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レス数が1000を超えています。残念ながら全部は表示しません。
ノノ*^ー^) えりがナマタでえりながカメで |||9|‘_ゝ‘) Part3

1 :名無し募集中。。。:2012/01/30(月) 21:26:25.09 0
◇ふとしたはずみで生田衣梨奈と亀井絵里の身体が入れ替わってしまったことから巻き起こるストーリー 
 身体の入れ替わった二人とガキさんとの三角関係の行方は!?

【プロローグ】

|||9|^_ゝ^) <新垣さん聞いてください!ブックオフで新垣さんの写真集がすっごく安く売ってたんでコンプしました!
( ・e・)<な〜によそれ あたしの写真集が価値がないみたいじゃないの 「安く」は余計!「安く」は
|||9|^_ゝ^) <そんな事ないですよ えりなにとっては大好きな新垣さんのですもん
        価値ありありですよ 安くですけどちゃんとお金は払って買ったんですから
        お買い物上手って褒めてください あと写真集にサインしてもらって・・
♪〜トラワヨー プサンハンヘー アーイタイー
∩・e・)<はいもしもし おーっ!カメ〜 今夜?いいよ オッケー! んじゃね〜ハーイ・・ ポチットナ
|||9|#‘_ゝ‘)<亀井さんですか?
( ・e・)<えー?あん そーそー 
|||9|^_ゝ^) <あっそうだ 今度写真集全部持ってくるんでサインしてもらって・・
(・e・* )〜♪今夜はカ〜メが泊まりにくるから さっさと仕事をおわらすべ〜 ガキカメー!ってか
|||9|^_ゝ^) サイン・・

|||9|^_ゝ^) ・・

|||9|‘_ゝ‘) <いいなぁ〜亀井さんは・・ えりなも亀井さんになりたいなぁ・・

◇とまぁそういうこって この後えりりんと身体が入れ替わったナマタがガキさんと
 「ガキカメ〜」と言いながら肛門を広げたり広げなかったり
 ナマタと身体が入れ替わったえりりんがガキさんにホッペを
    _, ,_
  ( #・e・) <なんかムシャクシャするのだ
つ<;゜_ゝ゜>⊂ <痛たたたたたたた

ってされたりされなかったり・・

701 :名無し募集中。。。:2012/02/23(木) 21:01:13.69 O
正統派待ち

702 :名無し募集中。。。:2012/02/23(木) 21:54:00.94 0
『ガキさんの告白編』のAFTER STORYを書いてみましたので保全代わりにどうぞ


703 :名無し募集中。。。:2012/02/23(木) 21:55:47.47 0
『ガキさんの告白編』AFTER STORY「近くて遠い距離」

「逢いたいな…」
公園のベンチに座り、絵里は思わず呟いてしまいそっとため息をついた。

入れ替わっていた絵里と衣梨奈が元に戻ってから1週間が過ぎようとしていた。
入れ替わりを打ち明けていたさゆ、愛佳、そしてもちろんれいなにも、元に戻ったことは伝えた。
しかし、れいなからは「よかったやん」とひと言あっただけ。入れ替わっている間にいつの間にかできていた距離は思った以上に大きかった。
「絵里のせい、か」
そう。絵里自身がずっと生田衣梨奈として生きていく覚悟を決めて、入れ替わりを打ち明けた後も意識してれいなと距離をとっていた結果かもしれない。
仕事場で会ってはいる。けれど、れいなの周りには常に後輩の9期・10期メンバーがいた。二人きりで話す機会が見つけられないまま、毎日が過ぎて行った。
「このままただのメンバー同士になっちゃうのかな…」
涙が零れそうになり慌てて空を見上げた時だった。


704 :名無し募集中。。。:2012/02/23(木) 21:57:08.91 0
「それ、田中さんのことですか?」
ふいに声がして絵里は慌てて顔を戻した。そこに立っていたのは衣梨奈だった。
「えりぽん!なんで?」
驚く絵里に、衣梨奈はちょっと笑って答えた。
「スケジュール見て、公園で撮影してるってことだったからもしかしたら会えるかなと思って。それより…」
「え?」
「さっきの、田中さんのことですよね?亀井さんが好きな」
「な、何言って…」
無理に笑ってごまかそうとする絵里の言葉を、衣梨奈が遮った。
「分かりますよ。入れ替わってからずっと近くで亀井さんを見てきたし、それに」
衣梨奈はそこで言葉を切り、真剣な目で絵里を見つめた。
「それに、衣梨奈は亀井さんが好きですから」
絵里は大きく目を見開いた。
「亀井さんが田中さんのことを好きなのは分かってます。でも…、私じゃだめですか?」
座ったまま衣梨奈を見上げていた絵里は、立ち上がって衣梨奈をじっと見つめ、そしてふっと微笑んだ。
「ありがと。えりぽんの気持ち、嬉しいよ。でも、絵里はやっぱりれいなじゃなきゃだめなんだ」
衣梨奈は無理に微笑もうとしたが、こらえ切れず瞳から涙が一筋頬を伝った。
「そう…ですよね。分かってたんですけど…。でも、気持ちを伝えずにはいられなくて」
手で顔を覆い、すすり泣き始めた衣梨奈を絵里はやさしく抱き寄せ、背中をぽんぽんとたたいた。

705 :名無し募集中。。。:2012/02/23(木) 22:01:05.69 0
「そんな…」

ハッとして絵里と衣梨奈は体を離し、声のした方を見た。
れいなだった。れいなは傷ついた表情で二人を見ていたが、ふいに身を翻して公園の奥に向かって駆け出して行った。
「れいな!」
絵里は叫んで追いかけようとしてしてためらい、足を止めた。
「行って下さい!私は大丈夫ですから、早く田中さんを追いかけて!」
衣梨奈はそう言って絵里の背中を押した。
絵里は振り向いて衣梨奈にひとつ頷いて、れいなを追って走り出した。

「これで、いいんだよね」
衣梨奈は頬を伝う涙を拭おうともせず、小さくなっていく絵里の背中をいつまでも見送っていた。

706 :名無し募集中。。。:2012/02/23(木) 22:04:43.67 0
今日はここまでです
続きは今週中にあげられると思います

第二部に続きれなえりを書いてみましたがやっぱり難しい…

707 :名無し募集中。。。:2012/02/23(木) 22:44:43.71 0
おつおつー!
そっかえりぽんは絵里が好きなのか…切ないねえ

708 :名無し募集中。。。:2012/02/23(木) 23:32:19.92 O
おつですよー!
つづきが気になる!

