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レス数が1000を超えています。残念ながら全部は表示しません。
ノノ*^ー^) えりがナマタでえりながカメで |||9|‘_ゝ‘) Part2

1 :名無し募集中。。。:2012/01/01(日) 15:36:31.29 O
◇ふとしたはずみで生田衣梨奈と亀井絵里の身体が入れ替わってしまったことから巻き起こるストーリー 
 身体の入れ替わった二人とガキさんとの三角関係の行方は!?

【プロローグ】

|||9|^_ゝ^) <新垣さん聞いてください!ブックオフで新垣さんの写真集がすっごく安く売ってたんでコンプしました!
( ・e・)<な〜によそれ あたしの写真集が価値がないみたいじゃないの 「安く」は余計!「安く」は
|||9|^_ゝ^) <そんな事ないですよ えりなにとっては大好きな新垣さんのですもん
        価値ありありですよ 安くですけどちゃんとお金は払って買ったんですから
        お買い物上手って褒めてください あと写真集にサインしてもらって・・
♪〜トラワヨー プサンハンヘー アーイタイー
∩・e・)<はいもしもし おーっ!カメ〜 今夜?いいよ オッケー! んじゃね〜ハーイ・・ ポチットナ
|||9|#‘_ゝ‘)<亀井さんですか?
( ・e・)<えー?あん そーそー 
|||9|^_ゝ^) <あっそうだ 今度写真集全部持ってくるんでサインしてもらって・・
(・e・* )〜♪今夜はカ〜メが泊まりにくるから さっさと仕事をおわらすべ〜 ガキカメー!ってか
|||9|^_ゝ^) サイン・・

|||9|^_ゝ^) ・・

|||9|‘_ゝ‘) <いいなぁ〜亀井さんは・・ えりなも亀井さんになりたいなぁ・・

◇とまぁそういうこって この後えりりんと身体が入れ替わったナマタがガキさんと
 「ガキカメ〜」と言いながら肛門を広げたり広げなかったり
 ナマタと身体が入れ替わったえりりんがガキさんにホッペを
    _, ,_
  ( #・e・) <なんかムシャクシャするのだ
つ<;゜_ゝ゜>⊂ <痛たたたたたたた

ってされたりされなかったり・・

801 :名無し募集中。。。:2012/01/24(火) 20:07:30.23 O
他の人の更新もないようなので
つなぎがわりにボツ予定だったネタその2を投下しちゃうの

802 :名無し募集中。。。:2012/01/24(火) 20:08:05.42 O
「んっ…んんっ…」

だーいしはその目に涙を湛えて初めての快感に必死に耐えていたの
ここはハロプロ寮702号室のさゆみの部屋なの
さゆみは無聊の慰みにだーいしをおいしくいただいていたの
初めて他人の舌を触れさせただーいしのだーいしは恥毛が生え揃わない一本筋に近い幼なマンだったの
だーいしはさゆみの言いつけ通りにベッドに横たわりお尻の側から両手を回して自ら秘所をくぱぁと割り開いているの

ふふ…だーいしそれじゃ駄目なの…ゆうかりんならそんなときアンアン可愛らしい声をあげるの

「んっ…はい!さゆみ様!…アン…アン…」

さゆみのリクエストに健気に応えようとして恥ずかしがりながらもぎこちない喘ぎ声をあげるだーいし
さゆみは食い損ねたゆうかりんへの欲望を「どうにかするとゆうかりんに似ている」と評判のだーいしで満たそうとしていたの

なの?自己中なの?
さゆみ可愛いから許されるのwうさちゃんピース!

それでも恥ずかしいのかすぐに喘ぎ声を圧し殺してしまうだーいし
それがさゆみの心に火をつけてしまったの
Light My Fire!なの

803 :名無し募集中。。。:2012/01/24(火) 20:08:50.96 O
だーいしがゆうかりんと大きく違うのは胸の隆起がまったくと言っていいほどないことなの
ダンサーらしくしなやかな…それでいて幼い肉体は未知の快感への恐れで小さく震えていたの
さゆみはその幼い胸の先っぽにちょこんと乗った乳頭を指でコリコリといぢめながら
だーいしのちっちゃな肉芽(真性包茎)をチュパチュパするの

「アン!アン!アン!」

とっても大好き♪幼なマン〜♪なのw
だーいしはさゆみのリクエストに応えて精一杯愛らしい喘ぎ声をあげながら初めての絶頂を迎えたの

グッタリしただーいしを尻目にさゆみはいつの間にか物陰に控えていたもう一人の10期メンに声をかけたの

首尾はいかがであったか?はるなんよ…なの

それははるなんこと飯窪春菜だったの
はるなんはさゆみに抱かれて上からも下からも大量の涙を流したその夜に早くもさゆみの寝所に忍んで参ったの
メシだけに据え膳食わぬはなんとやらなの
それからはさゆみの欲望を一身に受けて元々そのケのあったはるなんの肉体はみるみるうちに開発されていったの
今ではさゆみが辟易するほど貪欲に求めてくるの

そのはるなんの目は嫉妬の炎にメラメラ燃えていたの

804 :名無し募集中。。。:2012/01/24(火) 20:09:33.73 O
「さゆみ様…何故あゆみをお近づけになったのです?!さゆみ様には春菜が御奉仕申し上げておりますのに!」

控えよはるなん!なの
さゆみは女の子に対しては愛されるよりも愛したいマジでなの
それよりもさゆみの与えたミッションはどうなったの?

