スレ大杉なんで2chブラウザ推奨
これ参考にがんばって!!1 →
板追加手順
第一倉庫はこちら →
/wolflog/
第二倉庫はこちら →
/wolflog2/
第三倉庫はこちら →
/wolflog3/
第四倉庫はこちら →
/wolflog4/
第五倉庫はこちら →
/wolflog5/
第六倉庫はこちら →
/wolflog6/
第七倉庫はこちら →
/wolflog7/
■掲示板に戻る■
全部
1-
101-
201-
301-
401-
最新50
【いつも大騒ぎ】ベリーズ家に下宿することになった 6号室再【ときどき規制】
1 :
名無し募集中。。。
:2011/02/08(火) 21:28:45.51 0
この四月から実家を離れ東京の大学へ
きれいなアパート借りて夢の一人暮らし!
…のはずが、親戚の知り合いだか何だかのクチ聞きで
いつの間にか下宿先が決まっちゃってた まあ仕送り貰う身分じゃ仕方ない
しかし「ベリーズ家」って、ガイジンさん宅なんだろうか
英語しか通じなかったら、どうしろってんだよまったく ああ憂鬱だ…
http://www.hello-online.org/res/picboardimg/img20101001151403336.jpg
300 :
名無し募集中。。。
:2011/02/23(水) 19:23:26.13 0
美貴亭のパテント料もらえるんじゃなかろうか
ロマンティック浮かれモーモーセット一丁!
301 :
名無し募集中。。。
:2011/02/23(水) 19:38:14.18 O
アヤ屋開店も時間の問題か
302 :
名無し募集中。。。
:2011/02/23(水) 20:02:16.33 0
さっき焼肉をたらふく食べたことを思い出してキスを思いとどまるという展開だろうな
303 :
名無し募集中。。。
:2011/02/23(水) 20:09:23.70 0
略してロマモーセットwwww
304 :
名無し募集中。。。
:2011/02/23(水) 20:13:18.69 0
>>303
お肉を載せる台が回るんですね
わかります
305 :
名無し募集中。。。
:2011/02/23(水) 20:17:45.04 0
中華屋さんでよく見るテーブル?
306 :
名無し募集中。。。
:2011/02/23(水) 21:31:08.29 O
ミキティー
307 :
名無し募集中。。。
:2011/02/23(水) 22:25:21.88 O
>>269
すっかり梨沙子ちゃんに魅入られてその唇を奪おうとする俺。
どこからともなく"続けたまえ"と言う悪魔の声まで聞こえて来るようで、もう俺を止めるものは何もないと思われたのだが……。
あと3センチ、というところまで接近した時だった。
「…寒いゆ…」
彼女の唇からそんなつぶやきがもれて来た。
"それくらいじゃ今のお前は止まれないよなw"とまた悪魔の囁きが聞こえたのだが、梨沙子ちゃんは続けて言った。
「…ママ…寒いゆ……」
俺は我に返った。そうだこの布団じゃ今夜は寒いんだっけな…。
梨沙子ちゃんを起こさないようにそっと起き上がり、部屋の隅に脱ぎ捨ててあったセーターを羽織る。
まだ寒いなあ…しかたなくダウンジャケットまで着て完全装備。
静かに自室を出ると、こっそり梨沙子ちゃんの部屋に入って、無人のベッドにあった羽毛布団を抱えて戻る。
梨沙子ちゃんはこちら向きに寝返りをうっていたものの、大人しく眠っているようだ。なぜかほっとした。
308 :
名無し募集中。。。
:2011/02/23(水) 22:27:08.26 O
抱えて来た羽毛布団を梨沙子ちゃんにかけてあげる。
ウン万円はしそうな高級品のようだ。
俺もこんなので寝たい…その上となりに柔らかくてあったかそうな梨沙子ちゃんがいたら最高だろうなW
またしても浮かんで来た不純な考えを振り払って立ち上がろうとする。
居間のソファーで寝るしかないな…。
年頃の女の子と一つ部屋で朝まで過ごすわけにはいかないだろう。
その時。
「…ママ…」
また梨沙子ちゃんがそう言って布団の中からこちらに手を伸ばしてきた。
思わずその手を握ってやると、彼女はすっかり安心した表情を浮かべる。
ママ、か…。
