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【ショミキ】処女なのに非処女の振りするミキティ

1 :名無し募集中。。。:03/11/20 20:40
川VoV从<ミキもう大人だもん

101 :名無し ◆3VSP.uZ9wU :03/11/23 00:51
「父もまた、そういった人たちを自らの保身のための駒としている…。
 相手が自分を愛しているわけではないことを分かっていながら、進んでそういう関係になるんです。
 愛人といえど、そこに愛なんかない。ただ、自分の保身と欲のためだけに女性を囲うのです」

紺野は続けた。

「その人たちの中には、母よりも長く連れ添っている女性もいます。
 ……私よりも年上の子供もいるようです。
 愛なんかないのに。正式な子供として、満足な扱いもできはしないくせに。
 なぜ、そんな哀れな人を無闇に増やしてしまうのか……。
 ……私は、父を軽蔑しています」

そういって、紺野はじっと俺を見た。

「私は先輩に、父のようになってもらいたくないんです」
「俺は……紺野さんの言うようには、ならねーよ」

置かれている状況も違うしな。

「それに、今の紺野さんの話を聞くだけじゃ、親父さんは完全に悪者だけど。
 親父さんは、どっかしらでみんな愛してるのかもしれねーぜ」
「……ありえません」

102 :名無し ◆3VSP.uZ9wU :03/11/23 00:56
「紺野さんがそう言うなら何も言えねーけど。
 でも、全員捨てたりせずに、世話してるんだろ? 愛人さんだって、嫌なら離れていくだろ。
 でも……十何年近く、離れられずにいるんだろ?」
「でもそれは……」
「そんなの、金があるからできるとかいう問題じゃねーと思うぞ」

執念とか、愛憎とか、ここで話しているだけじゃ理解できるはずもない感情が、
紺野の親父さんと、女たちの周囲に渦巻いているのは確かだと思う。
俺たちの会話に圧縮された、俺たちの知らない現実は、
紺野の話だけですっぽり済まされるような、簡単な話ではないんだと……俺は思った。

「俺は憶測でしか意見を言えねーから、反論されても困るけど。
 紺野さんの親父さんなら、全部わかってて、愛してるんじゃねーのかな。
 ……喧嘩で刺されて入院したバカな先輩に毎週花を届けてくれるような、
 律儀で優しい娘さんを育てたんだぜ。立派な親父さんだよ」

紺野は言葉をつまらせた。

「もっと大人になったら、別の見方で親父さんを見れるかもしれねーよ。
 俺たちはまだ、ガキだからな」

103 :名無し ◆3VSP.uZ9wU :03/11/23 00:59
俺はソファーから立ち上がった。

「俺教室に戻ってるわ。悪りぃけど、アイツが来たら、そっちに来るように言ってくんねーかな」
「待ってください」

出口に進みかけたところで、紺野に止められた。

「……じゃあ、先輩は私を愛してくれますか?」

なんだそりゃ。
だいぶ、話が飛躍した気がした。

「父があの人たちをちゃんと愛していたというのなら……
 それを私に証明してください。そんなことが可能なのかどうか」
「なんだよ、それは」
「……ダメ、ですか?」

和田君のことで、自暴自棄になってねーか?

「……和田君のことは、もういいのか?」

紺野はじっと床を見つめて、首を横に振った。

「忘れることなんかできません。
 でも、記憶の片隅で風化させることはできます。新しい思い出で埋めることができれば」

104 :名無し ◆3VSP.uZ9wU :03/11/23 01:02
紺野は心の安定のために、拠り所が欲しいだけだ。
それを今、俺に求めている。
俺が拒絶すれば、紺野はさらに落ち込んで、安寧を求めて彷徨うことになるんだろう。
俺が受け入れたら……紺野は、救われるんだろーか?
…………刹那的には、救われるかもしれない……けど。
後でもっと、苦しくなるだけだと思った。

「辛くなるだけなのは、わかっています」

俺の困惑を悟って、紺野は声を搾り出すように言った。

「でも今は……先輩の温かさに、すがりたいんです」

大きな真っ黒な瞳にじっと見つめられた。
その瞳は、思いつめて不安に揺れている。
紺野こそ哀れな存在だと……俺は思った。


ドサッと委員長席の椅子が揺れた。
紺野の不安げな瞳に見つめられながら、俺は委員長席の椅子に紺野を座らせた。
この椅子には、普段は美貴スケが足を組んで座っている。
黒い合成皮革の高級そうな、大きな椅子だった。
ソファーといい、この椅子といい、ここにある家具はみんな高そうなもんばっかりだな。

105 :名無し ◆3VSP.uZ9wU :03/11/23 01:04
「せん、ぱい……」
「……」

じっと見つめ合う。紺野はふっと目を逸らした。
俺は紺野の頬を軽く手で押さえて、目を伏せた紺野の唇に自分の唇を押し当てた。

「っ……」

紺野が小さく身をすくませた。
……もしかして、これが紺野の初キスだったのかもしれない。
俺は石川さんの時のように荒々しいことはせずに、唇で紺野の唇を軽く挟んだり、舐めたりした。
紺野は身を軽く捩じらせるだけで、自分から動いてはこない。