はるなんはさゆみの密命を帯びてゆうかりん亡き後に意気消沈しているあやちょこと和田彩花ちゃんを落とすために暗躍していたの
まずはその復命を行うのが筋ってもんなの

「はい!さゆみ様!ターゲットこと和田彩花様とは既に気の置けない仲になっております」

なの?気の置けない仲とは?なの
異な事を聞くものじゃ…なの

「はい!さゆみ様!百聞は一見に如かず!失礼致します!」

はるなんはそう言うとさゆみに抱きついて口づけをしてきたの
舌を絡め粘膜を交換する激しいキスなの
さゆみは訳がわからずに慌ててさゆみにガッつくはるなんを剥がしにかかったの

これはどういうことなの?!説明するの!

805 :名無し募集中。。。:2012/01/24(火) 20:10:04.75 O
「はい!さゆみ様!春菜は過日彩花様とともに上野の某西洋美術館に出掛けましてございます!」

ほほう…あの「フリチンで弓を引くヘラクレス」の像があるところなの
後ろから見るとタマタマも丸見えなの
そんなところをじっくり見てるのは作者くらいなの

「その帰りに春菜は彩花様をお誘い申し上げて鶯谷へと赴いたのでございます!」

確かに大噴水(旧寛永寺根本中堂)横を通り某国立博物館(旧寛永寺本堂)脇を過ぎれば西美から鶯谷のホテル街までは徒歩5分…
春菜…彩花…鶯谷…なんか春らしくてめでたやなぁ…ってちょw何やってるの!w

「傷心の彩花様を春菜が舌や指でお慰め申し上げましたところ彩花様も殊の外積極的で…」

はるなんは物語りながらうっとりとした表情を浮かべていたの

違うの違うの!そうじゃないの!
誰がはるなんがあやちょを落とせと言ったの?!
さゆみがあやちょを落とす下準備をしろと言ったの!

「『春菜ちゃん…あやのお尻舐めてほしいんさ〜』彩花様はそう言うとおん自らあなちょをくぱぁと御開帳なさり…」

むむ?!ゴクリ…それでそれで?なの

806 :名無し募集中。。。:2012/01/24(火) 20:10:50.69 O
「春菜が謹んであなちょに舌を挿し込み舐め上げ申し上げましたところ彩花様はひぃひぃと大変なお悦びようでございました」

つまりはこういうことなの
はるなんがあやちょのあなちょをねぶり尽くしたその舌をさゆみに味わわせてあげようとディープキスに及んだってわけなの
なるほど道理で先刻のキスはまったりとしてそれでいて少しもしつこくなくシャッキリポンと舌の上で踊る…

ふざけるななの!

なんではるなんが直接味わったあやちょのカラダをさゆみが間接的に味わわなければならないの!
「愛理のおまんこに突き刺さったイケメンのちんこをフェラしたら愛理に間接クンニしているのと同じじゃね?」
なんて考えるのは作者だけなの!
話がおかしすぎるの!

「彩花様も終いには春菜のカラダを丹念にお可愛がりくださりました…御覧ください…」

はるなんはそう言うと纏っていた衣服を脱ぎ捨て生まれたままの姿になったの
そのやや褐色がかった肌の上には無数の小さな内出血の跡が浮き出ていたの
紛れもなくキスマークなの
これをすべてあやちょが…嫉妬の炎で焦がれそうなの

807 :名無し募集中。。。:2012/01/24(火) 20:11:37.71 O
はるなんはさらに不敵な笑みを浮かべ後ろを向いて壁に手をついたの
何をするかと思えば後ろ手に自らの御開帳をくぱぁと御開帳したの

「彩花様は特に春菜のココをお可愛がりくだされました…さゆみ様がよろしいのならどうぞおメシ上がりください」

さゆみカーッと頭に血が昇ったの
これは明らかに挑発なの
あやちょが舐めたはるなんのラブベリーを舐めさせてやる?なの?
あわよくばさゆみの愛撫を貪り快楽を得ようという魂胆であろう!なの
そんな餌でさゆみが釣られ…ナノーーー!

さゆみ気が付いたらはるなんのラブベリーにしゃぶりついていたの
悔しいのwでもうめえのw
はるなんは声を張り上げ思う存分さゆみの舌を愉しんでいたの
はるなんは元々そのケがあっただけでなくあそこの毛もあったの
意外とふさふさなcurlがかったヘアーがさゆみの舌に絡み付いてくるの

何がガーリーなお部屋なの!ここはもうcurlyなおヘアーなの!

「あぁっ!言わないでくださいさゆみ様!あぁん!」

それでもはるなんは大喜びなの
事ここまで及んでは仕方あるまいなの
毒喰らわば皿までメシアガールなの

あやちょと間接キス!あやちょと間接ペッティング!あやちょと間接クンニリングス!あやちょと…

そして果てしなく続くの

808 :名無し募集中。。。 :2012/01/24(火) 20:56:03.19 0
俺のほうじ茶返せwwwwwwwwwwwwwww

809 :名無し募集中。。。:2012/01/24(火) 20:56:39.64 0
ひどすぎるww

810 :名無し募集中。。。:2012/01/24(火) 20:58:03.46 0
クソワロタなの

811 :名無し募集中。。。:2012/01/24(火) 21:01:30.51 0
はるなんはあなちょにお華を生けたにちがいないの

812 :名無し募集中。。。:2012/01/24(火) 21:06:14.23 0
あやちょは「さてぃ!さてぃ!」と言いながら果てたに違いないの

813 :名無し募集中。。。:2012/01/24(火) 21:07:01.48 0
汁っ気たっぷりのラブベリーをチュパチュパされて
はぅはぅ声が出ちゃうはるなん

でもだーいしは放置したままなの

814 :名無し募集中。。。:2012/01/24(火) 21:10:54.23 0
こんなんでも愛理はイケメンに突き刺されるのかよと涙目になる俺あわれ

815 :名無し募集中。。。:2012/01/24(火) 21:22:18.63 0
花音には興味を示さないさゆ

816 :名無し募集中。。。:2012/01/24(火) 21:39:37.72 0
変帯ここにいたのかw

817 :名無し募集中。。。:2012/01/24(火) 21:48:03.85 O
ふわぁ(p_;)
サッポロ一番味噌ラーメンが‥‥‥

818 :名無し募集中。。。:2012/01/24(火) 21:56:25.46 0
だーいしは全裸で横たわったまま動かないの
まるでまな板の上の鯉みたいなの
胸も隆起がまったくないまな板みたいな胸なの
だから女体盛りするには持って来い!なの

819 :名無し募集中。。。:2012/01/24(火) 22:21:54.57 0
だーいしという名のまな板の上に横たわる鞘師!