709 :名無し募集中。。。:2012/02/24(金) 00:39:38.33 0
いわゆる正統派です >>179のつづきいきます
忘れてる方も多いと思うのでまとめサイトhttp://www18.atwiki.jp/namata-kame/ご覧くださいw


「最近どう?」

そう彼女に話を振られ、里沙は箸を止めた。

「新メンバーが多すぎて大変だよ。もうホントに小学校って感じ」
「ハハ。里沙ちゃん先生とか似合いそう」

彼女―――高橋愛はそうして笑い、浅漬けに箸を伸ばした。
ほんの数か月前まで、彼女と一緒にモーニング娘。として毎日顔を合わせてきたのに、愛が卒業してからは、こうして互いの時間を調整して会うことしかできない。
里沙は軽く笑ったあと、メニューを手に取り、次になにを飲むかを考え始める。

「なんか、ぶっ飛んでるんだって?10期メンバー」
「うん、かなりね。私たちもそうだったのかなって思うと、なんか不思議な感じがするよね」
「でも良い感じのリーダーやってるみたいじゃん」

愛にそう言われ、里沙はページをめくる手を止めた。
本当に、本当に自分は、良いリーダーなのだろうか。

「なんか頼む?」

目の前にいる彼女からそう聞かれ、里沙は慌てて現実に引き戻される。

「じゃあ、鍛高譚にしようかな」
「好きだねぇ、たんたかたん」

710 :名無し募集中。。。:2012/02/24(金) 00:40:11.87 0
愛はそうして、里沙の好きな紫蘇焼酎の名前を連呼する。
「テッテケテー」と言われるほど、福井訛りがあり、噛むことに定評のある彼女が「鍛高譚」を口にすると、なんだか楽しい。
絶対に店員さんにバカにされるだろうなと、里沙は自分でオーダーすることにした。

「愛ちゃんはなにか飲む?」
「ってもう押してんじゃん」

里沙が先にボタンを押したことに不服を感じながらも、愛はメニューを受け取り、なににするかを考えだす。
真面目な顔でメニューと向き合う愛を見ながら、里沙はふと笑顔になった。
こうして同期と時間を過ごすと、いつの間にか、彼女が卒業する前に戻ったような錯覚を覚える。
たぶんそれは、ツラくもあったが楽しかった、あの9人での時間。
久住小春が笑顔で楽屋で騒いでいて、リンリンが寒いギャグを言って、亀井絵里とともにラジオでずっと笑っていて、
リーダーの愛が時々怒ったりして、だけど噛むことが多いから妙に説得力なくて、道重さゆみにツッコまれて、光井愛佳が陰でしっかりとフォローして、
ジュンジュンが可愛いキャラを急に言いだして、田中れいながそれ寒いと冷たくあしらって。

―戻りたいのかな…私…

あの時間が長かった分、新しい環境に慣れていないということは分かる。
卒業と加入を繰り返して成長するということは理解できているのに、里沙は心では、あの時間へ帰りたいのかもしれないと思った。

「じゃあ、たんかたた……あ、たんたかたんと、ファジーネーブルで……え、あ、お湯割りで」

里沙はそのとき、愛が噛みながらもオーダーを済ませたことに気付き、顔を上げる。
店員が笑顔で去っていったのを確認したあと、「言いづらいよねぇ、これ」と笑いながら愛は言った。
ぼんやりしてる間に彼女に先に注文されてしまったようだ。

711 :名無し募集中。。。:2012/02/24(金) 00:40:39.78 0
「里沙ちゃん、なんかあった?」

先ほどまでの笑顔をそのまま持ってきて愛はそう聞いた。
その一連の流れはあまりにもスムーズで、里沙は疑問を持つタイミングすらも失ってしまった。
ああ、こういう自然なところが、4年間、モーニング娘。でリーダーをやって培ってきたものなんだろうなと納得した。
里沙はふふっと笑いながらエイヒレをつまむ。

「……なんかってわけじゃないんだけどさ」
「うん」
「気になってることがあってさ」

里沙の心に引っ掛かったひとつの違和感。
いつから巻き起こったのかは分からないけれど、確かに存在したそれは、言いようのない不安とともに胸に広がった。
なんて説明して良いのかもよく分からない、不確かでフワフワした掴みどころのないもの。
漠然とながらも感じていたそれを、どう処理して良いのかもわからない。

「私、リーダー向いてないのかも」

里沙は話をすり替えた。

「なんでよ?」
「だって……」

愛が卒業し、リーダーに就任して、2ヶ月。
サブリーダーとして活動してきた時間は長く、リーダーがいかなる苦労を背負ってきたかも里沙は知っている。
だが、見ているのとやってみるのとではわけが違う。たった2ヶ月で、里沙はそれを思い知らされた。
新メンバーが大勢入ったせいもあるが、大人数のグループをまとめるのは至難の業だ。
ほぼ完成していたあの時代とは全く違う、イチから土台をつくっていく環境に、里沙は戸惑っていた。

712 :名無し募集中。。。:2012/02/24(金) 00:41:13.71 0
それに加えて、あの問題。
心に引っ掛かってずっと滞在し、言いようのない感覚をもたらしている不透明の違和感はさらに里沙を困惑させる。
それに、当人がなにも言わないこの現状で、里沙もそこに介入して良いのだろうかと悩む。
勘違いかもしれないこの不確かな状況に、里沙は頭を抱えていた。

「愛ちゃんみたいには、なれないからさ」

きっと、愛ならばもっとうまくやるんだろうなと里沙は思う。
自然と周りに人を集め、後輩からも慕われ、悩んでいるメンバーに自然と手を差し伸べてきた愛。
アットホームなモーニング娘。をつくった愛からタスキを受け継いだ里沙だったが、そんなに簡単にはいかないことくらい、分かっていた。

「別に私みたいになる必要はないと思うんやけど」

里沙の言葉を受け、愛は残っていたカシスオレンジを飲み干す。それと同時に店員が、鍛高譚とファジーネーブルを運んできた。
愛はそれを笑顔で受け取り、鍛高譚を里沙に渡す。自分の注文したドリンクを飲むと、愛は「甘いなあこれ」と笑った。

「ガキさんはガキさんのやり方でええと思うよ。無理せんで、自分の方法でリーダーやっていけば良いと思う」

713 :名無し募集中。。。:2012/02/24(金) 00:41:50.66 0
愛はそう言うと、いつものように屈託なく笑った。
童顔で、子どもっぽくて、とても24歳には見えない彼女。その表情は、10年前、一緒にオーディションを受けたときからなにも変わっていない。

