE6 :2008/01/20(日) 16:41:48.61 0
途中までタイトルを入れるのを忘れてました スマソです
まだまだいまいちかと思いますが、とりあえず精一杯書きました
御意見、御批評ありましたらよろしくお願いします
<<193-195と比べてどうかって所もよかったら聞かせて下さい

535 :名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 17:58:43.15 0
wolf

536 :名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 19:01:26.06 0
とりあえずもうちっと読みやすくしてくれませんか>あいたいけど

537 :名無し慕集中。。。:2008/01/20(日) 19:10:31.95 0
これはあれだな
そういう視覚的な効果を狙っているのに違いない

538 :名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 19:12:22.72 0
思考なのか台詞なのか本文なのかよくわからない文章苦手だわ
でも頑張って読んだ
星ふたつです

539 :名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 20:20:20.06 0
俺は独白タイプぜんぜんOK
ありがちな設定の場合読み手が展開を先回りするので書き手の構成力が問われますが
その点軽くずらしてあって面白く読ませていただきました

540 : ◆sjehs7tfE6 :2008/01/20(日) 20:24:02.09 O
読んで下さった方々、ありがとうございます。
とりあえず内容より先に「読みにくい」という評価を圧倒的に戴いてますが、
改行に関しては要改善ですね。
>>538自分では全く気付きませんでした
学生の頃ソノラマとかコバルトとかよく読んでいたので、
その手の文章に全く抵抗感がないもので。
今後も投稿させて頂く時にはよろしくお願いします。

541 :名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 21:17:34.39 0
 全裸の女が銀座の街を走っていた。金髪にサングラス、そして赤いハイヒールを履いて。
 ショッピング客で賑わう中、目撃した人は「すわ、事件か?、どっきりモノか?」といったノリで、
めいめいの携帯やデジカメで撮影し、追いかけた。ぱっと現れ、すぐに消えたその女のニュース
は、たちまちワイドショー番組で取り上げられ、素人撮影の映像がモザイク入りで全国に流れた。

 「なんだったんだろうね?、あれ」 「どっかの局の企画じゃない?」
 「大学のサークルとか?」 「どっちにしろ、マトモじゃないよね」

 これだけ世間を騒がせれば、やはりモーニング娘。の楽屋内でも話題になるものだ。っていうか
新垣さん、楊枝をくわえながらスポーツ新聞を見るのやめてください。

 「おっはよーございまーーっす!」 「あ、さゆ、おはよ」 「ってか!、なにそのかっこう!!!」

 甲高い声で登場したさゆは、こともあろうに金髪のウィッグ、おでこにサングラスをのせ、極めつ
けに赤いハイヒール。衣装こそ着ていたものの、普段のさゆの私服姿とはかけ離れた、ボディコン
ピンクのワンピース…。たちまち凍りつく楽屋内。どうにか声を振り絞るようにして新垣さんが問う。

 「あ、あんたそのカッコで電車乗ってきたの?」 「はい?」 「ちょ、ちょーKY…」
 「いけませんか?」 「さゆ、知らないの?」 「え?、なんのハナシですか?」
 「これ、見てみぃ…」 「え?、どれどれ?、んーと…、あっ!!」

 やっとこさ事情をつかみ、必然的に凍りついたさゆを、私はその袖を引っぱり別室に連れ込んだ。
二人きりでハナシを聞こうかと。その衣装どうしたするんだと。しかし、さゆは他の誰も見ていないの
を確かめてから、私に小さくピースをしてみせたのだ。

 「さゆ、まさか?!」 「ウ・ソ・ダ・ヨ♪」 「びっくりしたぁ、でもなんでそんな格好してきたのよ?!」
 「だって私、『かわいい』だけじゃないんだよって…思ってさ!」 「はあ?」 「この格好すれば、
  みんなが注目するでしょ。顔じゃなくて、スタイルに注目してくれるでしょ。私は顔だけじゃない
  んだぞ!って、さ。えりもやってみたら?、視線がささるよぉw」 「ダメだこりゃ」
おしまい


542 :名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 21:24:08.36 0
明日の自分に読ませてから書き込んでくれ
以上

543 :名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 21:32:20.72 0
自分が亀井である事に最後まで気付かなかった

544 :名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 22:06:05.84 O
>>542禿同!

545 :名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 22:17:25.69 0
>>541
日本語めちゃくちゃ

546 :名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 22:21:42.58 0
幼馴染スレ思い出した

547 :名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 23:30:45.91 0
今の内に書くか

548 :名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 23:31:39.64 O

>>533あんた、それじゃピエロだよ!!