820 :名無し募集中。。。:2012/01/24(火) 22:33:52.01 0
KITAxERI/喜多村英梨 2012/01/24(火) 14:09:54 via ついっぷる for iPhone
うおっ!スタジオ移動に急いで歩いてたら滑りよろけた!ふぃー!あぶねー! 女子の皆さん、ヒールなど危険だから気を付けて歩きましょー!(^◇^)

Hysteric_Barbie/平野綾 2012/01/24(火) 14:10:45 via モバツイ / www.movatwi.jp
絶対あの人男!!ミニスカでヒールだけど男!!雪で滑って転ばないで!!絶対転ばないで!!


あーやひどすwwwwwwwww

821 :名無し募集中。。。:2012/01/24(火) 22:43:35.39 0
ああ・・ごb

822 :名無し募集中。。。:2012/01/24(火) 23:11:40.88 0
もんまり要員  回答者   回答者  もんまり要員

生ノハヾヽ             ウヘヘ
从*^ー^)   (・e・ # )   |||9|^_ゝ^)  ノノ刀e _l‘) 


ナマタのもんまりがガキさんの顔に押し付けられそうになるのを見て
嫉妬と興奮のあまり 肛門に入った空気をパフパフ鳴らしちゃうフクちゃん
自分のもんまりをムギュ〜っと押し付けてる相手の中身が
あこがれのカメだということも知らずに ・・

823 :名無し募集中。。。:2012/01/25(水) 00:04:41.87 O
酷すぎる



…もちろんコサキン的な意味でw

824 :名無し募集中。。。:2012/01/25(水) 01:32:26.21 0
あなちょは夜行性

825 :名無し募集中。。。:2012/01/25(水) 03:26:43.07 0
変帯きてたww
これでボツ予定とかさすがとしかw

826 :名無し募集中。。。:2012/01/25(水) 05:35:53.70 O
>>822
ワロタ

827 :名無し募集中。。。:2012/01/25(水) 08:01:39.65 O
生絵里おはよう

828 :名無し募集中。。。:2012/01/25(水) 11:58:00.58 0
ノノ*^ー^)

829 :名無し募集中。。。:2012/01/25(水) 14:27:52.45 0
あげ

830 :名無し募集中。。。:2012/01/25(水) 16:44:37.31 O
作ってみた
http://loda.jp/ookami/?id=166.jpg

831 :名無し募集中。。。:2012/01/25(水) 18:18:19.57 0
http://www.odnir.com/cgi/src/nup57180.jpg

832 :名無し募集中。。。:2012/01/25(水) 18:20:11.67 O
>>831
wwwwwwwww

833 :名無し募集中。。。:2012/01/25(水) 18:29:47.25 0
才能の無駄遣いが多いスレなの

834 :名無し募集中。。。:2012/01/25(水) 19:16:40.46 O
ただの変態だとたくさん居すぎて困っちゃうぞ

835 :名無し募集中。。。:2012/01/25(水) 19:47:44.25 0
|||9|^_ゝ^) <あっそうだ 今度写真集全部持ってくるんでサインしてもらって・・
(・e・* )〜♪今夜はカ〜メが泊まりにくるから さっさと仕事をおわらすべ〜 ガキカメー!ってか
|||9|^_ゝ^) サイン・・

|||9|^_ゝ^) ・・



生田の、バゲージから、私の写真集が出てきたんですよ。(笑)
マジ、マ、マジか!?と思って。(笑)ウソでしょ?どういう状況?と思って。

836 :名無し募集中。。。:2012/01/25(水) 20:07:23.35 O
>>831
さゆのコメントwwww

837 :名無し募集中。。。:2012/01/25(水) 20:22:20.74 0
>>831
ちょwww

838 :名無し募集中。。。:2012/01/25(水) 21:14:23.17 0
>>831
テンプレに追加してくれw
つか>>830にまず感謝!

839 :名無し募集中。。。:2012/01/25(水) 22:24:19.74 0
さゆが実際こんなこと書いても驚かないだろうな俺達

840 :名無し募集中。。。:2012/01/25(水) 23:23:37.05 0
さゆが変態でよかった

841 :名無し募集中。。。:2012/01/25(水) 23:50:11.13 0
さゆの扱いがひどすぎるww

842 :名無し募集中。。。:2012/01/26(木) 00:04:40.94 0
>>835
このラジオのときのガキさん卑猥だったな
固いし大きいとか太いとか

843 :名無し募集中。。。:2012/01/26(木) 01:31:37.34 O
あげとこ

844 :名無し募集中。。。:2012/01/26(木) 03:07:34.17 0
このスレってナマカメって略してOK?

845 :名無し募集中。。。:2012/01/26(木) 03:55:17.78 0
はい

846 :名無し募集中。。。:2012/01/26(木) 04:00:58.19 0
いわゆる正統派です
前スレ>>946つづき投下します

まとめサイト更新おつです!

