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レス数が1000を超えています。残念ながら全部は表示しません。
川*^A^)ノ<道重さん可愛いデス 8さゆみん

117 :名無し募集中。。。:2010/09/30(木) 20:22:44.76 0
去年エロッキスレにさゆリン投下した作者です
お花畑のやつの続編で完結編です
さゆえり要素が崩れているので、エロッキ設定がお好きな方はご注意ください




118 :名無し募集中。。。:2010/09/30(木) 20:23:25.60 0
初めてリンリンを抱いてから、一年くらい経つ。
別に、かといってその後そこまで頻繁にしていたわけじゃないし
相変わらず奥手なリンリンは、キスだけでもすごく照れるし、可愛い

でもその、あんまり。
なんていうか、逆に。
リンリンて、自分からはそんなに求めてこない。


「…で、ジュンジュンてやっぱり田中サン大好きと思うですよ。こないだもネー」
「うんうん」
いつものように、さゆみはリンリンの話を聞く。
さゆみが面白がりそうな情報を積極的に入手してくれる辺りは、一年前とそう変わらない。
…なんでも報告するリンリン、だったもんなあ。そういえば。
ある意味、それがきっかけだったような気もする。
今みたいに、リンリンの家で話をするようなことは、あの頃はなかったけれど。

「あれでもジュンジュン意外とやさしいから、田中サンの嫌なことはしないし」
「そうだね」
「ただ、やっぱり田中サンとか亀井サンて…あ、道重サンもダケド…」
「……ん?」
急にリンリンの声が小さくなった。
…ん?
なに?絵里がどうした?
ていうか、あたし?

「…どうしたの?」
壁に背をつけてベッドの上に座っているリンリンに、少し寄る。
なんとなく、何か言いたそうな顔してるけど。
なんだろう…?

119 :名無し募集中。。。:2010/09/30(木) 20:25:00.16 0
しばらく迷っていた風だったリンリンは、少し迷ったままの目でこっちを見た。
「…あの、田中サンは…亀井サンと、その、ずっとそういう…ことしてたデスヨネ?」
「えっ。…あー…うん…」
確かに。
それは『なんでも報告してたリンリン』はもちろんよく知っていることで。
でも、別に付き合ってるとか、そういうわけでもなくて。
今思えば若気の至りだと思うけど、さゆみたちは変な遊びばっかりしていたと思う。
しかも、それに関してつっこまれるのは、さゆみとしてもかなりイタい。
…特に、リンリンの前では。

「…道重サンも、あの二人と…あの…」
「………うん」
そう。
さゆみと絵里がれいなにしたことも。
さゆみがどういうことをしていたかも。
目の前のこの子は全部知っている。

いつからか、それが心苦しくて。
さゆみは、そういうことをしなくなった。
もちろん、リンリンとその話をすることも。
それが今、リンリンの方から切り出されたこと。
ちょっと…いや、かなり心臓が痛い。

居心地の悪さに変な汗が出てくる。
しかも、リンリンがそんなことを言い出すなんて初めてだ。
相変わらず思い詰めた表情のリンリンは、遠慮がちに―けれど、しっかりとこっちを見て言った。

120 :名無し募集中。。。:2010/09/30(木) 20:26:01.25 0
「…今も、そうなんですか?」
「えっ」
「今も…3人は、そうなんですか?」
「…………」
さゆみは、一瞬迷った。
…結論から言うと、答えは『NO』だ。

半年くらい前から、れいなの様子がおかしいことに気づいたのは絵里で。
二人で問い詰めたらやっぱり、『ジュン子が好き』って白状した。
ジュンジュンは気づいてないみたいだけど。

そのときくらいから、なんとなく3人での行為はなくなった。
特にこだわりのなさそうな絵里はすんなり納得していたし。
さゆみは、正直ホッとした。

……だって、さゆみはもう…。

「…道重サン?」
「あ…あ、うん、えーっと…」
我に帰って、言葉を探した。
リンリンは今、どういう気持ちなんだろう。
さゆみはまだリンリンの質問に返事をしていない。

