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もしも植村あかりが宇宙飛行士だったら

1 :名無し募集中。。。:2013/09/07(土) 23:10:32.02 O
リ|`・_ゝ・)<国境なんて見えへんで

54 :名無し募集中。。。:2013/09/08(日) 18:27:42.45 O
「4メートル、3メートル…あ!」紗友希が言葉を詰まらせた。船も止まった。
着陸用の脚が固い岩にぶつかったからだった。厚い緩衝材がいくらか着地のショックをやわらげた。
何かがパシッと音をたてた。末梢の電気回路か、正しく補整されなかった過負荷であろう。
続いて、激しいショックが船内を一斉に走り抜けた。金属が振動し、不気味なうめきが船いっぱいに伝わる。

「ヤバい!ヤバい!」佳林が叫ぶのと同時に、ブリッジの明かりがすべて消えた。
《Juice=Juice》の互いに補い合っている神経の末端を通って、故障が雪だるま式に膨れ上がりながら伝わっていく。
それにつれて、計器類が注意を促すけたたましい悲鳴を発していた。

ショックが機関部を襲った。成形天井材に取り付けられたパイプが一列そっくり吹き飛んだ。
パネルが燃えあがり、手近の圧力バルブが膨れて弾け飛ぶ。

ブリッジでは全員が懐中電灯を手探りしながら、補助発電機を作動させるボタンを捜していた。
補助発電機は、主力エンジンからの直接供給が断たれたときに、それに代わって電力を供給する。

「おかしいわ。補助発電機が作動していなきゃいけないはずよ」朋子が常識的な考えを口に出した。
ようやく懐中電灯をつかんだ由加がスイッチを入れた。
その光に助けられ、残りの4人も各自の懐中電灯を見つけた。どうにか作業のできるくらいの明るさになった。

55 :名無し募集中。。。:2013/09/08(日) 18:29:04.33 0
リ|`・_ゝ・)<パンツは黄色かった

56 :名無し募集中。。。:2013/09/08(日) 18:54:27.37 O
紗友希と佳林とあかりが、急いでエンジン・ルームへと走った。
しばらくして、インターコムのスイッチが入った。「どんな状況?」由加が訊いた。
「ひどいもんよ」紗友希の声音には、腹立たしさと懸念が同時に現れていた。
遠くで昆虫の羽音のようなブンブンという音がしており、背景音になっていた。

「エンジンが塵を吸い込んだのよ。降りてくるときに吸い込んだやつ。掃除が遅かったわ。電気火災になってる」
しばらく間があった。聞こえるのは化学消火器のシュウッという音だけだった。
ようやく紗友希が報告してきた。「ひどく過熱して、電池が焼き切れてた。火は消したけどこれじゃ…」

由加が朋子を見やった。「何かがドカンと音をたてたでしょ。もっと悪い事態も考えられるわ」
「船体に損傷がないかチェックする」朋子は深く息を吸い込んで作業を開始した。
素早く船体の非常与圧計を調べ、次に個々の船室の気圧を示す図に目を走らせた。
「異常はないみたい。正常な気圧よ。もし穴があっても計器に表れない程度ね。自動溶接が塞いでるはず」
由加も自分のコンソールを調べた。大規模な停電の場合には、計器類は自動的に独立した電源に切り替えられるのだ。
「外部の空気に汚染された形跡もないわね。とりあえず船体に損傷はなさそうだわ」

57 :名無し募集中。。。:2013/09/08(日) 19:18:05.54 O
エンジンの応急処置をしている紗友希と佳林を残して、あかりがブリッジに戻ってきた。
「とも、外部スクリーンでまだ動くのがあれば、点けてみて」朋子はトグルを調節した。
顕著な光のちらつきがあり、地形らしきものがおぼろげに見えた後、完全な闇になった。
「だめね。少なくとも補助発電機を作動させないと。バッテリーだけじゃ、最低限の映像走査も無理」

オーディオ・センサーはそれほどのエネルギーを要しなかった。
惑星の声がブリッジの中に伝わってきた。風の吹き荒れる音が高くなり低くなりして続いている。
うつろなピチピチいう音が暗いブリッジに充満した。