847 :名無し募集中。。。:2012/01/26(木) 04:01:28.26 0
「もしさぁ」
「はい」
「もし、もしもの話やけん、人が1日で劇的に変わるってこと、あると思う?」

ホットココアを飲みながら話すれいなに対し、光井愛佳は「そうですねぇ」と返す。
その手には、れいなと同じくココアのカップが握られているが、彼女はアイスココアだった。

「それは、どういう意味でですか?」
「んー……こう、性格はともかく、なんか…雰囲気?」
「雰囲気ですかぁ…」

れいなの漠然とした言い回しに対して、愛佳は眉を顰めて考える。
昨日の夜、ダンスレッスンを終えたれいなから愛佳はメールをもらった。
急に相談があるという内容だったので、愛佳はふたつ返事で「良いですよ」と返した。

「なんか、明るくなったとかですか」
「というか……いやぁ…なんて言うとかいなぁ…」

そして愛佳はいま、れいなを自宅に迎え入れ、その相談に乗っている。
といっても、その相談内容はどうも漠然としていて「相談」と呼べるかも曖昧なものだった。
それでも愛佳は深く聞こうとはせず、辛抱強く、れいなの言葉を待った。

848 :名無し募集中。。。:2012/01/26(木) 04:01:58.14 0
「たとえば……そうやな、さゆ」
「はい」
「さゆの、あの雰囲気が、なんか1日でガキさんと変わった、みたいな?」

れいなの質問に愛佳はいよいよ頭を悩ませた。
道重さんの雰囲気が新垣さんになった?どういう状況だろうそれは…と考える。

「ギスギスしてたんが柔らかくなったとか?あ、いや、新垣さんがとか道重さんがとかいう話やないですよ」
「分かっとぉよ」

慌てて否定する愛佳に、れいなは笑いながら返す。
相変わらず気を遣いすぎる後輩だなとすっかり温くなったココアに口をつけた。

「まー本人の意識で変わりますからね雰囲気って。ないとは言い切れないんやないですか」

愛佳の回答は最もなものだった。
雰囲気はだれにでも変えることが出来るものだし、それは別に珍しいことではない。
そもそも、人の雰囲気が変わるというのは、ひどく漠然として感覚的な話であるし、こればかりは検証のしようもない。
だが、それでもれいなはなにかしらの違和感を覚えていた。この違和感の正体がなんなのか、気になって仕方がない。
それこそ、この違和感こそ、漠然とした感覚であるが故、確証はないのだが。

849 :名無し募集中。。。:2012/01/26(木) 04:02:32.12 0
「田中さんやって変わったって言われてるやないですか」
「そう?」
「そうですよ。亀井さんとジュンジュン、リンリンが卒業して、9期が入って。なんか優しくなったって」

愛佳の口からその言葉が出てれいなはピクッと反応する。
その僅かな反応を、愛佳も見逃さなかった。さて問題は、どの言葉に反応したかであった。
愛佳が次になにを言うか考えていると、れいなは目を瞑って天井を仰いだ。

「勘違いやって、思うっちゃけん」
「…はい」
「だけん、だけん、どうしても、気になるっちゃん」

あの日の朝から抱いていた、この妙な違和感。
たまたま仕事前に会ったあの後輩に対し、れいなはなにか、言い表せない“なにか”を感じた。

最初は、ただ自分が眠いだけだと思っていた。
実際、あのときは寝不足で、彼女に会ったときも目が開ききっていなかったし、頭も半分は寝ていた。
だけど、心に引っ掛かった“なにか”は消えることなく存在し、結局、その日が終わるまで残っていた。
彼女が楽屋から出ていくあの瞬間、その背中は、忘れることのできない彼女、もうひとりの彼女と重なった。

850 :名無し募集中。。。:2012/01/26(木) 04:03:09.37 0
「なんか…あったんですか?」

愛佳の心配そうな言葉にれいなは思わず苦笑した。
非現実的で実に馬鹿げていて、どう考えたって根拠のない話だった。
だが、そう思い込もうとしているにもかかわらず、れいなの頭の中はその「仮説」で埋め尽くされそうとしていた。

「愛佳って、お父さんお寺の人なんやっけ」

れいなの口から出た言葉に愛佳は思わず眉を顰める。
急になにを言い出すのだろうと考えているが、れいなは構わずに話を続ける。

「なんかさぁ、降臨、みたいな話とか聞いたことない?」
「はぁ?」
「だけん、なんか、別の人格が入り込むみたいな。霊媒師?とかよーあるやん、テレビで」

さっきの雰囲気の話は何処へ行ったのだと思いながらも愛佳はココアに口をつける。
さて、どう切り返したが良いものかと考えながらも、父親にそんな話を聞いたことがあったっけ?と思い出す。

「うちのお父さん、そういう霊媒師やないんですけど…」
「それは分かっとぉけんさ。なんか、それっぽい話とかさ」

851 :名無し募集中。。。:2012/01/26(木) 04:03:45.17 0
それっぽい話ってなんですか田中さん…先輩やなかったらさすがに怒ってますよ。
ん、待てよ…

「さっきの、雰囲気が変わったって、そういうことですか?」
「え?」
「だから、ホンマに道重さんの雰囲気が新垣さんぽくなって、それは道重さんの中に新垣さんが入り込んだと?」

いままでの話を総合した愛佳の言葉にれいなは思わず生唾を呑み込む。
そうです、そういう話です、相手はさゆとガキさんやないけど。と返そうかとも思うが、まだなにも言わない。
現実主義者で常識人の愛佳がこんな馬鹿げた話を信じるとも思えなかった。

「多重人格でない限り、その話は面白そうですけどね」

思わぬ愛佳の言葉にれいなは彼女と目を合わせた。
ココアを飲み干した愛佳はニコッと笑って立ち上がり、本棚に入っていた1冊の本を手にした。
れいなの前に広げて見せ、指で文章を追う。