俺は紺野の表情を確認するために、一度離れた。
離れたことで、静かに紺野が目を開けた。どこかぼうっとしている。
俺は今度は右手で紺野の後頭部を、左手で耳から首のあたりをしっかりと押さえた。
押さえると同時に唇に吸い付き、強く吸った。

「んむぅっ…!」

紺野が強く身体を強張らせて背中を引き、背もたれにぶつかった。
俺は紺野の両脚の間に片膝を割り込ませて椅子に乗せ、身を乗り出して紺野の唇をもてあそんだ。
息を苦しくさせながら、紺野は俺の両腕を、切なそうにぎゅっとつかんだ。

106 :名無し ◆3VSP.uZ9wU :03/11/23 01:06
「……紺野さん、キスしたのこれが初めて?」
「…………」

紺野が頬を上気させて、唇を恥ずかしそうに引き結ぶと、無言でコクリと頷いた。
かわいい。
すげー、かわいかった。

俺はもう一度紺野に口付けて、それから右手を下げて首をなぞり、制服のボタンを外し始めた。
紺野の手が俺の手に添えられる。
手を止められるのかと思ったが、そういうわけでもないらしい。
外し終えて、俺は紺野の手をぎゅっと握った。

「……いいんだな?」

はい、と、ほんの小さな声で、紺野は答えた。
シュル、とリボンを解いて、それからシャツのボタンをゆっくりと外す。
紺野の顔に唇を押し当ててキスをすると、紺野は

「はぁ…」

と吐息を漏らした。
全部のボタンを外し終え、俺は紺野を椅子から立たせた。
そしてジャケットとシャツを脱がせて、床に落とす。
それから下着とスカートだけになった紺野の身体を抱きしめた。
……細い。肩とか、腰の周りとか。細すぎる。
それなのに、胸の膨らみは豊かで、抱きしめた俺の上腹を圧迫した。

107 :名無し ◆3VSP.uZ9wU :03/11/23 01:09
「先輩も、脱いでください。私だけじゃ、恥ずかしい…です」

紺野が俺の学生服のボタンに手をかけた。
ぷちっ、ぷちっ……と外していき、前かがみになって一番下のボタンも外した。
前かがみになった紺野のブラジャーの隙間から、胸の谷間が見えた。
紺野が身じろぎをするごとに、それが少し揺れた。
……意外にエロイ体だったんだな。

学生服を脱ぎ捨てて、シャツも脱いだ。
上半身裸になると、紺野は恥ずかしそうに目を伏せて、唇を噛んだ。
俺は紺野を引き寄せて、もう一度抱きしめた。
お互いの素肌が擦れあって、相手の身体の温度がリアルに伝わってくる。
紺野の白い肌は、すべすべとして弾力があった。空手をやってるだけあって、全体的に引き締まっている。
抱きしめたときに背中に回した手で紺野のブラジャーのホックを外し、それも床に落とす。
お互いに、上半身裸になった。もう一度抱き合うと、紺野の可愛らしい突起が俺の上腹に当たり、
豊かな乳房はムニュッと形を変えた。

「……美貴スケなんかより、全然あるな」
「ないです。そんなこと、ないです……」

108 :名無し ◆3VSP.uZ9wU :03/11/23 01:11
「あるよ。すげー弾力があって、柔らかい」
「……よく、そんなこと、真顔で言えますね」

身体を擦り合わせるように動かしながら、最後の仕上げとばかりにスカートのホックを外し、ファスナーを下へ引いた。
バサリ、とスカートが床に落ちる。
そして紺野の身体を軽く突き飛ばすと、紺野は細い声で悲鳴を上げて、椅子に尻餅をついた。
おびえた目で俺を見上げてくる。怖くねーよ、なんて言葉は、おそらく未経験の紺野には通用しないだろうな。

俺は跪いて、紺野の両脚の間に割り込み、真っ白な下着の上から紺野の割れ目を擦った。

「んんっ……先輩……」

身を強張らせて、紺野が俺の肩を押さえた。
今度は顔を近づけて、舌でなぞった。

「ひゃああ! せ、先輩っ!!!」

紺野の身体が跳ねた。

「そ、そんなとこっ……舌でなんか……っ!」

俺の頭を手刀でボコッと殴った。
だけどそれは、余計に紺野の股間に俺の頭を埋め込んだだけだった。

「せ、ん、ぱいっ……」

109 :名無し ◆3VSP.uZ9wU :03/11/23 01:14
下着の隙間から舌を侵入させて、直接盛り上がった部分を舐める。

「えっ!? ちょっ…ぁああっ!」

さすがに下着が邪魔だった。舌が攣りそうになる。
俺は顔を上げて、紺野の下着を脱がすために、腰に手を掛けた。

「待ってください……せ、んぱいも……下…脱いでください」
「ん……」

そうか。
俺はベルトを外して、全部を脱ぎ捨てた。
紺野が椅子に寄りかかって息を乱しながら、目を見開いて俺を凝視した。
……紺野の真っ黒な瞳に見つめられると、なんだか恥ずかしくなってくる。