梨沙子ちゃんの実家は電車で1時間半以内の範囲にあり、ベリーズ荘の住人の中では一番近い方に属する。
月に1、2度は帰っているし、梨沙子ちゃんの母親がこちらに出てきて母娘2人で買い物や食事に行くのは毎週のことだ。
でもやはり一緒に住んでいるのとは違う。
大人びているものの、人一倍甘えん坊なところがある梨沙子ちゃんはやはりさびしい時もあるのだろうか。
309 :
名無し募集中。。。
:2011/02/23(水) 22:28:55.90 O
このままでは寒いだろうと梨沙子ちゃんの手を布団の中に押し込んであげる。
そして握られた手を何とかほどき、再び立ち上がろうとしたのだが…。
「ん〜〜…?…」
また布団から手を出し、捜すような様子を見せる梨沙子ちゃん。
また手を握ると安心した表情に返る。
俺はママじゃないんですが…^^;
覚悟を決めるしかないな。
椅子を引き寄せて腰を下ろす。
梨沙子ちゃんの手を布団の中に戻してあげて、でも手は離さない。
このまま朝まで、か。
310 :
名無し募集中。。。
:2011/02/23(水) 22:32:03.87 O
かなり寒いし、朝起きた彼女に何を言われるかわからないな。
管理人さんや千奈美ちゃんや雅ちゃんにどう思われるかこわい気もする。
でもしかたない、と考える。
今の君に不安そうな表情をさせておくわけには、絶対にいかないって思うからね。
「ゆっくりお休み、梨・沙・子」
小さくつぶやき、俺も目を閉じる。
暖かく、柔らかい梨沙子ちゃんの手のひらだけを感じながら。
時間は02:35。後4時間ちょっとくらいは、俺が彼女を安心させておいてあげられるのか。
こんなにうれしい事はないさ。
終わり
311 :
名無し募集中。。。
:2011/02/23(水) 22:45:44.54 O
居間で寝させて学生の自制心の強さを強調する予定をちょっとだけ変更いたしました
この後は各自想像してください
梨沙子にお礼のチューをしてもらう
逆に騒がれて茉麻に竹刀でなぐられる
ちなみやにはやし立てられ管理人さんにご飯抜きの刑をくらう
雅ちゃんに盗撮される(本家さんの話でありましたね)
梨沙子のベッドに潜んでいたももちさんに見つかって脅されるW
実はベッドだと思っていた場所は熊井ちゃんの手のひらの上だった
などが考えられるでしょうW
ノノ|∂_∂'ル<朝チュンはダメなんだから!
312 :
名無し募集中。。。
:2011/02/23(水) 23:08:28.15 0
おつ!
313 :
名無し募集中。。。
:2011/02/23(水) 23:14:03.73 0
翌日から交代で1人づつ布団にもぐり込んでくるに500点
熊井ちゃんの手のひらの上だったに10000点
314 :
名無し募集中。。。
:2011/02/23(水) 23:25:05.58 0
ゑ
_、 .Y^Y^Y^Y ,_
__.“〜i i {ゝニニkミ! i i〜”__
“〜、ヽl l. リ*^∇^*リ l l/,r〜”
“〜ヾゝニ/´ /〃::ソヽニノ/〜”
“〜ヾニ/l i/r'Yヽ/i lヽニ/〜”
“〜\/ゝニ 人 ニ,ノ\/〜”
. \/l .l〉=ノノハl .l\/
ヾニ≦≧ニノ
| 彡 |
|彡 |
| ゞミ|
ノ(⌒)(⌒)ゝ
f⌒Y⌒⌒Y⌒ハ
f⌒Y⌒⌒Y⌒⌒Y⌒〉
ゝ⌒X〜⌒ メ⌒Y/ヘ
( \ 〉-‐rく ,.-く ノ
`丶_へ ハ__/
315 :
名無し募集中。。。
:2011/02/23(水) 23:38:10.12 O
朝チュン駄目なんだ…
316 :
名無し募集中。。。
:2011/02/23(水) 23:52:00.12 O
熊井ちゃんが仏像のように美しいというのは1ST写真集のレビューでしたか
今西遊記のドラマやるなら熊井ちゃんが三蔵法師にぴったりかもしれませんね
少なくとも宮沢りえや深津絵里よりはハマるはず…
317 :
名無し募集中。。。
:2011/02/24(木) 00:00:00.62 O
熊井ちゃんはお釈迦様でしょ
318 :
名無し募集中。。。
:2011/02/24(木) 00:19:30.88 0
今知ったが美貴亭マジかwww
319 :
名無し募集中。。。
:2011/02/24(木) 00:24:44.13 0