ここワロタ

最後の一文が良かった 明るく前に歩き始める少女の心情が表現されてる気がして
深読みし過ぎか?

549 :名無し募集中。。。:2008/01/20(日) 23:54:27.10 0
>>548
意識したにしろ無意識にしろそういうことなんじゃない?
俺もそこは好きだよ<最後の

550 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 01:28:26.69 0
ウルフ

551 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 04:07:26.80 0
新作募集中。。。

552 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 07:22:07.76 0
さみ

553 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 10:54:45.43 O
期待あげ

554 : ◆sjehs7tfE6 :2008/01/21(月) 12:34:40.67 O
>>548-549
そう言って頂けると嬉しいです。
別れの後なので湿っぽくなりがちですが、明るく終わらせたかったので何度も書き直した所です。
この一週間結構頑張ったので、暫く休んで次の執筆に入りたいと思います。
次作もよろしくお願いします。

555 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 15:20:32.77 0
ウルフ

556 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 17:13:16.74 O
ウルフッフ

557 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 18:51:20.60 0
uruhu

558 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 20:33:33.35 0
ウルフ

559 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 21:35:41.60 0
1つの画像からキモイ妄想をするスレの残党なんですが
このスレに投稿してもいいですか?

560 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 21:42:38.18 0
稚拙な作文は罵倒されるのを承知でなら

561 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 21:43:54.04 0
>>560
罵倒したいなら向こうに書きなよ

562 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 22:06:38.45 0
ウルフはどなたの作品も歓迎しておりますよ

563 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 22:08:07.63 0
本当にひどい作品は実はそれほど叩かれないので安心して良い

564 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 22:09:04.53 0
画像貼りもするっていうなら新スレ立てたほうがよくね

565 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 22:12:59.95 0
既存スレのスタンスでこのスレを乗っ取るつもりなのか?

566 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 22:14:21.81 0
画像はなしだろ
ましてやあの愚にもつかない妄想が中身ならなおさら

567 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 22:15:30.72 0
559じゃないけど
文章量を増やしてもらって、参考程度に向こうに画像を貼るとかならアリなんじゃない?
挿絵みたいな気分で

568 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 22:18:58.73 0
僕はなんたらかんたら〜君はなんたらかんたら・・・っていうど素人の無学な人間が
詩を書いてみました的なやつやめてな
虫唾が走るんで

569 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 22:23:30.33 0
なんか30年前のエロ本みたいだな

570 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 22:25:49.04 0
>>568
恋愛系の小説ならそれも一つの形だろ
止める権利はないな
ダメなら読まずにとばせばいいっしょ

571 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 22:27:32.42 0
イタイこと言ってんなよ低学歴

572 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 22:28:25.02 0
キモイはあのスレだからこその褒め言葉だっただけで
他の場所じゃ普通にキモイんだよ

573 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 22:35:21.90 0
まあ俺が書くわけじゃないから構わんけど
そうやって門戸を狭めていけばいいんじゃね?

574 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 22:37:28.67 0
ちょっと待てお前ら
画像妄想スレから来たからといって内容が一緒とは限らないぞ
ここはひとまず投稿を待つことにしようじゃないか

575 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 22:46:29.51 0
文章が稚拙で耐えられないような人はそもそもここに・・・なあ

576 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 22:49:36.08 0
>>575
そんなことないってw
どこにでも冴えてる人っているものなんだよ不思議と

577 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 22:49:38.29 0
荒らしたいだけだから

578 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 23:00:28.65 0
投下するならそのスレを見たことない人にも理解できるものをお願いね

579 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 23:16:35.61 0
場違いでしたね
スレを汚して申し訳ないっす
止めときます。失礼しました


580 :読み切り ◆GfCzY7k762 :2008/01/21(月) 23:44:55.44 0
 『ジグソーパズル』

田中がトイレから楽屋に戻ると待機中のメンバー全員が
椅子を除けたり、棚の下に手をつっこんだり、給水ポットの中を覗いたりしていた。

「どうしたん?」
「ああれいなも手伝って……ってれいなは嫌か」
「嫌かどうか聞かなきゃわからん」

亀井の話によると前から道重がコツコツ作っていたジグソーパズルのピースが
一つなくなったらしく、しかもそのピースが最後のピースらしい。
他のメンバーはちょいちょい手伝っていたので、心待ちにしていた完成を目前に
消失した最後のピースを躍起になって探している。

