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【管理人指数】ベリーズ家に下宿することになった 5号室【上昇中】
51 :
名無し募集中。。。
:2010/11/30(火) 00:17:14.23 O
第三回
「チミはなぜすどー君が犯人だとおもうのかね?この名探偵金田千奈美(きんだせん なみ)に話してくれたまえ」
「ちぃネーミングセンスゼロだよw梨沙子みんなに言うかどうか悩んでたんだからちゃんと聞いてあげて」
雅に言われて千奈美もおとなしくなる。そして梨沙子が話したのは…。
「昨日の夜中に廊下でママが何か運んでるのを見たんだゆ こそこそまわりを気にして怪しかったんだもん…」
「運んでたってどこに運んでたんデスか?」
「夜中にお腹が減って目がさめて…」
梨沙子は夜中に物音に気づいて廊下に顔を出し、ちょうど茉麻が自室に入るのを目撃したという。
しかも茉麻はすぐに部屋を出て家主ベリーズ氏の部屋に入っていったというのだ。
「何かをかかえてたんだゆ チョビンかもしれないもん」
「すどー君どういう事か説明してもらおーか」
「かわいいベイビーに疑われるなんて…」
茉麻はショックを受けながらも口を開くのだった。
52 :
名無し募集中。。。
:2010/11/30(火) 00:18:26.39 O
「たしかにベリーズさんの部屋に運んだりしてたけど…でもそれはチョビンじゃないの…」
なぜか歯切れの悪い茉麻。それを見て金田千奈美、いや千奈美が口を出す。
「すどー君悪いがチミの部屋も捜索するしかないようだね」
「ちぃ楽しそうだねw」
「アババババ!ママごめんだゆ〜」
千奈美と佐紀は茉麻を連れて再び捜索に向かう。まずは家主ベリーズ氏の部屋へ。
ドアを開けると広い洋室が広がっている。なんとなく埃っぽいようだ。
「お掃除の時以外はめったに入りまセンからねぇ」
「すどー君どこにチミが運んだ物があるのかね?」
茉麻が指差した先にあったのは…。
「ふぉえ?サンドバッグ?」
部屋の隅にはサンドバッグが天井から吊り下げられていた。
そばにはパンチングボールまでセッティングされ、家主の部屋はボクシングジムかと思える状態になっているのだった。
「最近太り気味だからボクシングダイエットをしてるの でも自分の部屋だと下の学生さんに聞こえちゃうから」
「じゃあ運んでいたのはなにかね?」
「グローブとか縄跳びとかそんなものだけだよ…恥ずかしいから内緒にしてたせいで疑われちゃったけど、わたしは犯人じゃないよ」
53 :
名無し募集中。。。
:2010/11/30(火) 00:19:57.53 O
部屋の中には一抱えもある岩も置いてあった。目を留めた佐紀が茉麻にたずねる。
「これはなんに使うんデスか」
茉麻はおもむろに岩を背中に担いでスクワットを始めた!
「フンッフンッフンッフンッ!」
ドスンと岩を床に下ろした茉麻の体を千奈美がなでる。
「ふむ柔らかいいい筋肉だ 格闘技で使う筋肉は器具を使って鍛えてはいかん 応用力のない固い筋肉しか付かん!」
徳永クラウザー千奈美は満足そうに頷くのだった。
千奈美と佐紀は念のため部屋中を捜索したがやはりチョビンは見つからない。
「佐紀ちゃんこの金庫の中は?」
「没収したカップラーメンしか入ってまセンよ 梨沙子の泣き落としで開けちゃわないように鍵は茉麻がもってるの ダイアルの番号は私しか知りまセンから2人いないと開かないわけデス」
「この怪人千面相がいつかラーメンを盗み出してみせるもんに―!」
「探偵だったりプロレスの神様だったり1つにしなサイ!」
「梨沙子の為にもいざとなったら鍵を飲み込んでやるとゆいたい」
ベイビーを守る(肥満から)ために決意を新たにする茉麻であった。
54 :
名無し募集中。。。
:2010/11/30(火) 00:21:16.45 O
その後3人は茉麻の部屋も念入りに捜索し、異常がない事を確認した。
正確には衝撃的なあるものが発見されたが、それはこの話とは関係ないので触れない。
茉麻の正直な告白に疑う気持ちはなくなっていたものの、再び名探偵金田千に戻った千奈美が捜索を主張したのだ。
「この事件の犯人は非常に頭がいいやつだ 無関係の人間の部屋にチョビンを隠す事も考えられるもんに!」
ダイニングに戻る一同には"全員の部屋を捜すしかないのか"との思いが強くなっていた。
ちなみに家主と茉麻の部屋の捜索にも当然友理奈は協力させられたのだが、茉麻の和室の鴨居に頭を強打した為またしても自室へと(茉麻に搬送されて)戻っていったのだった。
ダイニングにいた雅と梨沙子に茉麻の疑いが晴れた事を報告する千奈美。「この金田千には茉麻が無実だという事は最初からわかっていたがねw」
しかし梨沙子は千奈美には耳をかさず一目散に茉麻に抱きつく。
「ママうたがって悪かったゆ―!」
「いいのよ梨沙子 もう大丈夫なんだから」
仲よく抱き合うママ&ベイビーを微笑んで見ている佐紀。
しかしその隣で2人を見ていた雅は小声でつぶやくのだった。
「相撲?」
第三回 了
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