>>311
おつでした
前半いきなりクライマックスだったのでどうなる?と思いましたが、これはこれでアリかと思います
自分の場合りぃちゃんが入り込んできたら
君が先に眠るまでもったいないから起きてる
ってどっかのバンドの歌詞みたいですがw
それにしてもりぃちゃんの末っ子力はハンパないなあ
320 :
名無し募集中。。。
:2011/02/24(木) 01:53:19.90 0
りーたんをギューってしたひ
321 :
名無し募集中。。。
:2011/02/24(木) 06:35:24.72 O
おはよっす
322 :
名無し募集中。。。
:2011/02/24(木) 10:07:03.97 O
州*‘ -‘リ <手があったかかったもん
323 :
名無し募集中。。。
:2011/02/24(木) 12:59:27.14 O
ル*’ー’リ<いいなあ
324 :
名無し募集中。。。
:2011/02/24(木) 15:58:59.19 0
http://img.serend.net/user_image/all_say_img/7513/751376010622/origi.jpg
325 :
名無し募集中。。。
:2011/02/24(木) 17:58:45.75 O
管理人さん自分撮り好き過ぎないかW
326 :
名無し募集中。。。
:2011/02/24(木) 19:12:07.15 0
こんばんうっひ〜
327 :
名無し募集中。。。
:2011/02/24(木) 20:23:40.44 0
>>20
第9話『そして、彼女は消えた』
結局、7人の少女たち全員の署名と判を押した申請書が提出され、私は彼女たちと『タキおばさん』との面会を認めることになった。
本意ではないが、自分の決めた『ルール』にのっとってのことなのだから、私も従うしかない。
「それで…ええ、明日…ここへ…ご足労願いたいのですが」
私の申し出を『タキおばさん』は快諾してくれた。そのことを少女たちに伝えると、皆大喜びしている。
そう、皆が喜ぶ、良いことなのだろう…
私以外には。
328 :
名無し募集中。。。
:2011/02/24(木) 20:24:37.62 0
翌日。
「どうも、ご無沙汰しております」
タクシーの後部座席から、風呂敷包みを抱えた老齢の女性が降りてきた。彼女こそが件の『タキおばさん』である。
「いえいえ、こちらこそ、ご足労いただいてありがとうございます」
私はそう言いながら、ベリーズ荘の方を指差した。
「あの中で…彼女たちが待っています。どうぞ、行かれてください」
「あれ?あなたは?」
「私は…これから役所へ行きます。いろいろと、やらなければならないことがあるもので…今日は夜まで帰らない予定です」
「そうですか…それなら、今日は久々に、私があの子たちのために晩御飯を作りましょうかね」
「そうしてください。彼女たちも…喜ぶはずです」
そう言って、私は彼女と別れた。そのまま、役所へと向かう…
まあ、本当の理由なんて、『その場に自分がいたら迷惑だろう』という気持ちだけれど。
329 :
名無し募集中。。。
:2011/02/24(木) 20:25:35.01 0
役所での打ち合わせは予定より短い時間で終わった。
スケジュールに空白ができてしまったが、さて、何で埋めるべきか…
思案した末に、私は映画館へと向かった。百人も入れば満員になる、小さな映画館。ハリウッドの大作などとは無縁の、単館上映専門館。
そこで一人、映画を見た。
戦火に遭い家族を失った一人の男が、同じように家族を失った一人の少女と出会い、廃墟と化した故郷を離れ、人里離れた場所で暮らす
というストーリーであった。
暗い家の中で、少女と男がこんな言葉を交わすシーンが…とても印象に残った。
少女「左の胸には心臓がある。右の胸は…空っぽ。でも、人間は…
空っぽの右の胸に、悲しいことや、辛いことや、嬉しいことを…たくさん詰め込んで…生きるの」
男 「…今、君の右の胸は…空っぽかい?」
少女「いいえ…たくさんの悲しみと、たくさんの苦しみが詰まっているわ…でも…」
男 「でも?」
少女 「これからは…たくさんの幸せを…詰められるように…生きるの。
そう、あなたと!」
