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後世に語り継ぎたいベリのちょっといい話

268 :名無し募集中。。。:2007/07/15(日) 23:27:41.26 0
「ジリリ キテル」発売記念イベントで会場に飾る絵を描くように言われたメンバー。
心に浮かんだことをそのまま描くように言われ、それぞれが画用紙に思い思いの絵を
描いていったが、1人梨沙子だけはいきなり黒いクレヨンで画用紙を塗りつぶし始めた。
まともな絵を描くようスタッフが言っても、「ちゃんと描いてるもん」と言って、頑として
その作業をやめない。

1枚塗りつぶしたらまた次の1枚、自分で画用紙の束を買ってきて、次の日もその次の日も、
レッスンの合間にひたすら画用紙を真っ黒に塗りつぶす作業を続けていた。
スタッフやメンバーの中には無理にでもやめさせようかと言う者もいたが、雅だけは
「梨沙子にもなにか考えがあると思う」と言って必死にかばっていた。
そんなこともあって、結局最後まで梨沙子の奇妙な行動をやめさせることが出来なかった。

イベント当日、会場である廃校の体育館で、メンバーがそれぞれの絵を発表していき、
最後に梨沙子の番になった。
「えっと、梨沙子の絵をつくるのに、ファンの皆さんに手伝ってもらってもいいですか?」
思わぬ提案に客席は歓声で答え、梨沙子はステージから降りて観客の1人1人に
真っ黒な画用紙を手渡した。
観客は、梨沙子が指示するとおりに、画用紙を体育館の床に敷き詰めていった。
特に一部塗り残しのある画用紙は、ちゃんと決まった位置に置かないといけないのだという。

何度も間違えながらも、なんとか予定どおりに画用紙が並べ終わると、梨沙子は観客を
ステージに上がらせた。
床に並べられた画用紙を見下ろした観客からは感嘆の声が上がった。
そこには、体育館の床を埋め尽くすほどの巨大なマッコウクジラの姿があったのだ。

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0ch BBS 2005-12-31