「ブリッジ、聞こえる?」機関部からのインターコムが再び通じた。
「カリンちゃん?状況はどう?」由加は胸のうちで幸運を願うおまじないをした。
「窒息して天まで登るとこだったよ」疲れきった声の調子だった。
「可燃物の層が薄くて助かったわ。スクラバーはうまく働いてる」佳林は溜め息をついた。
由加は唇をなめた。「被害の程度は?表面的な損害は考えなくていいわ。気にしてるのは、船の運航ができるかどうか」

58 :名無し募集中。。。:2013/09/08(日) 19:42:20.57 O
「そうね…パネルがそっくりやられてる」佳林が報告した。
「補助の負荷分担ユニットもやられてるし、モジュール12も3つのセルライトが死んでる」
意味が相手に浸透するのを待ってから佳林は続けた。「他の細かいのも知りたい?」

「いえ、いいわ。ちょっと待ってもらえる?」由加は朋子をかえりみた。
「スクリーンをもう一度試してみて」朋子は言うとおりにしたが、やはり結果は得られなかった。

「カリンちゃん、報告は他にある?」あかりがピックアップに向かって言った。
「今のところ…なしよ。火事でやられたところを調べ終わったら、電源について詳しく知らせるわ」
「修理はどう?やれそう?」由加は佳林の簡単な報告を胸のうちで繰り返していた。
セルライトの問題は時間がかかる。さしあたり考えたくない。
「詰まったダクトをきれいにして、吸入口を張り替えなくちゃいけないよ。完全に修復は無理だけど、応急手当でもたせるしかない」
「分かった。他には?」
「言ったでしょ。モジュール12だよ。分かりやすく言うと主力電池をそっくり失ってるわけ」
いったん話を中断して、紗友希と二言三言聞き取れない言葉を交わした。
「塵がへばりついて過熱を起こして火事になった。推進装置のシステムがそっくりダメになったのよ」

59 :名無し募集中。。。:2013/09/08(日) 20:02:58.63 O
「なんとか応急処置をする手はあるの?」由加は尋ねた。
その装置はなんとしてでも修理しなくてはならない。交換するわけにはいかないのだ。
「…と思う。さゆきちゃんもそう思ってる。すっかり掃除してもう一度真空にして、もつかどうか試すわ。
密閉が保てればなんとかなる。無理なら金属成形で穴を塞げばいいし。
でもダクト全体にひびが走ってたりしたら、そのときは…」佳林は語尾を濁した。

「今のところは当面の問題を考えましょう」由加は提案した。「処置できるよう祈るわ」
「ふう…まあベストを尽くすわ」「ブリッジ終わり」「機関部終わり。差し入れ待ってるよ」

由加がインターコムを切り、待ち受けるように朋子を見た。
「ゆかちゃん、船の機能回復にどのくらいかかると思う?カリンちゃんたちの考えが当たってて、なおかつ修理した箇所がもつとして」
由加は読み出しパネルを眺め、ちょっと考えた。「15時間から20時間…」
「うん。私は18時間と踏んでたよ」朋子はにこりともせず言った。
「じゃあ補助装置の仕事を始めましょうか。停電が直り次第、すぐに動かせるようにしておきたい」

60 :名無し募集中。。。:2013/09/08(日) 20:46:56.57 0
リ|`・_ゝ・)<窓どうやって開けるん?

61 :名無し募集中。。。:2013/09/08(日) 21:38:37.49 O
朋子の持ち場の小さなスピーカーが、やかましくビーッと鳴り始めた。
朋子は計器のひとつを調べて、インターコムのスイッチを入れた。「ブリッジです」
疲れはてた、だが満足げでなくもない声音で、佳林が船の反対側の端から報告してきた。
「間に合わせの溶接完了したよ。一時しのぎだけどね。さあ電気が通じるリン♪」

朋子は補助手動装置のひとつを操作した。ブリッジに光が戻る。
主電源に依存する読み出しパネルが瞬いて明るくなった。
由加、朋子、あかりがホッとしたように何かつぶやき、吐息を漏らした。

