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後世に語り継ぎたいベリのちょっといい話
233 :
名無し募集中。。。
:2007/07/15(日) 10:03:58.25 0
結構前、知能に障害がある梨沙子のうちに遊びに行かされた
梨沙子は脇目もふらずにドラクエ3をやっていて、正直、「梨沙子でもドラクエとかわかるんだなあ」と思った
三十分ほど梨沙子のプレイを見ていて、とても悲しい事に気が付いた
梨沙子がそのゲームでやっているのは、アリアハンの周りでスライムとカラスを倒す、ただそれだけだった。
パーティにただ一人の勇者のLvは50を越えていた。
梨沙子は永遠、素手でスライムを殺し続けたとても楽しそうだった
先に進めてやろうと思い1コンに手を伸ばしたら凄い剣幕で怒鳴られた。
なんて怒鳴られたか聞き取れなかったけれど、とにかく怒鳴られた
それを見て梨沙子の母親が「ごめんなさいね、りぃちゃんはファミコン大好きのよ」とみやに謝った
梨沙子はドラクエ以外のソフトは持っていなかった
みやはそれ以来、ゲームをやらなくなった。
以前のようにゲームにのめり込めなくなってしまったのだ。
コントローラーを握るとやるせなくなった。
友達の家に行ってもみんながやるのを見ているだけだった
その間、みやはゲームに興じる友達の背中だけを見るように努めた
本当にむなしかった
その内に、みやはファミコンを憎むようにさえなった。
今までの人生の中で、あんなに何かを憎んだことはない
ゲームなんかこの世からなくなってくれと本当に願った
みやはソフトを梨沙子に全部あげて、本体は捨ててしまおうと思ったが、兄に怒られそれすらできなかった。
お仕事をしている今でもゲームは嫌いだし、もちろん家にも置いていない。
時々、梨沙子と、永遠に世界を救えなかったであろう梨沙子の勇者の事を思い出すと、とても悲しくなる
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0ch BBS 2005-12-31