「なんの部分がなくなったの?」
「ここ。大きな雲のちょうど真ん中」

咲き誇る一面のひまわり畑に澄み渡る高い空、そこに浮かぶ綿飴のような雲の
中心にポッカリ穴が開いていた。凹が三つに凸が一つのピースの輪郭。

「れいな知らない?」
「知るわけないじゃん。れいな触ってもいないし」

田中はこのチマチマとした作業が嫌いで一人だけ参加していなかった。
自分のものになるわけではないものに神経を使いたくなかったからだ。

「その穴のところに白い紙でも敷いとけば?」
「それじゃパズル完成っていわないよ」
「遠くから見れば誰もわからないって。気にしなきゃ大丈夫」

そう言うと田中は白いスーツの男に呼ばれ、楽屋を出ていった。それ以来田中は消息を絶った。
田中が消えて一ヵ月。彼女達は全国ツアーのレッスンに励んでいる。      -オワリ-

581 :名無し募集中。。。:2008/01/21(月) 23:50:32.76 0
すこぺっそすだな

582 :名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 01:20:16.13 0
だな

583 :名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 01:23:33.57 0
>>581
>>582
君も書いてよ

584 :名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 05:21:37.00 O
ウルフ

585 :名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 09:47:27.12 O
ウルフ

586 :名無し慕集中。。。:2008/01/22(火) 11:08:14.32 0
ワッフル

587 :名無し慕集中。。。:2008/01/22(火) 12:27:18.46 0
ワッフルワッフル

588 :名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 12:29:06.77 0
すこぺっそすってなにかと思ってググっちゃったよ
使わないなこういう嫌われる表現は

589 :名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 14:55:14.33 O
落とさないゆー

590 :名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 17:04:40.34 O
ウルフ

591 :名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 19:05:52.61 O
ほぜん

592 :あばばばば:2008/01/22(火) 19:09:59.69 0
あばばばば

 保男はほぼ毎日このタバコ屋に通っている。
 キャバクラの客引きのバイトを時給の高さに釣られて始めてからだから半年くらいか。
 キャバクラの開店準備のひとつに、人気銘柄のタバコを店内に揃えておくというのがあった。
 これを怠ると深夜、1時間に2回は遠くのコンビニにタバコを買いに走るはめになる。
 それでなくても1日数回は店に買い置きしていない銘柄をほしがる客が現れ、そのたびに走るのは保男だった。
 買い置きタバコの準備はバイトの仕事なので保男がやった。
 昨日の残りを見て必要分をメモにとり、そのメモをタバコ屋のお上に渡し、勘定をすませてタバコを持ち帰るだけの雑用だ。
 「たばこ」と白で抜いた赤い看板を軒先に掲げ、2台のタバコの自動販売機にはさまれた、小さな販売窓のいわゆるタバコ屋である。
 いわゆるタバコ屋であるが中の棚にはタバコのカートンと並んで様々な種類の珈琲豆の袋が置いてあった。
 たいがいが無人であり、窓に顔を突っ込んで大きな声で呼ぶとお上と犬が奥からでてきた。人の良さそうな痩せたお上とミニチュアダックスフンドだ。
 保男は初めてここを訪れ勘定をすませている際、どうにも気になった珈琲のことを聞いた。
「この店は珈琲も売っているのかい」
「売ってますよ」
「挽いたりはしてくれるのかい」
「それはしてません」
「ふむ」
 保男は珈琲の味が分かる男でもなく、もちろん買うつもりでもなかったのでその日はそれだけで終わった。
 後のお上との世間話の中で、ご主人の珈琲好きが高じたおかげで輸入高級豆のインターネット販売を極小規模に行っているのを聞いた。
 ついでに店先でも売っているのだそうだ。