「電力と光が戻ったわよ」朋子がインターコムに近づいた。「さすがね、おふたりさん」
「まあね」佳林が答えた。「軽いもんよ」紗友希も短い返事をした。
それから察するに、2人は並んでピックアップのすぐそばにいるようだった。

「油断は禁物よ」佳林が言った。「ホントに一時しのぎだから。そっちは?なんか新しい状況は?」
朋子は首を振った。それからこの動作が相手に見えないのを思い出して、改めて言った。「全然」
手近の舷窓の外を見やる。ブリッジの明かりが、荒涼とした大地の一部に弱い光を落としていた。
時折、強い風が大きな砂粒や岩の欠片を吹き上げ、反射できらりと光る。

「裸の岩ばかりよ。もっとも、あんまり遠くまで見通しが効かないけどね」
「何か故障があったらすぐ連絡するよ。そっちも連絡してね」佳林が話を締めくくった。
「了解」朋子はスイッチを切った。

62 :名無し募集中。。。:2013/09/08(日) 21:46:04.43 O
リ|`・_ゝ・)<疲れたさかい新狼へ帰るわ ほな

63 :名無し募集中。。。:2013/09/08(日) 22:36:12.77 0
一日かけて乗っ取った挙句にそれかよ
中途半端なこのスレ一体どうすんだ

64 :名無し募集中。。。:2013/09/08(日) 22:50:01.65 0
279 名無し募集中。。。 2013/09/08(日) 20:04:23.89 0
あーりーはやっぱすげえ

植村あかり

2014年 健 全
2015年 健 全
2016年 健 全
2017年 健 全
2018年 健 全
2019年 リア充に…
2020年 舞台を宇宙に移す

65 :名無し募集中。。。:2013/09/08(日) 22:59:44.80 0
リ|`・_ゝ・)<船長、釣りして来るわ

66 :名無し募集中。。。:2013/09/08(日) 23:11:26.95 0
リ|`・_ゝ・)<船長、そろそろ空気入れ替えよ

67 :名無し募集中。。。:2013/09/09(月) 03:00:00.24 0


68 :名無し募集中。。。:2013/09/09(月) 04:49:25.92 0
リ|`・_ゝ・)<保全してええのかな?

69 :名無し募集中。。。:2013/09/09(月) 05:26:19.75 0
惑星LV910の続きはよ

70 :名無し募集中。。。:2013/09/09(月) 09:41:19.51 O
リ|`・_ゝ・)<その惑星には おかっぱの女の子が…

71 :名無し募集中。。。:2013/09/09(月) 15:05:50.39 0
>>27
すげえ

72 :名無し募集中。。。:2013/09/09(月) 16:52:50.55 O
リ|`・_ゝ・)<むー

73 :名無し募集中。。。:2013/09/09(月) 20:17:09.82 O
リ|`・_ゝ・)<保全するで

74 :名無し募集中。。。:2013/09/09(月) 21:04:18.66 O
朋子は飽きることなく何度でも繰り返し、コンピューターに理論的な問題を問い合わせていた。
「外への呼びかけに何か応答はあった?」由加が自分の席から半身を乗り出して、朋子を見た。
「教範にあるすべての信号、あと思いつく限りのものは片っ端から試したわ」
朋子は失望の表情で首を振った。「例の遭難信号が同じ間隔で繰り返されてるだけ」
朋子が続ける。「空白の他にはパチパチした音がするけど、コンピューターによるとこの星系特有の放電現象だってさ。
もしも何かが、あるいは誰かがこの星で生きているとしても、遭難信号を発する以外のことはできないということね」

由加は鼻を鳴らした。「あーりー、主電源をオンにして。フラッドライトを点けてみる」
あかりがスイッチを押した。一連の強力なライトが舷窓の外に灯り、船体を背景にして、風と砂塵がはっきり見えた。
それは時には空中に小さな渦巻きを作り、時には彼女たちの視線を横切って、かなりの強さで吹いていた。
点在する孤立した岩。大地の起伏。目につくのはそれだけで、どこにも生き物の痕跡はなかった。
生命を示すわずかなもの、灌木の茂みも、何ひとつない。闇に風が吹き荒れ、砂塵が渦巻いているのみだった。

