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もしもガキさんが田舎に住む親戚のおねえさんだったら

842 :名無し募集中。。。:2007/04/21(土) 01:42:27.46 0
フトンの中でぼくは眠れずにいた。ねっとりとした夏の空気が体にまとわりつき、寝返りを打つたび脂汗がほほを伝う。
障子を通した月あかりに、うすぼんやりと浮かぶ木目の天井板は、時々妖怪が嗤っている様な錯覚を起こす。
なんてこった、小4になってせっかく一人で親戚に泊まりにこれる様になったのに。里沙ねえに「大人になったんだね」って褒められたのに。
ぎゅっと目をつむり、ぼくが一人で眠れるなんて言ってしまったことを後悔していると、どこからかキュッギュッ…と音が聞こえてきた。
ヒッっと情けない声を上げてフトンの中で縮こまっていると、「ぉ〜ぃ、眠っちゃったか〜い?」とひっそりと優しい声がかけられた。
恐る恐る顔を出すと、里沙ねえが「この部屋は無駄に広いんだぁ、よかったらあたしの部屋で一緒に寝ない?」と、障子から半分顔をのぞかせていた。
シルクの薄い肌着(後で聞いたらベビードールと言うんだそうだ)を着た里沙ねえは、月の光に照らされてまるで妖精のようで、僕はポッとして返事につまってしまった。
彼女の後について二階の部屋に上がると、半分開けた窓には網戸がしてあり、わずかに夜風が流れていた。「ゴメンね、二階の方が涼しかったね」
「あたしも今日は疲れちゃったから、もう寝るよ。早く寝よぅ」、里沙ねえがベッドに入るとスペースを作ってくれたので、さっそく僕ももぐりこんだ。
ふわっと、なにか花の香りがした。「里沙ねぇ…」と声をかけると、すでに彼女は眠りに落ち、スヤスヤと寝息をたてていた。
しばらくそのくすぐったいリズムに耳を澄ませていたけど、ぼくもやがてまどろみの中に落ちていったのだ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・と、コレですめばひと夏の甘酸っぱい思い出だった。

「あーん、もう!この子は、どうしておトイレに行ってこなかったのよー、いゃーんこないだ買ったばかりのベビードール、あんたってコは、もう、もう、もーおー」
次の朝、真っ赤になって黙り込むぼくの耳に、里沙ねぇの悲鳴とも叱責ともつかない嘆き声が聞こえていた。

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0ch BBS 2005-12-31