「これでいいか?」
「あ、は、はい……」
「脱がすぜ?」
「は、い……」

紺野の太ももをつかんで少し腰を浮かせる。そして秘所を覆い隠していた下着を剥ぎ取った。
露になったそこに、俺は手を伸ばして触れた。

「う、うぅんっ……」
「濡れてる……」

紺野が身をよじった。そこは、じっとりと熱を持ち、わずかに濡れていた。

110 :名無し ◆3VSP.uZ9wU :03/11/23 01:16
俺はそのまま指で、茂みに包まれた開きかけの襞をゆっくり摩った。
そして再び跪いて、覆いの無くなったそこを、舌で舐めあげた。

「いやっ、ちょっ! 舐めないでくださいっ……! う、くあぁぁっ!」

ぎぎっ、と椅子が揺れた。紺野は肘掛をぎゅっとつかんで、俺の愛撫に耐えた。

「つっても、このままだと痛いぜ多分」
「はぁ…う、うぅ……」
「今のうちに、広げておかねーと」
「ひ、広げる……んっ、う!?」

割れ目の先にある、包皮に覆われた小さな突起を舌で探り当てて、刺激をすると紺野の体が大きく跳ねた。
紺野の両脚を肩に乗せて、太ももの付け根に顔が挟まるようにして紺野の尻を押さえた。
その体勢だと、目の前に花弁があって舐めやすかった。
そして舐めても、紺野は逃げることができない。

しばらくそのまま愛撫を続けていると、そこは徐々に変化し始め、充分に湿り始めた。
その時になって、俺はようやく紺野を解放し、椅子に片膝を乗り上げた。
勃起して首をもたげた先を、ぐったりと椅子に倒れこんだ紺野の柔らかい肌につん、と押し当てた。

111 :名無し ◆3VSP.uZ9wU :03/11/23 01:18
「……紺野さんの肌、すげーすべすべ」
「う、うあぁ……」

俺のモノを間近で目の当たりにして、紺野はとろんとした目を見開いた。

「そろそろいいか……?」
「ふぁ、は、い……」

紺野の片方の太ももを持ち上げて、狙いを定める。一、二度、俺の先で割れ目をなぞった。

「くぅ…」

それだけでゾクゾクと快感が駆け上ってくる。
紺野がごくっ、と唾を飲んだのがわかった。
不安そうな瞳で、まさに繋がろうとしている、お互いの敏感な部分をじっと見つめていた。
……俺はぴとっと亀頭を膣口にくっつけ、そしてぐっと腰を進めた。

「いっ……! つ、いぃっ……!!」

少し進んだところで、苦痛に紺野の顔が歪んだ。
俺は動きを止めて、紺野の呼吸が整うのを待った。

「大丈夫か? やめてもいいんだぜ?」
「いえ……だい、じょうぶ、です」

はぁはぁと荒い呼吸を繰り返して、紺野が言った。目からは涙がこぼれていた。

112 :名無し ◆3VSP.uZ9wU :03/11/23 01:20
「気にせず……一気に、お願い、します」

俺の首に両手を回して、紺野はぎゅっと目をつぶった。
その仕草が愛しくて、俺は強く紺野を抱きしめると、紺野の腰を引きよせて一気に奥へと進めた。

「あぁぅぅぅぅうッ、ぅぅぅあぁぁああッッ! せ、先輩ッ、せんぱぃぃいっ!!
 あはっ、あっ、うぅぅっ!!!」

プチプチと処女幕を破って、鮮血が散った。
俺は、これまで何者も入り込んだことの無かった、紺野の最奥に到達した。

「ぐっ……繋がった……ぜ……紺野さん」
「はぁっ、はぁっ、いっ、うっ……は、い……」

呼吸を乱しながら、紺野がわずかに微笑んだ。

「すご、い……あ、あついっ……!」
「紺野さん…」
「あ、はあぁぁ……先輩……せんぱい……」

紺野の涙を指で拭ってやると、紺野は俺の手に手を添えて、目を伏せた。

「私にたくさんの……先輩の、愛をくだ、さい」

その手は、震えていた。
紺野の心の震えが、全身から伝わってきたように、思えた。

113 :名無し ◆3VSP.uZ9wU :03/11/23 01:22
親父さんを信じきれず、和田君に完全に拒絶されて。
紺野は拠り所を失ったまま、それでもなんとかひとりで耐えて、今まで歩いてきたのか。
俺は胸が締め付けられた。
嘘でもなんでもなく、俺は純粋に、紺野が愛しいと思った。

どうしたら、紺野を愛せるんだろうか。
どうしたら、俺のこの気持ちが、紺野に伝わるんだろうか。
……俺は男だから、男としてしか、紺野に表現できない。

「紺野……愛してる」
「ふぁぁ……あ……せんぱいっ……!」

俺が身体を動かし始めると、紺野がぎゅっと目をつぶって、声にならない声を発した。
俺は痛みに強張る紺野の小さな身体を抱きしめて、口付けした。

太ももを持ち上げ、俺が腰を突き出す動きにあわせて、紺野の身体を引き寄せた。
紺野の背中が椅子の背もたれをずり落ちた。
紺野の身体が45度くらいの角度になる。腹筋使うんじゃねーだろうか。


