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ガキさん未だにFC会員継続中 更新4年目
237 :
名無し募集中。。。
:2006/10/02(月) 19:17:24.97 0
小学校のとき新垣里沙と同級生だった。
新垣は足し算、引き算の計算が少し苦手で、会話のテンポも少し遅かった。
でも、絵が上手な子だった。
新垣は、よく空の絵を描いた。
抜けるような色遣いには、子供心に驚嘆した。
担任の安倍先生は算数の時間、解けないと分かっているのに答えを新垣に聞く。
冷や汗をかきながら、指を使って、ええと・ええと・と答えを出そうとする姿を周りの子供は笑う。
安倍先生は答えが出るまで、しつこく何度も言わせた。
私は安倍先生が大嫌いだった。
クラスもいつしか代わり、私たちが小学6年生になる前、安倍先生は違う学校へ転任することになったので、
全校集会で先生のお別れ会をやることになった。
生徒代表でお別れの言葉を言う人が必要になった。
先生に一番世話をやかせたのだから、新垣が言え、と言い出したお馬鹿さんがいた。
お別れ会で一人立たされて、どもる姿を期待したのだ。
私は、新垣の言葉を忘れない。
「わたしを、普通の子と一緒に勉強させてくれて、ありがとうございました」
新垣の感謝の言葉は10分以上にも及ぶ。
水彩絵の具の色の使い方を教えてくれたこと。
放課後つきっきりでそろばんを勉強させてくれたこと。
その間、おしゃべりをする子供はいませんでした。
安倍先生がぶるぶる震えながら、嗚咽をくいしばる声が、体育館に響いただけでした。
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