「サブリーダーはおらんけど、さゆもれいなも、愛佳も頼れる後輩やろ?」

愛の言葉を聞きながら、里沙は小さく頷き、お湯割りに手を伸ばす。
冬の始まりを告げるような風の吹いたこの日、寒くなった体を温めるにはちょうど良い焼酎だった。
里沙はなんどか息を吹きかけたあと、グラスに口をつける。シソ独特の香りが口内に広がった。

「9期やって成長してきてるやろ?そう言えば生田とか凄く慕ってくれてるみたいやね」

里沙は瞬間、焼酎を飲む手を止めた。
今日、いちばん聞きたくて、だけど確証のない出来事の張本人の名前に反応した。
里沙はどうしたものかと思うが、この話の流れなら聞けるかも知れないと、「あのさ」と口を開いた。

「生田、どう思う?」

714 :名無し募集中。。。:2012/02/24(金) 00:42:23.18 0
此処までになります
相変わらず亀更新で申し訳ないです…

715 :名無し募集中。。。:2012/02/24(金) 00:55:40.02 0
超乙!
だけどリアルに基づくなら愛ちゃんは現在25さい!

716 :名無し募集中。。。:2012/02/24(金) 01:29:14.73 0
おつおつ!
正統派さん待ってました

717 :名無し募集中。。。:2012/02/24(金) 01:29:59.68 0
本気で間違ってたよorz
逝ってきます。。。

718 :名無し募集中。。。:2012/02/24(金) 01:31:08.89 0
あといつもまとめサイト更新してくれてる方おつです
ありがとう!

719 :名無し募集中。。。:2012/02/24(金) 02:11:28.25 O
ガキさんも気になってるんだねやっぱ…
つづきが楽しみですよ!

720 :名無し募集中。。。:2012/02/24(金) 02:49:32.65 0
まとめ職人様いつもありがとうございますm(__)m
よろしければ>>713の2行目 24歳⇒25歳に直していただけますか
いつも感謝しております 宜しくお願いいたします

721 :名無し募集中。。。:2012/02/24(金) 06:11:22.07 O
正統派さんドンマイ!w
愛ちゃんとガキさんの空気が好きです
次回も楽しみにしてますよ

722 :名無し募集中。。。:2012/02/24(金) 07:37:11.91 0
 

723 :名無し募集中。。。:2012/02/24(金) 08:31:49.68 0
おはナマカメ

724 :名無し募集中。。。:2012/02/24(金) 10:55:34.64 0
AA職人さんを待ってみるw

725 :名無し募集中。。。:2012/02/24(金) 13:27:41.09 O
ノノ*^ー^)<おひるー

726 :名無し募集中。。。:2012/02/24(金) 15:22:33.56 O
保全

727 :名無し募集中。。。:2012/02/24(金) 17:06:05.04 O
夕方

728 :名無し募集中。。。:2012/02/24(金) 19:30:59.02 0
t

729 :名無し募集中。。。:2012/02/24(金) 20:54:35.62 O
作品待ち

730 :名無し募集中。。。:2012/02/24(金) 21:15:48.41 0
>>493です
また軽く生ガキ書きましたので保全代わりにでも
前回とは全く違う話です

731 :名無し募集中。。。:2012/02/24(金) 21:16:56.38 0
「カメ」の話をする新垣さんはいつも嬉しそう。
その笑顔を見ながら、亀井さんになりたいって何度か思ったことがある。

まさか、本当にそうなるなんて。

衣梨奈が亀井家の自室で一人そんな考え事をしていると、一階でインターホンが鳴った。
絵里の母親の「いらっしゃい」という声に続いて、「お邪魔しまーす」という衣梨奈の声。
亀井さんだ、と衣梨奈は呟いた。衣梨奈の姿をした絵里が帰ってきたのだ。
ここは亀井家であるが、絵里が帰りに寄るのが日課となっている。

「ただいまぁ〜えりぽん。」
「お帰りなさい!」

衣梨奈が部屋のドアを開けて招き入れる。
外から帰ってきたばかりの亀井さんは少し冬の匂いがする、と衣梨奈は思う。
ほっぺたがちょっと紅く染まっていて、自分の姿なのになんだかかわいく思えてしまう。

「今日はね〜、雑誌のインタビューと、ラジオの収録とー」

もぞもぞと上着を脱ぎながら、絵里が今日あった出来事を話し始める。
衣梨奈は慌ててメモ帳を取り出し、絵里の傍らにしゃがみ込んで、絵里が細かく話す内容をすかさず書き留めた。

732 :名無し募集中。。。:2012/02/24(金) 21:18:07.85 0
相当疲れたのか、絵里は仕事の話を終えると、「以上でぇーす」と言いながらベッドにダイブしてしまった。
ごろんと仰向けになって、「お布団気持ちいいー」なんて言っている。

まずい、このまま寝ちゃいそうだよこの人。ベッドの上の絵里を眺めながら、衣梨奈は心の中でそう呟く。
そして、でも今日は衣梨奈も話したいことがあるんだ、とぎゅっと拳を握った。

「あの!亀井さん!」

衣梨奈がそう言うと、ベッドに寝そべっている絵里は目だけ衣梨奈のほうに向けて「んー?」と眠そうな声で返事をした。

「さっき、新垣さんからメールがきたんですけど・・・。」

生田衣梨奈だったときは毎日のようにしていたメール。
今では絵里の負担になってしまうからあまりできなくなった。
そのため差出人を見た瞬間に衣梨奈は叫びそうになった。
亀井絵里宛てのメールだけど、それでも嬉しかった。
「新垣さん」の出現で何かを感じたのか、絵里は上体を起こして衣梨奈の顔をじっと見た。

733 :名無し募集中。。。:2012/02/24(金) 21:18:57.03 0
「あの・・・明日の夜、食事に行かないかって。久しぶりに色々話したいって・・・メールがきて。」

衣梨奈が少し俯いて緊張気味にそう話すと、絵里は真面目な表情をふにゃっと崩して笑った。

「なぁんだ、そんなことか。いいよ、行ってきなよ。」
「ヤッター!!!」

あまりの嬉しさに衣梨奈がそう叫ぶと、大声に驚いた絵里の身体がびくっと動いた。
「あ、すみません」と衣梨奈が謝る。
ガキさんが関わるとこの子は本当に嬉しそう、と絵里は思う。
毎日毎日「新垣さん」の話をされて、挙句はお気に入りの生写真まで見せられて、衣梨奈がどれほど里沙を慕っているかはもう十分過ぎるほど知っていた。