114 :名無し ◆3VSP.uZ9wU :03/11/23 01:24
でもその角度になって、紺野から俺と紺野の結合部がよく見える位置になった。
紺野はぼうっとした目で、血と粘り毛のある液体にまみれた結合部を凝視した。

「ふぁぁあ、あ、ああ……はぁぁ…!」
「見えるか? 俺と紺野が繋がってるところ」

こくこくっ、と紺野が頷いた。

「繋がってるぜ。今、俺たち。紺野のなか、すげー熱い」
「は、い……先輩の…が……お腹に、いっぱいになって、ます」
「今はひとりじゃねーぞ」

はい、と涙目になって、紺野が息をついた。
俺は紺野の汗のにじんだ腿を持ち直して、ゆっくりと腰を引き、そしてまた滑り込ませる。
初めてだと、快感よりも痛みが先行していることだろう。

俺はともすれば急ピッチで動きそうになる自分を必死に押さえつけて、ゆっくり静かに、挿入を繰り返した。
だんだんと紺野の膣壁が、俺に絡み付いてくるようになった。
溢れ出てくるねばねばとした愛液が、俺たちふたりの間を包んで、滑りをよくした。
徐々にピッチが速くなる。律動に合わせて、紺野の胸がゆさゆさと揺れた。

115 :名無し ◆3VSP.uZ9wU :03/11/23 01:26
「あぁ……あぁぁっ、ああっ! ひぅぅっ! んふぅっ!」
「紺野、感じてる? よくなってきた?」
「あ、あぁぁ、はっ、はぁぁっ! わっ、わかりませんっ! んんっ!
 でもっ……なんかすごい……せんぱいっ、はや、い……!!」

ぱくぱくと口を鯉のように動かして、悩ましげな表情を浮かべている。声にも艶っぽさが増してきた。
紺野が乱れてきた。少しずつでも、快楽が得られるようになってきたのだろうか。
俺にも余裕がなくなってくる。

結合部に手を伸ばして、押し広げられた襞の部分を指でぐちゃぐちゃとなぞった。
短い悲鳴とともに、紺野がビクンッと身体を反らせる。

「はぁっ、いやぁぁっ! んぐぅぅぅっっ!」
「ぐっ、ああっ、きつ…」

紺野が焦点の合わない目をして、爪を噛んだ。
紺野の膣が収縮を始めて、俺をぎゅうっと締め付けてきた。
じわじわと紺野の痛みが、快楽に変わっていくらしいのがわかった。
俺は本格的に腰を大きく動かし、強く紺野を突き上げた。

116 :名無し ◆3VSP.uZ9wU :03/11/23 01:26
「ふぁぁっ! ああっ!! せんぱいっ、せんぱいっ、せんぱいぃぃっっ!!!」
「うぁっ!」

紺野の襞が絡みついてくる。
もう、やばい。
俺は急いで引き抜くと、荒い呼吸を繰り返す紺野の真っ白な腹の上に、
白濁した液を吐き出した。



「ただいまー……って、何で窓開けてんの?」

美貴スケが委員室のドアを空けるなり、ツッコミを入れてきた。

「換気中です」
「締めっぱなしだと空気が乾燥して風邪ひくからな」

俺と紺野はふたりでうんうんと頷きあった。
フーンと美貴スケが言った。

「寒くない?」
「だな。そろそろ締めるか、紺野」
「そうですね。締めましょうか……先輩」

カラカラカラ…と、紺野が窓を閉めた。

117 :名無し ◆3VSP.uZ9wU :03/11/23 01:30
「もー19時近いね。全く亜弥ちゃんにも困ったよぅ。明日にしてくれればいいのに」
「お疲れ。んじゃ帰るか?」
「うん。紺野も帰る?」
「いえ。私はもう少し残っていきます」
「そっか。じゃあ、先帰るね。お疲れ〜」
「はい。お疲れさまです」
「……またな」
「……はい」

僅かに表情を崩して、紺野が手を振った。


「お腹すいた〜〜!!」

昇降口で靴を替えながら美貴スケが叫んだ。

「ねぇ、なんか食べて帰らない? 久しぶりに」
「そうだな……」

喉乾いたし、ちょっと休憩したい気分だな。つーか、眠い。
そのとき、俺たちの後ろから声を掛けてきた人物が居た。

「おとーさんたち、今帰り?」

ゴマキさんだった。
ゴマキさんはやっほー、と俺に手を振って、フニャッと笑った。

「真希じゃん。昼休みの後からいなくなってたけど、どこにいってたの?」
「んぁ、保健室。ベッドで寝てたらさぁ、18時過ぎててびっくりしたよぉ」

……あの後ずっと寝てたのか。

118 :名無し ◆3VSP.uZ9wU :03/11/23 01:32
「あ……ズッコケ君」

その後ろから、驚くべきことに、今度は石川さんがやってきた。

「石川さん、随分遅いんだね」
「うん。ちょっと、久々に部活に顔出してて」

美貴スケの問いかけに、石川さんが微妙な笑顔を浮かべて答えた。
髪が少し濡れていた。……体育館のシャワー室でも使ってたのかな。

「みんな同じ時間になるなんて、偶然だね」

石川さんが笑った。偶然って恐ろしい。
石川さんは突然思いついたように手を打つと、こんなことを提案してきた。

「ねぇ、すごい偶然だし、これからみんなでカラオケにでも行かない?」
「え、カラオケ?」
「んぁ〜……いいかもね。ヒサブリに歌いたいかも。
 おとーさんが行くなら、あたしも行く」
「ズッコケ君、どうかなぁ?」

