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意味がわかると怖いコピペ

316 :名無し募集中。。。:2012/02/14(火) 22:03:03.11 0
僕は物心ついたときから孤独だった
暗い部屋だけが僕の世界だった

時々食事を運んできてくれる人と語らうことがあり
やがて言葉と自分がおかれた境遇を学んだ

僕と兄とは双子で生まれたが
この国では双子は呪われたものとされたため
二人とも掟に従い殺されるところだったと言う

晩年にやっと生まれた子供を殺したくなかった両親は
僕を隠すことで
兄を一人っ子として育てたのだ

ある日僕の前に同じ年頃の男の子が現れた
顔も背格好も同じ−−−この人が兄なのだと気付いた

兄はこっそりと何度も会いに来てくれた
僕に孤独を味あわせていることに負い目を持っているのか
お菓子やおもちゃを持ってきてくれた

僕は兄を恨む気持ちにはならなかった
親に叱られる危険を冒して会いに来てくれる兄に感謝さえした

ある日兄は言った
「やっぱりこんなことは間違っている
こんな掟をやめさせるために村長と話し合ってくる」
そう言って兄は僕の前から去った


317 :名無し募集中。。。:2012/02/14(火) 22:03:20.03 0
しばらくして見たことのない女の人が現れた
その人は僕をそっと抱きしめて言った
「あなたをここから出してあげます
けれど一つだけ守って欲しいことがあるの
あなたは決して口をきいては駄目よ
もしあなたが喋れることが分かったら
あなたのお兄さんも家族もみんな不幸になるの
だから約束してくれる?」

僕はうなずいた

その女の人に手をひかれて暗い部屋から眩しい外の世界に出た
よろよろとしか歩けなかったけれど風と空気に触れ僕は生まれ変わった気持ちになった

僕たち二人の行く先に男の人たちがいた
怖い顔をした男の人の一人が聞いた
「お前は○○か」
それは兄の名前だったけれど
僕はさっきの約束を思い出して一言も言葉を発しなかった

女の人が代わりに「そうです」と言った
すると男の人たちは乱暴に僕の腕をつかんで引っ張っていった

怖いと思ったけれど僕は一言も言葉を言わないように耐えた
兄や家族の幸福を守るためにこれから僕にはやることがあるのだと
なんとなく思った

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0ch BBS 2005-12-31