734 :名無し募集中。。。:2012/02/24(金) 21:19:56.40 0
「でもくれぐれも、ばれないように気を付けてね!」
「はい!」

絵里が念のため釘をさしても尚、衣梨奈はにやにやが収まらない。
そんな衣梨奈に絵里は少し呆れつつも、微笑ましく思う。

えりぽんが強烈過ぎて薄れちゃいがちだけど・・・と、絵里は考える。
だけど、実際ガキさんもかなり好きなんだよな、えりぽんのこと。
それは生田衣梨奈になって初めてわかったことだった。
一見冷たくあしらっているように思えるのだが、里沙の、衣梨奈としての絵里を見つめる視線はいつも優しい。多分、誰に対してよりも優しい。
わかってんのかな〜えりぽんは、なんて思いながら、体育座りで手帳に何やら書き込んでいる衣梨奈を見つめる。

735 :名無し募集中。。。:2012/02/24(金) 21:20:52.99 0
どうしよう、久しぶりに会えるんだ。

こんなに嬉しいことは久しぶりだ、と衣梨奈は思った。
手帳にデート、と書き込んでハートマークを付ける。
生田衣梨奈としてではないけれど、そんなことはどうでもよかった。
生写真や写真集を毎日眺めているだけの生活は、衣梨奈にとって限界だったのだ。

「じゃあ寝ちゃいそうだから絵里帰るね。」

そう言って絵里はベッドから降りて、帰り支度を始めた。
そんな絵里を、何か言いたげな表情で衣梨奈が見上げる。

「あ、待ってください、あの・・・。」
「なに?」

絵里がドアノブに手をかけたところで、衣梨奈が立ち上がって引き留めた。
にやけていると思えば、また何か思いつめたような顔になっている。
ころころ表情が変わる子だ、と絵里は思った。

「・・・新垣さんのバースデーTシャツで行ってもいいですか?」
「それはやめて。」

そう言った絵里の顔は引きつっていた。

736 :名無し募集中。。。:2012/02/24(金) 21:22:54.09 0
>>731-735
ひとまずここまでです
失礼しました

737 :名無し募集中。。。:2012/02/24(金) 21:45:18.48 0
おつです!
最後ワロタwww
えりぽんなら言いそうだわw

738 :名無し募集中。。。:2012/02/24(金) 22:02:09.23 0
乙です!
最後のひと言はえりぽんのセリフに被せて即答する絵里の画が見えたwww

739 :名無し募集中。。。:2012/02/24(金) 22:55:37.25 O
思いつめたような顔ワロタw
絵里目線の生ガキがいい感じ

740 :名無し募集中。。。:2012/02/25(土) 00:02:39.97 O
最後ワロタww

741 :名無し募集中。。。:2012/02/25(土) 00:03:12.68 0
『ガキさんの告白編』AFTER STORYの続きを投下します
今回でAFTER STORYも完結です

742 :名無し募集中。。。:2012/02/25(土) 00:06:33.93 0
『ガキさんの告白編』AFTER STORY「近くて遠い距離」>>705の続きです

走り疲れたれいなは広大な公園の奥まったところにあるベンチに座り込んだ。
乱れていた呼吸が落ち着いてくると、さっきの抱き合う二人の映像がフラッシュバックする。
衣梨奈に呼び出されて公園まで来て、あんな場面に出くわすことになるなんて…。
れいなは衣梨奈の意図が分からず混乱していた。
「生田はあんな見せつけるような真似をする子じゃないって信じたい。信じたいけど…」
れいなは両手で顔を覆い、俯いた。

「れいな!」
かすかにれいなを呼ぶ絵里の声が聞こえ、れいなはハッと顔を上げた。
「絵里!」
大きな声でれいなが呼ぶと、絵里が気付いて駆け寄ってきた。

743 :名無し募集中。。。:2012/02/25(土) 00:08:24.81 0
「れいな。よかっ…た。はぁっ。はぁっ。みつ…けた」
絵里は息を切らし、れいなの隣にへたり込んだ。
「大丈夫?」
れいなは絵里にペットボトルのお茶を渡しながら聞いた。
絵里はお茶を受け取ってごくごくと飲み、大きく息をついた。
「何とか…」

絵里が落ち着いたところでれいなが口を開いた。
「絵里。さっき生田と何してたと?れいな、二人が抱き合っとぉとこしか見とらんけん」
「えりぽんにいきなり告白された。でも断った」
それを聞いてれいなは頭を抱えた。
「生田にメールで呼び出されて来てみたらあんな場面見せられて…。わけ分からん」
れいなの言葉に絵里は眉を寄せた。
「えりぽんの告白はどう見ても本気だったけど、わざわざそれをれいなに見せつけるような子じゃないし…」

744 :名無し募集中。。。:2012/02/25(土) 00:11:01.84 0
二人が考え込んでいると、れいなの携帯がメールの着信を知らせた。
「あ…。生田からメール…」
「何て?」
「"田中さん 自分に素直になって下さい。衣梨奈より"」
れいなと絵里が首を傾げていると、今度は絵里の携帯が鳴った。
「えりぽんからメール。"亀井さんの気持ちをそのまま田中さんに伝えてあげて下さい"だって」
「生意気なことして」
れいなと絵里は顔を見合わせて笑った。

笑いが収まると絵里は真顔になり、れいなの目を見て言った。
「やり方は無茶苦茶だけど、えりぽんの言いたかったことは分かるんだ。えりぽんのまっすぐな告白を聞いて、絵里がれいなに出会って恋に落ちた時の気持ちを思い出したよ」
絵里はそう言うとれいなの手を両手で包んだ。
「ほんとはこんなに言葉はいらなかったんだ」
衣梨奈の告白、そしてメールで絵里は気付いていた。れいなとの距離は遠くなったんじゃなくて、遠いと思い込んでいただけだったんだと。
絵里はれいなの手を強く握った。
「れいな。好きだよ」
「れいなも絵里が好きだよ。今までも、これからもずっと」
二人の距離はどちらからともなく縮まり、唇が重なった。

久し振りのキスはかすかに涙の味がした。

『ガキさんの告白編』AFTER STORY「近くて遠い距離」・完

745 :名無し募集中。。。:2012/02/25(土) 00:19:11.42 0
告白編AFTER STORYは以上で完結です
ちょっと展開が強引だったかもしれませんが…

元々は真野ちゃんの『黄昏交差点』を聴いて「れなえりの小説ができそうな歌詞だな〜」と思ったのが最初のイメージとしてありましたw
イメージ補完としてよかったらどうぞ
http://www.youtube.com/watch?v=XUeFjFyisPw