「幽体離脱って概念があるんです。生きてる人間の体から魂が抜けて…ってやつなんですけど、聞いたことありません?」

れいなはその類の話を聞いたことがあった。
もっとも、何処にでもあるようなオカルトドラマ内での話だったが、れいなは素直に頷く。

「ただその概念の場合、人間の肉体と魂を繋ぐ、“魂の緒”が必要になるんです」
「“魂の緒”……?」
「赤ちゃんが生まれるとき、お母さんとは臍の緒で結ばれてますでしょ?あれと似た概念で、自分の体と魂を繋いでるやつです。
“魂の緒”の他にも、魂の紐、霊視線なんても呼ばれるみたいですよ。あとは、それを“精神”と考える人もいるみたいです」

852 :名無し募集中。。。:2012/01/26(木) 04:04:16.48 0
愛佳の言葉をれいなは整理する。
幽体離脱。体から魂が抜ける現象。ただしそれには“魂の緒”と呼ばれる紐が必要。紐は体と魂を繋いでいる。

「この“魂の緒”が切れると、魂がフワフワ抜けていくことになるんで、肉体が死ぬんですよ」
「……え?」

急に出てきた単語にれいなは思わず目を見開く。
「死」という普段は聞き慣れない言葉が、目の前の後輩から発せられたことにれいなは動揺した。

「なんで、もし、道重さんの体に新垣さんの魂が入ったとすると、“魂の緒”は切れてるかもしれませんので…新垣さんの体は…」

そこまで言いかけた愛佳の胸倉をれいなは掴んだ。

「死んどぉなんて…うそや」

愛佳の話した幽体離脱。
れいなの考えた生田衣梨奈と亀井絵里の雰囲気の問題。
それを合わせることで迎える結末がどんなものかはれいなにも分かる。

「…あいつが……絵里が死んどぉなんて…うそや」
「お、落ち着いて下さい、田中さん…」

息苦しくなった愛佳を見て、れいなは慌てて腕を離した。
れいなは「……ごめん」と言うと、愛佳はゲホッと喉を押さえながらも「だいじょうぶです…」と返す。

853 :名無し募集中。。。:2012/01/26(木) 04:04:49.70 0
「死んだんやなくて、愛佳が言いたかったんは、新垣さんの体にも、道重さんの魂が入ってるかもしれんってことです」

愛佳の言葉にれいなは顔を上げた。
愛佳は真っ直ぐにれいなを見つめ、言葉を繋ぐ。

「この“魂の緒”の強度とか、愛佳にはよぉ分かりませんけど、混線した可能性やってあるやないですか」
「…混線……」
「なんらかの形で両方の魂が同時に抜けてフワフワしとったうちに、帰り道を間違えたか混ざったかで、別の体に入ったってこともあるんやないですか?」

愛佳の話は最もなものだった。
もし仮に、衣梨奈の体に絵里の魂が入ったとして、絵里の体は何処かに必ずあるだろう。
では、衣梨奈の魂はどうなっている?そもそも、絵里の魂が衣梨奈の体に入ることが出来たのは、衣梨奈の魂がそこにいなかったからだ。
すなわち、絵里の魂と衣梨奈の魂が互いの体から離れたのは、ほぼ同じ時だと言える。
そうすれば、衣梨奈の魂は確実にいま、何処かに存在している。それが絵里の体に入ってしまったとしても、不思議ではない。

「でも、田中さん…」

れいなの思考は、愛佳の言葉で封鎖される。

「そういう小説とか漫画は何本もありますけど、現実味は帯びてませんよ」

そうして愛佳は本を閉じ、元の場所へと戻す。

「幽体離脱は医学的に証明されてませんし、さっきの“魂の緒”にしても、本当にあるんかも分かりません。
道重さんと新垣さんがそうやとしたら、一緒に過ごす時間が増えて、雰囲気が似てきたって考える方が自然やと思いますよ」

854 :名無し募集中。。。:2012/01/26(木) 04:05:29.63 0
愛佳の言葉に、れいなは顔を下げた。
確かに、どう考えたって現実味は帯びていない。
生田衣梨奈の魂と亀井絵里の魂が入れ替わった?いかにも漫画的で馬鹿げた話だとは分かっている。
衣梨奈は「KY」で、絵里は「ぽけぽけぷぅ」で、ふたりの雰囲気はよく似ている。
そうであれば、衣梨奈が絵里っぽく見えたとしても不思議ではない。
そう考えるのが現実的で普通だ。

「…ありがと、愛佳」
「いえ」

れいなは愛佳に礼を言うと、その場を立ち上がり、「帰るわ」と呟いた。
愛佳もそれ以上止めることなく、玄関先まで見送った。

「今日はホントにありがと。参考になったけん、感謝しとぉよ」
「お役に立てて良かったです。また連絡下さい」
「あと……ごめん」

れいなは申し訳なさそうに頭を下げるので、愛佳は慌てて「だいじょうぶですから」と笑う。

855 :名無し募集中。。。:2012/01/26(木) 04:05:47.99 0
「ゆっくり休んで下さい」

愛佳がそう言うと、れいなは「…そうする」と手を振り、玄関の扉を開けた。
眩しい太陽が目に突き刺さり、れいなは慌ててサングラスをかけ、街に飛び出した。
愛佳はその背中を見届けると、玄関の扉を閉じ、ひとつ息を吐いた。

「亀井さんが、ねぇ……」

愛佳は、れいなの言った「絵里が死んどぉなんて」という言葉を噛み砕いた。
もし本当に入れ替わりが実現していたとするならば、絵里とだれかの魂が交換されていることになる。
愛佳はまさかねと半信半疑ではありながらもパソコンを立ち上げた。
だが、れいなの深刻な表情を見ると、どうしても信じないわけにはいかない。
とりあえず検索項目に幽体離脱と入れてみるかと、愛佳はキーボードを叩き始めた。

856 :名無し募集中。。。:2012/01/26(木) 04:06:13.28 0

空には太陽が居座り、ギラギラと街を照らしていた。
今日は暖かいっちゃねと思いながら、れいなは自宅へと歩く。
れいなは愛佳と話したことを反芻しながらも、あの日に心を掠めた不和を考えた。