そして、二人は暗がりの中抱き合うのである。
330 :
名無し募集中。。。
:2011/02/24(木) 20:26:35.22 0
映画が終わって、まばらな客が帰りだしても、私は客席から動けずにいた。
『人は右の胸に悲しみや辛さや嬉しさを詰め込んで生きる』
という言葉を一人思い返していたのである。
そして、ふと、『思い返したくないこと』を思い返してしまった。
自分の人生の中で、一番悲しいことであり、そして、私が今のような考えを持つようになった出来事。
「…」
いや、やめよう。ここでそのことを思い返しても、右の胸に、さらなる悲しみが増えるだけだ。そう思い直して、
私は一人映画館を出た。
331 :
名無し募集中。。。
:2011/02/24(木) 20:27:07.41 0
行きつけのタバコ屋でゴロワーズを買い込んで、ベリーズ荘へと戻る。しかし、少女たちの姿はない。
『タキおばさん』が一人、大鍋の後片付けをしていた。
「ただいま戻りました」
「あら…遅かったですね。もう少し早かったら、あなたにもスープをごちそうしたんですが」
「スープ?」
「ええ、今日は久々に…あの子たちにテールスープを作ってあげましてね。喜んでくれましたよ」
「そうですか…で、彼女たちは?」
「ああ、たまには少しくらい遊びに行っておいでと、みんなでカラオケに行かせました。そのうち帰ってきますよ」
「はぁ…」
332 :
名無し募集中。。。
:2011/02/24(木) 20:27:39.49 0
ベリーズ荘の門限は夜七時に設定している。なのに時刻はとっくに七時を過ぎているのだが…そのことを彼女に告げると…
「ええ…知っていました。でも…今日だけは、それを破らせてください。あなたに…話しておかなければならないことがあります」
と言うのだ。
「実は…あなたには…まだ言っていなかったんですが…この『ベリーズ荘』は、二十歳になったら退去しなければならない決まりに
なっていましてね…」
「…退去、ですか?」
「ええ…ここに住めるのは未成年の間だけ。二十歳になったら、自分で家を見つけてそこで暮らさなければいけない、という…
ここができた時からの決まりがあるんです」
知らなかった。というより、そんな大事なことをどうして今まで教えてくれなかったのだ、と言いたくなったが、ここで声を荒立てても
仕方がない。私は黙って彼女の話を聞いた。
333 :
名無し募集中。。。
:2011/02/24(木) 20:28:31.26 0
「佐紀ちゃんは…十九歳になったから…あと1年ありません。桃子ちゃん、千奈美ちゃん、茉麻ちゃん、雅ちゃん、友理奈ちゃん…
最後に梨沙子ちゃんが…二十歳になったら…
このベリーズ荘は、廃止されることになっています」
「…そうでしたか」
彼女が教えてくれたことであるが…私がここにやってくる前から、何度か廃止の話が持ち上がり、その度に彼女が交渉しては、
最終的に『今いる7人の少女たちが成人するまでは』という条件を認めてもらったのだという。
「私はね…後悔しているんですよ」
「何を、です?」
「いえね…あの子たちを大切にして、一つの家族として成立させることはできたけれど…結局、私にはそれ以上、できなかったんです」
そう言って、彼女は私の目を見た。そして話を続ける。
「あの子たちに…話しておきました。『管理人さんの言うことは、私の言葉だと思いなさい』って…私の分まで、どうぞ、とことんおやりなさい。
それは…あの子たちのためだけじゃなくて、あなたのためにもなることだから…」
334 :
名無し募集中。。。
:2011/02/24(木) 20:28:54.58 0
帰り際、『タキおばさん』は私にこう言い残した。
「あの子たち一人一人が…ベリーズ荘の大切な存在であるのと同じように、あなたもベリーズ荘の…大切な存在なのですよ。
どうか…そのことを…忘れないでください」
私は…彼女の言葉にただ、黙ってうなずくことしかできなかった…
(つづく)
335 :
名無し募集中。。。
:2011/02/24(木) 20:31:04.45 0
次回予告
川´・_・リ<おじゃましマス…あれ?誰もいないんデスか??
川*´・_・リ<ちょっと本を借りに…ん?これ、何デスか?