746 :名無し募集中。。。:2012/02/25(土) 01:39:42.34 O
おつですよー!
れなえり好きとしては堪らないですねww

747 :名無し募集中。。。:2012/02/25(土) 02:31:36.21 0
おつです!
確かにれなえり好きにはたまらんw
てか黄昏交差点からってのにも感動した!
改めて聴いて読むとまたイイですな

748 :名無し募集中。。。:2012/02/25(土) 05:54:04.16 O
ノノ*^ー^)

749 :名無し募集中。。。:2012/02/25(土) 09:56:30.20 O
朝から良いもん読んだ
皆さんおつですー

750 :名無し募集中。。。:2012/02/25(土) 11:53:04.50 0
昼飯前の保

751 :名無し募集中。。。:2012/02/25(土) 14:55:59.49 0
t

752 :名無し募集中。。。:2012/02/25(土) 17:03:42.63 O
おっと

753 :名無し募集中。。。:2012/02/25(土) 18:44:06.31 0
>>736
ナマタならバースデーTはやめても結局は黄緑Tで行きそうだw

>>745
黄昏聴きながら読んだよー
れなえり好きだし真野ちゃん好きだし大満足でしたw

754 :名無し募集中。。。:2012/02/25(土) 20:21:01.77 O
夜のほ

755 :名無し募集中。。。:2012/02/25(土) 20:30:51.52 0
告白編AFTER STORYに感想を下さった皆さんありがとうございます!
気に入っていただけたようで嬉しいです

告白編は完結ですが全く別のネタでひとつ浮かんだのでこの後投下します

756 :名無し募集中。。。:2012/02/25(土) 20:33:58.22 0
『結婚式狂騒曲』

コンコン。
衣梨奈が絵里の部屋で寛いでいるとドアをノックする音がした。
「お姉ちゃーん、入るよ〜」
「えっ!ちょっと待っ…」
衣梨奈の返事を待つことなく部屋に入って来た絵里の妹・理那は姉の姿を見て一瞬絶句した。
「ちょっ、お姉ちゃん何で新垣さんのTシャツ着てんの?しかもそれバースデーTシャツでしょ?」
「いや、まあこれはその…。えへへ」
笑ってごまかそうとする衣梨奈に理那はさらに追い打ちをかける。
「そのTシャツって確かイベント会場とかでしか買えないやつでしょ?どうやって買ったの?」
「いや、そのぉ、ネット?」
「もう。お姉ちゃんも元芸能人なんだから気を付けてよ」
まさか入れ替わる前に買って持ってたものを生田家からこっそり持ち出したとは言えない、と衣梨奈は内心冷や汗をかいた。


757 :名無し募集中。。。:2012/02/25(土) 20:35:31.63 0
その間にも理那は姉の部屋を物色していた。
理那が次に目を止めたのは部屋の床に大量に置かれた新垣里沙の生写真だった。
「お姉ちゃん最近よく新垣さんの写真買ってるみたいだけど、また増えた?」
「もう、いいでしょ。ガキさんとは仲いいんだし、それにガキさんもうすぐ卒業だからさ。それより何か用?」
苦しい言い訳をして衣梨奈は無理矢理話題を変えた。

「あ、そうだ。お姉ちゃん忘れてるみたいだけど、今度の土曜日、18日ね、私たち知り合いの人の結婚式に出るでしょ。そのことで話があったんだ」
え?結婚式?聞いてない!内心焦りながらも、衣梨奈は必死に平静を装い亀井絵里を演じる。
「覚えてるに決まってるでしょ。で、何?」
「うん。その知り合いの人に私とお姉ちゃんで結婚式の受付をしてくれって頼まれたからよろしくね」
「ええーっ!」
思わず叫んだ衣梨奈に理那は不思議そうな顔をした。
「何びっくりしてるの?ともかく、よろしくねお姉ちゃん」
「わ、分かった」
絵里の手前、勝手に断るわけにもいかず衣梨奈は仕方なく了承した。
「じゃ、それだけだから」と、理那は絵里の部屋を出て行った。

758 :名無し募集中。。。:2012/02/25(土) 20:37:16.57 0
理那が自室に戻ったのを確認すると、衣梨奈は急いで絵里に電話した。
「もしもし!」
『あ、えりぽん。どうしたの?』
「あの、今度の土曜日に知り合いの人の結婚式に出なきゃいけないみたいなんですけど…」
『そっか、言うの忘れてた。入れ替わるちょっと前に話があったんだった。ごめんね』
「それで、私と妹さんで受付やることになって。どうしましょう?」
『あー、大丈夫大丈夫。理那に任せてえりぽんはてきとーに理那に合わせとけばいいから』
「え、そんな」
『ああいうのはノリで何とかなるから』
だめだこの人。このことでは絵里が頼りにならないと判断し、衣梨奈はもうひとつの心配事を相談した。
「あと、結婚式のテーブルマナーとかあんまり自信ないんですけど…」
『そっか。まだ中学生だもんね。でも私も春ツアー直前で教えてる時間ないし、理那かお母さんに聞いて』
「でも、怪しまれませんか?」
『大丈夫。絵里もテーブルマナーとか完璧じゃないから』
いや、自信満々に言われてもと思ったが、さすがに先輩に対してそうは言えずぐっと堪えた。
「分かりました。私の方で何とかします」
『ごめんね。でもえりぽんなら大丈夫だから』
「はい。頑張ります」
電話を切ると衣梨奈は頭を抱えた。
結婚式まで1週間。何一つ解決しない悩みに悶々としたまま、その夜は更けていった。


759 :名無し募集中。。。:2012/02/25(土) 20:40:54.24 0
今日はここまでです
例の亀井姉妹ツーショットが載った亀井妹のブログから思いつきました
ちょっと絵里のテキトーキャラが強調されすぎた気もしますがw

そんなに長くするつもりはないのでたぶん次回あたりで完結すると思います

760 :名無し募集中。。。:2012/02/25(土) 21:48:27.11 0
おつです!
中学生に呆れられてるよえりりん…w
あの写真はよかったなあ

761 :名無し募集中。。。:2012/02/25(土) 22:23:00.15 0
どうもこんばんは
>>731-735の続き載せちゃいます

762 :名無し募集中。。。:2012/02/25(土) 22:23:54.65 0
「かめぇ〜!久しぶり!」

新垣さんだ。本物の新垣さんだ。

遠目からでもはっきりとわかる、神様みたいな人。

衣梨奈が待ち合わせ場所に行くと、里沙はすでに到着していた。
目の前に新垣さんがいる、それだけで衣梨奈は泣きそうになった。
目の前にいるのに、自分を呼ぶ声は「生田ぁ〜!」ではないけれど。