119 :名無し ◆3VSP.uZ9wU :03/11/23 01:35
石川さんが笑顔で聞いてきた。ゴマキさんも虚無な目で見つめてきた。
……なんだろな、この状況は。

「……美貴スケに任せる」
「えっ? うーん、お腹空いたからぁ……とにかくなんか食べたいな。
 ま、この4人でカラオケ行ったことないし、行ってもいいかな」
「じゃ、決まり」

石川さんがノリノリで腕を上げた。

4人で固まって歩き出すと、突然俺の携帯が鳴った。
画面を見ると、『着信 田中れいな』の文字。
俺は通話ボタンを押して、耳に押し当てた。

「もしもし」
『あ、ズ、ズッコケ!? あ、あたし、れいな……』
「ああ、どうしたんだ」
『どうしよう! どうしようっ!? 財布落とした!!』

え。マジか。

「交番に届出したか?」
『ま、まだ……』
「行けよ!」

120 :名無し ◆3VSP.uZ9wU :03/11/23 01:37
『うん、いや、そう。そうやけど……その……ズッコケ、一緒に行ってくれん?』
「なんだよ? 心細いのか?」
『ち、違う!! 違うぅ!! そんなわけないっ……! けど……ダ、ダメ……?』

いつもどおり、精一杯とんがってるな。空回りしてるけど。
……しょうがねーな。

「今オメーどこにいるんだ? ああ……うん。わかった。わかったから、そこで待ってろ!」

ピッ

「なに? 田中?」
「れいなが困ってるらしい。ちょっと俺、今からアイツのとこ行ってくるわ」
「んぇ? おとーさん、カラオケは?」
「後から行く。電話するから先行っててくれ」

携帯を鞄にしまって、俺は駆け出した。
石川さんの「そんなぁ」という声が背後で聴こえたが、あのメンツでカラオケというのは
今の俺には地獄でしかない、気がする。
ある意味、れいなからの電話はラッキーだった、かな。

……さて、交番にひとりで行けない美貴スケ2号を救いに行くとすっか。


121 :名無し ◆3VSP.uZ9wU :03/11/23 01:38
紺野終わり。
次回田中です

122 :名無し募集中。。。:03/11/23 01:53
まったく!悪ズッコケは周りの女を全部姉妹にしやがって

うらやましいじゃねーかヽ(`Д´)ノウワァァン

123 :名無し募集中。。。:03/11/23 02:22
神光臨

124 :名無し募集中。。。:03/11/23 02:24
ごいしとうカラオケか・・・
やはり現実と同じで微妙な雰囲気なんだろうな

125 :愛玉子 ◆AiAngelc6I :03/11/23 04:17
神が現れたな
れいな編期待してるよ(*´д`*)ビクンビクン

126 :proxy206.docomo.ne.jp:03/11/23 07:58
れいな編期待あげ



127 :名無し募集中。。。:03/11/23 10:16
保全しとくか

しかし、クンニしてるズッコケに手刀を食らわせる紺野・・・・・
ハアハアしてる最中なのに思わず笑っちまった

128 :名無し募集中。。。:03/11/23 10:47
藤本とヤった後は姉妹全員でハレームキボン(*´Д`)ハァハァ

129 :名無し募集中。。。:03/11/23 12:37
 

130 :名無し募集中。。。:03/11/23 14:59


131 :名無し募集中。。。:03/11/23 17:22
ho

132 :名無し募集中。。。:03/11/23 20:00
je

133 :名無し募集中。。。:03/11/23 20:44
神待ち保全

134 :名無し募集中。。。:03/11/23 21:54
おれの妹に何する気だ

135 :名無し募集中。。。:03/11/23 22:00
れいなのお兄さんですか

136 :名無し募集中。。。:03/11/23 22:07
とりあえずハロプロの小説とか書いてる奴は地獄に堕ちろ

137 :名無し募集中。。。:03/11/23 22:09
>>136
本物?

138 :名無し募集中。。。:03/11/23 22:23
>>136
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4812410681/
こーゆー奴のこと?

