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【管理人指数】ベリーズ家に下宿することになった ５号室【上昇中】

149 ：名無し募集中。。。：2010/12/05(日) 22:04:47.31 O
第五回


友理奈の部屋の前に立ったのは雅 千奈美 佐紀の3人。
茉麻と梨沙子はなぜかついては来なかったようだ。

千奈美がドアをノックすると、弱々しい声が聞こえてくる。

「うち頭が痛いからもう捜すのはヤだよ…」

「熊井ちゃん大丈夫?入るよ!」

心配になった雅がドアを開けるとベッドに横になる友理奈の姿があった。
後頭部をタオルで冷やしているようだ。

「熊井君 頭を殴られたのか!犯人の顔を見たのかね!?」

「犯人は鴨居だよ…」
「かもいなんて名前の住人はいない!チミは犯人をかばっているね?」

「ちぃいい加減にしなサイ!熊井ちゃん大丈夫?」
「ありがとう…こぶが出来たけどしばらく寝てれば平気だと思います」

ぐったりしながら話す友理奈は確かにまだ起きられそうにない。

雅が濡れタオルを交換してあげる間に千奈美が事情を説明する。

「というわけで熊井ちゃんの部屋も捜索させてくれる?」

頭を打った事で(いつもに増して)あまり物を考えられない友理奈は、あっさりそれを了承するのだった。



150 ：名無し募集中。。。：2010/12/05(日) 22:06:58.13 O

さっそく友理奈の部屋を捜し始めた3人だったが…

「熊井ちゃんの部屋 普通!w」
「何にも面白いものないよ〜」

雅と千奈美が不満をもらす。友理奈の部屋はごく普通の17歳の高身長女子高生の部屋以外には見えないのだった。

「他の部屋にはそんなに面白いものがあったの…?どうせうちは面白くないよ…」

寝たままグチをこぼす友理奈。

残念ながらベリーズ荘の友理奈の部屋には可愛くて美味しいミントもいなければ、壁に熊さんスケジュールが貼られているわけでもないのだった。

隅々まで捜索し終えた3人は最後にクローゼットを調べる。

友理奈のロングコートが佐紀の身長くらいある事がわかった以外は、目立った物はないように思えたのだが…

「ちょっとちぃ!底にたくさんカンヅメが置いてある」
「何のカンヅメなんデスか?」
「え―っと?…グリズリー…」


バタン！


「…もういいでしょ…」

3人の背後にいつの間にか立っていた友理奈がクローゼットを閉めた。

その殺し屋の目つきを見た3人は無言で部屋を後にするしかないのだった。


151 ：名無し募集中。。。：2010/12/05(日) 22:11:30.83 O
「…熊井ちゃん頭痛いの治ったのかな?」
「まあチョビンはいなかったもんに」
廊下で相談する3人。

「後は学生さんの部屋デスけど…」
「台所とかリビングとかお風呂とかも捜してみようよ あいつが帰って来るまでにさ」
「犯人はベリーズ荘から出たとは思えないもんに」

5人いた方がいいだろうという事で茉麻と梨沙子を捜してみると、まだ廊下に立っている2人が目に入る。

「なんで熊井ちゃんの部屋に来なかったの?」

雅がたずねると2人はメモを差し出した。

「みや〜Ｄってなんだゆぅ?」
「??」
「まっ、まあ後でいいじゃないデスか!ね?」

慌てた佐紀が会話に割り込む。

全員でまだ捜していない場所を順番に回る事にする。
台所やダイニングなど共同で使うスペースを一通り見て回るが、当然のようにチョビンはみつからない。

皆が疲れて休憩しているとまた茉麻と梨沙子が話し出した。

「佐紀ちゃん ヴァンパイアハンターDとDの食卓くらいしか思いつかないの」

「それって悪役プロレスラーみたいなルックスの人が作ったゲームだよね?Dが付けばいいの?」
事情がわかっていない雅。

「イニシャルDもあるゆ〜」
「それってたしかお豆腐屋さんの話だもんに

152 ：名無し募集中。。。：2010/12/05(日) 22:13:21.13 O

「イニシャルDもあるゆ〜」
「それってたしかお豆腐屋さんの話だもんに〜」
混乱する中、ついに彼が帰宅するのだった。


「ただいま―みんなおはよう!集まって何してるんだ?」


(つづく)

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0ch BBS 2005-12-31