「お久しぶりです。」

衣梨奈はできるだけ、笑顔を作ってそう返した。
自分でもびっくりするぐらい弱々しい声しか出なかった。
「だめだだめだだめだー!」と、心の中で自分にダメ出しをする。
しかし里沙は特に気に留めなかったらしく、言葉を続けた。

「いやぁ〜、急に誘ったのにありがとうね。じゃあ行こっか。」

763 :名無し募集中。。。:2012/02/25(土) 22:25:19.69 0
里沙がそう言って、二人並んで街を歩き始めた。
なんだろうこれ、ドキドキする。
今日も寒いね、という何でもない言葉にも上手く返事ができない。
会わなかった日数のせいなのか、衣梨奈はいつもよりも自分が緊張しているように思えた。
新しく出たじゃがりこの話を楽しそうにする里沙を、人の気も知らないで、と衣梨奈は少し恨めしく感じた。

目的の店に入って、向かい合わせに座る。
中学生にはあまり馴染みのない洒落たレストランだ。
普段行きなれているファストフード店やファミリーレストランとは違って、客は静かに談笑しながら食事を楽しんでいる。
ちょっと薄暗い照明や流れているクラシック音楽なんかも大人の気分にさせてくれる。

なんて贅沢な時間なんだろう、と衣梨奈は思う。
もう自分は喋らずに里沙が話すのをただひたすら聞いていたい、そう思った。

新垣さんの声は優しい。何だか特に、今日は。

その声を聞ける幸福と、相手が亀井さんだからなのかという悔しさが入り混じる。
「カメ、これ好きだったよね」と里沙がメニューを指さして注文したことすら面白くない。
衣梨奈はそんな幼稚な自分が少し嫌になった。
せっかくデートなのに、とまた自分にダメ出しをする。

764 :名無し募集中。。。:2012/02/25(土) 22:26:21.96 0
料理が運ばれてくると、最近どう、という里沙の言葉を皮切りに、お互いの近況から最近あった出来事など、四方山話に花が咲いた。
しかし、里沙がメンバーの話をすると少し寂しい気分になる。なんせメンバーにもずっと会ってないのだ。
9期元気かなぁ、なんて思いながら衣梨奈は里沙の話に耳を傾ける。

「最近、9期の生田衣梨奈がさぁ〜。」

グラスを揺らしながら、里沙が言った。
もちろん衣梨奈は飲んでいないのだが、里沙の顔はアルコールのせいで少し火照っていて、目もとろんとしている。
そんな里沙に不意に自分の名前を出されて衣梨奈はドキッとした。
思わず「はい」と返事してしまいそうになった。
「亀井絵里」として聞く、里沙からみた衣梨奈の話。衣梨奈は里沙を直視できないほど緊張した。

765 :名無し募集中。。。:2012/02/25(土) 22:28:23.48 0
「生田が・・・その、私のこと推してるとか言っててさ、すごいまとわりついてくるんだけど。」

正直うっとうしいとでも言われるのだろうか。
不安に駆られながら、衣梨奈は次の言葉を待つ。

「最近ねぇ、全然なのよ。いや、普通に話したりはするんだけどさ。
グッズ買いました〜とかってメールも来なくなったし、写真撮ってくださ〜いとも言われなくなったわけ。」

少し不満そうにそう言う里沙に、衣梨奈は胸が締め付けられた。
6期メンバーや愛佳に必要以上に絡むとばれそうだから、と絵里は接触を控えているのだ。

全部言ってしまいたい。本当のことを、全部。
言いたいことが言えない歯がゆさから、衣梨奈は唇を噛みしめて俯く。

「もしかして飽きられちゃった?とか嫌われちゃった?とかすっごい悩んでさぁ。
まあ生田の自由だからそこはね、本人には言えないんだけど。」

そう言って寂しそうに里沙が笑った。
新垣さんの笑顔は日差しみたいだ、と衣梨奈は思っていた。春の日差し。
そう、例えるなら絶対春だ。あんなに自分を幸せにできる笑顔はないと思う。
でもこれは違う。人の笑顔を見てこんなに苦しくなるなんて知らなかった。

766 :名無し募集中。。。:2012/02/25(土) 22:29:42.27 0
新垣さん、衣梨奈だって言いたいことたくさんあります。
本当はこの前発売した生写真に「ぽんへ」ってサインしてほしいです。
バトン上手くなったから褒めてほしいです。
好きです、新垣さん。

でも、そんなこと言えない。
衣梨奈はそれらの言葉をぐっと飲み込んで、口を開いた。

「あの、ガキさんが嫌われてるなんて絶対ないよ。
その子はウザがられるのが嫌でちょっと控えてるだけだよ、きっと。」

衣梨奈はなんとか泣かずにそう言い切ると、にかっと笑ってみせた。
これが「亀井絵里」でできる精一杯だった。

「そっかなぁ〜。ふふ、ごめんね、カメにこんな話して。」

里沙が衣梨奈に微笑み返す。さっきから笑っているんだけど、笑っていない。
衣梨奈はこんな表情の里沙を見たことがなかった。
こんな傷付いたような笑顔を見るぐらいなら、いっそ理不尽でも怒ってくれたほうがいい。
しかし里沙をこんなに悩ませている原因は自分だということは苦しくもあり、どこか嬉しかった。

767 :名無し募集中。。。:2012/02/25(土) 22:31:30.79 0
>>762-766
中途半端ですがここまでです
次回で終わらせる予定でございます

768 :名無し募集中。。。:2012/02/25(土) 23:33:34.10 0
絵里としてもガキさんにどう接して良いかは悩みどころなんだろうね
遠くで見てるだけのえりぽんもツラいだろうけど…

おつです!

769 :名無し募集中。。。:2012/02/26(日) 00:29:53.26 O
ふたりともおつ!