593 :あばばばば:2008/01/22(火) 19:10:33.08 0
 ミニチュアダックスフンドの名はピーチと言い、たいそう可愛かった。
「よしよし、ピーチ、おまえは頭が良くてかわいいな」
 いつのころからか、窓から体を乗り入れ、こう言って犬の頭を撫でるのが日課になっていた。
 ピーチはひとしきり保男に頭を撫でさせ気持ち良さそうにすると奥に戻っていった。その間にお上がメモのタバコを揃えるという寸法だ。
 ある時はライターやガムをサービスに貰い、時に世間話をし、犬と戯れる。ギスギスした夜の生活から浮世離れした退屈で幸せな買い物の時間だった。
 日が格段に長くなり、歩いているだけでじっとりと汗がにじみ出てくるある夕暮れ、その店に変化が訪れた。
 販売窓の向こうに少女が座っているのである。
 天然茶髪であろう細い巻き毛を後ろで斜めに結わえていた。肌もぬけるように白い。全体に色素が足りていない。
 中学生くらいであろうか。顔は猫に似ている。
 一筋も混じり毛の無い白猫に似ている。
 保男はおやと思いながら、販売窓の前へ歩み寄った。
「タバコもらえるかい」
「はい」
 少女の返事は恥ずかしそうである。メモを受け取るのもオドオドしていた。
 のみならず出したタバコもメモとまったく違う。
 保男は思わずタバコから少女の顔へ目を移した。同時にまた、少女の頬に長い猫の髭を想像した。
「赤マルは赤い○じゃなくマルボロさ。こりゃラッキーだ」
「あら、どうもすみません」
 猫・・・いや、少女は赤い顔をした。この瞬間の感情の変化は正真正銘にお嬢さんだ。
 それも当世のお嬢さんではない。
 平成になり後を絶った昭和趣味の映画ヒロインである。
 その間も少女はメモとタバコの棚を交互に見返し、なにやら探そうとはしていたらしい。
 すると奥から出て来たのは例の痩せたお上である。
 お上は保男を一目見ると様子を察したらしい。メモを手に取ると手際よくタバコを揃えた。
 保男に対するような商売用の笑みでない微笑が浮いていた。
「ライターは?」
 少女は見た目も猫ならば、声も喉を鳴らしそうに媚を帯びている。
 お上は返事をする代りにちょいと肯いた。
 少女は咄嗟に勘定台の上へ使い捨てライターを一つ出した。それから、もう一度恥ずかしそうに笑った。

594 :あばばばば:2008/01/22(火) 19:11:08.45 0
「どうもすみません」
 すまないのは何もメモのタバコを揃えられなかったばかりでない。保男は二人を見比べながら、彼自身もいつか微笑したのを感じた。
 少女はその後いつ来てみても、販売窓に座っている。といっても保男は夕方の6時から7時の間に訪れることしかないのだが。
 何日たっても客に対する態度は相変わらず初々しい。
 応対はつかえる。品物は間違える。おまけに時々は赤い顔をする。
 保男はだんだんこの少女にある好意を感じ出した。さすがに恋愛ではない。
 ただ如何にも人慣れない所に気軽い懐かしみを感じ出したのである。
 ある蝉の鳴き声がうるさい夕方、少女の隣に顔を現したピーチを撫でるために身を乗り入れると、少女の足元に算数の教科書が見えた。
「お嬢さんは小学生かい」
「はい」
「大人っぽいな。中学生だと思っていたよ」
 少女は顔を赤くしてうつむいた。
「好きな子いるだろ。女の子は好きな男の子がいると、大人っぽくきれいになっていくからな」
 顔を上げた少女の目はオドオドしている。
 滑稽なことに何か言おうとパクパクさせる口から発せられる言葉が「あばばばばば」と聞こえる。
 保男は少女と目を合わせた刹那に突然悪魔の乗り移るのを感じた。
 この少女はいわばオジギ草である。一定の刺激を与えさえすれば、必ず彼の思う通りの反応を表すに違いない。
 しかも刺激は簡単である。
 じっと顔を見つめても好い。或いはまた指先に触っても好い。少女はきっとその刺激に保男の暗示を受け取るだろう。
 受け取った暗示をどうするかは勿論未知の問題である。
 しかし幸いに反発しなければ、・・・・・いや、猫は飼っても好い。が、猫に似た少女の為に魂を悪魔に売り渡すのはどうも少し考えものである。
 保男は静かに深呼吸し、吐く息と一緒に乗り移った悪魔を吹き払った。
 不意を食らった悪魔はとんぼ返る拍子にお上の鼻の穴へ飛び込んだのであろう。奥からお上のくしゃみが聞こえた。