ゴソゴソ、ゴソゴソ…
川;´・_・リ<か、かんりにんさん…あなたって人は…
彼女の見たものとは何か
そしてかんりにんの秘密とは…
次回『そして、彼女は悟った』 いつか連載予定
336 :
名無し募集中。。。
:2011/02/24(木) 20:38:50.44 0
乙だにゃん
337 :
名無し募集中。。。
:2011/02/24(木) 21:59:04.64 O
久しぶりにキタ――!!けどベリメンがいないW
すぐにでも次が読みたいな―W
作中の映画には元ネタがあるのかも知りたいです
338 :
名無し募集中。。。
:2011/02/24(木) 23:31:29.67 O
久々にキター
お疲れ様です
339 :
名無し募集中。。。
:2011/02/25(金) 00:27:58.56 0
>>334
第10話『そして、彼女は悟った』
<Storytelling By Saki>
ある日のベリーズ荘。私は、自分の部屋で調べごとをしていた。何気なく、自分の本棚に手を伸ばした瞬間。
「あっ!しまった…」
前にかんりにんさんに借りた本を、まだ返していなかったことに気がつく。しまった、返すのすっかり忘れてた…やっちゃいマシた…
「まいったなぁ…怒られちゃいそう…デス」
かんりにんさんはいろいろ厳しい人だし、いきなり泣かされちゃったりしたから、私は…正直あの人のことが苦手だ。タキおばさんは
この間『管理人さんの言うことは私の言葉だと思いなさい』って言ってたけど、優しいタキおばさんと冷たい今のかんりにんさんじゃ、
同じに思うのなんて無理だよ。
でも、返さなかったのは私が悪いんだし、ちょっと返しに行こうかな…ついでだから、何か新しく本を借りよう。そしたら、かんりにんさんも
あれこれうるさく言わないでいてくれる…かも…でもやっぱり言われちゃうかなぁ…
340 :
名無し募集中。。。
:2011/02/25(金) 00:28:54.66 0
私は誰にも気づかれないように、恐る恐る自分の部屋を出て、かんりにんさんの部屋へと向かった。
コン、コン…
小さくドアをノックする。返事はない。
「聞こえてないのかなぁ?」
ドン…ドン…
ちょっと強めにノックしてみる。やっぱり返事はない。あれ?どこかに出かけたのかな?私はそーっと、手をドアノブにかけてみた。
ゆっくりと回してみる。
カチャッ。
扉が開いた。
「あれっ?」
どうやら、カギがかかっていなかったみたいだった。もし万が一泥棒に入られたらどうするつもりなんだろう。いいのかなぁ…
そんなことを思う私。でも、せっかく開いたんだから…こっそり入って、こっそり本を返しておこうっと。
「おじゃま…し…マス」
誰もいない部屋だけど、一応そう呟いて、私は部屋へと入った。かんりにんさんはやっぱり几帳面な性格みたいだった。
台所も、居間も、本棚の中も、全部きれいに整えられていた。
「えーっと、ほんだな、ほんだな、どこだろう…」
341 :
名無し募集中。。。
:2011/02/25(金) 00:29:43.06 0
そういえば、この間、みやが『かんりにんさんの部屋で勉強教えてもらった』、って言ってたなぁ…
あっ、そういえば、まあさはお茶飲んだって言ってたし、りさこも部屋に行ったとか言ってたような…
何だ、みんなかんりにんさんのこと、好きなのかなぁ…
でも、私は…
体には本棚を探す動きをさせながら、頭の中で私はそんなことを考えていた。
その時。
ドスン。
パサッ。
「あっ…」
目を離したすきに、私は戸棚に体をぶつけてしまった。何かが落ちる音がした。
あれっ、何を落としちゃったんだろう…壊してなかったらいいけど…
恐る恐る振り返ると、写真立てが落ちていた。あっ、もしかして、ガラスのところが割れたりしてないかな。
どうしよう、割っちゃったら何て言い訳すればいいかなぁ…
342 :
名無し募集中。。。
:2011/02/25(金) 00:30:29.40 0
ドキドキしながら、私はうつ伏せになった形で倒れていた写真立てを拾った。そして、ゆっくりと写真立てを裏返すと…
「あっ…」
幸いにも、写真立てのガラスは割れていなかった。でも、中の写真が裏返しになっている。あれ?落とした拍子にひっくり返ったのかなぁ?
いや、でも、落とした時に裏返るわけないか…ってことは、最初から裏返しになってたってことかな?
「裏返しってことは…」
見ちゃいけないものなんだろうなぁ、きっと。
でも、好奇心が勝っちゃった。ガラスを外して、裏返しの写真をゆっくりと戻してみた。すると…
343 :
名無し募集中。。。
:2011/02/25(金) 00:32:49.36 0
「あっ…!えっ…?」
その写真のかんりにんさんは、とても優しい笑顔をしていた。そして、隣には私の知らない女の人が…
って、この人、りさこに…そっくりだよ…!?