770 :名無し募集中。。。:2012/02/26(日) 01:13:15.78 0
寝る前の保
明日はえりりん見てくるよw

771 :名無し募集中。。。:2012/02/26(日) 01:26:38.98 O
作者さん乙
えりぽんは生誕T我慢したんかなw

772 :名無し募集中。。。:2012/02/26(日) 03:13:30.88 O
おやすみー

773 :名無し募集中。。。:2012/02/26(日) 06:34:50.09 O
出勤前のほ

774 :名無し募集中。。。:2012/02/26(日) 10:07:32.95 0
おはようさん

775 :名無し募集中。。。:2012/02/26(日) 11:13:32.16 O
横須賀行く前にほ

776 :名無し募集中。。。:2012/02/26(日) 12:46:33.28 O


777 :名無し募集中。。。:2012/02/26(日) 14:58:25.43 O
ノノ*^ー^)

778 :名無し募集中。。。:2012/02/26(日) 16:22:02.49 O
ノノ*^ー^)<新垣さんの画像だけで濡れてきちゃったと‥

779 :名無し募集中。。。:2012/02/26(日) 16:52:03.59 O
抱いて貰いなさい

780 :名無し募集中。。。:2012/02/26(日) 17:55:25.48 O
えりぽんは相変わらずガキさんにべったりだったよw

あれもえりりんなのか…ww

781 :名無し募集中。。。:2012/02/26(日) 19:43:32.81 0
揚げておこう

782 :名無し募集中。。。:2012/02/26(日) 20:54:00.51 0
あげしお

783 :名無し募集中。。。:2012/02/26(日) 22:16:56.88 O
夜の保全

784 :名無し募集中。。。:2012/02/26(日) 22:38:57.23 0
『結婚式狂騒曲』>>758の続きを投下します

785 :名無し募集中。。。:2012/02/26(日) 22:40:38.76 0
それから結婚式までの1週間は大変だった。
テーブルマナーは絵里の母親に恥を忍んで一から教わった。結婚式の受付係についてはネットで調べたり理那と相談したりして準備した。
もしかしたらモーニング娘。加入後の初ツアーの時と同じかそれ以上の緊張感だったかもしれない。
そして完璧とはいかないまでも何とか様になるくらいまで準備できたところで結婚式当日を迎えた。

式場に着いて受付係の打ち合わせを終えると、早速理那とともに受付に立った。
衣梨奈が最初の招待客がやって来るのを緊張しながら待っていると、理那にそっとドレスの袖を引っ張られ耳打ちされた。
「お姉ちゃん、あがり過ぎ。顔怖いよ」
「う、うん」
これでは亀井さんに恥をかかせてしまうと衣梨奈は深呼吸を繰り返して何とかやわらかい表情を作った。
事前の打ち合わせで招待客との応対が多い案内係を理那が、比較的口を開くことが少ないご祝儀係を衣梨奈が担当することになっていた。
最初の数人こそ緊張から「ちょちょちょ、頂戴いたします!」とどもったり声を裏返らせたりしていた衣梨奈だったが、モーニング娘。のメンバーとして培ってきた度胸が活きて徐々に落ち着いて受付をこなせるようになった。


786 :名無し募集中。。。:2012/02/26(日) 22:42:03.46 0
招待客が全員揃って受付の仕事も終わり、理那とともに披露宴の自分たちの席についた。
やがて食事が始まったが、心配していたテーブルマナーは時々隣の理那にフォローされながらもそつなくこなすことができた。
が、問題は料理のメニューだった。よりによって衣梨奈の苦手な料理ばかりが出て、半分近くはほとんど手をつけずにフォークやナイフを置くことになった。
普段は何とかごまかしつつ亀井家で食事をとっていたものの、ここではさすがにごまかしようがなく理那に「お姉ちゃん、そんなに偏食だっけ?」と怪訝な顔をされてしまった。

何とか大きなトラブルもなく結婚式も終わり、帰りの車の中。
満足に食事できなかった衣梨奈は思わず、「お腹空いた…。とんこつラーメンが食べたか」と呟いてしまった。
「何で博多弁?」
すかさずツッコミを入れる理那。
慌てて衣梨奈が取り繕おうとしたところで絵里から電話がかかってきた。

787 :名無し募集中。。。:2012/02/26(日) 22:44:51.10 0
「もしもし。亀…じゃなかった。えりぽん?」
『もしかして隣に理那いる?』
「あ、うん。帰りの車の中」
『そう。こっちは春ツアーの初日終わったとこ。えりぽんの方は結婚式無事に終わった?』
「う、うん。何とか」
『最近ガキさん避けすぎだったから、今日のライブでガキさんに抱きついちゃった』
照れくさそうに、それでも嬉しそうに話す絵里だったが、衣梨奈はそれを聞いて理那の存在も忘れ思わず叫んでしまった。
「えー、ずるいぃ。エリも新垣さんに抱きつきたいぃ〜!」
『え、えりぽん!理那いるんでしょ?まずいよ』
絵里の焦った声に我に返り隣を見ると、ドン引きした表情の理那がいた。
「お、お姉ちゃん。ちょっとキモい…」
「あ、あははは。えりぽん、もう電話切るね。またね〜!」
衣梨奈は絵里の返事も待たず電話を切った。
その後衣梨奈がドン引きした理那のフォローに苦労したのは言うまでもなかった。

788 :名無し募集中。。。:2012/02/26(日) 22:49:54.91 0
『結婚式狂騒曲』は以上で完結です
亀井妹のブログネタから話をふくらませるのがなかなか難しかったです…
旬のニュースを題材にしたエピソードとして読んでいただければ幸いです

789 :名無し募集中。。。:2012/02/26(日) 23:39:43.09 O
帰りの電車で読んだ おつ!
えりぽんなりの苦労もあるよねー…テーブルマナーとか自分も知らないしw

790 :名無し募集中。。。:2012/02/27(月) 01:07:31.33 O
寝る前にほ

791 :名無し募集中。。。:2012/02/27(月) 02:27:09.12 0
>>208-209

事務所で用事を済ませた後、ついでにメンバーがいる部屋に顔を出そうと思い廊下を歩く。
事前に言っていなかったからみんなびっくりするだろうなと想像すると思わず笑みがこぼれた。

「絵里・・・?」

後ろから声をかけられ振り返ると、れいなが立っていた。何でここにいるの?と言いたげに目を丸くしている。
田中さん、びっくりしてる。衣梨奈は初めて見るれいなの表情に驚きながらも、笑って返した。

「れいな、久しぶり」

れいなは何も返さず、ただ衣梨奈のことを見た。怒っているのか、困っているのか微妙な顔をして、立ち尽くしている。
とりあえずそばに行こうとれいなの方に足を進めた瞬間だった。

「・・・なんで、連絡くれなかったと?」

咎めるような口調でれいなは言った。なんでと問われても衣梨奈には答えられなかった。
入れ替わる前に絵里とれいながどんな風に連絡を取っていたなんて知らなかったし、絵里からも何も聞かなかった。
黙ったままで今度は衣梨奈が立ち尽くす。