「…なんもないな…」あかりは溜め息をついた。あるのは空白と、敵意を秘めているような不毛な広がりだけだった。

75 :名無し募集中。。。:2013/09/09(月) 21:28:59.25 O
由加が立ち上がって舷窓のひとつに歩み寄り、その外で絶え間なく吹き荒れる風と、窓ガラスをかすめていく岩の欠片を眺めた。
このちっぽけな世界で、風が止む時があるのだろうか、と由加は考えた。
ひょっとしたら自分たちが降り立ったのは、この土地の条件からすると穏やかな小春日和とも限らない。

しかし、この小さな惑星の規模からして、真に過酷な気象条件を生むことは考えにくい。
現在の天候がさらに悪化することは、おそらくないだろう。由加はそう考えて、多少の慰めを見いだした。

気象状態の特異性が、ひとしきり議論になった。
「このひどい風じゃ、どこにも行かれへんよ。少なくとも暗いうちは」あかりが指摘した。
朋子がコンソールから目をあげた。「《てらだ》によると、あと30分でこの星の太陽が昇るって。なんにせよ暗くはなくなる」

「それはありがたいわね」希望の切れ端に由加が飛びついた。
「あの信号の発信者がこれ以上何も言ってこなくても、あるいは言ってこられなくても、
私たちは捜しに出かけなくちゃならない。もしくはその発信源をね――とも、発信源までの距離は?」
朋子は読み出し表示を調べて、さらに正確を期するために地上位置測定装置を作動させた。
「約3000メートル、方角は現在地から北東よ。スキャナーの読み取れる限りでは、ほぼ平坦な地形ね」

76 :名無し募集中。。。:2013/09/09(月) 22:01:15.71 O
「地質はどう?」由加が尋ねた。
「降下の時にうえむーが調べたのとだいたい同じね。ほとんど夾雑物のない純粋な玄武岩」

あかりは宇宙服が使える時間を頭において、距離を時間に換算してみた。
「どうにか歩いていける近さやな」ホッとした表情で言った。
「船を動かさんといかん距離やないと思ったけど。この風じゃ地上から地上へ移動するのは難儀やもん」

「よしよし。足の下にあるものは分かったわけね。とも、大気の構造も調べてみて」と由加。
朋子はいくつかのボタンを押した。《Juice=Juice》の外殻に小さな窓が開いた。
そこから金属製のフラスコが風の中に伸び、この惑星の空気を少量吸い込んで、また船体に戻った。
試料は真空の容器に放出され、複雑な機器類が分析を始める。
じきにそれらは、数字や記号となって、朋子のコンソールに表示された。

朋子は手早くそれらを点検して報告した。
「多量の不活性窒素、わずかな酸素、高濃度の遊離二酸化炭素。メタンガスとアンモニアも含まれてる。
アンモニアの一部は凍結状態で存在してる…かなり寒いわね外は。
全体としてかなり原始的かつ標準的な構造よ。もちろん呼吸はできない」
「気圧は?」「10の4乗。突風じゃない限り、行動が制限されたりはしないはず」
朋子が説明を続けた。「おまけにすごい多湿。多くは水蒸気みたい。不思議ね。これほど多量の水蒸気がメタンガスと共存してるなんて。
まあいいけど。とりあえず湧水を見つけても、飲んじゃだめよ。たぶんないと思うけど」口の端で笑った。

77 :名無し募集中。。。:2013/09/09(月) 22:37:07.07 O
「玄武岩の地表、冷えて固まった溶岩、かなり低い気温。そんなところかな」朋子がまとめた。
「もし空気が呼吸可能だったとしても、低温をしのぐには宇宙服が必要ね。生き物がいるとすれば、ずいぶんタフだわ」由加が言った。