595 :あばばばば:2008/01/22(火) 19:11:39.88 0
 ある残暑の厳しい日、保男はタバコを買ったついでにこの店で電話を借用した。
 保男の携帯に勤め先のキャバクラから電話が入ったものの、応対しようとすると電池が切れてしまった訳だ。
 お上は夕日の当たった店の前に空気ポンプを動かしながら、自転車の修繕に取り掛かっている。
 少女は相変わらず販売窓の奥に何か整理している。
 豆腐屋の笛と近所の小学生達の戯れる声がどこともなく聞こえてくる。
 こういう光景はいつ見ても悪いものではない。保男が幼少を育った昭和と変わらぬ光景は物静かな幸福に溢れている。
 走ってキャバクラまで戻ってもよかったがなんとなくこの店で電話を借りた。借りて正解だった。
 100万からの上客を同伴させるとホステスの一人から連絡を受けたとのことだった。
 ロマネコンティの良いところと白ワイン数本酒屋に注文入れたのでタバコのついでに取りに行って来い、と。閉店時間を過ぎた酒屋が配達には応じてくれなかったらしい。
 久々の大口客に店長はすこぶる機嫌が良く、大袈裟に話に乗ったり驚いたりしあげてるうちにすっかりと無駄話を聞かされてしまった。
 やっと電話を終えたのは10分ばかり後である。
 保男は礼を言うために顔を上げた。するとそこには誰もいない。少女はいつの間にか店の戸口に何かお上と話している。
 保男はそちらへ歩き出そうとした。が、思わず足を止めた。
 少女は彼に背を向けたまま、こんなことをお上に尋ねている。
「さっきね、おばさん、ブルマとかってお客があったんだけどね、ブルマ珈琲ってあるんですか?」
「ブルマ?」
 お上の声は少女に対して非常に柔らかい。
「ブルマンの聞き間違いだろう。ブルーマウンテン」
「ブルーマウンテン?何だか可笑しいと思っていた。ブルマって体操服でしょう?・・・あぶないおじさんかと思っちゃった」
 保男は二人の後ろ姿を眺めた。同時に天使の来ているのを感じた。
 天使は夕日に照らされ眩しく目を細めながら、何にも知らぬ二人の上へ祝福を授けているに違いない。

596 :あばばばば:2008/01/22(火) 19:12:10.92 0
「おい、嬢さん、このガムをくれ」
 少女は振り返った。振り返ったのは丁度可哀想な客が変態あつかいされた時である。
 少女は勿論その話を聞かれたと思ったのに違いない。猫に似た顔は目を挙げたと思うと見る見る恥ずかしそうに染まり出した。
 保男は少女が顔を赤めるのには今までにも度々出合っている。けれどもまだこの時ほど、まっ赤になったのを見たことはない。
「は、ガムを」
 少女は小声に問い返した。
「ええ、ガムを」
 保男も前後にこの時だけは甚だ殊勝に返事をした。
 こう云う出来事のあった後、1週間ばかりたった頃であろう、確か9月に入ったばかりのことである。少女は何処へどうしたのか、ぱったり姿を隠してしまった。
 それも3日や5日ではない。いつ買い物に行ってみても、例の痩せたお上とミニチュアダックスフンドがいるばかりである。
 保男はちょいともの足らなさを感じた。また少女の見えない理由にいろいろ想像を加えなどもした。
 が、お上を「おばさん」と呼んだ少女と、少女を愛しそうに見つめるお上との関係に思い配ると「お嬢さんは?」と軽々しく尋ねる心もちにならない。
 その内に秋も正月も過ぎ冬ざれた路の上にも、たまに1日か2日づつ暖かい日かげがさすようになった。けれども少女は顔を見せない。
 保男はいつか少しずつ少女のいないことを忘れだした。
 1年後、保男はキャバクラの社員となり、この店に買い物に来ることもなくなった。
 系列店舗を転々と回され、今の店舗に戻ってきたのは更に3年後。保男は店長になっていた。
 警察に営業許可とビラ配りの道路使用許可を申請に赴いてキャバクラに向かう途中、例のタバコ屋を思い出した。
 常連客の中に珈琲好きが一人いた。
 あのタバコ屋には輸入物の珍しい珈琲豆が置いてあるはずである。話の種に一つ買っていってやろう。
 店の前には少年が一人、販売窓越しに中の少女と楽しそうにしゃべっている。二人とも近所の高校の制服だ。
 保男は幅の広い電燈の光りにその制服の少女が誰であるかを発見した。
 店に近づくと少年はうやうやしく場所を開けた。
 少女の目に保男の記憶はないようである。
 隣のミニチュアダックスフンドがパタパタと尻尾を振っている。4年の歳月にこの犬は保男を憶えてるというのだろうか。