衣梨奈に挨拶をしたあの日の朝、れいなは確かに、衣梨奈の向こう側に絵里を見た。
まだモーニング娘。に加入して間もない、互いに壁のあった時代、絵里がれいなに遠慮して挨拶していたあの雰囲気が、確かにあった。
勘違いだと言い聞かせようとも、疑えば疑うほど、その傾向は存在していた。

何処だと言われても、明確に表すことはできない。
そんなに仲良くなかったじゃないか、プライベートで遊んだことなんて数える程度じゃないかと言われようとも、れいなは直感があった。
8年もの長きに渡ってともに過ごしたあの時間が、れいなにあの違和感を教えていた。
たとえ確証は、なかったとしても。

勘違いならばそれでも良い。
たとえば馬鹿げた妄想でも構わない。

れいなはケータイを開き、メールを作成し始めた。

857 :名無し募集中。。。:2012/01/26(木) 04:07:36.32 0
此処までです
思いのほかに長くなったなぁ…w

おやすみなさいノシ

858 :名無し募集中。。。:2012/01/26(木) 04:39:41.09 0
おきててよかったぁぁぁぁぁぁぁあぁ


859 :名無し募集中。。。:2012/01/26(木) 06:43:32.09 O
読む前にあげ

860 :名無し募集中。。。:2012/01/26(木) 08:19:29.50 0
正統派さん乙

861 :名無し募集中。。。:2012/01/26(木) 08:20:20.24 0
れいな核心に迫りつつあるなれいな

862 :名無し募集中。。。:2012/01/26(木) 11:11:52.95 O
正統派きてたああああ
いいわぁ
れなさゆ2人とも誰にメールしてるのか…

>>831
これスゴイ
しかし変態ってw
あえてこのままなのか誤植なのか気になるところだ

863 :名無し募集中。。。:2012/01/26(木) 13:29:20.71 O
固有名詞じゃなくて作風のことなんじゃないの

864 :名無し募集中。。。:2012/01/26(木) 16:43:06.42 0
面白い

865 :名無し募集中。。。:2012/01/26(木) 17:22:48.53 0
ようやく仕事から帰還…

遅くなりましたが後で『ガキさんの告白編』第4回を投下します

866 :名無し募集中。。。:2012/01/26(木) 17:26:44.49 O
>>865
お帰りなの

867 :名無し募集中。。。:2012/01/26(木) 17:55:56.39 0
『ガキさんの告白編』>>754の続きです

第4回

数日後。打ち合わせで決めた通り、安倍さんは会社の会議室にさゆ、れいな、愛佳、そして私を集めた。
「何なんですか?ガキさん。何の集まり?」
「れいなたち三人は分かるっちゃけど、何で生田がおると?」
戸惑いを隠せない三人。そりゃそうだよね。
「ちゃんと説明するから落ち着いて」
三人をなだめて安倍さんは話し始めた。

「これから話すことは9期と10期には内緒ね」
「生田はいいと?」
すかさずつっこむれいな。
「生田が関係してることだから。で、その前にもう一人話に加わってもらう人がいるの」
そう言うと安倍さんは入口の方へ向かって声をかけた。
「入ってきていいよ」

「絵里!」
「絵里やん!」
「亀井さん!」
ドアを開けて入って来たえりぽんに三者三様に驚く三人。

「今日はこのカメと生田のことで大事な話が二つあるの。まずは生田から話してもらうね」
安倍さんに促されて、私は口を開いた。
「実は、ここにいる生田衣梨奈と亀井絵里は心が入れ替わってるの。私が亀井絵里で、この亀井絵里の姿をしてるのが生田衣梨奈」
静まり返る室内。三人とも大きく目を見開いて固まっている。
長い沈黙を破ったのはれいなだった。
「い、生田そのギャグ寒いよ?絵里もいつの間に生田と仲良くなったと?」
おどけるように言ったれいなだったが、私とえりぽんの真剣な表情を見て真顔になった。
「嘘やろ…」


868 :名無し募集中。。。:2012/01/26(木) 17:57:34.29 0
「信じられないようなことだけど、ほんとみたいだね」
「亀井さんも生田もいつからそんなことに?全然気付かへんかった」
さゆと愛佳もようやく我に返った。

「去年のよみうりランドのイベントの後ぐらいからだって。詳しい話は長くなるからまた別の機会に二人から聞いて」
安倍さんがそこで話に割って入った。
「それでね。この話を踏まえた上で、さゆみんと田中っちと愛佳に相談があるの」
「何ですか?それがもう一つの話?」
早くも落ち着きを取り戻してさゆが口を挟んだ。
「そう。私が卒業した後の新しいリーダーとサブリーダーがまだ決まってないでしょ?
そこで、リーダーに生田、カメはサブリーダーとして春ツアー終了後から復帰してもらおうと思うの。
年長メンバーのここにいる三人が賛成ならこのことを春ツアー初日に9期10期にもサプライズで発表する。
反対ならこの話はなかったことにということで、つんくさんや事務所の上の人にも話してあるの。三人の意見を聞かせて」


869 :名無し募集中。。。:2012/01/26(木) 17:58:49.34 0
「私は賛成です。つんくさんや会社の人も認めてて、新垣さんが選んだんやったら」
真っ先に愛佳が賛成した。
「れいなもいいよ。絵里のことは心配やけど復帰するなんて相当の覚悟やろうし。
それに、入れ替わりが戻るまでは実質絵里がリーダーやろ?その間に生田も成長すると思うから」
れいなも賛成する中、一人厳しい表情をしているさゆ。不安になり始めた私の目をじっと見てさゆが聞いた。
「絵里…。ほんとに本気なの?ハンパなことじゃできないよ?」
「うん。覚悟してる」
私もさゆの目をしっかり見て答えた。
「それに、絵里の体のことも。絵里の体がダメージ受けたら辛い思いするのは絵里もだけど、えりぽんもなんだよ?」
「私は大丈夫です!亀井さんと二人でよく話し合いましたし、何より私も亀井さんもモーニング娘。の為に頑張りたいんです」
えりぽんが代わって力強く答えた。