「あ、そうか…」
そういえば、かんりにんさんって、前からりさこにだけは妙に優しかった気がする。だから、この間もりさこが部屋に呼ばれて…
そうか、そういうことだったん…デス…か。
「かんりにんさん、りさこのことが…」
きっと、かんりにんさん…りさこに…この人の面影を求めているんだ、と私は悟った。だから、あんなにりさこに優しいんだ。
っていうか、かんりにんさん、本当はりさこのことが好きなんじゃないかなぁ…
でも、どうして写真を裏返しにしてたんだろう。別に、隠すようなことでもないと思うんだけど。
もしかして、この人がりさこに似ているから、わざと隠してるのかなぁ…
344 :
名無し募集中。。。
:2011/02/25(金) 00:33:46.07 0
って、あんまり長居してたらヤバいね。もしかんりにんさんが帰ってきたら、めちゃくちゃ怒られちゃいそうデス。これ以上詮索せずに、
早く部屋に戻らなきゃ。
「えーっと、この本は、っと…」
借りた本を本棚に戻して、『写真を裏返して』写真立てに戻した。そして、元あった位置に写真立てを置く。よし、これできっとバレないはず…デス。
「おじゃま…しました…」
ドアをそーっと閉めて、私は部屋に戻った。本を借りるのを忘れちゃったけど、まあ、返すだけ返したから別にいっか…
でも、かんりにんさんの『秘密』を知ってしまったかも。
「かんりにんさんと…りさこ…これから、どうなるんだろう…」
私はそんなことを、ふと考えてしまった。
(つづく)
345 :
名無し募集中。。。
:2011/02/25(金) 00:36:35.17 0
次回予告
煤@ル ’ー’リ<えっ!そうだった、の…
ル ’-’リ.。oO(ウソデショ…シンジラレナイ…)
ル ’-’リ<もう誰も信じられないよ…誰も…
彼女に何が起こったのか
そして、変化していく『彼女と彼女たち』の関係
次回『そして、彼女は失った』 いつか連載予定
346 :
名無し募集中。。。
:2011/02/25(金) 00:40:14.35 0
|ω・) さすがに『メンバーが一度も出てこない』話だけで終わるのは申し訳ないので
ちょっと予定を繰り上げてもう1話作りました
|ω・)
>>337
さん
えーっと、映画、元ネタがあるんですが、何の映画かは忘れましたw というか、説明すると長くなるんですが…
簡単に言えば、昔見たとあるCDのチラシに書かれていた話から拾ってきたもので
『1988年のドイツ映画(確か)』『東京で単館上映(うろ覚え)』『からっぽの右の胸で聞いて欲しい』の3つのキーワードが
やけに印象に残っていたもので… それ以外は全部忘れましたw
|ω・) 誰の曲かは覚えてるんですが…非ハロだし…まあいいか、ということで
彡 サッ
347 :
名無し募集中。。。
:2011/02/25(金) 00:41:44.21 0
寝る
348 :
名無し募集中。。。
:2011/02/25(金) 00:43:39.42 0
ゴメン更新きてたw
乙です!
349 :
名無し募集中。。。
:2011/02/25(金) 02:34:05.30 0
おつぴん
もう遅いので明日読ませていただきます!!
350 :
名無し募集中。。。
:2011/02/25(金) 08:04:40.81 O
危ない
351 :
名無し募集中。。。
:2011/02/25(金) 08:31:44.27 0
話が暗い
352 :
名無し募集中。。。
:2011/02/25(金) 08:57:37.71 O
そういうテイストもあっていいでしょ
353 :
名無し募集中。。。
:2011/02/25(金) 10:49:09.32 P
エロいの
354 :
名無し募集中。。。
:2011/02/25(金) 11:18:37.98 O
川`・_・リ
355 :
名無し募集中。。。
:2011/02/25(金) 15:01:02.12 0
大映ドラマ世代にとってはナイスグッドでござる
356 :
名無し募集中。。。
:2011/02/25(金) 16:35:35.34 0
ふふふ〜ん
357 :
名無し募集中。。。
:2011/02/25(金) 17:02:47.98 O
(#学生)<この薄汚ねえシンデレラが!
州;‘ -‘リ<ゆ〜…
358 :
名無し募集中。。。
:2011/02/25(金) 19:57:54.38 0
わたちー
359 :
名無し募集中。。。
:2011/02/25(金) 21:35:58.77 0
あぶね
360 :
名無し募集中。。。
:2011/02/25(金) 23:23:20.88 O
明日からの伊豆旅行に備えてもう寝たのかな?
361 :
名無し募集中。。。
:2011/02/26(土) 00:58:50.02 O
今日はベリーズ家がTVに出ますよ
362 :
名無し募集中。。。
:2011/02/26(土) 01:14:30.02 O
たまたま起きててたまたま気づいたから見てみよう
一週間ぶりにテレビつけるぞドキドキ
363 :
名無し募集中。。。
:2011/02/26(土) 01:41:27.72 0
川*^∇^)|<抹茶メロンパンでエンジョーイ!