139 :名無し募集中。。。:03/11/24 00:18
れいな待ち

140 :名無し募集中。。。:03/11/24 02:31
 

141 :名無し ◆3VSP.uZ9wU :03/11/24 02:46
田中もう少し時間クダサイ

エロ描写どうッスか?よろしければご意見ください
書いてるときはノって書いてるんですが
読み返すとたいして迫ってくるものがないんで……
エロって難しいッスね

142 :名無し募集中。。。:03/11/24 02:55
>>141
贅沢を言えば女のエクスタシー視点なんかをえっちねたとか毒女とかそのへんのをgoogleってきて観察してほしいかも。
なんか単調に攻めてるだけっぽい。

女からの反撃的要素も欲しい。

143 :名無し募集中。。。:03/11/24 03:00
紺性ヽ(`Д´)ノ

144 :名無し募集中。。。:03/11/24 03:08
6人それぞれ違う感じで書くのは大変だろうな

145 :名無し募集中。。。:03/11/24 03:23
まあ俺はマターリオナ禁して待ってるか

146 :名無し募集中。。。:03/11/24 03:26
>>141
エロ描写いいスよ。 ただ、本編(表)で掘り下げられたキャラクターほど興奮する図式が・・・
単純に読者のキャラへの思い入れの違いでは。
なのでゴマキさんはすごい興奮ですた。デートの直後だったし。対して石川さんはそれほど・・・
あんま登場してないからね。
そういう意味では美貴スケの時はどうなってしまうのだろう?(*´Д`)ハァハァ
みんな二人の恋愛をずっと見守ってきてるからな・・・

147 :名無し募集中。。。:03/11/24 03:29
>>141
贅沢を言うなら全員分を


本編も書いて下さいね

148 :名無し募集中。。。:03/11/24 04:59
ほざん

149 :名無し募集中。。。:03/11/24 10:21

从VvV从<ほぜん

150 :名無し ◆3VSP.uZ9wU :03/11/24 10:21
どうもッス。石川さんあたりにもっと動いてもらってもよかったかも。
キャラの思い入れは読んでくれる人にお任せするしかないッスね

>>147
全員というのは保田と松浦ッスか?

151 :名無し募集中。。。:03/11/24 10:58
保田と松浦はあんまり・・・w

152 :名無し募集中。。。:03/11/24 11:19
>>150
というか石川のとこだけあまりに脈絡がないかなとオモタ。
教室に呼んでいきなりってのはさすがにね。

153 :名無し募集中。。。:03/11/24 11:25
後藤と紺野篇はかなり良かったYO

154 :名無し募集中。。。:03/11/24 11:36
2chに書き捨てられるようなエロに脈略を求めるのも酷というもの

155 :名無し募集中。。。:03/11/24 11:48
出来れば幼なじみスレの小説保管サイトに、別枠でログ保存してほすい・・・
2冊目の40氏、もし見てたらご検討ください

156 :名無し募集中。。。:03/11/24 11:49
本編でも石川の独立したエピソードが無いから
それがここでの石川編の淡白さに繋がったんじゃないのかなと思う

157 :名無し募集中。。。 :03/11/24 12:30
小川編は無くてもいいだろ 従妹だし

158 :名無し募集中。。。:03/11/24 12:32
従姉妹は結婚できるけど

159 :名無し募集中。。。:03/11/24 13:42
>>154-158
感想ならいいが作品に関係ないレスするおまえらウザすぎ

160 :名無し募集中。。。:03/11/24 13:53
関係ありますやん

161 :名無し募集中。。。:03/11/24 14:03
関係してるように見えるけど(´Д⊂)<俺の目がおかしいのか?
>>159はギリギリだけど

162 :名無し募集中。。。:03/11/24 14:04
>>161
>>159>>158

163 :名無し募集中。。。:03/11/24 14:07
ズッコケはマコとケコーンするよ

164 :名無し募集中。。。:03/11/24 14:46
从VvV从

165 :名無し募集中。。。:03/11/24 14:54
>>150
遅レススマソ
いや、娘全員・・・

166 :名無し募集中。。。:03/11/24 15:14
>>165
とりあえず幼馴染スレがメインだからさ。
そっちの展開しだいだろ。
向こうで出てないやつこっちにいきなり出されてもね。

167 :名無し募集中。。。:03/11/24 17:31
川;VvV从<ケンカを止めて〜♪

168 :名無し ◆3VSP.uZ9wU :03/11/24 17:39
意見もらえると色々為になりマス

娘。全員は俺の力量ではさすがに無理ッス
幼なじみスレに出すにしてもこちらに出すにしても、何かしら背景考えないとノって書けないんで
逆にポコーンと浮かべば出てくる可能性もあります

169 :名無し募集中。。。:03/11/24 17:44
で作者は一体誰ヲタなのよ

170 :名無し募集中。。。:03/11/24 17:47
( ´Д`)<処女だって(プッ

171 :名無し募集中。。。:03/11/24 18:51
         ノノハ
         (桜井 )<ハァハァ!!
         /)/ノ
      ノノノハヽ⌒) )  )) カクカク
   ⊂川VvV从つ ∪ヽ <あん お尻はやめてください

ほらほら!どうだ! どうだ!
   ノハヽヽ ノハハ ハァハァ             マンコ感じるかい?
(((  涼平 )川VvV从 ))          ノノハハノ ハヽ ごめんなさい、イッちゃいますぅ・・・   
 (((  つ/   つ            (((;赤西♂ )VvV从 )))
 . ))) )(___⌒)))          ((Oノ   へつ⊂ノ))
 (((__)_).(_)))          (((_(⌒)へ_ノ))
    グイグイ                  クチュクチュ

172 :名無し募集中。。。:03/11/24 20:43


173 :名無し募集中。。。 :03/11/24 22:51
ho

174 :名無し募集中。。。:03/11/24 23:16
期待保全

紺野かわいい

175 :名無し募集中。。。:03/11/25 00:33
めっちゃぁゃゃ編やってホスィ…

176 :名無し募集中。。。:03/11/25 00:48
松浦はそれなりに絡んでるから無い事もないのかな?