…『今もしてるよ』って言えば、リンリンは妬いてくれるのかな。
それとも、『もうしてない』って言ったら、安心してくれるのかな。
もしかしたら、『してない』って言ったら、自分の役目がなくなっちゃうとか思うかもしれない。

どの答えを選択していいのかわからないまま黙っていると、リンリンは少し唇を噛んだ。
「…あの、別にどっちでも…エト、私何も…」
言いながら、自分でも何が言いたいかわからなくなったらしい。
もどかしそうにこっちを見て、さゆみの肩に触れた。
思った以上の熱さに、胸が高鳴る。

121 :名無し募集中。。。:2010/09/30(木) 20:28:08.42 0
それからすぐに、唇が重なった。
いつもみたいに、おねだりするようなキスじゃなくて
少し強引に、両手で頭をしっかり押さえられた。

「……ん、っ…」
目を閉じてもがくと、一旦唇が離れる。
けれど、すぐにまた熱い唇が触れて、舌が入り込んできた。
「…?」
不思議な違和感に目を開ける。
なぜか、絡んだ舌は甘い味がする。
飴でも舐めてたのかな。
でも、そういう感じでもなくて…。

「リンリン…なに?」
口の中の甘いものを唾液ごと飲み込むと、リンリンからも甘い吐息がこぼれた。
「…ビヤク」
「えっ」
ビヤク
…って、媚薬?

目の前のリンリンは、困ったような申し訳ないような顔で笑った。
手には、香水のような小さな瓶を持っている。
どうやら、さゆみが目を閉じている間に、口に含んだらしい。

「…本当に効くかわからないですケド」
「……いや…」
そういうことじゃなくて
いや、なんだかわかんないけど
…なんでそんなもの持ってるの?
っていうか、そういうプレイしたがる子じゃないはずだけど。
今日のリンリンは、なんかいつもと違う。

122 :名無し募集中。。。:2010/09/30(木) 20:29:15.82 0
ゆっくり体重がかかって、ベッドに仰向けに倒れる。
積極的な気分、なのかな。
でもそういうのとも違う。
すごい、必死な顔してる。

「…どうしたの?」
少し心配になってそう聞くと、さゆみを見下ろす視線が少し揺れた。
「…なんでもないです」
なんでもないわけないじゃん。
なんで泣きそうなの?

さゆみがそう、口に出すより先に。
体に変化が訪れた。
急にがくんと力が抜けたような感覚。
それに、体がすごく熱い。
じわじわと全身を漂う熱が、中心に集まってくる感じ。
…これ、もしかして。
媚薬のせい?

「クダサイ…」
遠慮がちに求める口調はいつも通りで。
ただ、性急そうな手つきだけが気にかかる。
けど。
「…はぁ…」
正直、違和感あるからってその手を止められる気はしなくて。
どんどん膨らんでいく欲情にまかせて、リンリンの肩を抱き寄せた。
「んっ…欲しいの?」
「ハイ…あ、でも今日は…」
「え?」

123 :名無し募集中。。。:2010/09/30(木) 20:30:58.86 0
ぐっと体重をかけられる。
頬を指でなぞられた。
「あっ…」
「…ワタシに、させてください…」
潤んだ目が訴える。
耳元に、唇が触れるか触れないかのところで囁く。
ぞくぞくする何かが、背中を駆け上がった。

「道重さん…可愛い…」
「ん、ぁぁ…」
何も知らない彼女を初めて抱いてから。
度々体を重ねたけれど、リンリンの方からすることは一度もなかった。
…だから、さゆみのことをどう思ってるのか、正直わからなかったし。
さゆみが、リンリンをどう思ってるのかも、多分伝わっていないと思う。
『遊びで抱いてると思われてても仕方ない』
そういう感じで…。

だから…
だから……

今のリンリンも、遊びでさゆみを抱こうとしてる?