「視界を悪くするのにちょうど間に合うくらいの空気があるわけね」あかりが愚痴った。
「高望みしたらきりがないでしょ。もっと条件が悪いこともあり得たんだし」由加がたしなめた。
「そうそう。どこかのガス星にでも降りることを考えたら何倍もましよ」朋子が言って、外の嵐を眺めた。
夜明けが近づくにつれて、それは徐々に静まりつつあるように見えた。

「さて、ダクト修理の手助けに行きますか」由加が言った。「あーりー、一緒に行くわよ。とも、引き続きデータの解析をお願い」
「了解、船長」朋子が応える。
「修理の目処がついたら、小遠征の準備もしなくちゃ」
「うちは志願するで」あかりが快活に言った。「謎の呼び出し人をこの目で見てやりたいねん」

78 :名無し募集中。。。:2013/09/09(月) 23:17:34.05 O
冷房装置がフルに働いているにもかかわらず、エンジン・ルームはひどい暑さだった。
熱気の原因は、山ほどの溶接作業と、狭い場所でそれを行わなくてはならないことにあった。
サーモスタット周辺はひんやりしているのだが、溶接部に近いところでは、急速に気温が上昇した。

レーザー溶接器そのものには罪はない。比較的低温のビームを発する。
ところが、金属が溶け合って、溶接されるさいに、副産物として熱が発生するのだ。
紗友希も佳林も上半身裸で作業をしていたが、それでもむき出しの肌を汗が伝って滴り落ちていた。

5人は互いに協力しあって着々と復旧作業を進めた。
「悪くない」小さなコンポーネントをこじりとり、肩に下げた道具袋を探って、代わりの部品を取り出す。
噴き出る汗が由加のシャツをぴったり身体に貼り付かせていた。
新しいモジュールが手際よくはめ込まれた。まるで台に植えられた義歯のようだった。

「ふう…ようやく終わったわね。これが最後の損壊部分よ」由加はシャツを脱ぎ捨てながら大きく息を吐いた。
「はあ〜、往生した!」あかりも勢いよく服を脱いで、ツンとしたバストをあらわにした。
「少し休んでから食事にしましょ。そのあとで遠征隊について話し合うから」
「オーケー」「了解」汗を拭ったり、髪をまとめたりしながら、乗組員たちはエンジン・ルームを出て食堂へと向かった。

79 :名無し募集中。。。:2013/09/10(火) 03:22:46.02 0


80 :名無し募集中。。。:2013/09/10(火) 04:07:44.84 0
404 名前:名無し募集中。。。 :2013/09/10(火) 02:16:30.26 0
http://stat.ameba.jp/user_images/20130910/01/juicejuice-official/ec/af/j/o0405072012678616538.jpg

画像
あーりーがむろ乳を握ってるwww

81 :名無し募集中。。。:2013/09/10(火) 09:44:38.03 0
これは名作だからスレごと保全すべき?

82 :名無し募集中。。。:2013/09/10(火) 09:50:32.85 0
コピンク曲の雨子が軽くSF小説を書いたのかと思ったがそうではないっぽいな

83 :名無し募集中。。。:2013/09/10(火) 12:07:48.10 0
http://i.imgur.com/UT6KUWv.jpg

84 :名無し募集中。。。:2013/09/10(火) 14:10:06.02 0
スペースダンシングガールあーりー

85 :名無し募集中。。。:2013/09/10(火) 17:16:30.37 0
紗友希と佳林がボーナスを要求する訳だな

86 :名無し募集中。。。:2013/09/10(火) 20:04:02.74 0
a

87 :名無し募集中。。。:2013/09/10(火) 20:45:27.63 O
リ|`・_ゝ・)<保全しまっせ

88 :名無し募集中。。。:2013/09/10(火) 21:29:12.49 O
食堂のテーブルに、ミネラルウォーターや紅茶の他に各自の好みの食べ物が加わった。
誰もがゆっくりと時間をかけて食べていた。
彼女たちが味わっているのは、自動調理機が提供してくれる食べ物というよりも、
むしろ、船の修理にある程度の目処がついたという喜びであったかもしれない。