そこでさゆはふっと笑顔になった。
「二人にそこまでの覚悟があるならさゆみも賛成。でも、入れ替わってるの知ってるだけに呼び方を逆にしちゃいそうだな」
さゆの言葉にみんなが爆笑した。
安心したように笑うえりぽんと目が合い、私も笑いながらひとつ大きく頷いて見せた。

870 :名無し募集中。。。:2012/01/26(木) 18:04:31.20 0
『ガキさんの告白編』第4回はここまでです

リーダー&サブリーダー発表を初日にするか千秋楽にするか迷いましたが、思い切って初日に設定してみました
リアルの方はいつ発表になるんでしょうね…

告白編本編はそろそろ終盤ですがもう少し続きます

871 :名無し募集中。。。:2012/01/26(木) 18:22:33.95 O
>>870
待ってたかいがあったw

しかし‥PPPとKYで大丈夫なんだろうかw

872 :名無し募集中。。。:2012/01/26(木) 20:08:09.47 O
面白くなってきたー

873 :名無し募集中。。。:2012/01/26(木) 20:29:19.54 0
>>862
http://www.odnir.com/cgi/src/nup57188.jpg

874 :名無し募集中。。。:2012/01/26(木) 20:40:59.57 O
セリフが卑猥すぎワロタ

875 :名無し募集中。。。:2012/01/26(木) 21:20:42.97 0
スワップ女子学園

876 :名無し募集中。。。:2012/01/26(木) 23:05:30.42 0
>>873
ワロタ

877 :名無し募集中。。。:2012/01/26(木) 23:08:05.58 0
>873
変体仮名で書いてあるのか
ハードル高いなあ

878 :名無し募集中。。。:2012/01/26(木) 23:09:42.45 0
>>873
暴れん坊を暴れん「棒」にすべきだったな

879 :名無し募集中。。。:2012/01/27(金) 01:07:46.48 0
>>873
RIKACO「世の中そんなもん」

どんなもんだよwwww

880 :名無し募集中。。。:2012/01/27(金) 03:17:26.40 0
hzn

881 :名無し募集中。。。:2012/01/27(金) 05:39:41.56 O
寒い

882 : 【東電 61.1 %】 :2012/01/27(金) 05:59:41.34 0


883 :名無し募集中。。。:2012/01/27(金) 08:08:00.81 O
生絵里おはよう

884 :名無し募集中。。。:2012/01/27(金) 10:30:46.54 O
そんなもんだろう/シャ乱Q

885 :名無し募集中。。。:2012/01/27(金) 13:34:31.13 O
職人募集中。。。

886 :名無し募集中。。。:2012/01/27(金) 13:57:58.16 O
ふと沸き起こってきた違和感は、やがて確固たる疑惑へと進化した

彼はあの頃の彼ではない
誰かと魂が入れ替わったに違いない

ピョコピョコウルトラという曲を書いたつんくが
あのシングルベッドという名曲をかいたつんくと同一人物のわけがないんだw

887 :名無し募集中。。。:2012/01/27(金) 15:05:37.38 0
作曲はたけなw

888 :名無し募集中。。。:2012/01/27(金) 17:05:35.23 0
『ガキさんの告白編』第5回をこの後投下します

889 :名無し募集中。。。:2012/01/27(金) 17:09:27.04 0
『ガキさんの告白編』>>869の続きです

第5回

春ツアーのセットリストがメンバーに渡され、いよいよリハーサルが始まった。
初日のリハーサル終了後、私と安倍さんはつんくさんに別のスタジオに呼ばれていた。ツアー初日の発表の打ち合わせのためだ。
そこにはえりぽんも呼ばれていた。
「…で、最初のMCで俺が袖から出てきてまず新リーダーを発表する。それからサブリーダー発表。俺が呼んだら亀井が登場、と。
段取りはこんなとこやな。それはいいとしてや」
そこでつんくさんは私とえりぽんを見て、にやっと笑った。
「亀井、生田。お前ら入れ替わっとるやろ」
「えっ。何で…」
「何年亀井のこと見てきたと思ってるんや。ダンスとか歌い方のちょっとしたクセで何となくは気付くわ。そこに安倍と新垣の話を聞いて確信したって感じやな」
「えーっ、さすがつんくさん!フクちゃんにあんなに夢中なのにちゃんと見てたんですね」
「こら!俺を何やと思ってんねん」
漫才の掛け合いのようになってしまい、最後はみんなが爆笑した。


890 :名無し募集中。。。:2012/01/27(金) 17:11:00.11 0
笑いがおさまったところでつんくさんは表情を引き締めた。
「あと、春ツアーの千秋楽の武道館。公式発表はまだやけどな。武道館だけの演出として生田と亀井の新リーダーとサブリーダーの二人で
ライブ中盤で1曲歌ってもらう。ファンには亀井絵里登場は伏せておく。曲は『愛しく苦しいこの夜に』」
思いがけない話に私とえりぽんは顔を見合わせる。
「でも、卒業コンサートなのに私たちが歌っちゃったら…」
「それは新垣、それに安倍にも話して了解はもらってる」
安倍さんも笑顔で頷く。
「やったぁ!」
えりぽんが喜びを爆発させた。えりぽんにとっては久しぶりのステージだ。私も嬉しさがこみあげてくる。
しかも曲が『愛しく苦しいこの夜に』。卒業前、ついに一度もライブで歌うことがなかった思い入れのある曲だ。