364 :
名無し募集中。。。
:2011/02/26(土) 01:58:30.26 O
ピースとか言う芸人がキモかったなW
新曲も何度聴いても微妙だし見どころは熊井ちゃんの太ももだけか
もう1年以上まともなシングル曲聴いてないぞ
たまには真面目に作ってやってくれよ〜W
365 :
名無し募集中。。。
:2011/02/26(土) 04:00:54.11 0
徹夜でバスツアー行くことになってしまった
366 :
名無し募集中。。。
:2011/02/26(土) 07:44:26.50 O
おはよっす
367 :
名無し募集中。。。
:2011/02/26(土) 10:27:39.25 O
今頃は伊豆に向かうバスの中かな
368 :
名無し募集中。。。
:2011/02/26(土) 11:11:35.27 O
\州*‘ -‘リ /\从´∇`)/<ギャアギャア!
川`・_・リ<コラ!大人しくしなサイ!
(*学ー生)<ウィ〜ヒック!うれしいねえ こんな美人にお酌してもらって♪
从o゚ー゚从<もう一杯どうぞとゆいたい
ノノ#∂_∂'ル<次は私の番なんだけど
川;`・_・リ<コラ!アナタは未成年じゃないデスか!
川;^∇^)||<(車酔いで気持ち悪い…伊豆くらいヒョイッと一またぎで歩ける)
369 :
名無し募集中。。。
:2011/02/26(土) 11:13:46.33 O
川;^∇^)||<(一またぎで歩けるのになあ…)
ルヽ´-`リ<誰もベリーズ荘にいない…お昼ご飯どうしよ…
370 :
名無し募集中。。。
:2011/02/26(土) 14:38:16.77 0
州*‘ -‘リ<へい!らーめんお待ち!
371 :
名無し募集中。。。
:2011/02/26(土) 17:09:10.87 O
ルヽ´-`リ<夢か…
372 :
名無し募集中。。。
:2011/02/26(土) 17:15:31.90 0
ル*゜ー゜リ<ご飯がいっぱい…
373 :
名無し募集中。。。
:2011/02/26(土) 18:55:33.04 O
ももち目を覚まして!
374 :
名無し募集中。。。
:2011/02/26(土) 20:55:32.21 0
ももち!
375 :
名無し募集中。。。
:2011/02/26(土) 21:26:16.95 0
うふっ
376 :
名無し募集中。。。
:2011/02/26(土) 22:12:30.99 0
ル*゜ー゜リ<うふっ…うふふふふふっ…
377 :
名無し募集中。。。
:2011/02/26(土) 22:14:09.60 O
ももち雑草食べちゃらめぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!
378 :
名無し募集中。。。
:2011/02/26(土) 22:20:15.40 0
川*´・_・リ<もも冷蔵庫の中のおかず気づいているのかしら…
379 :
名無し募集中。。。
:2011/02/26(土) 22:50:45.85 O
ルヽ´-`リ<カギが閉まってて入れないよ…
もぉも伊豆に行ってみようかなあ…
380 :
名無し募集中。。。
:2011/02/26(土) 23:36:39.95 0
从´∇`)<はやくおいでよ
381 :
名無し募集中。。。
:2011/02/26(土) 23:47:21.22 0
ルヽ´-`リ<伊豆はいずこ…
382 :
名無し募集中。。。
:2011/02/26(土) 23:59:00.46 O
::::|::::::::
::::|::::::::::
::::::::|:::::::::::
ノハヾ::::
ルヽ´-`リ::: でんしゃちんないや…
(∩∩)────────────
/
/
/
383 :
名無し募集中。
:2011/02/27(日) 02:15:23.95 O
ほ
384 :
名無し募集中。。。
:2011/02/27(日) 06:57:23.34 O
ルヽ´-`リ
385 :
名無し募集中。。。
:2011/02/27(日) 10:19:18.13 O
人稲
386 :
名無し募集中。。。
:2011/02/27(日) 12:22:41.98 0
あげ
387 :
名無し募集中。。。
:2011/02/27(日) 15:21:04.77 O
::::|::::::::
::::|::::::::::
::::::::|:::::::::::
ノハヾ::::
ルヽ´-`リ::: ダレモイナイ…
(∩∩)────────────
/
/
/
388 :
名無し募集中。。。
:2011/02/27(日) 17:39:06.79 0
居るよー
389 :
名無し募集中。。。
:2011/02/27(日) 17:41:18.71 0
ル*゜ー゜リ<こうなりゃ何でも食ってやる…でも飛行機だけは勘弁な…
390 :
名無し募集中。。。