重労働の後で飢えてはいたが、宇宙旅行お決まりの食べ物に対する悪口雑言が口にできぬほど飢えてはいなかった。
あかりが、一同に向かってスプーンを振り回し、口一杯に食べ物を頬張ったまま言った。
「これはいったい何のつもりやろ?」「卵でしょ」佳林が言った。
「卵がなんなのかくらいはうちだって知ってんで。知りたいんはこの黄色の水っぽいやつ」
「とうもろこしパンじゃないの」紗友希が皿を指差した。
文句を言いつつも、あかりの食べるペースは少しも落ちる気配を見せなかった。
そんながつがつぶりには無関心に、猫のジャスミンはテーブル中央に置いた皿から上品に食べていた。

「これよりひどい食べ物も食べたことあるし」佳林は代用ベーコンに添加ビタミンを振りかけた。
「これより美味しい食べ物も食べたことある」ベーコンをトーストに乗せてぱくりとかじった。
「地球に帰ったら、ちゃんとしたものが食べたいわ」紗友希がスプーンに乗った掻き卵を見つめながら言った。

89 :名無し募集中。。。:2013/09/10(火) 22:14:02.59 O
オートシェフに後片付けを任せて、由加は一同に呼びかけた。「さてさて。私の見解を話すわ。みんな聞いて」
あかりだけはドーナッツと称するものにまだ食いついていた。
「チョコレートよりバターミルクのやつがええなあ」
朋子はあかりが差し出したその太い輪にしげしげと目をやった。
「うえむー、その味の違いが分かるの?」「色が違うやん」
朋子は笑いもせずピシャリと言った。「ゆかちゃんの話を聞くわよ。ほら、ちゃんと座りなさい」

「船を離れられるのは、2人が限度。それに」由加は続けた。
「たぶん、すでに死んでる漂流者と、自動的に繰り返される信号とを見つけるだけだと思うの。
そうじゃなきゃ、今ごろは生存者からなんらかのコンタクトがあっていいはずだからね。
でも、どういうものを発見するかは、よく分からない。
敵意のあるなしを抜きにして、この星にはあんまり生き物はいないみたいだけど、
不必要な危険もないとは言いきれないからね」

「お宝を発見するかもよ」佳林が無邪気に口許をほころばせた。
「既知の宇宙の限界を広げる高潔な志しだわね」紗友希がからかった。

「うち行くで。ええやろ、ゆかちゃん?」あかりが挙手しながら言う。
「私はかまわないけど、みんなどう?」由加が3人に訊いた。「異論ないよ」「お留守番してます」
「じゃあ決まりね。私とあーりーで遠征隊。各自、モニターとバックアップをお願い」

90 :名無し募集中。。。:2013/09/10(火) 22:41:46.01 O
由加とあかりは、狭い廊下づたいに船内を下へ降りていった。
今では彼女たちは、ブーツを履き、手袋をはめ、作業用の絶縁スーツを着用していた。
念のため、レーザー・ガンも携えているが、これはさっきまで使っていた溶接器の小型版だった。

由加がスイッチのひとつを操作した。保護シールドが開いて、隠されたボタンが現れた。
由加はそれらを定められた順序で押した。ブインという音が起こり、ドアがするすると開いた。

宇宙服が壁に並んでいる。かさばった不恰好なものだが、測定した船外の条件どおりならば、絶対に欠かせないものだ。
由加とあかりは互いに手を貸し合って、この生命を維持してくれる人工の皮膚を身に付けた。
それから、それぞれの宇宙服の機能を試験してみる。
それを終えると、いよいよヘルメットを載せる番だった。
真剣な表情で、注意深く載せる。今度も互いにそれが正しく気密を保つか点検し合った。

自動調節装置が稼働する。各自のタンクから流れてくるいささかカビ臭いが、しかし健康的な空気を呼吸し始めた。
由加は手袋をはめた手で、ヘルメット内部の通話装置を作動させた。「マイクチェック、マイクチェック。聞こえる?」
「ワンツー、ワンツー。聞こえるよ」朋子がピックアップの出力を上げながら答えた。「そっちは聞こえる?」