177 :名無し募集中。。。:03/11/25 01:27
田中、小川
小川は個人的に萎えるw

178 :名無し募集中。。。 :03/11/25 01:43
俺も

179 :名無し募集中。。。:03/11/25 02:01
いや、小川はかえって萌えるだろ

180 :名無し募集中。。。:03/11/25 02:08
獣姦ものぐらいの気持ちで見ればよし

181 :名無し募集中。。。:03/11/25 02:13
田中だろうが小川だろうが保田だろうが誰でもドンと来い

182 :名無し募集中。。。:03/11/25 03:55


183 :名無し募集中。。。:03/11/25 06:42


184 :名無し募集中。。。:03/11/25 13:40
ho

185 :名無し募集中。。。:03/11/25 15:43
ze

186 :名無し募集中。。。:03/11/25 17:56


187 :名無し募集中。。。:03/11/25 18:22
赤西に捧げたよ

188 :名無し募集中。。。:03/11/25 18:43
赤西って名前だけ先行して本人見たことないんですけど…

189 :名無し募集中。。。:03/11/25 20:41


190 :名無し募集中。。。:03/11/25 21:07
>>188
同意。

少しだけしか見たこと無いんだけど、
なんか俺的にあんまカコヨクなく見えるんだよな。
伊崎とか山下とかの方が100倍くらいカッコイイ。

191 :名無し募集中。。。:03/11/25 21:40
しょせん2chネタだからねw

192 :名無し募集中。。。:03/11/25 22:42

614 :名無し募集中。。。 :03/10/22 22:36
今月のMYOJOで赤西仁が左手の何本かの指に黒のマニキュアしてたんだが
それが今週のハロモニの藤本の黒いマニキュアに酷似してた
指輪でバレて事務所に注意でも受けて変えたのか?

626 :名無し募集中。。。 :03/10/22 22:42
http://www46.tok2.com/home2/nachiroda/cgi-bin/uproda/source/nacchi0802.jpg
定期ラブリング

628 :名無し募集中。。。 :03/10/22 22:43
566 :名無し募集中。。。 :03/09/12 22:26
>>561
水着の時も付けてる
収録日違うのに付けてる
ファッションリングだったら普通に指につける
赤西とリングも紐を類似し過ぎる
Mステで赤西と共演した直後から付けだしてる

_| ̄|○

629 :名無し募集中。。。 :03/10/22 22:43
>>626
ラブリングとラブネイル
もう確定だな_| ̄|○

193 :名無し ◆3VSP.uZ9wU :03/11/25 22:46
ヤベー恐れ多くもシャイの翁タンとネタが少し被りますた。
途中までしか書けてないスが田中のみ前・後編ということでうpします


194 :名無し ◆3VSP.uZ9wU :03/11/25 22:47
改札を出る。
あの時と同じように、柱を背にしてセーラー服姿のれいなが立っていた。
視線を落としてじっと床を見つめている。なんとなく、寂しげだった。
俺は静かに歩み寄って、れいなの肩を叩いた。

「オッス。来てやったぞ」
「あっ……」

声を掛けると、一瞬驚いた顔をして、それから急に眉を歪めた。
……その顔は知ってる。精一杯とんがって、泣きたいのを我慢している顔…だ。

「ホ、ホントに来てくれた…」

グスッ、とれいなが鼻をすすった。

「? 待ってろって言っただろーが」
「う、うん。でも、突然やったし……来てくれんと思った」
「なに泣きそーな顔してんだよ」
「し、してなかっ!」
「そうか? 鼻すすってたじゃねーか。心細かったんだろ?」
「ち、ちがぅっ! 単に寒いけん、鼻水が出ただけっ! 別に心細くなんかっ……!」
「そっか。じゃあ俺は必要ないみたいだから帰るぜ」
「やっ、だ、ダメ!」

去りかけた俺の学生服を、れいながぎゅっと握った。

195 :名無し ◆3VSP.uZ9wU :03/11/25 22:48
「なんなんだよ」
「ヤダ!」
「やだって……」

俺は苦笑した。駄々っ子かお前は。

「ちゃんと素直に言えよ」
「……」
「心細かったって」
「……」
「……」
「…………ちょっと……心細かった」

俺はニヤッと笑った。
見る間にれいなの顔が赤く染まった。

「でもほんの、ほぉぉぉぉおおおおおおおおおーーーーんのちょっとやもん!」
「わかったわかった」
「別にあたし一人でも、おまわりさんのところ行けるもん!!」
「そっかそっか、エライなーれいなは」
「ば、馬鹿にしとー!? ばりむかぁ! ぼてくりこかすぞッッ!」
「わかったから、わめくな。注目されてるぞ」
「……っ!」

