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ノノ*^ー^) えりがナマタでえりながカメで |||9|‘_ゝ‘)
184 :
名無し募集中。。。
:2011/12/18(日) 18:48:04.56 0
夕食を外で食べて、亀井家に着いたとき、時刻は既に22時を回っていた。
衣梨奈は緊張しながらも、玄関でブーツを脱ぎ、室内へと入っていく。
「絵里の部屋、こっちだから」
そう言って先を歩く絵里の背中を衣梨奈は追った。
先ほど、夕食をとりながら今後どうしていくか話したことを衣梨奈は反芻した。
階段から落ちてふたりが入れ替わっちゃいました、なんて漫画的な展開はだれも信じてくれないだろうし、
とりあえず、元に戻る方法を考えながら、互いの生活を送っていくしかないというのが結論だった。
亀井絵里は現在、病気療養中のため、自宅で休養を取っているので、衣梨奈は、亀井絵里として生活を送るが、できるだけ事務所に顔を出す。
生田衣梨奈はモーニング娘。として活動中であるので、絵里はそんな衣梨奈になりきり、仕事をするという、ありふれた、それでも考えた末の結論。
これが漫画ならば、ある程度の時間が経てば元に戻れるという展開が王道だった。
しかし、これは漫画やドラマではなく、現実だった。
こんな小細工、いつまで通用するのだろうと、衣梨奈は中学生ながらに不安になった。
「はい、どーぞー」
絵里はそうして自分の部屋の扉を開け、衣梨奈を招き入れた。
衣梨奈は「失礼します」と言って中に入ると、驚愕した。
な ん じ ゃ こ の 部 屋 の 汚 さ は ・ ・ ・
「風の谷のナウシカ」の“腐海の森”よろしく、人が立ち入ることのできないような空間ができあがっている。
それは決して聖域のような正の意味合いではなく、一言で表すなれば、「汚い」以外の何物でもない。
185 :
名無し募集中。。。
:2011/12/18(日) 18:48:59.66 0
「ま、テキトーに寛いじゃって」
寛げってこの空間で?! 亀井さん…いくらなんでもこの部屋は…生活空間ではないですよ。
喉まで出かかった言葉をぐっと飲み込み、衣梨奈は部屋に足を踏み入れる。
「空気を読むこと」がいちばん難しい衣梨奈にしては、よくがんばった方じゃないかなと思った。
しかし、この部屋はいったいどうなっているのだろう。
洋服は所構わず散乱し、教科書や小説が床に寝ころんでいる。
飲みかけのペットボトルがふたつとくたびれたカバンがひとつ放置してあるが、なぜ片付けないのだろうと衣梨奈は頭をかいた。
そう言えば、自分の部屋でかくれんぼができます、なんて聞いたことがあるようなと衣梨奈は苦笑した。
世話好きの新垣さんは、こういう亀井さんが放っておけないんだろうなと途端に寂しくなる。
ちらっと視線を移すと、DVDやCD、そしてモーニング娘。の写真集はちゃんと棚に飾ってあった。
棚のいちばん上には、絵里がモーニング娘。を卒業したときにもらったであろう色紙が置いてあり、その横には6期メンバーの3人で撮影した写真が飾ってあった。
絵里は卒業したときに、「モーニング娘。は永遠の愛の形」、「いつまでも大切な宝物」だと言った。
この物が散乱した部屋の中で、その棚の一角だけは綺麗に整理されていて、少し違和感さえも覚えるが、
その違和感が、絵里にとってどれだけモーニング娘。が大切で、どれほど悩んで卒業を決めたのかを示しているのだと分かった。
衣梨奈はふうと息を吐き、ベッドに腰掛けている絵里と少しの距離を置いて座った。
なんだか今日は色々なことがありすぎて、衣梨奈の頭は許容値を超えたのか、ベッドに安心感を覚えたのか、途端に睡魔が襲ってきた。
186 :
名無し募集中。。。
:2011/12/18(日) 18:49:38.44 0
「あ、生田ちゃん、眠い?」
「…すいません、なんか…」
絵里はクスッと笑って立ち上がり、散乱したものを踏まないように箪笥へ歩く。
「もしかして絵里の体だから眠いのかも」
「ふぇ?」
「絵里、万年寝不足だからさー」
絵里はそう言うと箪笥からくたびれたシャツとズボンを引っ張り出す。
亀井さん、それ、ちゃんと洗濯してますか?と聞きたくなったが、衣梨奈はもう話すことも億劫になり、そのままベッドへと倒れ込んだ。
ごめんなさい亀井さん。本当に今日はもう眠いんです…なんでだろ……
衣梨奈が夢の世界へと旅立つ直前、絵里が困ったように笑いシーツを被せてくれたような気がした。
ああ、やっぱり亀井さん、優しいんですね。聖が憧れるのも無理ないっちゃ、と、衣梨奈は優しい気持ちになった。
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