スレ大杉なんで2chブラウザ推奨

これ参考にがんばって!!1 → 板追加手順

■掲示板に戻る■ 全部 1- 101- 201- 301- 401- 501- 601- 最新50
【管理人指数】ベリーズ家に下宿することになった 5号室【上昇中】

267 :名無し募集中。。。:2010/12/14(火) 22:03:24.99 O
第七回つづき

千奈美の指差した先にあったのはベリーズ荘のアイドル ビーグル犬のクロの家であった。

基本的にベリーズ荘内を自由に動き回っているクロではあるが、専用スペースとして木製の四角い小屋が居間に設置されている。

台所でつまみ食いするわ個人の部屋に入り込んで住人たちの寝顔をペロペロ舐めるわで大変な事になるため、夜は扉を閉める事になってはいるが毎日確実に、とは言えない状況にあった。


今は小屋の扉は閉められている。先ほど屋根裏部屋から降りてきた桃子が素早くクロを閉じ込めたのだ。

「もうチョビンが隠してある場所はクロの小屋しかないもんに」

「クロがチョビンを取ったんデスか 確かに住人のみんなよりはありそうな話デスね」


友理奈がクロの小屋に近づき扉を開ける。しかしクロは出てくる様子はない。

「あっ!なんかぬいぐるみみたいなのが奥に入ってるよ!」

友理奈の言葉に色めき立つ一同。ついにチョビンが発見されるのか… ああカーテンフォール…。


268 :名無し募集中。。。:2010/12/14(火) 22:05:16.79 O

しかし友理奈が手を入れようとするとクロが吠えはじめた。

"ガウガウ!"

「大人しくしなさい!」

友理奈が何とかなだめようとするがクロは抵抗するばかりだ。
自分のテリトリーを熊などに勝手に荒らされるわけには行かない、と言う事か。

このままでは赤カブトvs絶・天狼抜刀牙の対決になってしまう。


見かねた千奈美や雅が交代で試してみるが、小屋に手を入れる事はできなかった。
ベリーズ荘にただ2人の漢のうちの1人として許せないものがあるらしい。

「私に任せなサイ ほらクロご飯デスよ♪」

いつの間に準備したのか佐紀がクロの餌入れに山盛りのジャングルカレーを差し出す。

しかしクロは…
"ガクガクブルブル…"

小屋の奥に引っ込んで一転弱気な小型犬に戻りプルプルしている。

「おかしいわねえ…お腹すいてないのカナ?」

「佐紀ちゃん それじゃ逆効果だよ 俺にいい考えがあるんだ」
学生が自信あり気に立ち上がる。

「ももちさん 手伝ってくれるよね?」


269 :名無し募集中。。。:2010/12/14(火) 22:07:03.60 O

呼びかけられた桃子はすぐにテンパり出した。

「イヤ――!!私はムリ〜〜〜!!」

しかし逃げ出そうとした桃子の横にはいつの間にか茉麻が立っていた。

「千奈美のために協力しろとゆいたい」

ガッチリ腕を掴まれた桃子はクロの小屋の前に連行されて行くのだった。

「さあクロ!お前の大好きなももちさんだぞ!出ておいで♪」

学生の呼びかけに反応するクロ。しかしまだ出て来ないか…

「こうなったら…ももちさんごめん!」

学生は自分の前で小屋に向かって立たせていた桃子をくるりと反転させ、さらにお辞儀のポーズをとらせる。

するとついにガマン出来なくなったクロが小屋から飛び出してきた!桃子のお尻に向かって…。

"ワォンワォン!"
「ああんイヤ〜〜〜〜!!」

逃げ去る桃子とそれを追うクロ。その姿はたちまちベリーズ荘の奥に消えて行くのだった。



270 :名無し募集中。。。:2010/12/14(火) 22:09:56.81 O

桃子の行方を見ていた一同の関心は、しかしたちまち桃子からクロの小屋へと移る。

友理奈が長い手で小屋の内部を探る。そしてついに…

「へっへ―チョビンついに発見!!」

千奈美に取り出したぬいぐるみを差し出す友理奈。

一同の顔に喜びの表情が浮かんだのだが、千奈美の一言ですぐにそれは消える。


「…これ…チョビンじゃない!」

するとぬいぐるみを手にとって確かめた雅が申し訳なさそうに言った。

「ごめんちぃ…これ私がクロにあげたヨッシーだよ」


つづく

参考
チョビン
http://img.serend.net/user_image/say_img/3915/391539522837/origi.jpg
ヨッシー
http://imepita.jp/20101214/359920


152KB
続きを読む

掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50
名前: E-mail(省略可)

0ch BBS 2005-12-31