91 :名無し募集中。。。:2013/09/10(火) 23:01:32.26 O
「よし。これで用意はいいわね。あーりー、私がそうしろと言わない限り、なるべく武器は使っちゃダメよ」
「お友達になれそうな保証でもあんの?」あかりが疑問を呈した。
「最悪より最善を期待してるだけよ」由加は通話装置の別のチャンネルを呼んだ。「カリンちゃん、いる?」
答えが返ってきた。「下のブリスターに行く途中。ちょっと待っててリン♪」

「了解」由加はあかりに向き直った。「内側のハッチを閉じて」
あかりは必要な操作を行い、扉が背後で閉まった。「ええよ。外のを開けて」

2人は無意識に宇宙服の背をエアロックの内側に押し付けていた。
未知のものに対する、動物の本能的な反応だった。
ハッチが開いた。砂塵と蒸気の雲が2人の前で渦を巻いていた。
焦げたオレンジ色の夜明けだった。見慣れた地球の太陽とは異質だったが、ものを見るだけの明るさは与えてくれた。
もっともその濃密で微細な塵で濁った大気の中では、
それでもほとんど見通しは効かなかった。

92 :名無し募集中。。。:2013/09/10(火) 23:20:04.13 0
http://i.imgur.com/VP5zbau.jpg
http://i.imgur.com/KMsbzwr.jpg
http://i.imgur.com/Kr4Srwb.jpg
http://i.imgur.com/uvqHiTg.jpg
http://i.imgur.com/gOT4B3j.jpg

93 :名無し募集中。。。:2013/09/10(火) 23:23:42.83 0
エロ過ぎる
睾丸汁を腹奥にぶちまけてやりたい

94 :名無し募集中。。。:2013/09/10(火) 23:26:17.17 O
2人は外に出て、船の支柱の間を走っている昇降台に乗った。
スイッチを入れると、台は下降し始めた。取り付けられたセンサーが地表までの距離を計算する。
台が黒い岩の一番高い点に触れた瞬間に停止した。

由加、あかりの順に慎重に地表に降り立った。溶岩は固く、ブーツで踏みしめてもびくともしなかった。
強風が、地表の様子を見定めようとする2人の視界を妨げていた。
目下のところは、自分の足の下からそのオレンジ・ブラウンのもやの中へ続く地面以外は見えなかった。

気の滅入る光景だ、とあかりはちょっぴり後悔した。
必ずしも恐怖を感じさせるわけではないが、やはり見通しが効かないというのは不安をかきたてる。
鮫がうようよしている海に漂う自分を連想させた。

それにしても、この荒れ地には暖かい色彩というものがまったくなかった。
ブルーもなければグリーンもない。あるのは濁った黄色、くすんだ茶と灰色だけだった。
心を慰めるようなものは皆無である。失敗した化学実験、そして排泄物を想起させる大気と地面だった。
もしもこんなところに棲んでいるものがいるとしたら、気の毒の一言しかない。
棲むものがあるともないとも、明確な証拠はないが、
あかりには、この世界にはどんな生命もいないという直感があった。

95 :名無し募集中。。。:2013/09/10(火) 23:30:43.29 0
>>93
アナルSEXかwww
膣奥は聞いたことあるけど腹奥って初めて聞いたw

96 :名無し募集中。。。:2013/09/11(水) 01:57:00.85 0


97 :名無し募集中。。。:2013/09/11(水) 02:48:31.53 0
あーりーは固体燃料ロケット派

98 :名無し募集中。。。:2013/09/11(水) 05:19:46.53 0
いよいよジャガーBuono発見か

99 :名無し募集中。。。:2013/09/11(水) 08:16:50.26 0
宇宙遊泳ってクロールなん?

100 :名無し募集中。。。:2013/09/11(水) 10:11:08.00 0
平泳ぎ

101 :名無し募集中。。。:2013/09/11(水) 14:58:34.33 0


102 :名無し募集中。。。:2013/09/11(水) 18:34:33.73 0
目薬つけても目にぜんぜん落ちてこんわ〜

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0ch BBS 2005-12-31