「亀井絵里復帰は初日までは9期と10期には秘密やから、亀井と生田のリハは別スタジオでやるからな。以上!」
みんなが部屋を出て行き、最後に私も部屋を出ようとしたところでつんくさんに呼び止められた。
「亀井。お前には先に言っておくけどな。千秋楽には新垣のための演出もちゃんと考えてある。自分の卒業なのに出られへんのはあんまりやしな」
「え、ほんとですか!」
「他のメンバー、特に安倍には絶対秘密な」
そう言って笑うとつんくさんは軽く手をあげて出て行った。

いよいよだ。娘。史上例を見ない発表への不安よりも、本当に久し振りのツアーに私はわくわくする気持ちを抑えることができなかった。

891 :名無し募集中。。。:2012/01/27(金) 17:17:05.40 0
『ガキさんの告白編』第5回はここまでです
絵里とえりぽんの歌披露の演出のくだりは作者の妄想と思い入れが出ちゃったかもしれません…

一応あと2回ぐらいかなと思ってますが書いてみないと何とも言えませんw
楽しんでいただけてるか不安もありますがもう少しお付き合いください

892 :名無し募集中。。。:2012/01/27(金) 17:20:09.54 O
>>891
待ってたよ〜ん
ついにつんく♂登場か
どうまとまるのか楽しみ

893 :名無し募集中。。。:2012/01/27(金) 19:19:47.75 0
2回といわず20回ぐらい続けてほしい

894 :891:2012/01/27(金) 19:45:36.63 0
>>892
ありがとうございます!
そう言ってもらえると書いてて励みになります

>>893
20回www
そこまではさすがに行かないかもしれませんが…
いったん告白編とエピソードゼロ完結後に絵里(ナマタ)加入後の第2部を考えてみようかなとは思ってます
需要があればですがw


895 :名無し募集中。。。:2012/01/27(金) 21:38:09.32 0
ほう第2部とな

896 :名無し募集中。。。:2012/01/27(金) 22:52:01.85 0
wktk

897 :名無し募集中。。。:2012/01/27(金) 23:21:43.00 0
生田衣梨奈は鼻歌交じりに事務所に入った。
大先輩である亀井絵里と入れ替わったあの日から事務所へ来るのは初めてだった。
中身は衣梨奈であるとはいえ、外見はどこからどう見ても、絵里。そんな彼女が事務所へ入ってくれば大騒ぎになることは目に見えていた。

だから今日の今日まで、此処には来なかった。
でも、そうは言っても逢いたいという気持ちが先行する。
同期に、先輩に、後輩に、みんなに、逢いたい。

絵里に内緒で事務所に来たが、バレてしまったらちゃんと謝ろう。
怒られたって良い。とにかく少しだけ話して帰れば良い。

そうして衣梨奈は事務所の廊下を歩いていると、ある部屋から声がした。

「だーー、うるさい!」

その声の持ち主は、紛れもない、新垣里沙のものだった。
久しぶりに聞いたその声に衣梨奈は嬉しくなり、扉の前に立つ。そっと扉を開け、隙間から中を窺う。

「ガキさんの方がうるさいっちゃ」
「さすが昭和なの」

すかさずそこにツッコミを入れたのは6期メンバーの田中れいなと道重さゆみだった。

「あんたたちとひとつしか違わないでしょーが」
「いや、平成と昭和でここに明確な差がありますね」
「そんなものはない!」

相変わらずだなあと思いながら衣梨奈が扉に手をかけると、聞き慣れた声が飛んできた。

898 :名無し募集中。。。:2012/01/27(金) 23:22:20.80 0
「新垣さぁん、これやってくださいー」

その声の持ち主を、衣梨奈はよく知っている。
知らないわけがない。それは、自分と最も近い人物。というよりも、自分が14年間付き合ってきた生田衣梨奈そのものだった。

「生田は甘えん坊やなー」

衣梨奈の勘を決定づけたのが、光井愛佳の声だった。
愛佳は怒ったような、ともすれば呆れたような口ぶりではあるが、その視線は優しく、だれかを見守っているかのようだった。
高鳴る鼓動を押さえながら、衣梨奈はその視線を追うと、そこには果たして、「生田衣梨奈」がいた。

「あんた自分でできるでしょー」
「できませーん」

亀井絵里、いまは外見が生田衣梨奈である絵里がそこにはいた。
絵里は照れたように笑いながら、里沙と話していた。里沙も口では嫌がりながらも、苦笑しながら絵里と話している。
その笑顔は、真っ直ぐで、透明で、そして輝いていて、衣梨奈の心臓はぎゅうと締め付けられた。

そんな笑顔、いつもしてましたっけ?と衣梨奈は心の中で呟く。
いつも傍にいたその人は、いま、こんなにも遠くに居るのだと衣梨奈は思い知る。


そしてもうひとつ。
衣梨奈がひとりで家にいるとき、絵里は此処で笑っていたんだと思う。

899 :名無し募集中。。。:2012/01/27(金) 23:22:44.69 0
分かっている。
絵里が衣梨奈としてどれほど努力しているかを。
感じなくて良いストレスを感じ、外の世界で闘ってきているかを。そんなこと、衣梨奈だって分かる。

分かるのに。
分かるのに衣梨奈は、知らぬうちに、拳を握りしめていた。

里沙の笑顔も、絵里の笑顔も、輝いた可愛いものだったのに、衣梨奈はどうしても、笑うことができなかった。
衣梨奈はドアを開けることはせず、そのまま事務所の廊下を歩いていった。

この感情を、人は、「嫉妬」とでも呼ぶだろうかと、目に浮かんだ涙をぐいと拭った。

900 :名無し募集中。。。:2012/01/27(金) 23:24:27.29 0
「些細な痛み」おわり



本編で使おうかと思ったけど使えそうになかったんで保全代わりにでもw

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0ch BBS 2005-12-31