597 :あばばばば:2008/01/22(火) 19:12:52.62 0
 保男に記憶の片隅に消えていた犬の名前が急速に浮かび上がった。
「よしよし、ピーチ、おまえは頭が良くてかわいいな」
 4年前と同じように、販売窓から体を乗り入れ犬の頭を撫でてやった。
「君の彼氏かい?」
 少年にも聞こえる大きな声で、二人を交互に探りながら保男は尋ねた。
「・・・・・・・・」
 途端に少女は顔をまっ赤にして口をパクパクさせた。
「あばばばばばば」
 言葉にならない声を発して更に顔を赤くする。
 少年も恥ずかしそうにそっぽ向いた。
「すまん、すまん、珈琲をくれ」
「は、はい。私、珈琲はあまりわからなくて」
 少女は慌てて立ち上がると逃げるように店の奥に消えてしまった。
「お母さーん、珈琲のお客さーん」
 店の奥から少女の声が聞こえるとしばらくして痩せたお上が現れた。
 保男は珈琲を選んで貰って店を後ろにしながら、我知らずにやにや笑い出した。
 少女はまだ「あの少女」だ。
 色っぽく成長し、初々しい恋愛をし、お上を「お母さん」と呼んだ。
 4年の歳月は着実に変化をもたらしながら、少女の少女たる部分を残している。
 しかしまだ高校生。彼女も今後さらに成長し、「女」になりやがて「母」になるだろう。
 保男は歩みつづけたまま、茫然と家々の空を見上げた。空には南風の渡る中に円い春の月が一つ、白じろとかすかにかかっている。

 終わり

 芥川龍之介「あばばばば」より
 青空文庫
 http://www.aozora.gr.jp/cards/000879/card14.html

598 :名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 20:58:39.68 0
よいアレンジだな

599 :名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 22:08:03.44 0
ウルフ

600 :名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 23:08:14.27 0
ウルフル

601 :名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 23:10:07.51 0
改変というかリメイクが上手い

602 :名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 23:11:48.91 0
wolf!!!

603 :名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 23:14:27.91 0
また機会があったら頼むわ

604 :名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 23:24:35.54 0
いつか誰かがこれをやるだろうと予想はしていましたが、なかなか興味深い内容でした。
ただ、やはり芥川オリジナルの部分と改変された部分の表現力の差が明らかな点は否めませんね。

605 :名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 23:30:10.26 0
同じレベルならかえっておかしいだろうに

606 :名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 23:35:02.05 0
確かに同じレベルじゃ駄目
越えないといけない

607 :名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 23:37:27.50 0
馬鹿か

608 :名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 23:49:08.40 0
馬鹿じゃないよ
芥川が達文だと思ってるお前が馬鹿

609 :名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 23:51:49.70 0
この上から目線の奴うざいな

610 :名無し募集中。。。:2008/01/22(火) 23:55:19.52 0
あの子と口利いちゃダメよ

611 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 00:01:24.66 0
>>609
俺は能もないのにプライドだけ高いお前みたいな薄汚い奴が嫌いなんだ
あり方が美しくないね
潔癖でない

612 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 00:03:49.48 0
ヤバイのがいるな
スレも終わりか

613 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 00:06:17.35 0
あーあなんだろうねこういうの

614 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 00:07:12.23 0
雑魚どもを蹴散らして気持ちいっす^^v

615 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 00:09:00.83 0
空気読めてないよねこいつ

616 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 00:11:59.68 0
空気悪くしに来てんだろ
冬休みだしな

617 :読み切り ◆GfCzY7k762 :2008/01/23(水) 00:22:48.00 0
 『高いプレゼント』

ロウソクの火を吹き消してから十五分後、玄関のチャイムが鳴った。
そわそわしながらから揚げを食べていた舞はその音を聞くや否や、飛び上がるように席を立って玄関へと駆け出した。
両親は顔を見合わせ微笑み、舞の後を追った。

「こんばんは。HLPからご注文の品をお届けに参りました」

二人の警備員を引き連れ、スーツの男はちょうちょ結びの施された大きな箱を持っていた。
舞は受け取ろうとしたがその重さに断念。母親が受け取り書にサインし父親がリビングまで箱を運んだ。

「それじゃあらためて……舞、誕生日おめでとう」
「ありがとう! パパママ大好き!」

両親の頬にから揚げの油のついたキスをして、舞はすぐさまプレゼントを開け始めた。
赤いリボンを解き、HLPのロゴが散りばめられた包装紙を破いて中身を取り出す。
厚い発泡スチロールの蓋を開けて見てみると、プレゼントは何重ものプチプチに包まれていた。