:2011/02/27(日) 18:23:23.69 O
特攻野郎がいるな
391 :
名無し募集中。。。
:2011/02/27(日) 20:47:04.48 0
おっと
392 :
名無し募集中。。。
:2011/02/27(日) 21:42:31.73 0
はわわ
393 :
名無し募集中。。。
:2011/02/27(日) 21:59:06.60 O
从´∇`)<寂として声なしか…
394 :
名無し募集中。。。
:2011/02/27(日) 22:39:18.15 0
餓死しちゃうぞ
395 :
名無し募集中。。。
:2011/02/27(日) 23:21:50.14 O
ル*’ー’リ<時にはジャングル!時には梅ガム!餓死しちゃ〜うぞ♪
396 :
名無し募集中。。。
:2011/02/27(日) 23:27:58.02 0
>>344
第11話『そして、彼女は失った』
<Storytelling By Momoko>
「最低…あんたなんか大嫌い!」
ある日、私は友達とケンカしてしまった。きっかけは…思い出せないような、些細なこと。
でも、せっかく大学の中でできた友達に、『顔も見たくない』、なんて大人げなく怒鳴ってしまった。
このごろ、ちょっとイライラすることが増えた気がする。大学生活は何とか上手にやれていると思うけど、新しい生活に戸惑ってる
自分もどこかにいるみたいだ。今、ベリーズ荘の住人の中で大学に通ってるのは私だけ。だから、相談したくてもできないことが…
あったりする。
397 :
名無し募集中。。。
:2011/02/27(日) 23:28:47.52 0
「あーあ、帰りたくないなぁ…」
どうせベリーズ荘に帰ったって、あのどうしようもない管理人がえらそうにしていて、ちっとも楽しくない。
「あ、そうだ…」
私が最近イライラすることが増えたのは、きっとあの管理人のせいだ。あいつがベリーズ荘に来てからというもの、いちいち細かい規則を
決められたり、ご飯の時間や寝る時間までいちいち決められて、のんびりする暇もない。
私は、正直、早くいなくなって欲しいって思ってる。
きっと、みんなも…
そんなことを考えながら、それでも私の足はベリーズ荘へと向いていた。いろいろあるけど、やっぱり私は、みんなのことが好きなんだな、
ってことに気がつく。
…管理人以外は。
398 :
名無し募集中。。。
:2011/02/27(日) 23:29:58.70 0
「ただいまぁ〜!」
何事もなかったかのように、努めて明るく振る舞ってみる。でも何の反応もない。みんな部屋にこもったままなのか、
廊下は閑散としていた。時計を見たら…午後七時五分。
「遅刻ですね、嗣永さん」
ドアが開いて、例の管理人が出てきた。ゲッ…最悪…
「門限は午後七時と決まっているはずですが」
相変わらず杓子定規だ。私の気持ちなんて、何にも考えてくれないんだね…
「私だって…いろいろ…あるんですよぉ…」
なぜか敬語になってしまった。こんな奴なんて、はっきり嫌悪感丸出しで喋っちゃえばいいのに、私の言葉は
びっくりするくらい弱々しい。そのことに、心の中で驚いてしまう。
「それなら一言そう言えばいい。なぜそれをしなかったのですか?」
管理人の言葉はどこまでも冷たかった。私の心にグサリ、グサリと突き刺さる。
酷い、こんなの、もぉ、嫌だよ…
399 :
名無し募集中。。。
:2011/02/27(日) 23:30:48.21 0
「いいじゃない!私はもう大人だよ?大学生になったんだよ?放っといてよ!あんたの指図なんか受けない!!」
さっきまで弱々しい言葉しか出なかったのに、この時は自分でもびっくりするくらい、大きな声が出た。
どうしたんだ、私。感情のコントロールが…できなくなってる?
「ちょっと…もも、どうしたの?」
佐紀ちゃんが心配そうな顔をして立っていた。私は管理人の方に目も向けず、佐紀ちゃんの方へと走った。そして、
佐紀ちゃんを巻きこむようにして彼女の部屋の中に入り、おもむろにドアを閉める。管理人の顔なんて、見たくもない。
400 :
名無し募集中。。。
:2011/02/27(日) 23:31:26.19 0
「ねえ、どうしたの?そんなに怒って…」
「何でもない…何でもないから…もう放っといて!」
「…」
とうとう、佐紀ちゃんにまで怒ってしまった。私が彼女を巻きこんじゃったのに、彼女に八つ当たりしている私がいる。
「…そう。じゃあ、黙っとくね。いいよ、部屋にいても。私のことは気にしないで」
八つ当たりされたというのに、佐紀ちゃんは怒らなかった。むしろ、私のことを気遣ってくれた。佐紀ちゃんの優しさが
嬉しかった。でも、それを素直に言葉に出せない。私は心の中で『ごめんね』と佐紀ちゃんに謝った。
96KB
続きを読む
掲示板に戻る
全部
前100
次100
最新50
名前:
E-mail
(省略可)
:
0ch BBS 2005-12-31