196 :名無し ◆3VSP.uZ9wU :03/11/25 22:51
周囲の視線に気がついて、れいなはファイティングポーズのまま固まった。
そして真っ赤な顔を伏せて、静かに拳を下ろした。

「やなヤツ……」

悔しそうに俺を睨んで、ボソッと言った。
面白いヤツだな。

「だいたいな。前にもオマエ、引っ手繰りに遭っただろ。
 今度も財布落としたり、お前ちょっと抜けてんだよ」

うっ、と口をつぐんでしまった。言い返したいが、言い返せないらしい。
殺意の篭った目で俺を下から睨んできている。
すぐムキになるところなんかは、中学の頃の美貴スケそのものだな。
だから放っておけねーんだけど……な。

197 :名無し ◆3VSP.uZ9wU :03/11/25 22:53
「三名様、こちらのお部屋です。ごゆっくりどうぞー」
「……」
「……」
「……んぁ」
「とりあえず、なんか頼もっか」
「んぁ、そうだねぇ」
「なに飲む? てか、食べるもの頼んでいい? お腹空いた」
「いいよぉ、どぉぞぉ」
「……」
「……」
「……」
「えっ…と。私、アイスレモンティー」
「んぁ……あたしこれにしようかな。とーにゅう」
「とーにゅう!? 豆乳ってなに? 豆? 豆なの?」
「んぁ……なんか、豆腐を作ったときのぉー……残り汁?」
「私、飲んだことあるよ。牛乳みたいに白く濁ってるんだよね」
「そうそう。ちょっと……苦いんだよね」
「うん……苦いよね」
「フーン……あたし飲んだことない。
 で、真希が豆乳で、石川さんがレモンアイ…アイスレモンティー?
 じゃあ注文するよ」

198 :名無し ◆3VSP.uZ9wU :03/11/25 22:54
ガチャッ…トゥルルルル…トゥルルルル…

『はい』
「すいません、注文お願いします」
『はい、ご注文をどうぞ』
「えーっと……まず枝豆とぉ、フライドポテトとぉ…」
『枝豆とフライドポテト。お飲み物は?』
「生中3つで」
『生中3つ。以上でよろしいですか?』
「はい」
『ご注文を確認させて頂きます。枝豆がおひとつ、フライドポテトがおひとつ、
 生ビール中ジョッキ3つ。以上で?』
「はい」
『ではお持ちします。ご注文ありがとございまーす』

ガチャッ

「…………(ストン)」
「……」
「……」
「……突っ込んでよ」
「えっ、あ、う、うん。え、枝豆かよ!」
「……」
「……んぁ」
「……!! か、会社帰りのお父さんかお前は!」
「……」
「……」
「……!!!」
「(すっげぇ微妙な空気……)」

199 :名無し ◆3VSP.uZ9wU :03/11/25 22:57
俺とれいなは駅前の交番に紛失物の届出をして、それから少し離れた公園に向かった。
れいながいうには、財布をなくしたとしたらその公園だろうということだった。

「なんで公園なんかに行ってたんだ?」
「ん……ちょっと…。ま、まぁ、探すの、手伝ってくれん?」
「いいけど、もうだいぶ暗いからな……見つからねーんじゃねーのか」

この公園はかなり大きく、サイクリングのコースにも使えるようになっている。
中央に森林と池があり、それを囲むように散歩用の砂利道が敷かれていた。
道には一定間隔で街灯が配置されていたが、森の中は薄暗く、少し鬱蒼としていた。
さすがに夜だし、人影もまばらだ。
俺たちは砂利を踏みしめながら、れいなが財布を落とした気がするという地点まで歩いた。

「あっ…!」
「ん?」

公園内に設けられた、自動販売機が立つ休憩所に差し掛かった頃、れいなが小さく声を上げた。

200 :名無し ◆3VSP.uZ9wU :03/11/25 22:59
「こっち!」
「なんだよ?」
「シッ! いいから、こっち!」

れいなは俺の手を引っ張り、森の中に飛び込んだ。
草が擦れ合って、ガサガサと音がした。
なんだなんだ。

「どうした?」
「シッ……静かに。あれ……」

れいなが指差した先に、ふたつの人影があった。
ふたつの人影は、街灯の下を通り過ぎて、その姿がうっすらと浮かび上がった。
学生服姿の男がふたり。

「あれ。あの男、上前高校の、アップフロントの幹部」
「ジョーゼン……」

その響きに、反射的に身が強張った。
俺は上前高校のヤマザキに刺されて、2ヶ月も入院するハメになったんだ。
れいなは木の陰に身を潜ませて、そっと歩道を窺った。

「じ、実は……あたし、18時にここにくるようにあの人たちから呼び出し食らったんよ」
「……マジか?」
「うん。それで待ってたんやけど、寒かったけん、そこの販売機であったかいジュース買おうとしたと。
 したらなんか、イキナリ襲い掛かられて……慌てて逃げたら、財布落とした」

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