「すごいんだねパパ! こんなにたくさん包んであって」
「そりゃそうだよ。今じゃ世界的にとても貴重なものだからね。舞も知ってるんだろう?」

興奮と期待で大きく返事をする舞を母親はケーキを切り分けながら笑った。
プチプチをはがして出てきた白く固い箱。父親は防火対策だなと言った。
白い箱を開けると青い箱が出てきて、その中から黄色い箱、さらにその中から金属の箱が出てきた。
防冷、放射能、PK対策だと父親は言った。母親が口を開く。

「PKってなんなんです?」
「いわゆる超能力ってやつだよ。本当にあるかどうかわからないけど用心に越したことはないってね」
「でも、あれって全世界エコ条約で世界中からなくなったんじゃなかったの?」
「舞があまりにも欲しいっていうからさ。HLPの仲介で博物館から一番小さいやつを買ったんだよ」

超強化ガラスのケースに収められた小さなダンボールを見て、舞はキャッキャとはしゃいでいた。    -オワリ-

618 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 00:46:49.00 0


アイドルの恋



619 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 00:47:11.91 0
「もちろんいますよ。えっと…あ」
熊井は思わず口に手を当てた。
周りを見ると全員気まずそうに下を見ている。
「じゃあ熊井ちゃんは好きな人いるの?」と質問をしたDJは
苦笑いしながらそれでいて冷や汗を流しながら
場つなぎで曲紹介をした。

「ちょっとどうすんのよ」
「生放送なのに」
「あばばばばばばば」
ベリのメンバーが慌てている。怒っている。
言っちゃいけない事なのはわかっていた。
でも嘘はつきたくなかった。
「じゃあ曲が終わったらうっそでーすって」
「うん。それしかないよ。熊さん。ちゃんと笑いながら言いなよ」
「あばばばばば」

620 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 00:47:49.61 0
須藤は黙っている熊井に「わかってるの?」と
いう感じで熊井の腕をつついた。
「やだ」
「え?」
熊井がほっぺたを膨らませている。
いまどき紺野の真似か?いや違う拗ねているのだ。
「だって嘘はもうつきたくないもん」

須藤は熊井が何の事をを言っているのかわかった。
先日のハロコンで身長を174センチと言えと事務所から言われ
嫌々ながらそれに従ったのだ。
会場の反応からファンが自分の言葉を疑っているのがわかった。
本当は180センチを超えましたと正直に言って
ファンと喜びを分かち合いたかったのに。
熊井は須藤にそう言って悔しそうに泣いた。
その気持ちは須藤にもわかった。
自分だって体重が70kg近いと胸を張って言いたい。
「友理奈、言っちゃおう。好きな人も身長も体重も」
「え?体重は別にいいんだけど」

621 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 00:48:10.50 0
須藤と熊井のやりとりを見て清水はまずいと思った。
たださえキュートに人気で負けそうになっているのに
スキャンダルなんて起こったらもう完全に負けてしまう。
「ちょっと、もも」
「なに?」
「熊井ちゃんをなんとかして」
「いくら?」

契約が成立したので嗣永は熊井に言った。
「くまいちょー、好きな人がいるの?」
熊井はこくんとうなずいた。
「でもそれは本当の恋なの?」
「え?」
熊井は嗣永の言葉に戸惑った。確かにあの子の事は好きだ。
でも本当の恋かと聞かれたらわからない。
本当にあの子を心から愛してると言えるのだろうか。
「ももにはわかるよ。きっと今のくまいちょーは
恋に恋する時期なんだよ。ちょっと背伸びしてみたいっていうか」
「ももちひどい!背伸びなんかしてないよ!ちゃんと180センチあるし」
「えーそうじゃなくって!え?もう曲が終わるの?どーしょー」

「はい。ベリーズ工房のシングルのカップリングでした。
えーと熊井さんから何か一言あるそうですね」
「はい。えっと私…センチメンタルなんです」

622 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 00:48:21.06 0
おわり

623 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 00:50:13.13 0
うんこさんにしては切れ味が鈍い

624 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 00:50:30.82 0
やっつけ仕事ですけど批評してください↑

625 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 00:50:44.59 0
>>623
ちょおま

626 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 01:02:10.34 0
最初の数行で読むの嫌になっちゃうな
これを平気で投下できてしまうその鈍い神経は書き手として良くないかもしれない
具体的な指摘に見合う水準じゃないので扱き下ろすだけになってしまった
ごめんな

627 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 01:04:05.33 0
>>626
最初の数行に何か問題あるの?
頭よさそうな振りしてないで日本語で答えて

628 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 01:04:44.12 0
さわんなって

629 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 01:09:15.64 0
>>624
俺はこういうの結構好き
次は違う視点でも読みたい