れいなは何も言わないことに呆れたのか、黙ったまま衣梨奈の側を通り過ぎようとした。
思わずその腕を掴む。顔をこちらに向けたれいなとすぐそばで目が合い、
そんな距離でれいなを見たことがなかった衣梨奈は少しドキドキした。
違うんです、新垣さんこれは違うんです。心の中で言い訳をする。
一方、見つめるれいなの目には徐々に涙が溜まっていく。

792 :名無し募集中。。。:2012/02/27(月) 02:28:21.09 0
「放して・・・!」

振り払おうとするも、腕の力は弱々しかった。田中さん、こんなに非力なんだ。
当然ではあるが、れいなのことは何も知らないと実感した。

全く重ならない二人が入れ替わってしまったことで、何かがずれていくのを感じていた。
里沙との関係もれいなとの関係も。それだけじゃない、きっと、聖や他の9期との関係も。
戻ったときに、それらは元通りになるのだろうか。まず、元に戻れるのだろうか。
そんなことを頭で考えながらも、衣梨奈はその手を離さなかった。
れいなは諦めて腕を降ろし、うつ向く。

「嫌われたかと思った・・・」

震えた、小さな声。いつも強気な彼女の弱っている一面を、衣梨奈は驚きながら見つめる。
完全に他人事になっていると気付き、いけないと心の中で首を振った。

「ごめん、嫌ったとかじゃなくて・・・ちょっと連絡出来なかった」

れいなは納得したようなしていないような表情で衣梨奈を見つめる。何かを見透かされるような気がして、衣梨奈は身構えた。
そのまま、バレちゃったほうが楽なのかもしれないけど。

「・・・今も、好いとーと?」

聞き慣れた故郷の言葉は、耳に優しく響いた。そう言えば、ずっと聞いていなかったなあと今までの日々を振り返る。
ふと、れいなの言った言葉が違和感を持って衣梨奈の心に残った。

793 :名無し募集中。。。:2012/02/27(月) 02:29:09.98 0
連絡が無かったことを咎める、嫌われたかと不安になる。今も、自分のことを好きなのかどうか尋ねる。
絵里とれいなの関係は、それらのヒントから推量されうるものである。答えは一つしか無かった。
理解した瞬間、れいなの腕を握る手のひらに汗が浮かんだ。
れいなの問いに答える最善の返事は分かっていた。口にしなければと思っているのに、声が出ない。
頭には、あの人の笑顔が浮かんでいた。

「・・・当たり前じゃん」

そう答えるのが精一杯だった。

794 :名無し募集中。。。:2012/02/27(月) 02:29:53.06 0
終わり

795 :名無し募集中。。。:2012/02/27(月) 03:32:36.99 O
寸止め!
もうつづきが気になるよー!作者さんおつです!

796 :名無し募集中。。。:2012/02/27(月) 05:37:05.74 0
良スレ発見

797 :名無し募集中。。。:2012/02/27(月) 05:40:41.75 0
なーんて言うんですか緊・張・感!

798 :名無し募集中。。。:2012/02/27(月) 05:58:05.62 0
>>791-793

全部全部、分かっていた。彼女の視線が捉える相手も、自分が裏切り者になっているという事実も。
気まぐれでも何でも良かった。一瞬でも私の方を見てくれるなら。
優しく触れる指先に、切なく揺れる瞳に何度も期待したけれど、行為が終わったらすぐに帰ってしまう後ろ姿に、現実を思い知らされる。

あの時楽屋を出なければ、彼女の姿を見て立ち止まらなければ、あんな会話など聞かなくて済んだのに。
いや、あの会話を聞こうが聞かまいが、二人の関係も自分の犯した罪も事実として揺るがない。
もう、こんなことはやめよう。過ぎ去った時間は戻らないが、これからは誰も傷つかない方法を選ぼう。
それは真面目すぎる里沙らしい決断だった。

799 :名無し募集中。。。:2012/02/27(月) 05:59:30.03 0
「久しぶりやね、こんなん」

目の前に並ぶお肉を前にし、れいなは笑った。怒ってないみたいで、衣梨奈は安堵する。

「元気しとった?嫌われたとかいなとかよりまず心配やったっちゃん」
「うん、元気やったとよ・・・そう、元気だった」

故郷のなまりにつられて思わず口をついた。なんそれーと笑うれいなに、れいなの真似ーと笑い返す。
ふと、嘘をつくことにすっかり慣れている自分に気付いた。仕方がないとは言え、良い兆候では無い。
いつか、自分を失ってしまうんじゃないか。衣梨奈でも絵里でもなく、絵里の体に入った誰でもない人間になってしまうのでは。
想像すると寒気がした。

「ほんと寂しかったっちゃん・・・まあ今日会えて良かったけど」

何があったと?と聞かないのが、大人だなあと思った。
絵里とれいなは、今の衣梨奈と聖くらいの年からずっと一緒にいるのだ。
その時間が作り出した絶妙な距離感なのだろう。いつか衣梨奈たちもそうなりたいと思う。
今はまだ、些細なことで喧嘩して、全力でぶつかり合うけど――無くしてしまった日々が酷く懐かしかった。

「絵里も嬉しい。ほんとごめんね」

お肉は美味しかった。焼肉は元々大好物だったし、野菜も食べなくて済むから良かったのだが、何故か寂しかった。
きっと、隣にあの人がいないから。自分の手のひらを握るのが、あの人じゃないから。

800 :名無し募集中。。。:2012/02/27(月) 06:00:01.75 0
お店を出て、タクシーを捕まえようと手を上げるれいなの後ろ姿に声をかける。

「ごめん、れいな・・・もう帰らなきゃ」
「え、もう帰ると?」
「うん、ちょっと明日早くから用事があって・・・そうそう、お兄ちゃんにこないだ赤ちゃん産まれてさ」

嘘をつき、話を反らした。れいなは何も詮索してこなかった。

れいなの自宅まで送り届け、別れる。再びタクシーに乗り込み、あの人の住む場所を告げた。
どうしても、会いたかった。いけないと分かっているのに。

タクシーを降りてすぐ電話をかけた。出てほしいような出てほしくないような――そう思った瞬間、どこかで同じような感情を抱いたことを思い出す。
それがいつだったか思い出すより先に、電話が繋がった。

『もしもし?』
「あの、絵里なんですけど」
『うん、分かるよ』

低く優しい声が耳に響く。それだけで胸が高鳴って、どうしようもなく会いたくなる。

「今、ガキさんちの近くにいるんです」
『へ、なんで?』
「・・・会いたくて」

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0ch BBS 2005-12-31