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ガキさんは初夏の匂いを感じる
648 :
名無し募集中。。。
:2006/02/13(月) 02:14:55.13 O
>>460
のB面
『いた』
アイツだ。背中が近づいてくる。呼吸が速くなる。
『どうやって声かけよう・・・。ウィッス!』
違う!ああ、どうしよ、どうしよ・・・
「ぅおーい!」
反射的に私はアイツの背中をバシッと叩いていた。
「うおおおっ!!」
マズイ・・怒らせたかも。「あはは・・ビックリしすぎ・・・」
何とか取り急ぎ、笑顔を作ったものの、きっと凄くひきつっているに違いない、今の私。なぜなら私は今重大な任務を受けてここにいるからだ。
「バカ、そりゃビックリするっての。今日は一人か?」
「今日は愛ちゃんは休みなのだ」
嘘。大嘘。だって愛ちゃん今100m後ろの電柱の影から見てるもの。愛ちゃん、バレるって!出過ぎ!
「そっか、3組も風邪流行ってるらしいもんな」
アイツの気持ちを聞いて欲しい。そう愛ちゃんに頼まれた。無理!なんでよりによって私が。
アイツは知らないだろうけど、私達は毎日ここを通ってアイツを追い抜いて帰っていた。愛ちゃんにも秘密にしていたが、私はひそかにここでこの背中を見るのを楽しみにしていたんだ。
『好き』
思わず出そうになった言葉を精一杯飲み込んだ。
「乗せたげよかっか?」
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0ch BBS 2005-12-31