630 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 01:09:57.59 0
俺も小ネタ満載で好き

631 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 03:21:30.88 0
ウフル

632 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 07:18:27.07 0
さむ

633 :名無し慕集中。。。:2008/01/23(水) 09:44:16.67 0
ウーフル

634 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 12:00:39.27 0
「太陽を盗む」

635 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 12:02:24.58 0
「さゆみ、これから太陽を盗もうと思うの」
さゆみが突然そんなことを口走ったのは、久しぶりに冬の寒さが和らいだある日の午後のことだった。
「は?さゆどうしたと?」
れいなは心配になった。確かに最近のさゆみの様子はおかしい。大阪のラジオで大物芸人にキツいいじり方をされているとは聞いていたが、まさかこんなに壊れるのが早いとは。そう思わずにはいられなかった。
「あそこにある、太陽を盗むの」
まっすぐに指差されたその先には、丸い太陽。
「アホらし。そんなのできるわけないじゃん」
れいならしいストレートな答え。しかしさゆみの表情は真剣そのものだった。

636 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 12:04:29.42 0
「さゆみは、あの太陽を盗むの」
「……どうやって?」
ついにその言葉が出た。常識から言って、太陽を盗むなどという行為は不可能だ。しかし彼女はれいなをからかうためにそういうことを言ってるのではないらしい。
となれば、盗む、ではなく限りなくそれに近いことをやってくれるはず。そう思うと、普段は使われていない好奇心が頭をもたげ始めた。
「いいかられいなはあの太陽を黙ってみてるの」
「そんなことしたら黒目が焦げ…あっ」
そういうことか。れいなは愕然とした。太陽を肉眼で凝視すれば失明してしまう。れいなにとって太陽が見えなくなれば、それは盗まれたのと同じこと。
ハロモニ@の収録の合間に暇つぶしで付き合っただけなのに、まさか太陽で目玉焼きとは。れいなの頭に、熱いものが昇ってきた。

637 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 12:05:38.18 0
「酷か!さゆはれいなをそげん目に遭わせて何が楽しかね!!」
思わず口走った言葉に対して返されたのは、一枚の黒い下敷き。
これで太陽を見ろと言う事か。どうやら早とちりのようだ。
れいなはさゆみに従い黒い下敷き越しに太陽を覗いてみた。
うっすらと明るい丸が見える。燦燦と輝く太陽も、こうやって見るとまるで夜空に浮かぶ月のように見える。それはれいなにとってはとても不思議なことだった。
「さて、そろそろ準備ができたの」
「準備?」
黒い下敷きがれいなの手から奪われる。いよいよ太陽を盗むのか。
そう思い期待していたれいなの目の前には、うさちゃんピース。
突き出た二本の指がゆっくりとれいなの目に近づき。
ぐしゃ。
暗転。
さゆみのうさピーに潰された両目で天を仰ぐ。
太陽が見えない。ああ、さゆみに太陽を盗まれたんだ。
れいなは何故か素直に納得することができた。

638 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 12:06:18.31 0
「太陽を盗む」 おしまい

639 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 12:12:45.77 O
黒い、そして黒゙い

640 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 12:14:09.84 0
オチが残念

641 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 12:27:06.14 0
太陽の話で( ´D`)を出さないのは作品として中途半端

642 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 12:33:04.39 0
上手いこと言ったつもりか

643 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 13:20:44.34 0
中だしマンコゴリラヲタ死ね

644 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 16:22:04.95 O
さゆひでぇwwwwwwwwww

645 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 17:42:35.32 0
太陽が盗む

夫が犯罪をおかした。
工事現場から銅線を盗み出したらしい。
私はまだ幼い子供と一緒に夫の面会した。
「どうしてそんな悪い事をしたのれすか?」
「遊ぶ金が欲しかった。しかもやったのはこれだけじゃない」

なんと夫には余罪があるらしかった。
「一体何を盗んだのれすか」
「お前の…清らかなハートさ」
ベタだなあと思ったその時夫は衝撃的な言葉をつぶやいた。
「まだ他に、人から大事なものを奪った」と。

「それは何れすか?」
「その子の…希空の処女を」
よく私に欲情するなあと思っていたが
やはり夫は変態だったようです。

おわり

646 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 19:01:38.46 O


647 :名無し募集中。。。:2008/01/23(水) 19:09:25.10 0
ののたんの娘が処女のわけねーだろ!

648 :名無し慕集中。。。:2008/01/23(水) 20:11:19.72 0
処女の彼女が欲しいなあ

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