「ねえ、リンリン…」
「……」
リンリンは、顔を上げない。
首筋を舌が這う。
どうしようもない快楽が襲う。
体が、ぐにゃぐにゃに溶けそう…。

124 :名無し募集中。。。:2010/09/30(木) 20:32:14.40 0
「あっ、ん、くぅっ…!」
親指を噛んで耐えた。
甘い香りがする。
重なっている体の、密着した部分が熱い。
触って欲しいけど、心のどこかがそれを拒絶する。

リンリンに、遊びで抱かれるのはイヤだ。
…自分は、それをしたくせに。
あたしは何か言える立場じゃない。
でも
でも…
「ん、ああぁ…」
「脱いでください…」
「うん…ん、嫌、待って…」

欲しい気持ちを抑え、さゆみはその手を押し留めた。
どこか不安そうな目を見て、小さく呟く。
「リンリンは…」
「……ハイ?」
「………」
視線がぶつかる。
…けれど、やっぱり言えない。
遊びかどうか、なんて。
あんなはじまり方にさせてしまったのは、さゆみなのに。
今更『本気じゃないと嫌』だなんて。

しばらく、変な沈黙が流れた。
何を言っていいかわからない。
こんなワガママ、許されるはずがない。
なのに…。

125 :名無し募集中。。。:2010/09/30(木) 20:34:40.23 0
困り果てて目をそらす。
白い天井。
目を閉じて、胸の苦しさに息を飲んだ。

その瞬間。
ぽつり、頬に暖かいものが落ちた。
「……?」
それがリンリンの涙と気づくまで、少し時間がかかった。
泣いているのは自分だと思ったから。
でも違う。
確かに、泣いているのはリンリンだった。

「どうして泣くの?」
次第にぼんやりとしてくる頭で問いかける。
リンリンは、気持ちのやり場がない感じで目を閉じた。
「…やっぱり、薬、効いてナイ?」
「え…」
正直、震えるほど薬は効いている。
でも、今そういう話だっけ。
今日のリンリンはやっぱりおかしい。

「あの、さ…」
ぽろぽろと泣き続けるリンリンに何を言おうか迷っていると、胸にぎゅっと頭を押しつけられた。
「ビヤクって、好きになる薬でショ?」
「えっ。…まあ、そう…だと思うけど…」
とりあえず頭をそっと撫でると、子どもみたいに口を引き結んだリンリンがまっすぐこっちを見た。
視線に思考が奪われる。

震える声で。
リンリンの唇が告げた。
「…わ、ワタシのこと…っ…好きになってクダサイ…」

126 :名無し募集中。。。:2010/09/30(木) 20:36:49.44 0
「えっ…」
今までも、誘うような目をすることはときどきあったけど。
こんなに必死な表情は初めてで
ていうか今…リンリン、なんて言った?

「さゆみに…リンリンのこと好きにさせるために飲ませたの?その、薬…」
「…ハイ」
「…どうして?」
ああ、我ながら意地悪だ。こんな質問。でも、確認せずにはいられない。
泣き顔のまま視線を震わせて、リンリンは振り絞るように言った。

「私…、道重さんが他の人とそういう…そう、なるのが嫌で…」
握られた手にぎゅっと力が入る。上気した頬が愛おしい。
「最初はそんなこと思わナカッタのに…み、道重さんと仲良くなってきたら、どんどん辛くなってきて…」
「うん…」
抱きしめる力が強いほど、リンリンの匂いも濃く感じられて
正直、さゆみの我慢もかなり限界。
愛しさが爆発しそう

「ワタシ、道重さんが…」
「…待って」
唇を指で押しとどめる
その先は、さゆみから伝えたい。
絶対に目がそらせない至近距離で、しっかりと顔をこっちに向かせた。
「…好きだよ。どうしていいかわかんないくらい好き。…遊びで抱かれるのも…遊びで抱くのも、絶対に
嫌。…信じてもらえないかもしれないけど、あたしリンリンに夢中だよ。…本当だよ」
「…道重さ…」
少し震えてる肩を抱きしめて、耳元で囁いた

「…ねえ、一緒に裸になろ?」

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0ch BBS 2005-12-31